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トヨタ ハイラックス ついにフルモデルチェンジ タイにて2025年11月10日公開へ - 新型は2.8Lディーゼルと航続300kmのBEV版を設定

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トヨタの人気ピックアップトラック「ハイラックス」が、ついにフルモデルチェンジを迎える。2025年11月10日、生産拠点であるタイで新型モデルが世界初公開される予定だ。トヨタ・タイランド・モータースの公式インスタグラムでは、すでにティーザー動画が公開され、SNSでも大きな注目を集めている。

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目次

新型ハイラックスがついに登場 タイから世界へ

今回のフルモデルチェンジで最も注目すべき点は、従来の内燃機関モデルに加えて、ピュアEVとなるバッテリーEV(BEV)版が同時に投入されることだ。電動化時代に対応した新世代ハイラックスの全貌が、いよいよ明らかになる。

2026年モデルは2タイプ設定 ディーゼル版とBEV版

マレーシアのメディアによってリークされたプレゼン資料によると、2026年モデルとなる新型ハイラックスには、内燃機関モデルとバッテリーEV(BEV)モデルの2種類が設定される。トヨタは今後12か月間で、新型ハイラックスを含む複数の新型車を投入する計画で、電動化戦略を加速させている。

ハイラックスの電動化については、すでに伏線があった。過去にくるまのニュース編集部がタイ現地で、ディーゼルハイブリッド、FCEV(燃料電池)、BEV(電気自動車)のプロトタイプに試乗済みで、その後ディーゼルハイブリッドは市販化、BEVも「ハイラックス BEV Revoコンセプト」としてお披露目されていた。これらの技術開発が、今回のフルモデルチェンジで結実することになる。

参考:DRIVE

未来的でアグレッシブな新デザイン

フロントデザインは劇的進化

意匠登録申請用のイラストが複数のメディアによって報じられており、そのデザインは従来モデルのイメージを踏襲しつつも、より立体的かつダイナミックなフロントデザインに進化している。ヘッドライトとフロントグリルはさらに薄型化され、アグレッシブで未来的な造形となっている。

オーストラリアの電動化メーカー・LDK社が製造した、現行型ハイラックスベースの電動トラック「eT60」を彷彿させるスタイリングで、当初ネット媒体で予想されていた米国モデル「4Runner」「タコマ」や「タンドラ」のようなフロントグリルとは異なる、独自の進化を遂げている。

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注目すべきは、グリル内のトヨタマークが廃止され、「ランドクルーザーFJ」と同じフォントタイプの「TOYOTA」ロゴに変更されている点だ。これはトヨタのグローバルデザイン戦略の一環であり、ブランドアイデンティティの統一を図っている。

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リアデザインも刷新

ティーザー動画で確認できるリアコンビネーションランプは、従来型よりも細身となり、面発光LEDを採用した未来的なデザインに変更されている。全体として、よりスマートで洗練された印象を与えるエクステリアデザインとなっている。

インテリアは現代的で機能的に

インパネのイラストは、米国市場向けの「タンドラ」を思わせるデザインとなっている。八角形のメーターフードと、それに合わせた形状の送風口は現代的な雰囲気を演出している。

最も大きな変化は、ダッシュボード上に移設された大型モニターの存在だ。これは新時代への移行を物語るもので、インフォテインメントシステムの大幅な進化が期待される。運転支援システムや車両情報表示など、より直感的で使いやすいインターフェースが実現されるだろう。

GRバージョンにはワイドフェンダー設定の噂

スポーツグレードとなるGRバージョンには、ワイドフェンダーが取り付けられるという噂がある。見た目がスポーティになるだけでなく、ワイドトレッド化によってドライブフィールも大幅に向上することが期待される。

これまで乗り心地が硬いと言われ続けてきたハイラックスだが、ジオメトリーの変更により、乗り心地の大幅改善も期待できる。商用車としての耐久性を維持しつつ、乗用車に近い快適性を実現できれば、さらに幅広いユーザー層に訴求できるはずだ。

パワートレインは2.8Lディーゼルターボに統一

従来エンジンは全て廃止 2.8L一択へ

アジア諸国のメディアによれば、従来型に搭載されていた2.7L直列4気筒自然吸気ガソリンエンジン(海外向け)や2.4L直列4気筒ディーゼルターボエンジンは廃止され、1GD-FTV型2.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジンに変更される見通しだ。

この変更は、オーストラリア市場対策と考えられる。2025年12月から施行されるユーロ6d排ガス規制への適合が求められており、旧型エンジンではユーロ5規制にも適合していなかったため、より環境性能に優れたエンジンへの変更が不可欠だった。

日本でもお馴染みの信頼性高いエンジン

2.8Lディーゼルターボエンジンは、日本国内では「ハイエース」や「ランドクルーザー70」に搭載されているユニットで、日本市場でもお馴染みだ。従来ユニットよりもトルク、パワーともに十分なエンジンで、ユーザーにも歓迎されるはずだ。

