マツダは「RX-8」のフルモデルチェンジを進めており、新型「RX-9」として2025年に発売する予定です。2015年の第44回東京モーターショーでロータリースポーツコンセプト「Mazda RX-VISION」を発表し、その後、2023年10月25日の「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で「MAZDA ICONIC SP」を世界初公開しました。
また、ロータリーエンジンの生産を開始し、「MX-30」に新たに「RE(ロータリーエンジン)レンジエクステンダー」を搭載した新型「MX-30 R-EV」を追加し、日本では2023年4月に発売しました。2024年5月28日にはトヨタ、スバル、マツダの新エンジン開発について発表する場で、「ROTARY-EV SYSTEM CONCEPT(TWO ROTOR)」を初公開しました。これは縦置きの発電用2ローターと新しい電気駆動ユニットの組み合わせで、低重心のプロポーションを実現するユニットです。このような流れから、「RX」が復活する可能性もあるでしょう。一体どんなモデルになるのか、詳しく説明いたします。
マツダ RX-9 車名なのか?
RX-9の開発が進んでいると噂されていますが、RX-7ではないかとも言われています。多くの国内外のメディアや自動車ファンサイトでは、RX-7の復活が報じられていました。理由の一つは、RX-8のコンセプトモデルであるMazda RX-VISIONが4シーターではなく、RX-7と同じく2シーターであることです。しかし、RX-7、RX-8と続いた後に再びRX-7をモデル名にするのは考えにくいです。さらに、次世代モデルとしての位置付けもあり、RX-8の後継としてRX-9が発売される可能性が高いと考えられます。
マツダ RX-9 スパイショット
海外ではRX-8を使い次世代ロータリーエンジン SKYACTIV-Rの試験走行が行われスパイショットの撮影が行われています。
RX-7/RX-8について
RX-7は2002年に生産が終了したモデルである。2003~2012年まではRX-8を発売したが、現在は販売を終了している。マツダ RX-7と言えばロータリーエンジンを搭載したスポーツカーで今でも多くの愛好家を有する国産スポーツカーである。
RX-9のコンセプトモデルについて
Mazda RX-VISION
2015年10月28日に第44回東京モーターショー2015でロータリースポーツコンセプト「Mazda RX-VISION」を発表しました。その後、2016年1月15日~17日に幕張メッセで開催された東京オートサロン2016で二度目の公開した。
2016年7月21日、8月5日~7日に幕張メッセ2・3ホールで開催されるヘリテージカーイベント「オートモビル カウンシル 2016」にてMazda RX-VISIONを出展しました。
2017年は、マツダのロータリーエンジン50周年となる節目の年であり重要な発表がとなりました。次世代RE ロータリーエンジンの「SKYACTIV-Rスカイアクティブ・アール)」を発表。
MAZDA ICONIC SP
2023年10月25日コンパクトスポーツカーコンセプト「MAZDA ICONIC SP(マツダアイコニック エスピー)」を「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」で世界初公開した。
造形の基本となる「骨格」づくりでは、優れた運動性能を印象づける低重心のプロポーションを目指しました。軽量・コンパクトなロータリーエンジンを車両中央部に配置することで、低いボンネットを実現しています。このロータリーエンジンは、水素など様々な燃料を燃焼できる拡張性が高い特徴を持ちます。
2ローターRotary-EVシステムは、カーボンニュートラル燃料で発電し、再生可能エネルギー由来の電力でバッテリーを充電することで、実質カーボンニュートラルでの走行が可能です。このシステムは高出力を発生し、低重心のプロポーションと50:50の前後重量配分により、優れた運動性能を実現します。また、スポーツカーでありながら、屋外レジャーや災害時の電力供給にも対応できる点が特徴です。
ボディカラーの「VIOLA RED」は、マツダが大切にする「赤」に対する想いと、「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」という企業理念を反映して作られたコンセプトカラーです。
新型 RX-9 予想 スペック
スペック | Mazda RX-9 予想 |
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全長 | 4,389mm |
全幅 | 1,925mm |
全高 | 1,160mm |
ホイールベース | 2,700mm |
エンジン | 800cc×2 ロータリーエンジン SKYACTIV-R |
駆動方式 | FR |
乗車定員 | 4名 |
新型 RX-9 e-SKYACTIV R-EV レンジエクステンダー
新型「RX-9」に搭載されるエンジンはロータリーエンジンとなります。「e-SKYACTIV」にツーロータリーエンジンの発電機を搭載したモデル「発電用ロータリーエンジン」搭載モデルを採用します。日産では「シリーズ方式(レンジエクステンダー)」を別名「e-POWER」と呼んでおり現在では販売台数では売れ筋となるまでの人気となっています。
