MENU

アルファード 30系 徹底レビュー|価格・燃費・内装を実車で検証 モデル末期でもなぜ売れる?

本ページにはプロモーションや広告が含まれています。
toyota alphard

トヨタ・アルファードは、国産最高峰のラグジュアリーミニバンとして圧倒的な人気を誇ります。 2017年12月25日に実施されたマイナーチェンジにより、外観デザインの刷新、安全装備の強化、そして快適性の向上が図られました。今回は新型アルファード(2021年5月モデル)の2.5Lガソリン車 モデル「S“C パッケージ”」7人乗りに乗って500kmあまり走行した感想などをまとめてみた。

目次

販売実績から見る人気の理由

2021年乗用車車名別販売台数の年間販売台数においてアルファードは4位で95,049台ある。更にミニバンとしては1位となる。

あわせて読みたい
2021年 日本自動車販売年間ランキング 2年連続 1位はトヨタ ヤリスとホンダN-BOX 自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)は2022年1月11日、2021年度の乗用車車名別販売台数と軽四輪車通称名別新車販売速報を発表した...

モデル変遷

トヨタは新型「アルファード」のマイナーチェンジを2017年12月25日に発表、2018年1月8日発売開始した。その後、一部改良を行い2021年4月28日発表、5月10日に発売している。

  • 2015年1月: 3代目(30系)フルモデルチェンジ
  • 2017年12月: マイナーチェンジ(後期型)
  • 2018年10月: 特別仕様車「S"TYPE GOLD"」追加
  • 2020年1月: 一部改良実施
  • 2021年4月: 一部改良実施

アルファード エクステリアについて

30系アルファード後期の最大の特徴は、大型メッキグリルを採用した圧倒的な存在感のあるフロントマスクです。上下2段に配置されたメッキ加飾と、鋭い眼光を放つLEDヘッドライトが、威厳と高級感を演出しています。

賛否両論のデザイン

  • 支持派: 威厳があり高級感が際立つ、存在感が抜群
  • 批判派: イカツすぎる、攻撃的すぎるデザイン

実際のオーナーの声では「彼女から酷評された」「女性受けが悪い」という意見も聞かれますが、このデザインこそがアルファードのアイデンティティとも言えるでしょう。

アルファード インテリアについて

アルファードの人気理由は広くて豪華なインテリアだ。「S“C パッケージ”」グレードには2列目のセカンドシートに「エグゼクティブパワーシート」を採用、最大500mmの前後シートスライド(手動)が可能。さらには電動でオットマンの展開・収納とリクライニング操作が行える。筆者が座った感想としては「家にも自分の身近にこんなに座り心地のいい椅子ないよ。」と言った感想だった。最上級グレードの「Executive Lounge S」には更に豪華なセカンドシート「エグゼクティブラウンジシート」はさらに幅が広がり、オットマンもより伸びるようになっている。もちろん、電動パーキングブレーキ&ホールド機能も搭載。

最上級グレードの「Executive Lounge」では、2列目にエグゼクティブパワーシートを採用。オットマン付きのこのシートは、まさに「移動するファーストクラス」と呼ぶにふさわしい快適性を提供します。

SCパッケージの充実装備

SCパッケージでは以下の快適装備が標準装備:

  • シートヒーター(1列目・2列目)
  • シートベンチレーション(1列目)
  • ステアリングヒーター
  • パワーバックドア
  • 両側パワースライドドア

実際に使用して感じたこと 冬季のステアリングヒーターは想像以上に快適です。冷えた手がハンドルを握った瞬間から温まり、全身の寒さが和らぎます。この装備を開発したエンジニアは天才だと感じました。

広大な室内空間

最大の魅力は圧倒的な室内空間です。2列目シートは横スライド機能により、乗員の快適性と3列目へのアクセス性を両立。3列目シートも大人が長時間座れる十分なスペースを確保しています。

ラゲッジスペース 3列目シートを格納すれば、50m級のケーブル10本以上や大型の音響・映像機器も余裕で積載可能。イベント配信などの業務用途にも最適です。

アルファード 2.5Lエンジンはどうなんだ?

