日刊工業新聞は2024年3月4日、トヨタが進める新型エンジンプロジェクトについて報道。新型エンジンは「1.5L 4気筒エンジン」で早ければ2026-27年にも開発にめどを付ける見通しと発表した。
「東京オートサロン2024」にて開発中の“シルバーのエンジン”と“赤いエンジン”を公開 これが新型エンジンだ!
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)とLEXUSは2024年1月12日~1月14日に幕張メッセ開催される「東京オートサロン2024」TGRブース東8ホールにてトヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏による「モリゾウから新年のご挨拶」を実施。この挨拶の中で新たな「エンジンプロジェクト」を発足したことを報告した。その中で「シルバーのエンジン」と「赤いエンジン」を制作している写真が出た。これが、日刊工業新聞で報道された「1.5L 4気筒エンジン」となる。筆者としては3気筒から4気筒に戻るんだとまず初めに思った。現在の「GRヤリス」「GRカローラ」「LBX RR」などのコンパクトスポーツカーに搭載されるエンジンは1.6L 直列3気筒インタークーラーターボエンジン「G16E-GTS」を搭載しており、また違ったものになるのかと楽しみである。
豊田章男氏は「モリゾウから新年のご挨拶」の中で1「未来の仲間をつくること」2「国を超えた仲間づくり」3「未来のために仲間を守ること」というタイトルの元に話をしているが、その中で3「未来のために仲間を守ること」でモリゾウはトヨタにあるお願いをしました。「カーボンニュートラルに向けた現実的な手段として、エンジンにはまだまだ役割がある、だから、エンジン技術にもっと磨きをかけよう。そしてそうゆうプロジェクトの立ち上げよう。 」佐藤社長をはじめ経営陣も共感し新たなプロジェクトがスタートした。豊田章男氏は最後に「EV、HV、PHEV、FCEV、動力はなんでもいいんです。真実はいつも一つ "敵は炭素" クルマ好きな皆さんと未来を作っていきましょう。」と締めくくった。
「モリゾウから新年のご挨拶」の後に行われた「愛車座談会」の中で質問で、開発中の2つのエンジンについて質問があり、豊田会長は「いやー」と歯切れが悪そうに語ったのは1つ目のシルバーのエンジンは「環境にいいエンジン」2つ目の赤いエンジンは「レースに勝てるエンジン」を開発していると語っていた。つまりこの赤いエンジンは未来のスポーツモデルのエンジンに搭載される可能性があり、豊田会長としては次期セリカのエンジンに使いたいという匂わせを今までの流れを含め筆者は感じた。
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新開発中のエンジンは「1.5L 4気筒エンジン」は何に搭載されるのか?
一番気になるのは一体どんなモデルにこの新型「1.5L 4気筒エンジン」が搭載されるのか考えてみた。まず「1.5L 4気筒エンジン」“シルバーのエンジン”は幅広いコンパクトカーに採用される可能性が高く、「カローラ」「ヤリス」「アクア」などがあげられるだろう。「1.5L 4気筒エンジン」“赤いのエンジン”は今後の「GRモデル」に幅広く採用される可能性があり、コンセプトモデルとして発表している「FT-3e」が次期「セリカ」となるのではないかと言われており、新しいスポーツカーに搭載される可能性がありそうだ。
日刊工業新聞