ハイブリッドシステム種類について
パラレル方式(マイルドハイブリッド)
常にエンジンは動き、モーターはアシストする形で使われている。基本的にモーター出力が低く、バッテリーも小さい物が採用されている。メリットは燃費上昇させつつ本体価格はそこまでアップとならない。
スプリッド方式/シリーズ・パラレル方式(ストロングハイブリッド・ハイブリッド・PHEV)
エンジンを発電用と走行用で両方で使用する。基本的には走り出しはモーターで駆動し、ある一定数でエンジンが始動することでエンジン駆動を抑えることで燃費上昇が可能になる。本体価格はガソリンモデルに比べ割高とはなる。
シリーズ方式(各社呼び方がある)
エンジンは発電専用で使われモーターのみで駆動する。電気が不足するとエンジンが発電する。つまり充電いらずの電気自動車(BEV)と言っていい。走った感覚は電気自動車そのもの、電気自動車、特徴的な走りやアクセルペダルのみで加速・減速が可能だったりする
マツダ シリーズ方式 ロータリー(RE) レンジエクステンダー
その装置の名前は「マツダ RE レンジエクステンダー」(Range Extender:航続距離延長装置)です。レンジエクステンダーは、電気自動車(EV)に発電専用のエンジンを搭載することで航続距離を延ばすための装置です。ハイブリッドカーがエンジンとモーターを使い分けて走行するのに対し、レンジエクステンダーEVでは車両の駆動にはモーターのみを使用します。
エンジンはあくまでバッテリーを充電するために使われます。EVでは航続距離が最大の課題とされていますが、レンジエクステンダーはこれを補完する技術として注目を集めています。バッテリーの容量をある程度抑えることで、車内スペースを確保したり、バッテリーのコストを抑えることができるメリットがあります。
具体的には、フロントにモーターを配置し前輪駆動を行います。中央にリチウムイオンバッテリーを置き、後部には排気量800ccの2ロータリーエンジンを発電機として搭載します。
公式発表では
トヨタ自動車とマツダは、2015年5月基本合意した中長期で業務提携していくことについて、電気自動車の技術開発など、新たに3つの分野で協力していく。
- 電気自動車の技術開発
- 車とネット接続サービス「コネクテッドカー」
- 商品の相互補完
- 2016年11月2日、マツダの中間決算にて、マツダ代表取締役副社長執行役員の丸本明氏は、次のように述べました。「電気自動車(EV)の技術開発および商品開発を進めていく。(エンジンを使って航続距離を延ばす)レンジエクステンダーも武器だ。開発と市場投入を考えている。」「いつ投入するかは、しかるべきタイミングで公表する。」マツダは、開発するEVを米国に限定せず、グローバル市場での投入を視野に入れています。さらに、EVに加えてプラグインハイブリッド車(PHEV)の開発と商品化も進めています。
- 2018年10月2日には、「電動化とコネクティビティの技術戦略を公表」しました。この戦略に基づき、マツダはバッテリーのみで駆動するモデルと、バッテリーが一定レベルに減少した際に発電して航続距離を延ばす新開発のロータリーエンジンレンジエクステンダーを搭載したモデルを開発しています。このロータリーエンジンレンジエクステンダーは、マツダ独自の小型・軽量で静粛性に優れたロータリーエンジン(RE)を採用し、REのコンパクトさと出力の高さを活用した共通のパッケージングで、電動化技術のマルチソリューション化を可能としています。さらに、ロータリーエンジンレンジエクステンダーは、REと気体燃料との親和性を活かし、災害時にLPG(液化石油ガス)を利用して緊急給電が可能な設計となっています。
- マツダは2024年2月1日付で「ロータリーエンジン(RE)開発グループ」を新設し、ロータリーエンジンの開発を本格的に開始すると発表しました。今後のマツダの動きに注目が集まります。
- 2024年5月28日にはトヨタ、スバル、マツダの新エンジン開発について発表する場で、「ROTARY-EV SYSTEM CONCEPT(TWO ROTOR)」を初公開しました。これは縦置きの発電用2ローターと新しい電気駆動ユニットの組み合わせで、低重心のプロポーションを実現するユニットです。
編集部から一言
電動化の時代が到来した今、マツダの将来はどうなるのでしょうか? 新しいマツダ ビジョン SP コンセプトは、このシリーズの未来を垣間見せてくれます。「MAZDA ICONIC SP」を見た第一印象は、伝説的な FD「RX-7」を思い起こさせるかもしれません。ツインローターパワートレインを搭載し、特徴的なヘッドライトはリトラクタブルヘッドライトのようなデザインです。これにより、「RX-9」として復活する可能性もあります。「MX-5(ロードスター)」と考える人もいますが、オープントップではないことから、その可能性は低そうです。さらに、ロータリーエンジンの開発も進んでいるようなので、今後の展開に注目です!
今後情報が入り次第、お知らせいたします。
マツダニュースリリース
https://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2016/201607/160721a.html