2028年のレクサスは、開発中止となった次世代EV「LF-ZC」に代わる後継モデルや、電気自動車で復活する「LFA」の市販化、主力SUVのUX・RXの世代交代が重なる、ブランドの次の10年を形づくる年になりそうです。旗艦のLSも、6輪のコンセプトカーで示した新しい姿へ向かうのかが注目されます。
レクサスは2023年のジャパンモビリティショーで、2026年の発売を目指す次世代EV「LF-ZC」を公開しました。しかしトヨタの中嶋裕樹副社長は2026年6月、LF-ZCの開発を中止したことを明らかにし、その技術を受け継ぐ後継車の開発がすでに決まっていると説明しています。電気自動車だけに絞らず、ハイブリッドも磨き続ける「マルチパスウェイ」の考え方が、2028年前後のレクサスにもはっきり表れてきそうです。
この記事では、2028年に発売・発表が予想されるレクサスの新型車とモデルチェンジ情報をまとめました(全5モデル)。いずれもレクサスから2028年の発売が正式に発表されたものではなく、公式発表の内容とモデルサイクルをもとにした予想の情報です。それぞれの詳しい内容は、各車種の記事でご覧ください。
2028年 レクサス 新型車・モデルチェンジ 一覧表
まずは、この記事で紹介する5モデルを一覧で確認しましょう。公式に分かっていることと、モデルサイクルからの予想を「時期」の欄で区別しています。
| 車種 | 内容 | 時期 |
|---|---|---|
| 次世代EV(LF-ZCの後継) | 新型車 | 未発表(後継車の開発は決定済み) |
| LFA | 電気自動車のスーパースポーツとして復活 | 2027〜2028年頃(予想) |
| UX | フルモデルチェンジ(2代目) | 2027年末〜2028年頃(予想) |
| RX | フルモデルチェンジ(6代目) | 2028〜2029年頃(予想) |
| LS | 次期型(6輪の「LS Concept」が方向性) | 2028年以降(予想) |
レクサス 新型 次世代EV LF-ZCは開発中止 後継モデルの登場時期は?
レクサスが2026年の発売を目指していた次世代EV「LF-ZC」は、開発が中止されました。トヨタの中嶋裕樹副社長は2026年6月、開発はほぼ終わっていたものの、生産設備などに大きな投資が必要になる段階で中止を決めたと説明しています。

一方で、同じ会議でLF-ZCの技術を使う後継車の開発が決まったとしています。大きなアルミ部品を一度に鋳造する「ギガキャスト」、新しい運転支援に合わせた電子プラットフォーム、部品の小型化といった技術が受け継がれる予定です。後継車の名前や発売時期は明かされておらず、2028年以降の登場になるかどうかも含めて今後の発表待ちです。

レクサス 新型 LFA 電気自動車のスーパースポーツ 2027〜2028年頃市販化予想
レクサスは2025年12月5日、伝説のスーパーカーの名前を受け継ぐ電気自動車のスポーツカー「Lexus LFA Concept」を世界初公開しました。トヨタ「GR GT」と同じオールアルミの骨格を使う2人乗りのクーペで、全長4,690mm、全幅2,040mm、全高1,195mmという低く幅広いボディです。

初代LFAは2010年12月から2012年12月まで、4.8LのV10エンジンを積んで世界で500台だけつくられました。新しいLFAは、エンジン車にこだわらず「その時代の技術者が次の世代に伝えるべき技術」を象徴するクルマとして開発されています。モーターの出力や航続距離、価格、市販化の時期は発表されておらず、登場は2027〜2028年頃と予想されています。

レクサス 新型 UX フルモデルチェンジ 2代目 2027年末〜2028年頃予想
レクサスのコンパクトSUV「UX」は、2027年末から2028年頃にフルモデルチェンジを受け、2代目になると予想されています。現行モデルは2018年11月に発売され、2023年にハイブリッドが「UX300h」へ進化しました。2026年9月1日には新グレード「Shining Essence」も加わっています。

現行UXは登場から8年がたち、レクサスのSUVの中でもっとも長く販売が続いているモデルの一つです。その間に、さらに小さなLBXが2023年に登場し、UXの役割は「LBXとNXの間」に変わりつつあります。次期型では、新世代のハイブリッドや電気自動車の設定が期待されますが、レクサスから次期型の発表はなく、時期は予想です。

レクサス 新型 RX フルモデルチェンジ 6代目 2028〜2029年頃予想
レクサスの主力SUV「RX」は、2028〜2029年頃にフルモデルチェンジを受け、6代目になると予想されています。現行の5代目は2022年11月に日本で発売され、2026年9月30日には一部改良を受けました。

RXはこれまで、2代目が2003年、3代目が2009年、4代目が2015年、5代目が2022年と、おおむね6〜7年ごとに世代交代してきました。この流れからは2028〜2029年頃が次の目安になります。その前の2027年には、デザインを大きく変えるビッグマイナーチェンジや、高性能モデル「RX Morizo RR」の追加が予想されています。次期型は、新しいハイブリッドやプラグインハイブリッドの採用が期待されますが、レクサスからの発表はありません。

レクサス 新型 LS 次期型 6輪の「LS Concept」 2028年以降予想
レクサスの旗艦「LS」は、ジャパンモビリティショー2025で公開された6輪のコンセプトカー「LS Concept」が、次の姿を示すものと見られています。レクサスは、LSの名前を「Luxury Sedan」から「Luxury Space(ラグジュアリースペース)」へと広げる考えを示しました。

現行のセダン型LSは2017年に登場した5代目で、2026年9月10日にも一部改良を受けています。後ろのタイヤを4つにした6輪のミニバン型は、広い室内と乗り心地を両立させるための提案です。市販化されるのか、されるならいつなのかは発表されておらず、次期LSの登場は2028年以降と予想されます。

