ホンダは人気コンパクトミニバン「フリード e:HEV」の一部改良を実施し、外装の質感を高める新塗料の採用、安全装備の拡充、そして価格改定を行い、2025年2月6日発売されます。価格は302万2800円~360万2500円となりました。
この記事では、改良された新型フリード e:HEVの魅力を余すところなくお伝えします。エクステリア、インテリア、パワートレイン、燃費、安全装備など、詳細な情報に加え、試乗動画やアクセサリー情報もご紹介します。新型フリード e:HEVの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
ホンダ新型フリードe:HEV 改良ポイントまとめ
- エクステリア
- 新クリア材採用でボディの艶感と耐久性が向上(従来比1.5倍)
- 安全装備
- アダプティブドライビングビーム、後退出庫サポート、マルチビューカメラシステム、LEDアクティブコーナリングライトを全タイプに拡大
- 価格
- 原材料価格や物流費の高騰に伴い価格改定
- パワートレイン
- 2モーター式ハイブリッド「e:HEV」搭載
- エンジン:直列4気筒1.5L
- モーター出力向上、IPUの軽量化・小型化
- 燃費
- WLTCモード:25.6km/L
- 安全運転支援システム
- Honda SENSINGを全車標準装備
- ブラインドスポットインフォメーション、トラフィックジャムアシスト、近距離衝突軽減ブレーキなどを搭載
- その他
- 11.4インチHonda CONNECT対応ディスプレイ
- リアクーラー
- 豊富なアクセサリー
- 発売日:2025年2月6日
新型フリード 一部改良 早期仕様変更!e:HEV の進化ポイント
2024年6月にフルモデルチェンジを受けたばかりのフリードですが、今回わずか半年で早くも一部改良が行われました。ユーザーの声を迅速に反映し、進化を続けるホンダの姿勢が伺えます。
今回の改良のポイントは、以下の3点です。
- 新クリア材で艶感と耐久性アップ 外装塗料に使用するクリア材を、従来のアクリルメラミンクリアから、より機能が向上したクリア素材に変更しました。これにより、ボディの艶感が増し、耐久性も従来比1.5倍に向上しています。
- 安全装備・運転支援機能の適用範囲拡大 これまで「AIR EX」「CROSSTAR」の6人乗り仕様でのみ設定可能だった、アダプティブドライビングビーム、後退出庫サポート、マルチビューカメラシステム、LEDアクティブコーナリングライトを、「AIR EX」「CROSSTAR」の全タイプとスロープ仕様車にも適用可能に。安全装備の充実により、より安心して運転を楽しめます。
- 価格改定 原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い、車両価格が改定されました。
新型フリード e:HEV の価格
新型フリード e:HEV のグレードと価格は以下の通りです。前モデルと比較すると、ハイブリッド車で約5%の価格上昇となっています。
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
e:HEV AIR | FF | 6名 | 302万2800円 |
e:HEV AIR | 4WD | 6名 | 325万3800円 |
e:HEV AIR EX | FF | 6名 | 321万2000円 |
e:HEV AIR EX | FF | 7名 | 325万6000円 |
e:HEV AIR EX | 4WD | 6名 | 344万3000円 |
e:HEV CROSSTAR | FF | 5名 | 332万7500円 |
e:HEV CROSSTAR | FF | 6名 | 337万1500円 |
e:HEV CROSSTAR | 4WD | 5名 | 355万8500円 |
e:HEV CROSSTAR | 4WD | 6名 | 360万2500円 |
e:HEV CROSSTAR スロープ | FF | 6名(通常時5名/ 車いす乗車時6名) | 344万5000円 |
なぜフリードは選ばれるのか?
