2026年10月の国内ミニバンの登録台数は、トヨタ シエンタが10,730台で1位、ホンダ フリードが8,634台で2位となりました。3位はトヨタ ヴォクシーの7,914台で、コンパクトミニバンの2台がミニバンの中で唯一8,000台を超えています。
この記事では、日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した2026年10月の乗用車ブランド通称名別順位の中から、ミニバンを抜き出してトップ10にまとめました。前年同月比や9月からの変化、クラス別・メーカー別の台数、各車の最新情報も解説します。


2026年10月 ミニバンランキングの要点まとめ
- 1位はシエンタ(10,730台):前年同月比133.8%で、ミニバンで唯一の1万台超え。普通乗用車全体でも2位
- 2位はフリード(8,634台):9月より1,000台以上増え、前年同月比115.6%
- 3位はヴォクシー(7,914台):兄弟車のノアと合わせると14,218台で、シエンタを上回る
- セレナは7位に後退:9月の5位から順位を下げ、台数も約2,400台減少
- トップ10の合計は57,449台:トヨタの5車種で全体の約6割を占める
【2026年10月】国内ミニバン 登録台数ランキング トップ10
自販連の2026年10月の乗用車ブランド通称名別順位(軽自動車と海外ブランド車を除く)から、ミニバンを抜き出しました。「全体順位」は普通乗用車全体のランキングでの順位、「9月」は9月のミニバンランキングでの順位です。
| 順位 | 車名 | メーカー | クラス | 登録台数 | 前年同月比 | 全体順位 | 9月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | シエンタ | トヨタ | コンパクト | 10,730 | 133.8% | 2 | 1 |
| 2 | フリード | ホンダ | コンパクト | 8,634 | 115.6% | 4 | 2 |
| 3 | ヴォクシー | トヨタ | ミドル | 7,914 | 106.0% | 5 | 3 |
| 4 | アルファード | トヨタ | ラージ | 7,224 | 89.3% | 8 | 4 |
| 5 | ノア | トヨタ | ミドル | 6,304 | 82.1% | 11 | 6 |
| 6 | ステップワゴン | ホンダ | ミドル | 5,708 | 125.3% | 12 | 7 |
| 7 | セレナ | 日産 | ミドル | 4,197 | 87.1% | 18 | 5 |
| 8 | ヴェルファイア | トヨタ | ラージ | 3,124 | 84.7% | 23 | 8 |
| 9 | デリカD:5 | 三菱 | ミドル | 2,297 | 121.6% | 28 | 9 |
| 10 | エルグランド | 日産 | ラージ | 1,317 | 2,743.8% | 36 | 10 |
トヨタ ルーミー(7,755台)とスズキ ソリオ(5,123台)は、スライドドアを持つ背の高いクルマですが、一般には「トールワゴン」に分類されることが多いため、このランキングには入れていません。商用車がベースのトヨタ ハイエースワゴン(1,429台)も除いています。9月のミニバンランキングと同じ分け方です。
1位 トヨタ シエンタ 10,730台
1位はトヨタのシエンタです。10,730台は9月(10,468台)より多く、前年同月比も133.8%と好調でした。普通乗用車全体でも9月の3位から2位に上がり、ヤリスに次ぐ台数を記録しています。
5ナンバーサイズで取り回しやすく、3列シートの7人乗りと2列シートの5人乗りを選べるのが特徴です。トヨタは2026年8月3日にシエンタを一部改良し、ハイブリッドの「Z」に新しいボディカラー「クリアベージュメタリック」を加えたほか、ドアミラーにブラックの加飾を施しました。改良後も人気は衰えず、ミニバンで唯一1万台を超えています。
2位 ホンダ フリード 8,634台

2位はホンダのフリードです。9月の7,566台から1,000台以上増え、前年同月比は115.6%でした。普通乗用車全体でも4位をキープしています。
現行のフリードは2024年6月にフルモデルチェンジした3代目で、すっきりしたデザインの「AIR」と、SUV風の「CROSSTAR」の2つのスタイルがあります。2モーターのハイブリッド「e:HEV」の走りの良さと燃費、コンパクトなサイズで、シエンタと並ぶ人気のコンパクトミニバンです。
3位 トヨタ ヴォクシー 7,914台

