トヨタは、2024年1月10日に「ハイエース」の一部改良を行い、新たに“アースカラーパッケージ”を設定、最新の法規に対応などなど、見直しを行います。この改良を受けて、最近まで受注を一時停止していたが、発売のタイミングで再び受注を再開しました。
トヨタ 新型「ハイエース(バン)」2024年 一部改良 について
- 2024年モデルはフルモデルチェンジでは無く 一部改良(マイナーチェンジ)のみ
- 最新の法規に対応
- 新たなに“アースカラーパッケージ”を新設定
- 「ハイエース(ウェルキャブ 車いす仕様車)」「ハイエース(トヨタ救急車)」も一部改良を行う。
トヨタは、2024年1月10日に新型「ハイエース」を発売しました。この新型は一部改良が施され、最新の法規にも準拠しています(触媒の変更は、9月の法規改正への対応済み)。さらに、新たに「アースカラーパッケージ」が設定されました。このパッケージでは、スーパーGLのボディカラーであるベージュ(4V6)アーバン(6X3)に、マットブラックフロントグリルが組み合わせられています。また、DXモデルにはイージークローザー(スライドドア・バックドア)が装備されました。
トヨタ 新型「ハイエース(ウェルキャブ 車いす仕様車)」2024年 一部改良 について
アンカーバー付き車いすに、新たにBUタイプとFUタイプが追加されました。これらのタイプは、スイッチ操作だけで「ワンタッチ固定」が可能です。これにより、車いすの固定作業が効率化され、迅速化されることが期待されています。
トヨタ 新型「ハイエース(トヨタ救急車)」2024年 一部改良 について
「ITS Connect」を標準装備として採用しました。これにより、救急車が緊急走行中であることを、周囲のITS Connect搭載車両に通知できます。これによって、救急車の安全な走行を支援し、救急搬送時間の短縮や交通事故の防止に貢献します。
トヨタ 新型「ハイエース」2022年 一部改良 について
トヨタは2022年4月13日に「ハイエース」の一部改良を実施し、以下の内容を発表しました。まず、安全装備の一環として「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」を全車に標準装備化しました。また、ディーゼル車の尿素「アドブルー(AdBlue®)」タンク容量を増加し、マルチインフォメーションディスプレイに尿素の残量を表示する機能を追加しました。これにより、燃費が向上し、「平成27年度燃費基準+15%達成」を実現し、エコカー減税の対象となります。さらに、フロントフォグランプをLED化し、寒冷地仕様車には「フロントウィンドウシールドデアイサー」を追加しました。一方、「ラグジュアリーパールトーニング〈2QD〉」と「ダークブルーマイカメタリック〈8P4〉」を廃止し、全車の灰皿照明も廃止しました。
新型 ハイエース スペックについて
スペック | 新型ハイエース | 新型ハイエース ワイドボディ | 新型ハイエース ワイドボディ |
---|---|---|---|
全長 | 4,695mm | 4,840mm | 4,840mm |
全幅 | 1,695mm | 1,880mm | 1,880mm |
全高 | 1,980mm | 2,105mm | 2,105mm |
ホイールベース | 2,570mm | 2,570mm | 2,570mm |
エンジン | 2.0L直列4気筒 DOHCエンジン (1TR-FE型) | 2.7L直列4気筒 DOHCエンジン (2TR-FE型) | 2.8L 直4 DOHC ディーゼルエンジン (1GD-FTV) |
最高出力 | 136ps/5,600rpm | 160ps/5,200rpm | 177ps/3,400rpm |
最大トルク | 18.6kgm/4000rpm | 24.8kg.m/4000rpm | 45.9kgm/ 1,600~2,400rpm |
トランス ミッション | 6速AT/5MT | 6速AT | 6速AT/5MT |
編集部から一言
H200系「ハイエース」は、2024年で20年目を迎える長寿な車種です。日本のバンといえば、ビジネスから個人利用まで幅広く愛用され、特別な人気を誇る車種でしょう。トヨタもフルモデルチェンジを検討しているでしょうが、安全性を考慮すると、キャブオーバーからセミボンネットへの変更は難しいでしょう。キャブオーバー構造では、エンジンルームを削減し、全長を伸ばすことなく多くの荷物や乗客を積載できる利点があります。
しかし、トヨタは商用車の世界戦略車モデルとしてH300系の開発を進めています。キャブオーバー型は海外で整備が難しいという課題がありますが、セミボンネット構造ならば整備性が向上します。また、エンジンが運転席の下に配置されるため、熱や騒音の問題も軽減されます。
一方で、セミボンネット構造は前方の安全性が低下し、衝突時の危険性が高まる可能性があります。海外では既にH300系が販売されており、日本では両方のモデルを併売する可能性が高いでしょう。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
トヨタニュースリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/37181265.html
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