ホンダ・フリードは、コンパクトなボディサイズでありながら、広々とした室内空間と優れた燃費性能を両立させたミニバンとして、多くのユーザーから支持を集めています。
その人気の秘密は、コンパクトなボディでありながら、ゆとりある室内空間を実現しています。また、多彩なシートアレンジも可能で、乗員や荷物の量に合わせて、フレキシブルに対応できます。
1~3列目まで十分な広さを確保し、大人が快適に座れるフリードの室内空間を確保しています。更に、6人乗りモデルはウォークスルー可能な2列目「キャプテンシート」を採用、更にキャプテンシートは最大360mmスライド可能な「ロングスライドシート」を採用し2列目の空間を広げ快適に乗車ができる。
更に6人乗りモデルに後部座席には「リヤエアコン(メーカーオプション)」を採用しており、後部座席に座る人がエアコンの温度調節や風量を調整しながら後席にも風を送ることができるようになります。
さらに、フリードはハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載し、優れた燃費性能も実現しています。力強い走りと低燃費を両立したフリードは、まさに現代のニーズに応えるミニバンと言えるでしょう。
洗練されたエクステリアデザイン
新型フリードは、エクステリアデザインも刷新され、より洗練された印象になりました。
ベースモデルの「フリードAIR」は、クリーンな造形と水平基調のベルトラインにより、上質で洗練された雰囲気を醸し出しています。サイドビューは、大きく張りのある面で構成され、力強さを表現。フロントフードやバンパーもボリューム感を増し、存在感を高めています。リアは、台形基調のフォルムで、安定感と広々とした室内空間を予感させます。
クロスオーバーモデルの「フリードCROSSTAR」は、ボディ下部に黒基調のガーニッシュを施し、アウトドアシーンにも映えるタフなデザインに。専用のフロントグリル、ロアガーニッシュ、ルーフレールを採用し、アクティブなライフスタイルをサポートします。
広々とした室内空間
新型フリードは、全長、全高を拡大することで、さらに広々とした室内空間を実現しました。
ホンダ独自のセンタータンクレイアウトにより、足元空間も広々。前モデル以上の快適性を確保し、長時間のドライブでも疲れを感じさせません。
インテリアは、水平基調のデザインを採用し、開放感と視認性を向上。7インチTFT液晶インホイールメーターを採用し、運転に必要な情報を分かりやすく表示します。インパネには、大容量の収納や取り出しやすいトレーを配置し、使い勝手にも配慮しています。
11.4インチの大型ディスプレイを搭載したインフォテインメントシステムは、「ホンダコネクト」に対応。スマートフォンと連携し、離れた場所からエアコン操作や車両位置の確認などが可能です。
シートは、1列目の形状を工夫することでウォークスルーのしやすさを向上。3列目シートは、座り心地を維持しながら軽量化と薄型化を実現し、跳ね上げ収納時のスペース効率も高めました。
さらに、リアクーラーの採用やリアクォーターガラスの面積拡大などにより、2列目、3列目の快適性も向上しています。
フリードAIR と フリードCROSSTAR のインテリア
「フリード エアー」のインテリアは、肌に触れるパーツに優しい触感の素材と丸みを帯びた形状を採用し、安心感を感じられる空間を演出しています。
一方、「フリード クロスター」は、ブラックとカーキの2トーンカラーを採用し、アクティブな印象に。荷室には、ユーティリティーサイドパネルやテールゲートにユーティリティーナットを採用し、様々な用途に対応できる自由な使い方が可能です。
自分好みにカスタマイズ!充実のアクセサリー
新型フリードには、「AIR」「CROSSTAR」それぞれに個性を際立たせるカスタムパーツが用意されています。
「AIR」には、上品さをさらに高める「Superior Style」を設定。「CROSSTAR」には、アウトドアテイストを強調する「Active-Tough style」を設定。また、多彩なアクセサリーも用意されており、自分好みのスタイルや使い勝手にカスタマイズできます。
パワフルな走りと低燃費を両立
新型フリードのパワートレインは、2モーター式ハイブリッド「e:HEV」と、直列4気筒1.5Lエンジンの2種類を設定。
「e:HEV」は、発電用と走行用のモーターを分けることで、3つの走行モードを利用し、状況に応じて最適な走りを実現します。これにより、力強い加速と優れた燃費性能を両立しています。