とてもボディサイズの大きいアルファード、当然だが車重も重くなるのでエンジンラインアップは「2.5Lエンジン」「2.5Lエンジン+ハイブリッド」「3.5Lエンジン」が用意されている。その中でも1番小さい「2.5Lエンジン」に乗ってみたが、結論としては一切不満はなかった。むしろ走り出しや100km/hまでの加速などは一般的な車と比較しても速いと感じるぐらいだ。価格や維持費を考えても「2.5Lエンジン」モデルを筆者はおすすめする。ハイブリッドモデルは燃費を気にする人にはおすすめだが、元が取れるまで乗ることができるか?リセールバリューの問題などを含めて慎重に検討するべきである。

トヨタ 新型 アルファード ヴェルファイア ハイブリッド か ガソリン どちらを選ぶ? 徹底比較!

あわせて読みたい
トヨタ 新型 アルファード ヴェルファイア ハイブリッド か ガソリン どちらを選ぶ? 徹底比較! トヨタは旧型モデル「アルファード」「ヴェルファイア」は3代目で2015年1月26日に約6年半ぶりのフルモデルチェンジを行う。マイナーチェンジを2017年12月25日に発表、20...

アルファード 走行性能について

アルファードの乗車して感じるのが非常に揺れがすくないと感じる。更にコーナリングでの安定性もこのクラスでは素晴らしいと感じた。高さのある車だとどうしても右左に揺られるシーンがあるのだがそれもあまり感じなかった。ただし、運転席からの乗り降りはどうしても高さがあるため少しSUVなどに乗っている様な感覚もある。

衝突回避支援パッケージの第2世代となる次世代 Toyota Safety Senseを標準装備。レーダークルーズコントロールなどを使用したが、レーントレーシングアシスト(車線維持)も付いているので精度も非常に高いと感じた。

アルファード スペック

スペックアルファード/ヴェルファイア
全長4,945mm(4,950mm)
全幅1,850mm
全高1,930mm1,950mm
ホイールベース3,000mm
排気量2.5L3.5L2.5L
+ハイブリッド
エンジン形式直4DOHCV6気筒 DOHC直4DOHC
+モーター
最大出力134kW(182ps)/
6,000rpm
221kW(301ps)/
6,600rpm
112kW (152ps)/
5,700rpm
最大トルク235Nm (24.0kgm)/
4,100rpm
361Nm(36.8kgm)/
4,600〜4,700rpm
206Nm (21.0kgm)/
4,400-4,800rpm
モーター
最高出力
フロント105kW
(143ps)
リヤ50kW
(68ps)
モーター
最大トルク
フロント270Nm
(27.5kgm)
リヤ139N・m
(14.2kgm)
トランス
ミッション
Super CVT-iDirect Shift-8AT電気式
無段階変速機
JC08モード燃費12.8km/L10.6〜10.8km/L18.4〜19.4km/L
価格3,520,000円~
4,421,000円
4,883,000円~
7,421,000円
4,547,000円〜
7,752,000円

アルファード はどうだったか?

まずはトータル的にはこの価格帯でこの車格と装備ついて安いと言った印象だ。走行性能でも話したが、乗り心地が非常にいい。更に2.5Lガソリン車であってももたつきの少ない走行が可能となっており非常に車としての完成度を感じることができた。

アルファードは安い?

今回乗ったグレードは「S“C パッケージ”」であるが、車両価格は4,681,600円である。もちろん450万円以上する車なので高級車であることは間違ないが、これだけの広さと高級感を考えると決して高くはない。更にリセールバリューはトップクラスにいいのである程度乗ってから違う車に乗り換えを考えてもそこまで損をせず資産として考えれば決して高い買い物ではなさそうだ。

