2025年度(2025年4月〜2026年3月)の新車販売台数ランキングが、日本自動車販売協会連合会(自販連)および全国軽自動車協会連合会(全軽自協)より発表されました。本記事では、軽自動車・乗用車それぞれのランキングを詳しく解説するとともに、注目モデルの動向や市場トレンドもまとめてお届けします。「どのクルマが売れているのか」「なぜそのクルマが選ばれているのか」を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
2025年度 新車販売台数ランキング【総合首位】
2025年度の総合首位(軽自動車・登録乗用車を含む全体)は、ホンダ「N-BOX」で、年間販売台数は19万8,893台でした。軽自動車カテゴリーでもトップを獲得し、日本で最も売れているクルマの座を守り続けています。登録乗用車の首位はトヨタ「ヤリス」で15万4,627台となりました。
2025年度 乗用車(登録車)新車販売台数ランキング TOP10
2025年度の乗用車部門では、トヨタ車が上位を独占する結果となりました。以下がベスト10の一覧です。
乗用車(2025年度)ランキング TOP10
| 順位 | メーカー | 車名 | 販売台数 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ | ヤリス | 154,627台 | 89.9% |
| 2位 | トヨタ | カローラ | 125,932台 | 76.1% |
| 3位 | トヨタ | ライズ | 107,275台 | 157.4% |
| 4位 | トヨタ | シエンタ | 105,364台 | 90.5% |
| 5位 | トヨタ | ルーミー | 95,164台 | 112.9% |
| 6位 | ホンダ | フリード | 89,294台 | 98.3% |
| 7位 | トヨタ | ヴォクシー | 82,663台 | 113.6% |
| 8位 | トヨタ | アルファード | 81,357台 | 92.5% |
| 9位 | トヨタ | ノア | 79,658台 | 108.1% |
| 10位 | 日産 | ノート | 73,436台 | 75.8% |
1位:トヨタ「ヤリス」(154,627台)

乗用車部門の首位に輝いたのは、コンパクトカー市場の王者・ヤリスです。前年比89.9%とわずかに前年を下回ったものの、年間15万台超えという圧倒的な販売力を維持しました。燃費性能の高さ、コンパクトな車体、豊富なグレード展開が幅広い世代から支持される理由です。
2位:トヨタ「カローラ」(125,932台)

セダン・ツーリング・クロス・スポーツと多様なボディタイプを持つカローラシリーズが2位を獲得。前年比76.1%と台数は減少していますが、依然として12万台超えを誇り、幅広いラインアップが年代を問わず選ばれる要因となっています。
3位:トヨタ「ライズ」(107,275台)

注目すべきはライズの躍進で、前年比157.4%という大幅な増加を記録しました。コンパクトSUVとしての使い勝手の良さに加え、モデルの商品力強化が販売増に大きく寄与したとみられます。
5位:トヨタ「ルーミー」(95,164台)/ 7位:トヨタ「ヴォクシー」(82,663台)/ 9位:トヨタ「ノア」(79,658台)

ルーミーが前年比112.9%、ヴォクシーが前年比113.6%、ノアが前年比108.1%と、それぞれ前年を上回りました。ファミリーユースに適したミニバン・コンパクトカーへの需要は引き続き堅調です。
6位:ホンダ「フリード」(89,294台)

トヨタ車が上位を席巻する中、ホンダのフリードが6位にランクイン。コンパクトミニバンとして根強い人気を誇り、2024年にフルモデルチェンジを行ったことで商品力がさらに高まっています。
2025年度 軽自動車 新車販売台数ランキング TOP10
軽自動車部門でも、上位メーカーの顔ぶれは例年通りホンダ・スズキ・ダイハツが中心です。以下がベスト10の一覧です。
軽自動車(2025年度)ランキング TOP10
| 順位 | メーカー | 車名 | 販売台数 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ホンダ | N-BOX | 198,893台 | 94.4% |
| 2位 | スズキ | スペーシア | 163,054台 | 96.8% |
| 3位 | ダイハツ | ムーヴ | 132,969台 | 209.4% |
| 4位 | ダイハツ | タント | 124,103台 | 101.4% |
| 5位 | スズキ | ハスラー | 87,529台 | 97.6% |
| 6位 | 日産 | ルークス | 80,095台 | 116.1% |
| 7位 | スズキ | ワゴンR | 70,429台 | 92.9% |
| 8位 | 三菱 | デリカミニ/eK | 64,079台 | 117.2% |
| 9位 | ダイハツ | ミラ | 55,792台 | 109.6% |
| 10位 | スズキ | アルト | 55,240台 | 85.4% |
1位:ホンダ「N-BOX」(198,893台)

日本で最も売れている軽自動車として、N-BOXが今年度も首位の座を守りました。前年比94.4%と台数はやや減少したものの、約19万9,000台という販売規模は他を圧倒しています。広い室内空間、スライドドアの使いやすさ、豊富なカスタム仕様が老若男女から選ばれ続ける理由です。
2位:スズキ「スペーシア」(163,054台)