新型フリード e:HEV では、駆動用バッテリーや制御用ECU、冷却システムなどを組み合わせたIPU(インテリジェントパワーユニット)を一新。新型リチウムイオンバッテリーは最高出力を高め、IPU全体の重量と容積も削減しました。
従来はラゲッジスペースの床下に配置していたPCU(パワーコントロールユニット)も、小型化と高効率化を追求し、エンジンルーム内に移設することで、さらなる省スペース化を実現しています。エンジンよりも高出力なモーターを搭載することにより、高速道路のクルージング走行時のようなシーンを除き、日常走行のほとんどをモーター駆動で行うことが可能になりました。これにより、静粛性と燃費性能が向上しています。
燃費性能
新型フリード e:HEV の燃費は、WLTCモードで 25.6km/L を達成。ボディサイズを拡大しながらも、前モデルから燃費を向上させています。最新の2モーターハイブリッドシステムの搭載により、高い走行性能と環境性能を両立しています。
先進の安全装備
新型フリード e:HEV には、進化した安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全車標準装備。
走行中の死角になりやすい自車の斜め後方車両を検知し、ドライバーへ注意を促す「ブラインドスポットインフォメーション」のほか、「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」、「近距離衝突軽減ブレーキ」、「渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)」を採用しています。
さらに、「オートハイビーム」、「パーキングセンサーシステム」、「急アクセル抑制機能」、「アダプティブドライビングビーム」、「後退出庫サポート」も設定することで、安全性を高めています。
充実した機能で快適なドライブを
新型フリード e:HEV は、快適なドライブをサポートする様々な機能を搭載しています。
例えば、リアシートには専用のエアコンが装備されており、後席に座る乗員も快適に過ごせます。また、荷室の広さも十分に確保されており、大きな荷物も楽に積み込むことができます。
さらに、スマートフォンとの連携機能も充実しており、ナビゲーションや音楽再生などを車内で楽しむことができます。
自分だけのフリードに!豊富なアクセサリー
新型フリード e:HEV には、様々なアクセサリーが用意されています。
エクステリアパーツ、インテリアパーツ、快適装備など、豊富なラインアップから、自分だけのフリードを作り上げることができます。
新型 フリード 待望のハイブリッド「e:HEV」を搭載
先代モデルまでの「SPORT HYBRID i-DCD」直列4気筒 1.5LアトキンソンDOHC i-VTEC+モーターからついにHondaの2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載します。今や「フィット」「ヴェゼル」「ステップワゴン」「アコード」「オデッセイ」「シビック」と幅広い車種に搭載されている。ようやくフルモデルチェンジにより「フリード」に搭載となります。
フリード AIR(エアー)は全長は4,310mm、全幅1,695mm、全高1,755mm、ホイールベース2,740mmナンバーサイズは維持しています。
スペック | 新型フリード | 新型フリード |
---|---|---|
全長 | 4,310mm | 4,310mm |
全幅 | 1,695mm 1,720mm (クロスター) | 1,695mm 1,720mm (クロスター) |
全高 | 1,755mm | 1,755mm |
ホイールベース | 2,740mm | 2,740mm |
エンジン | 1.5L直噴DOHC エンジン | 1.5L i-VTECエンジン +モーター(e:HEV) |
最高出力 | 86kW(118ps)/ 6,600rpm | 78kW(106ps)/ 6,000-6,400rpm |
最大トルク | 142Nm(14.5kgm)/ 4,600rpm | 127Nm(13.0kgm)/ 4,500-5,000rpm |
モーター 最高出力 | – | 90kW(123ps)/ 3,500-8,000rpm |
モーター 最大トルク | – | 253Nm(25.8kgfm)/ 0-3,000rpm |