新型 アルファード 2021 価格グレード

2.5ガソリン Gグレードを廃止。ハイブリッド S・G・SRグレードを廃止。

グレード定員エンジントランス
ミッション
駆動
方式
価格
(10%)
X8名2AR-FE(2.5L)Super
CVT-i
2WD3,597,000円
3,851,000円
X “サイドリフトアップ
チルトシート装着車”
7名3,705,000円
S8名3,941,000円
4WD4,196,000円
7名2WD3,985,000円
4WD4,240,000円
S“サイドリフトアップ
チルトシート装着車”
2WD3,954,000円
アルファード特別仕様車
S “TYPE GOLD Ⅱ”
2WD4,240,000円
4WD4,495,000円
S“C パッケージ”2WD4,681,600円
4WD4,935,600円
GF2GR-FKS(3.5L)Direct Shift-
8AT
2WD5,202,600円
4WD5,400,600円
GF“サイドリフトアップ
チルトシート装着車”
2WD4,899,000円
SC5,277,600円
Executive Lounge2WD7,269,000円
4WD7,466,000円
Executive Lounge S2WD7,421,000円
4WD7,619,000円
X8名リダクション機構付
THSⅡ
(2AR-FXE 2.5L)
電気式
無段階変速機
4WD
(E-Four)
4,613,000円
7名4,656,000円
X“サイドリフトアップ
チルトシート装着車”
4,647,000円
アルファード特別仕様車
S “TYPE GOLD Ⅱ”
5,088,400円
G“F パッケージ”5,573,000円
SR“サイドリフトアップ
チルトシート装着車”
5,380,000円
SR“C パッケージ”5,720,000円
Executive Lounge7,599,000円
Executive Lounge S7,752,000円

トヨタ 新型 アルファード /ヴェルファイア マイナーチェンジ 第2世代の次世代 Toyota Safety Sense P 全車標準搭載 2018年1月8日発売開始

あわせて読みたい
トヨタ 新型 アルファード /ヴェルファイア マイナーチェンジ 第2世代の次世代 Toyota Safety Sense P ... トヨタは新型「アルファード 」「ヴェルファイア」のマイナーチェンジを行い2017年12月25日に発表、2018年1月8日発売開始した。 ガソリンモデル 価格335万4480円~737万...

トヨタ 新型 アルファード / ヴェルファイア 一部改良 インテリジェントクリアランスソナー 全車に標準装備2018年10月25日発売

あわせて読みたい
トヨタ 新型 アルファード / ヴェルファイア 一部改良 クリアランスソナー標準装備 2018年10月25日発売 トヨタは新型アルファード /ヴェルファイアのマイナーチェンジ (一部改良)を行い2018年10月25日に発表発売開始した。価格:337万6080円~750万2760円。現在、アルファ...

トヨタ 新型 アルファード / ヴェルファイア 一部改良 2019年12月発売

あわせて読みたい
トヨタ 新型 アルファード / ヴェルファイア 一部改良 2019年12月18日発表 2020年1月6日発売 トヨタは新型「アルファード/ヴェルファイア」の一部改良を行い2019年12月18日発表し、2020年1月6日発売する。新型アルファードは全国のトヨタ店、トヨペット店、新型ヴ...

走行性能・乗り心地

パワートレインラインナップ

エンジン型式最高出力最大トルクトランスミッション
2.5L 直42AR-FE134kW(182ps)/6,000rpm235Nm(24.0kgm)/4,100rpmSuper CVT-i
3.5L V62GR-FKS221kW(301ps)/6,600rpm361Nm(36.8kgm)/4,600-4,700rpmDirect Shift-8AT
2.5L ハイブリッド2AR-FXE+モーターシステム合計145kW(197ps)-電気式無段変速機

2.5Lガソリン車の実走行評価

今回試乗したSCパッケージは2.5Lガソリンエンジン搭載モデルです。

加速性能

  • 平坦路では不満なく走行可能
  • 上り坂では車重2トンの重さを実感
  • 特に上り坂発進時の加速は「かなり重い」と感じる場面も
  • 高速道路の追い越しでは余裕がない瞬間も

乗り心地

  • 新開発のダブルウィッシュボーン式リアサスペンション採用
  • ボディ剛性の向上により、不快な振動を効果的に抑制
  • カーブでのロールも少なく、安定感のある走り
  • **ただし「高級車らしい極上の乗り心地」かと言われれば「普通」**という評価も

静粛性

  • 200カ所以上のスポット溶接増し打ちと構造用接着剤によるボディ剛性向上
  • ダッシュパネル、エンジンルーム、ボディ骨格内に制振材・吸音材を配置
  • ロードノイズは抑えられているが、過度な期待は禁物
  • 風切り音は大きなボディサイズの割に良好