2028年の前に登場するレクサスの新型車
2028年の新型車を待つかどうかを考えるうえでは、その前に出てくるモデルも知っておきたいところです。2026年の冬には、レクサス初の3列シートの電気自動車「TZ」が日本で発売される予定です。また、2026年9月1日に世界初公開されたNXの新型(一部改良)は、2026年末以降に順次発売されます。2027年には、RXのビッグマイナーチェンジや、IS・RCなどの動きが予想されています。
つまりレクサスは、2026〜2027年にTZやNXでSUVのラインアップを固め、2028年前後に次世代EVやLFA、UX・RXの世代交代へ進む流れになりそうです。今すぐ大きなSUVが欲しい方はTZやNX、次世代の技術を待ちたい方は2028年前後がひとつの目安になります。ただし、2028年の内容はどれも正式な発表がない予想を含むため、最新の情報を確かめながら判断してください。
なぜ2028年にレクサスの新型車が変わるのか?
電気自動車の計画を現実に合わせて見直し
レクサスは2023年のジャパンモビリティショーで、2035年までに電気自動車のブランドへ生まれ変わる目標を掲げていました。しかしLF-ZCの開発中止に表れているように、電気自動車の広がりが想定より遅いなかで、計画を見直しながら進めています。中嶋副社長は、電気自動車の開発をやめるわけではないと強調しており、2028年前後は見直したあとの新しいモデルが姿を見せ始める時期にあたります。
SUVを中心にしたラインアップ
今のレクサスは、LBX・UX・NX・RX・TZ・GX・LXとSUVの数が多く、販売の中心もSUVです。2028年前後に予想されるUXとRXの世代交代は、販売を支える主力モデルの入れ替えになります。一方で、LFAのようなスポーツカーや、LSのような旗艦モデルで、ブランドの個性を示す役割も大きくなりそうです。
2028年の新型レクサス車を支える2つの技術
① 新世代のハイブリッドと新エンジン
2026年9月に世界初公開された新型NXは、トランスアクスル・モーター・PCUを一体化した「e-Axle」を使う新世代のハイブリッドを採用しました。さらにトヨタは2026年10月28日、新開発の1.5L直列4気筒エンジンを使う次世代ハイブリッドを発表し、燃費を15%以上よくすることを目指しています。2024年には2.0L直列4気筒ターボエンジンの開発も公表されており、2028年前後のレクサス車にどう使われるかが注目されます。搭載する車種や時期は発表されていません。
② 全固体電池
トヨタは2023年10月、出光興産と組んで、電気自動車向けの全固体電池を2027〜2028年に実用化することを目指すと発表しました。全固体電池は、航続距離の延長や充電時間の短縮が期待される次世代の電池です。中嶋副社長も、まだ車に載っていない新しい電池の開発を続けていると説明しており、レクサスの次世代EVに積まれるのかが大きな注目点です。
2028年のレクサス 注目ポイント
2028年のレクサスで注目したいポイントは次の3つです。
・LF-ZCの後継となる次世代EV:中止を決めた計画の技術を受け継ぐ新型車が、いつ、どんな姿で現れるのかがポイントです
・LFAの市販化:電気自動車として生まれ変わるLFAが、いつ、いくらで発売されるのかに期待が集まります
・主力SUVの世代交代:UXとRXの次期型に、新世代のハイブリッドがどう生かされるのかに注目です
2028年の新型を待つべき?今買うべき?
1つ目のポイントは、今のモデルの新しさです。RXは2026年9月に一部改良を受け、NXも2026年末以降に新型へ切り替わります。すぐに乗り換えたい方は、これらの新しいモデルを選んでも十分に満足できるはずです。
2つ目は、電気自動車を考えているかどうかです。LF-ZCの後継の時期は分からないため、今すぐレクサスの電気自動車が欲しい方は、RZや2026年冬に発売予定のTZを比べるのが現実的です。
3つ目は、納期と値上がりです。レクサスの人気モデルは納車までに時間がかかることが多く、次期型は装備の充実とともに価格が上がる可能性もあります。欲しいモデルがはっきりしている方は、販売店で受注の状況を早めに確かめておくのがおすすめです。
2028年のレクサス新型車に関するよくある質問(FAQ)
Q. レクサス LF-ZCは発売されますか?
A. トヨタは2026年6月、LF-ZCの開発を中止したことを明らかにしました。技術を受け継ぐ後継車の開発は決まっていますが、名前と発売時期は発表されていません。
Q. 新しいLFAはいつ発売されますか?
A. レクサスは2025年12月にLFA Conceptを公開しましたが、市販化の時期や価格は発表していません。2027〜2028年頃の登場が予想されています。
Q. 次期UXはいつ発売されますか?
A. レクサスから発表はありません。現行モデルの登場からの年数をもとに、2027年末〜2028年頃と予想されています。
Q. 次期RXはいつ発売されますか?
A. レクサスから発表はありません。これまでのモデルチェンジの間隔から、2028〜2029年頃と予想されています。
Q. 6輪のLSは市販されますか?
A. LS Conceptはジャパンモビリティショー2025で公開されたコンセプトカーで、市販化は発表されていません。
まとめ:2028年のレクサスは「次世代EVの再出発」と「主力SUVの世代交代」の年
2028年のレクサスは、開発中止となったLF-ZCの後継となる次世代EVや、電気自動車で復活するLFAが姿を見せ始め、UX・RXといった主力SUVの世代交代も重なる年になりそうです。旗艦LSがどんな姿に変わるのかにも注目が集まります。
2027年に予想されるRXのビッグマイナーチェンジやIS・RCの動きは、2027年のまとめ記事で紹介しています。最新情報が入り次第、随時更新していきます。


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