ただし、尿素SCRシステム(アドブルー)を採用しているため、定期的に尿素水溶液を補充する手間が増えることになる。とはいえ、環境性能と動力性能を両立させるためには避けられない仕様変更と言えるだろう。

日本市場ではBEV版がすぐに発売される可能性は低いため、まずはこの2.8Lディーゼルターボエンジン搭載モデルから発売されると予想される。

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注目のBEV版ハイラックス いすゞD-MAX EVに対抗

航続距離は300km前後を実現

ピュアEV仕様の新型ハイラックスは、タイ市場で販売されているいすゞ「D-MAX EV」に対抗する内容となりそうだ。D-MAX EVは66.9kWhバッテリーを搭載し、航続距離263kmを実現している。

新型ハイラックスBEVは、バッテリー容量を拡大し、フル充電での航続距離は約300km前後を実現すると予想されている。タイの現地メディアがメータースケールから予想したところでは、フル充電での航続距離は250km以上は確実で、ライバルのD-MAX EVの263kmを上回る数値になると見られている。

デュアルモーターで4WD性能を実現

駆動システムは、前後車軸上にデュアルモーターが取り付けられたフルタイム4WDとなる見込みだ。これはD-MAX EVと同じシステム構成で、ピックアップトラックに求められる悪路走破性能を電動化しても維持することを目指している。

システム総出力については、D-MAX EVが2つのモーターで140kW(約190ps)・325N・mというスペックを実現していることを考えると、それを上回る可能性が高い。一部報道では190ps以上のシステム出力が実現されるとされており、十分な動力性能が期待できる。

特にGRバージョンでは、航続距離とのバランスを考えた最大出力が設定されるかもしれない。スポーツグレードならではのパワフルな走りと、実用的な航続距離の両立が課題となるだろう。

実用性には課題も

ただし、航続距離約300kmという数値は、商用車として使用するには決して十分とは言えない。長距離移動や重量物の積載時には航続距離がさらに短くなる可能性があり、充電インフラの整備状況によっては使い勝手に制約が出る可能性がある。

当面は都市部での配送用途や、環境規制が厳しい地域での使用が中心になると予想される。バッテリー技術の進化に伴い、将来的にはより長距離走行が可能なモデルも登場するかもしれない。

日本市場での発売時期は

2025年中盤の発売を予想

詳細については2025年11月10日にタイなどアジア諸国で明らかにされる予定だ。現在公開されているティーザー動画を見る限り、内容的には相当期待できそうだ。

日本市場については、早ければ2025年末までには発表され、2026年前半には発売される可能性がある。現行型ハイラックスはすでに生産休止となっており、日本国内では注文ができない状態が続いていた。新型の登場を待ちわびていたユーザーにとっては、まさに待望のニュースとなるはずだ。

ランクルFJに続く話題モデルに

2025年10月21日には、ランドクルーザーシリーズの第四弾として新型ランドクルーザーFJ(TRJ240)がタイで世界初公開された。「角目と丸目」の2種類のデザインをラインナップし、末っ子ランクルとして注目を集めている。

新型ハイラックスは、ランクルFJに続く話題モデルとなることは間違いない。特にBEV版の投入は、トヨタの電動化戦略における重要なマイルストーンとなるだろう。

ハイラックスの歴史と市場での位置づけ

トヨタ ハイラックスは、1968年の初代モデル発売以来、世界180以上の国と地域で販売されてきた、トヨタを代表するピックアップトラックだ。特に、オーストラリア、タイ、南アフリカなどの市場では絶大な人気を誇り、商用車としてだけでなく、レジャー用途でも幅広く使用されている。

日本市場では一度販売が終了したものの、2017年に13年ぶりに復活し、根強いファンを獲得している。耐久性と信頼性の高さから、過酷な環境下での使用にも耐えるタフなピックアップトラックとして評価されている。

まとめ 電動化時代のピックアップトラックの新基準

2025年11月10日に公開される新型ハイラックスは、トヨタのピックアップトラック戦略における重要な転換点となる。従来の内燃機関モデルに加えて、BEV版を同時投入することで、多様化するユーザーニーズと環境規制に対応する。

2.8Lディーゼルターボエンジンへの統一により、動力性能と環境性能を両立させ、ユーロ6d規制にも対応。未来的でアグレッシブなデザインと、現代的なインテリアにより、商用車としてだけでなく、乗用車としての魅力も高めている。

BEV版については、航続距離300km前後という数値は商用車としては課題も残るが、都市部での使用や環境規制対応車としてのニーズには応えられるはずだ。デュアルモーター4WDシステムにより、電動化してもピックアップトラックに求められる走破性能は維持されている。

現行型の生産休止により、日本国内では注文できない状態が続いていたが、新型の登場により市場は再び活性化するだろう。2025年末から2026年前半の日本発売が期待される新型ハイラックスから、今後も目が離せない。

トヨタ

https://toyota.jp

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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