ハイブリッド車の優位性

燃費性能の実態

カタログ燃費 vs 実燃費

パワートレインJC08モード燃費実燃費(街乗り)実燃費(高速)
2.5L ガソリン12.8km/L7-8km/L(一般的)
10km/L(エコ運転時)
10-12km/L(一般的)
15km/L(エコ運転時)
3.5L ガソリン10.6-10.8km/L7-9km/L11-13km/L
2.5L ハイブリッド18.4-19.4km/L12-14km/L15-18km/L

ハイブリッドモデルはガソリン車を大きく上回る静粛性と快適性を実現しています。2.5Lハイブリッドシステム(システム合計197ps)は、2,240kgの車重をストレスなく加速させ、特に静粛性は「新時代の高級車にふさわしい」レベルです。

実際のオーナーの声

「丁寧な運転を心がければ、2.5Lガソリンでも街乗り10km/L、高速15km/Lを達成可能です。ただし、コンパクトカーからの乗り換えでは燃費の悪化を実感します。1.5Lコンパクトカーでは街乗り14-15km/L、高速18-20km/Lだったので、比較すると燃費は悪いと言わざるを得ません」

燃費改善のコツ

  • 急加速・急ブレーキを避ける
  • エコモードを活用
  • タイヤの空気圧管理
  • 不要な荷物を降ろして車重軽減

実際に乗って感じたメリット

1. 煽られない安心感

これは予想以上の効果でした。 アルファードに乗っていて一度も煽られたことがありません。以前のコンパクトカーでは頻繁に煽られていたのが嘘のようです。

ハイエース、プロボックス、トラックなど、どんな車両も適切な車間距離を保って走行してくれます。「日本のドライバーの闇」を垣間見た気がする、という意見も。

2. 圧倒的な積載能力

3列目シートを格納すれば驚異的な積載空間が出現します。

  • イベント機材(50m級ケーブル10本以上)
  • 音響・映像機器
  • キャンプ用品一式
  • 大型家電製品

コンパクトカーでは後部座席を倒してギリギリだった荷物が、余裕を持って積載可能に。ビジネス用途にも最適です。

3. 先進安全装備の充実

Toyota Safety Sense(第2世代)標準装備

  • プリクラッシュセーフティ
  • レーンディパーチャーアラート
  • レーダークルーズコントロール
  • レーントレーシングアシスト
  • オートマチックハイビーム

特に高速道路でのレーダークルーズコントロール+レーントレーシングアシストは非常に便利。首都高の渋滞時などで疲労を大幅に軽減してくれます。

4. 快適装備の充実(SCグレード以上)

シートヒーター・ステアリングヒーター 冬季の快適性を劇的に向上。特にステアリングヒーターは初体験だったが、冷えた手が瞬時に温まる感覚は病みつきになります。

オートホールド機能 信号待ちでのブレーキ保持が不要に。長時間の運転でも足の疲労が大幅に軽減されます。

5. 高いリセールバリュー

2021年から2023年にかけて、中古車価格が新車価格を超えるという異常事態も発生。コロナ禍や半導体不足の影響もありましたが、それだけ需要が高いことの証明です。

数年後の売却時にも高値が期待できるため、実質的な所有コストを抑えられます。

気になるデメリット

1. 取り回しの難しさ

「目線が高くて運転しやすい」は半分ウソ

確かに公道走行中は大きさをあまり感じませんが、以下のシーンでは明確に不便さを実感します:

駐車場

  • コンパクトカーの駐車セオリー(2台隣から開始)が通用しない
  • 3台隣からの駐車開始が適切
  • 一発駐車の難易度が高い
  • パノラミックビューモニター(約70万円のオプション)なしでは慣れが必要

路地・狭い道

  • 右フロントと左リアの距離感に慣れが必要
  • 路駐車両の追い越し時に反対車線へ大きくはみ出す
  • 対向車とのすれ違いで気を遣う

一方通行や裏道 なるべく避けるようにしているという声も。全幅1,850mmは想像以上に「デカイ」です。

2. 燃費の悪さ

2.5Lガソリン車の場合:

  • 街乗り: 7-8km/L(丁寧な運転で10km/L)
  • 高速: 10-12km/L(丁寧な運転で15km/L)

コンパクトカー(街乗り14-15km/L)と比較すると、ガソリン代の負担増は避けられません。ただしハイオク不要なのは救いです。

3. 車重の重さを実感

車両重量2トン超の影響

  • 上り坂での加速が鈍重
  • 特に上り坂発進時の加速に不満
  • ブレーキの制動距離が長い
  • コンパクトカーの感覚でブレーキをかけると最後にグッと踏む必要あり

3.5L V6エンジンならパワーに余裕がありますが、2.5Lエンジンでは車重の重さを感じる場面が多々あります。

4. 洗車の大変さ

全長約5m、全幅1.85mのボディを自分で洗車するのは重労働です。

特に黒やダークカラーは:

  • 汚れが目立つ
  • 花粉の季節は特に顕著
  • 洗車傷も目立ちやすい

多くのオーナーはプロの手洗い洗車(Keeperラボなど)を利用しています。

5. イメージの問題

「アルファード=運転マナーが悪い」というステレオタイプ

実際のオーナーも「アルファードに乗っている奴にろくなヤツはいない」と自覚しているケースも。一部の女性からは「イカツすぎる」「全然可愛くない」と酷評されることも。

好みは人それぞれですが、一部から忌み嫌われている車種であることは理解した上で購入すべきでしょう。

6. 安全装備の煩わしさ

パーキングサポートブレーキ

  • 壁ギリギリまで駐車したい時に作動
  • 頭を引っ込めたいのに下がれない
  • 安全機能ゆえ仕方ないが「攻めた駐車」ができない

レーダークルーズコントロール

  • 完全停止後の再発進にはアクセルorスイッチ操作が必要
  • 渋滞で度々停止すると面倒に感じる場面も

オートホールド

  • 毎回スイッチONが必要(自動でONにならない)
  • 最初から有効で解除のみスイッチ操作という仕様が理想

購入前に知っておきたいポイント

こんな人におすすめ

✅ 家族が多い、または将来的に増える予定

  • 3列シートの広々空間
  • 2列目の快適性は子育て世代に最適

✅ 荷物を多く積む機会が多い

  • 仕事で機材輸送
  • アウトドア・キャンプ
  • 大型家電の購入時

✅ 高速道路を頻繁に使用

  • 先進安全装備による疲労軽減
  • 長距離でも快適な室内空間

✅ 煽り運転に悩んでいる

  • アルファードの威厳で煽られにくい
  • 安心して運転できる

こんな人には不向き

❌ 都市部で狭い道を頻繁に走る

  • 取り回しの悪さがストレスに
  • 駐車場探しが大変

❌ 燃費を最重視する

  • ハイブリッドでも他車より劣る
  • ガソリン代の負担増は避けられない

❌ スポーティな走りを求める

  • 車重が重く加速は鈍重
  • カーブでの機敏な動きは期待できない

❌ 派手な外観が苦手

  • イカツイフロントマスク
  • 目立ちたくない人には不向き

グレード選びのポイント

予算重視: X / S グレード

  • 必要最低限の装備で価格を抑制
  • 後付けでカスタマイズも可能

快適性と価格のバランス: S"TYPE GOLD" / SC

  • 快適装備が充実
  • 専用エクステリアで満足度高い
  • 今回試乗のSCは468万円でコスパ良好

最高の体験を求める: Executive Lounge

  • すべての快適装備を標準化
  • 2列目エグゼクティブシートは別格
  • 予算に余裕があるなら間違いない選択

燃費重視: ハイブリッドモデル

  • 静粛性も大幅に向上
  • 長期的な燃料費を考慮

新車 vs 中古車

新車のメリット

  • 最新の安全装備
  • メーカー保証
  • 自分好みのカラー・オプション選択

新車のデメリット

  • 納期が長い(受注停止期間も)
  • 初期の価格下落
  • オプション費用がかさむ

中古車のメリット

  • すぐに納車可能
  • 初期価格下落済み
  • オプション装着済みがお得

中古車のデメリット

  • 個体差が大きい
  • 事故歴・修復歴の確認必要
  • 保証内容の確認必須

注意点

40系(新型)の存在 2023年6月に40系アルファードが発売されました。30系後期は新車販売終了となっているため、新車購入は不可能です。

