トヨタを代表するコンパクトカー、ヤリスが2027年にフルモデルチェンジを迎える予定です。今回の目玉は、最新の1.5L 直列4気筒 エンジンを搭載すること。これにより、さらなる燃費向上とパワフルな走りを両立することが期待されます。先代モデルは2020年2月10日に発売しており、丸7年でのフルモデルチェンジとなります。なぜ2027年なのか、そしてどんな仕様になるのか徹底解説致します。
ヤリス フルモデルチェンジ 記事のまとめ
- フルモデルチェンジにより大幅なエクステリアのデザイン変更。
- 「10.5インチのディスプレイオーディオ」と「12.3インチのフルデジタル液晶メーターディスプレイ」を上位グレード採用。
- 新しいパワートレイン「1.5L 直4 エンジン」に第5世代トヨタ ハイブリッド技術を採用した新しい「デュアル ハイブリッド」パワートレインを搭載。
トヨタ 新型 ヤリス フルモデルチェンジ について
エクステリアデザインも刷新され、トヨタの最新デザイン言語を取り入れたシャープでスポーティなスタイルになることが予想されます。ヤリスの予想CGが届きました、こちらの予想ではフロントフェイスの形状はハンマーヘッドを採用している様子です。
インテリアも質感が向上し、「10.5インチのディスプレイオーディオ」と「12.3インチのフルデジタル液晶メーターディスプレイ」を上位グレード採用し、快適性と機能性がさらに高まるでしょう。
また、改良版のTNGA-Bプラットフォームが採用されます。これにより、ボディ剛性が向上し、乗り心地がさらに良くなります。
安全装備も充実し、最新の予防安全技術が搭載される見込みです。トヨタの安全運転支援システム「Toyota Safety Sense」の最新バージョンが採用され、ドライバーの安全運転をサポートします。これにより、衝突被害軽減ブレーキ、レーンキープアシスト、アダプティブクルーズコントロールなどの機能がさらに強化、トヨタチームメイトの「アドバンストパーク」や「アドバンストドライブ」が搭載し、ドライバーの安全運転を支援します。
2027年登場予定の新型ヤリスは、トヨタの最新技術を結集した1.5L 直列4気筒 エンジンを搭載します。ハイブリッドモデルには第5世代トヨタ ハイブリッド技術を採用した新しい「デュアル ハイブリッド」パワートレインを搭載。これにより、従来モデルよりも優れた燃費性能と、力強い加速性能を両立することが見込まれます。
トヨタ 新型 ヤリス フルモデルチェンジ 目玉は 発表されたばかりの最新の直4エンジンを搭載か
2024年5月28日、マルチパスウェイでのカーボンニュートラルの実現に向け、トヨタ自動車株式会社(トヨタ)、株式会社SUBARU(スバル)、マツダ株式会社(マツダ)の3社は、電動化に適合する新たなエンジン開発を三社三様で宣言しました。
このとき発表されたエンジンは電動化を前提とした⼩型・⾼効率・⾼出⼒な排気量1.5Lと2.0Lの直列4気筒エンジン。1.5Lのエンジンは、自然吸気のモデルとターボチャージャー(過給機)を備えたモデルの2種類を用意。
既存エンジンでは、30%ほど出力を抑えなければならないレベルの欧米で導入を予定する厳しい排気規制に、出力を落とさず対応。かつ、体積は20%、全⾼は15%低減することができるといいます。
参考:トヨタ
つまり、モーター主体として燃焼効率を更に高め、更なる低燃費が期待できます。ユーザーにとっては燃費だけではなく、税金面でも維持コストを安くすることができるのもメリットです。
欧州の排ガス規制 ユーロ7とは
ユーロ7とは、欧州委員会が提案した新しい自動車排出ガス規制です。この規制は、欧州における大気汚染と環境負荷の軽減を目的としており、従来のユーロ6よりもさらに厳しい基準が設定されています。
ユーロ7は2022年11月に欧州委員会によって2025年7月1日から乗用車および小型商用車に適用2027年7月1日から大型車両に適用と提案された後、導入は欧州委員会が提案した2025年よりも先送りすることとし、乗用車・バンでは2028年1月からの導入となりました。さらにトラックのNOx規制について、提案内容より緩和するべきだとする見解が出されました。
出典:REUTERS「EU排ガス新規制案「ユーロ7」後退へ、欧州議会が一部緩和や導入先送り方針」
出典:JETRO「EU、次期排ガス規制案「Euro 7」に政治合意、内容は欧州委案から後退」
トヨタ 新型 ヤリス フルモデルチェンジはいつ? 発売時期について
筆者は現時点でヤリスのフルモデルチェンジは2027年頃を予想しています。理由は色々あります。
現行ヤリスは2024年現時点で、一部改良などを繰り返していますが、1度もマイナーチェンジが行われていません。過去、人気のトヨタ車でマイナーチェンジをしていない車種はほぼなく、2025年にマイナーチェンジを行い、リフレッシュすることで2年あまりはそのまま継続する可能性が高いと思われます。また、現行モデルは日本市場では非常に人気の高い状態をキープしており、軽い変化を加えるだけでも継続販売は十分可能です。
つまり、2027年頃の発売は非常に濃厚なのではないかと予想されます。 もし、2025年にトヨタがマイナーチェンジの選択をしないのであれば、フルモデルチェンジが早まる可能性もあるかもしれません。
トヨタ 新型 ヤリス フルモデルチェンジ 次世代Toyota Safety Senseについて
次世代の「Toyota Safety Sense」は、全車に標準搭載されます。このシステムでは、昼間の自転車や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」や、「レーダークルーズコントロール」が作動しているときに、車線を保つためのステアリング操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」が備わっています。