スーパーハイトワゴンの人気を象徴するスペーシアが2位に続きます。前年比96.8%と安定した販売を維持し、N-BOXとともにスーパーハイトワゴン市場を牽引しています。
3位:ダイハツ「ムーヴ」(132,969台)

最大の注目はダイハツ「ムーヴ」の前年比209.4%という驚異的な回復です。ダイハツが2023年末に発覚した認証不正問題の影響で一時生産・販売が停止していた反動により、2025年度は大きく台数を伸ばしました。根強い支持層を持つ定番モデルの底力を示す結果となっています。
6位:日産「ルークス」(80,095台)/ 8位:三菱「デリカミニ/eK」(64,079台)

日産ルークスが前年比116.1%、三菱デリカミニ/eKが前年比117.2%とともに前年を上回りました。スーパーハイトワゴン・クロスオーバー軽自動車への需要は依然として高く、この2モデルも安定した販売を確保しています。
2026年3月 月次ランキング TOP10(参考)
2025年度の最終月となる2026年3月の月次ランキングも発表されています。年度末の需要期にあたるため、全体的に台数が増加する傾向があります。
乗用車(2026年3月)ランキング TOP10
| 順位 | メーカー | 車名 | 販売台数 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ | ヤリス | 13,607台 | 82.6% |
| 2位 | トヨタ | カローラ | 12,835台 | 78.5% |
| 3位 | トヨタ | シエンタ | 11,674台 | 92.3% |
| 4位 | ホンダ | フリード | 10,932台 | 98.4% |
| 5位 | トヨタ | ライズ | 10,646台 | 143.9% |
| 6位 | ホンダ | ヴェゼル | 9,519台 | 116.8% |
| 7位 | 日産 | ノート | 9,169台 | 91.6% |
| 8位 | トヨタ | ヴォクシー | 8,580台 | 116.6% |
| 9位 | トヨタ | ノア | 8,075台 | 95.0% |
| 10位 | 日産 | セレナ | 7,794台 | 82.1% |
年間ランキングでは圏外だったホンダ「ヴェゼル」が3月は6位に入り、前年同月比116.8%と好調を示しました。また、トヨタ「RAV4」が前年同月比293.4%という突出した伸びを記録しており、SUV人気の高まりを裏付けています。
軽自動車(2026年3月)ランキング TOP10
| 順位 | メーカー | 車名 | 販売台数 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ホンダ | N-BOX | 21,342台 | 90.3% |
| 2位 | スズキ | スペーシア | 16,039台 | 97.4% |
| 3位 | ダイハツ | ムーヴ | 14,690台 | 153.4% |
| 4位 | ダイハツ | タント | 14,393台 | 119.8% |
| 5位 | 日産 | ルークス | 11,768台 | 140.8% |
| 6位 | スズキ | ハスラー | 9,225台 | 110.1% |
| 7位 | 三菱 | デリカミニ/eK | 8,353台 | 154.1% |
| 8位 | スズキ | ワゴンR | 6,792台 | 100.6% |
| 9位 | ダイハツ | ミラ | 6,432台 | 109.4% |
| 10位 | 日産 | デイズ | 5,433台 | 104.4% |
2025年度 新車販売トレンドの総括と注目ポイント
トヨタの圧倒的な強さが継続
乗用車ランキングでは上位10台中8台がトヨタ車という結果になり、国内市場におけるトヨタブランドの影響力の大きさが改めて示されました。特にコンパクトカー・コンパクトミニバン・SUVの各カテゴリーでバランス良く販売台数を積み重ねていることが、総合的な強さの源泉となっています。
ダイハツの復活が市場に影響
2023年末に発覚した認証不正問題により生産・販売を一時停止していたダイハツが、2025年度は本格的に販売を再開。ムーヴの前年比209.4%をはじめ、タント・ミラなど複数モデルで前年を上回る台数を記録しました。ダイハツの復活により軽自動車市場全体の競争が再び活性化しています。
SUVおよびEVへの関心の高まり
3月の月次データでは、トヨタ「RAV4」が前年同月比293.4%という圧倒的な伸びを示し、SUVへの需要が一段と高まっていることがわかります。また、電気自動車(EV)であるトヨタ「bZ4X」も大幅な台数増を記録しており、2035年の新車販売における電動車100%目標に向けて、消費者の関心が着実にEVへシフトしつつある様子がうかがえます。
軽自動車市場の根強い需要
乗用車上位のヤリスが15万4,627台に対し、軽自動車首位のN-BOXは19万8,893台と、軽自動車の人気の高さが際立っています。維持費の安さ・取り回しの良さ・税制上の優遇を背景に、日本の自動車市場において軽自動車は今後も重要なカテゴリーであり続けると考えられます。
まとめ
2025年度(2025年4月〜2026年3月)の新車販売台数ランキングは、軽自動車部門ではホンダ「N-BOX」が、乗用車部門ではトヨタ「ヤリス」がそれぞれ首位を獲得しました。ダイハツの販売再開による市場の回復、SUV・EV需要の増加など、2025年度は日本の新車市場に複数の注目すべき動きがありました。クルマの購入を検討されている方は、売れ筋ランキングを参考にしながら、自分のライフスタイルやニーズに合ったモデルを選んでみてください。