ただし、**30系後期は「完成された名車」**として中古市場で高い人気を維持。後期型の完成度を評価し、あえて30系を選ぶユーザーも多数います。

総合評価とまとめ

評価スコア

項目評価コメント
外観デザイン★★★★☆賛否両論だが存在感は抜群
内装・質感★★★★★価格以上の高級感
走行性能★★★☆☆2.5Lは重さを感じる。3.5Lは◎
乗り心地★★★★☆期待ほどではないが十分快適
燃費★★☆☆☆この車格では仕方ない
積載性★★★★★ミニバントップクラス
安全装備★★★★★先進装備が充実
取り回し★★☆☆☆狭い場所では苦労する
リセールバリュー★★★★★非常に高い

総合評価: ★★★★☆(4.2/5.0)

最終的な評価

**30系アルファード後期は「国産ラグジュアリーミニバンの完成形」**と言っても過言ではありません。

圧倒的な室内空間、充実した快適装備、高い安全性能を備え、家族や仕事仲間との移動を特別な時間に変えてくれます。

確かにデメリットも存在します。大きな車体による取り回しの難しさ、燃費の悪さ、2.5Lエンジンの非力さなどは購入前に理解しておくべきでしょう。

しかし、これらのデメリットを上回る**「煽られない安心感」「圧倒的な積載力」「快適な移動空間」**というメリットがあります。

こんな結論に

自分のすべての希望を満たす100点満点の車など存在しません。大切なのは、自分が何を優先するかです。

  • 煽られたくない
  • 余裕を持って荷物を積みたい
  • 荷物を積んだ状態でも人を載せたい
  • 家族との移動を快適にしたい

これらを重視するなら、30系アルファード後期は最良の選択肢となるでしょう。

登場から6年が経過した今でも色褪せない魅力を持つ30系アルファード。新車の受付は終了していますが、中古市場では豊富な在庫があります。

**高いリセールバリューを誇る「資産価値のある車」**として、今からでも購入を検討する価値は十分にあります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 2.5Lと3.5L、どちらを選ぶべき?

A. 予算に余裕があれば3.5Lがおすすめ。パワーに余裕があり、車重の重さを感じません。2.5Lは価格面で有利ですが、上り坂などで非力さを感じる場面があります。

Q2. ガソリン車とハイブリッド、どちらが良い?

A. 年間走行距離が多い(15,000km以上)ならハイブリッドの燃費メリットが活きます。静粛性もハイブリッドが圧倒的に優れています。初期投資は高いですが、長期的には元が取れる可能性があります。

Q3. 初めてのミニバンでも運転できる?

A. 慣れは必要ですが、高い目線と充実した安全装備により思ったよりは運転しやすいです。ただし、狭い駐車場や路地では慎重な運転が求められます。最初は広い道や大きな駐車場で練習することをおすすめします。

Q4. 維持費はどのくらい?

A. 概算の年間維持費:

  • 自動車税: 45,000円(2.5L)/ 58,000円(3.5L)
  • 車検(2年に1回): 約150,000円
  • 任意保険: 60,000~150,000円(年齢・等級による)
  • ガソリン代: 年間10,000km走行で約150,000~200,000円
  • 年間合計: 約40~60万円

Q5. 30系と40系、どちらを選ぶべき?

A. 30系後期の魅力:

  • 完成度が高く、熟成されたデザイン
  • 中古市場で選択肢が豊富
  • 相対的に価格が落ち着いてきている
  • 後期型ならではの安心感

40系の魅力:

  • 最新の安全装備
  • 新しいデザイン
  • メーカー保証
  • 燃費性能の向上

予算と優先順位で判断しましょう。「後期型の完成度」を重視するなら30系、「最新技術」を求めるなら40系です。

トヨタニュースリリース

https://global.toyota/jp/detail/19957475

https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/20433735.html

トヨタ アルファード

https://toyota.jp/alphard/

toyota alphard

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

目次