3位はトヨタのヴォクシーです。9月の6,939台から約1,000台増え、前年同月比は106.0%でした。普通乗用車全体でも9月の7位から5位に上がっています。
個性の強いフロントデザインで、若いファミリーを中心に人気があります。兄弟車のノア(6,304台)と合わせると14,218台になり、シエンタを上回ります。現行モデルは2022年1月に登場した4代目で、次のフルモデルチェンジは2028年ごろと予想されています。

4位 トヨタ アルファード 7,224台

4位はトヨタのアルファードです。前年同月比は89.3%でしたが、9月の6,879台からは増え、普通乗用車全体でも9月の10位から8位に上がりました。ラージサイズの高級ミニバンでありながら、ミドルサイズのノアを上回る台数です。
トヨタは2026年6月3日に、アルファードとヴェルファイアを一部改良して発売しました。ハイブリッドやプラグインハイブリッドなど複数のパワートレインがそろい、最上級の「Executive Lounge」まで幅広いグレードから選べます。
5位 トヨタ ノア 6,304台

5位はトヨタのノアです。前年同月比は82.1%ですが、台数は9月(6,293台)とほぼ同じで、ミニバンの順位は9月の6位から5位に上がりました。ヴォクシーと中身は同じで、落ち着いたデザインが好みの方に選ばれています。
6位 ホンダ ステップワゴン 5,708台

6位はホンダのステップワゴンです。前年同月比は125.3%と伸び、普通乗用車全体でも9月の15位から12位に上がりました。9月の5,287台からも400台以上増えています。
現行モデルは2022年に登場した6代目で、シンプルな「AIR」と、存在感のある「SPADA」があります。広い室内と、3列目シートを床下に収納できる使いやすさが評価されています。
7位 日産 セレナ 4,197台

7位は日産のセレナです。9月は6,559台でミニバン5位でしたが、10月は4,197台と約2,400台減り、前年同月比も87.1%でした。普通乗用車全体でも9月の11位から18位に下がっています。
セレナは2026年11月5日に一部仕様変更を受け、発売35周年を記念した特別仕様車「ハイウェイスターV Black Edition」(393万2,500円から)が加わりました。最上級の「LUXION」は装備を増やしながら値下げされています。改良前の切り替え時期と重なったことが、10月の台数に影響したと見られます。

8位 トヨタ ヴェルファイア 3,124台

8位はトヨタのヴェルファイアです。前年同月比は84.7%で、9月の3,367台からやや減りました。アルファードの兄弟車で、よりスポーティな走りとデザインを特徴としています。アルファードと合わせると10,348台で、トヨタの高級ミニバン2車種の強さは変わりません。
9位 三菱 デリカD:5 2,297台
9位は三菱のデリカD:5です。前年同月比は121.6%と伸びましたが、9月の3,105台からは約800台減りました。ミニバンでありながら4WDとディーゼルエンジンを組み合わせ、悪路や雪道にも強い独自のモデルです。登場から長い年月がたつロングセラーですが、アウトドアを楽しむ方から根強い支持を集めています。
10位 日産 エルグランド 1,317台

10位は日産のエルグランドです。前年同月比は2,743.8%と、トップ10の中で最も大きく伸びました。約16年ぶりのフルモデルチェンジで4代目(E53型)となり、2026年7月16日に発売されたばかりです。
新型エルグランドは、発売から約3か月で累計受注が1万台を超えたと日産が発表しています。2026年11月4日には、日本自動車殿堂の「カーオブザイヤー」にも選ばれました。9月の1,568台からはやや減りましたが、受注の多さを考えると、納車が進めば台数はさらに増えていきそうです。