トランス ミッション | CVT | 電気式 無段階変速機 |
駆動方式 | 2WD(FF)/ 4WD | 2WD(FF)/ 4WD |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
WLTCモード燃費 | 16.4km/L (2WD) 14.5km/L (4WD) | 25.5km/L(2WD) 21.2km/L(4WD) |
フリードがどんな車なのか歴史をたどればわかります
「フリード」は、ホンダが生産・販売するコンパクトミニバン型の乗用車です。モビリオの後継車として、「運転しやすいサイズでありながら、室内空間にもゆとりがあるコンパクトミニバン」を求める顧客をターゲットに開発されました。ミドルサイズミニバンは少々大きすぎると感じる顧客に向けて設計されています。最大の特徴はそのスタイリッシュなデザインです。
ホンダのフリードは2008年5月に初代が発売され、その後、1度のフルモデルチェンジやマイナーチェンジ、一部改良、そしてモデル追加などが行われました。現在の最終モデルは2023年6月9日に発売されました。そして、今回の2度目のフルモデルチェンジが予定されており、その日程は5月7日です。
型式 | 発売日 | 内容 |
---|---|---|
初代 GB3/4/GP3型 | 2008年5月30日 | 「フリード」を5月29日発表、発売 |
2009年5月21日 | 一部改良 | |
2010年5月17日 | 特別仕様車「ハイウェイ エディション」を発売 | |
2010年11月4日 | マイナーモデルチェンジ | |
2011年10月28日 | 2011年10月27日マイナーモデルチェンジ。 ハイブリッド車「フリード ハイブリッド」を追加 | |
2012年11月22日 | 一部改良 | |
2013年11月8日発売 | 2013年11月7日 特別仕様車「G・ジャストセレクション+(プラス)」 「Gエアロ・クールエディション」 「Hybrid・ジャストセレクション+」を設定。 | |
2014年4月17日 | マイナーモデルチェンジ | |
2015年5月29日 | 2015年5月28日 特別仕様車「G・プレミアムエディション」 「Hybrid・プレミアムエディション」を設定 | |
2016年8月 | 生産終了 | |
2代目 GB5/6/7/8型 | 2016年9月16日 | フルモデルチェンジ 2列シート車「フリード+(フリードプラス)」を発売。 CMキャラクターには蛯原友里と チュートリアルの徳井義実が起用。 |
2017年5月 | ボディカラーの設定を変更。 「マンダリンゴールド・メタリック」を 廃止し、全8色とした | |
2017年12月15日 | 2017年12月14日 コンプリートモデル 「Modulo X(モデューロ エックス)」を追加。 | |
2019年10月18日 | マイナーモデルチェンジ。 CMキャラクターには小池栄子と東出昌大を起用。 「Honda SENSING」は全タイプ標準装備 | |
2020年5月29日 | 2020年5月28日 コンプリートモデル「Modulo X」 マイナーモデルチェンジ。 | |
2021年7月7日 | 初代モデル発売からのシリーズ累計販売台数が 同年6月末時点で100万台を突破したことが発表。 | |
2022年7月14日 | 一部改良並びに特別仕様車「BLACK STYLE」が2022年6月23日発表された「Modulo X」は、そのほかのグレード及び「BLACK STYLE」は6月24日発売。 | |
2023年6月9日 | 2023年6月8日 特別仕様車「CROSSTAR BLACK STYLE」が発表された。 | |
3代目 GB型 | 2024年6月27日 | 2024年5月7日フルモデルチェンジを発表 2024年6月28日発売開始 |
編集部から一言
新型フリード e:HEV は、スタイリッシュなデザイン、広々とした室内空間、優れた燃費性能、そして先進の安全装備を兼ね備えた、魅力的なコンパクトミニバンです。
今回の改良で、さらに魅力を増した新型フリード e:HEV は、多くのユーザーのニーズに応えることができるでしょう。ぜひ、新型フリード e:HEV で、快適なカーライフをスタートさせてください!
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