最新の「衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」は、さらなる機能強化を実現しています。これには、交差点での検知、低速時の加速抑制機能、そして緊急時の操舵回避支援機能なども含まれます。歩行者検知機能を備えたこのシステムは、ミリ波レーダーとカメラを使用して前方の車両や歩行者を検出し、警報、ブレーキアシスト、自動ブレーキにより衝突回避支援や被害軽減を行います。自動ブレーキは歩行者に対しては10~80km/hの速度域で作動し、速度差に応じて適切な減速を行います。また、車両に対しても10km/hから最高速まで幅広い速度域で作動し、停止車両などに対しても高速域での減速が可能です。さらに、「低速時加速抑制機能」や「交差点右折時の対向直進車や歩行者の検知」、「緊急時の操舵回避支援機能」などの機能も追加されています。
- 低速時、自車直前の歩行者や自転車運転者、車両を検知し加速を抑制する低速時加速抑制機能。
- 交差点右折時の対向直進車、ならびに右左折時の対向方向から横断してきた歩行者も検知可能。
- 緊急時のドライバー回避操舵をきっかけに操舵をアシストする緊急時操舵回避支援機能。
ロードサインアシスト(RSA) 検知対象を拡大し、ほか、また、道路脇にある「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」といった主要な交通標識を読み取ってインパネに表示する。
レーンディパーチャーアラート(LDA) カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出すことで、車線逸脱による衝突事故の回避を支援。
先行車発進告知機能 信号待ちや渋滞で先行車に続いて停止し、先行車の発進に気づかずそのままでいる場合には、ブザーとディスプレイ表示でお知らせ。
オートマチックハイビーム(AHB) カメラによって対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援。
レーダークルーズコントロール 先行車との車間距離の検知にミリ波レーダーを使用し、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロールを採用。前方車両の車線変更をミリ波レーダーとカメラで検知し、よりスムーズな加減速制御を実現。トヨタはモビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロ」を目指し、「統合安全コンセプト」に基づいた各種の安全装備・システムを研究・開発し、「より安全な車両・技術開発」に邁進するとともに、「交通環境整備への参画」「人に対する交通安全啓発活動」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化している。
レーントレーシングアシスト(LTA) レクサス 新型LSシリーズに搭載されたレーントレーシングアシスト[LTA]を次世代 Toyota Safety Sense Pに初採用。 高速道路や自動車専用道路を走行中、レーダークルーズコントロールの作動時にレーントレーシングアシスト[LTA]のスイッチをONにすると車線維持に必要なステアリング操作支援を行う。
アドバンスドセーフティ
インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ静止) アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与するシステム。車庫入れなどの運転時、静止物への接近を表示とブザーで知らせる「クリアランスソナー」に、静止物との接触を緩和する機能を追加。ソナーはコンビニなどのガラスもしっかり検知。低速走行時(15km/h以下)に進行方向にある静止物を検知している場合、ハイブリッドシステム出力を抑制し、さらに距離が縮まると自動的にブレーキをかける。
緊急ブレーキシグナル(ハザードランプ点滅式) 急ブレーキをかけると、ハザードランプが自動的に点滅。
ドライバー異常時対応システムレーントレーシングアシスト[LTA] 制御中にドライバーの無操作状態が継続している場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促す、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援。
デジタルインナーミラー 車両後部に取り付けたカメラの映像をルームミラーに表示する。
Advanced Parkリモート機能付き 画面表示や音声・ブザー音による操作案内および、ハンドル、シフトポジション、アクセルとブレーキ操作を行うことにより、画面上で確認した目標駐車位置付近への後退駐車や縦列駐車からの出庫のアシスト。更に専用スマホアプリを用意されており車外から遠隔操作をして駐車を行うことが可能。
パノラミックビューモニター(360°モニター) クルマの斜め後ろや真横など、目が届きにくい箇所も確認できるため、いち早く障害物に気が付くことができる。
ブラインドスポットモニター(BSM) 隣の車線を走る車両をレーダーで検知。車両が死角エリアに入ると、ドアミラーに搭載されたLEDインジケーターを点灯。
安心降車アシスト(SEA) 降車時、ブラインドスポットモニター[BSM]のセンサーを活用し、後方からの自転車を含む接近車両などを検知。開放後のドア、もしくは降車した乗員と衝突する可能性があるとシステムが判断した場合、ドアミラー内のインジケーターを点灯させ注意を促す。
リヤクロストラフィックオートブレーキ 後退時の死角を検知し、注意を喚起。衝突の危険性がある場合は自動的にブレーキ制御を行うことで接近車両との衝突被害軽減をサポートします。
リモートスタート(アプリ) MyTOYOTAアプリからエンジンスタートなどが可能。
編集部から一言
新型ヤリスの登場は、コンパクトカー市場に新たな風を吹き込むでしょう。燃費性能、走行性能、デザイン、安全性能など、あらゆる面で進化した新型ヤリスは、幅広い層のユーザーから支持を集めることが予想されます。今後新しい情報が入り次第お知らせ致します。
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