クラス別に見たミニバンの台数
トップ10をボディの大きさでコンパクト・ミドル・ラージの3クラスに分けて合計すると、次のようになります。
| クラス | 車種 | 合計台数 |
|---|---|---|
| コンパクト | シエンタ、フリード | 19,364 |
| ミドル | ヴォクシー、ノア、ステップワゴン、セレナ、デリカD:5 | 26,420 |
| ラージ | アルファード、ヴェルファイア、エルグランド | 11,665 |
台数が最も多いのはミドルクラスですが、車種が5つに分かれています。1車種あたりで見ると、シエンタとフリードの2車種だけで約2万台を登録したコンパクトクラスの強さが目立ちます。ラージクラスも3車種で1万台を超え、高級ミニバンの人気が続いています。
メーカー別に見たミニバンの台数
| メーカー | 車種 | 合計台数 |
|---|---|---|
| トヨタ | シエンタ、ヴォクシー、アルファード、ノア、ヴェルファイア | 35,296 |
| ホンダ | フリード、ステップワゴン | 14,342 |
| 日産 | セレナ、エルグランド | 5,514 |
| 三菱 | デリカD:5 | 2,297 |
トヨタは5車種で35,296台となり、トップ10全体(57,449台)の約61%を占めました。コンパクトからラージまで、すべてのクラスに人気車種をそろえていることが強みです。ホンダは2車種とも9月より台数を増やし、前年同月比でも上回りました。
2026年10月のミニバンランキングから見える傾向
トップ6の顔ぶれは9月とほぼ同じ
トップ10の合計は57,449台で、9月の58,031台とほぼ同じでした。9月は中間決算期で登録が多い月ですが、ミニバンは10月も高い水準を保っています。シエンタ、フリード、ヴォクシー、アルファードの上位4車種は9月と同じ順番で、いずれも9月より台数を増やしました。
日産は改良と新型の切り替え期
一方、日産はセレナとエルグランドがともに9月より台数を減らしました。セレナは11月5日の一部仕様変更、エルグランドは新型の納車が続いている段階で、11月以降に台数が戻るかどうかが注目されます。
ミニバンを選ぶときにチェックしたい3つのポイント
1つ目は、サイズです。家族4人程度で街乗りが中心ならシエンタやフリード、子どもが多い・荷物が多いならノア/ヴォクシーやステップワゴン、セレナ、移動の快適さを重視するならアルファードやエルグランドと、使い方に合ったクラスを選びましょう。
2つ目は、パワートレインです。多くの車種がハイブリッドを用意していますが、雪道や悪路を走る機会が多いなら、4WDの設定やデリカD:5のような車種も候補になります。
3つ目は、納期と改良のタイミングです。人気のミニバンは納車まで時間がかかることがあり、セレナのように改良が行われたばかりの車種もあります。早めに販売店で納期と最新の仕様を確認しておくと安心です。
よくある質問
Q. 2026年10月にいちばん売れたミニバンは?
A. トヨタ シエンタで、10,730台でした。ミニバンで唯一1万台を超え、普通乗用車全体でも2位です。
Q. ノアとヴォクシーを合わせると何台?
A. ヴォクシーが7,914台、ノアが6,304台で、合わせて14,218台です。シエンタの台数を上回ります。
Q. ルーミーやソリオはなぜ入っていないの?
A. スライドドアを持つ背の高いクルマですが、一般にはトールワゴンに分類されることが多いため、このランキングでは除いています。ルーミーは7,755台、ソリオは5,123台でした。
Q. 前年より大きく伸びたミニバンは?
A. 新型になった日産 エルグランドが前年同月比2,743.8%、トヨタ シエンタが133.8%、ホンダ ステップワゴンが125.3%と伸びました。
Q. セレナの台数が減ったのはなぜ?
A. 2026年11月5日に一部仕様変更が行われており、その切り替え時期と重なったことが影響したと見られます。
まとめ:2026年10月のミニバンはシエンタが1位、トヨタが約6割を占める
2026年10月の国内ミニバンの登録台数は、シエンタが10,730台で1位、フリードが8,634台で2位、ヴォクシーが7,914台で3位でした。上位4車種は9月と同じ顔ぶれで、トヨタは5車種でトップ10の約6割を占めています。改良を受けたセレナや新型のエルグランドが、11月以降にどこまで台数を伸ばすかに注目です。
普通乗用車ベスト50と軽自動車ベスト15の全体ランキングは、2026年10月の車名別新車販売台数ランキングの記事で紹介しています。
※本記事の台数は、日本自動車販売協会連合会が2026年11月に発表した統計をもとにしています。普通乗用車は同じ車名のシリーズ全車種の合計(一部教習車などを含む)です。ミニバンの範囲とクラス分けは最新自動車情報の判断によるものです。

