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トヨタ 4代目 新型 ノア ヴォクシー 試乗 感想とレビュー 進化について

ヴォクシー

トヨタは新型「ノア」「 ヴォクシー」のフルモデルチェンジを行い2022年1月13日に発売を開始。今回は新型「 ヴォクシー」の1.8L ハイブリッド車 、グレード「S-Z」7人乗りに乗って500kmあまり走行した感想などをまとめてみた。見て感じたことやカタログや仕様をみてどの点がおすすめか、魅力的な部分を徹底的に探してみた。 購入の際の参考にしていただければ幸いです。

目次

トヨタ 4代目 新型 ノア ヴォクシー 試乗 感想とレビュー

まずは乗った感想を率直に話すと、ドアを開けた音が素晴らしいと感じた。更にTNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発の「GA-Cプラットフォーム」を採用しているだけあり、直進性とハンドリングの良さを感じ「低重心化」「ボディ剛性」がいいことはわかる。そして1番驚いたのは「レーダークルーズコントロール」の精度の良さに驚いた。ランクが上のはずの新型「ハリアー」よりも精度が高く嫉妬するほどだ。特に車線を見る精度と共に割り込みの把握とお知らせ、更にカーブでの減速は本当に素晴らしい。先代の3代目にも乗ったことがあるが進化した点がありすぎると感じてしまった。乗ったのは1.8L ハイブリッド車であるが、モーター駆動の走行時間が長い点は素晴らしいが、エンジンの音は室内に伝わる感覚が強いので少し気になる人もいるかもしれない、更なる改良点だと感じた。視界の良さとインテリアデザインの配置、ソフトパットを多く使った質感の良さもも素晴らしいと感じられた。

実燃費は?

筆者は何も考えず、高速道路、一般道、渋滞など多くの道を通ってアクセルをもちろんあまりにも踏み込むこともなく一般的な走行をした。実燃費は17.1km/Lとなった。このサイズの車としてこの燃費はかなり優秀である。

マイナスポイント

人により感覚は違うが、ブレーキの遊びが多く感じた。ハイブリッドは比較的ブレーキの効きがよくなりやすい、理由は回生ブレーキがあるからだ。しかし、新型「ヴォクシー」はブレーキのをかけるまでの感覚は非常に悪いという印象である。(ハリアー ハイブリッドモデルと比較)改良してもらいたいと感じる点だ。是非、試乗して実際に判断してから購入を検討してもらいたい。

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エクステリアデザイン

一世代前の「ノア・ヴォクシー」は日本モデルは日本の道路事情に特にこだわり5ナンバーサイズにこだわってきた、しかし今回新型となってからは全シリーズ3ナンバー化となっている。ボディサイズがワイドになったことで走りの安定感と共にエクステリアの高級感なども増して見えるため価格が差ほど上がっていないのに大きくワングレードアップした車種に見える。更に、「ノア」「ヴォクシー」どちらも先代よりもよりワイルドで力強く、豪華な印象を与えており流石トヨタだなと感じる仕上がりになっている。

ボディサイズが素晴らしい

全シリーズ3ナンバー化によりボディサイズは標準モデルでは全長4,695m、全幅1,730mm、全高1,895mmと、全長は同じながら、全幅は標準車で+35mm、ホイールベースは先代と同様の2,850mmとした。

スペック3代目ノア ヴォクシー4代目 ノア ヴォクシー
全長4,695mm4,695mm0mm
全幅1,695mm1,730mm+35mm
全高1,825mm1,895mm+70mm
ホイールベース2,850mm2,850mm0mm

室内空間においては、左右のCピラー間距離1295mm(従来型比+75mm)、左右方向に拡大。室内高においても、セカンドシートの高さを地面から20mm上げ、室内高1405mmと5mm拡大。シャークアンテナの50mmを含む全高の70mm拡大が室内高拡大。

ドアの作りが素晴らしい

実際に実車で運転席、助手席のドアを開け閉めしてみたが、開けた時の音が高級車や外車の様な素晴らしい音がします。私が現在乗っている4代目「ハリアー」よりいいドアの音がします。(個人的な感想です。)

室内空間が広い

2列目シートでは、キャプテンシートの7人乗りの場合で745mmのロングスライドを実現。クラス初となるオットマンやシートヒーター、折りたたみ式サイドテーブルなどを装備。

8人乗りのセカンドシートでは、3人掛けベンチシートタイプの6:4分割チップアップシートを採用。705mmのロングスライドを実現。ボディ骨格を最適化により室内空間においては、左右のCピラー間距離1,295mm(+75mm)左右方向に拡大。室内高は、セカンドシートの高さを地面から20mm上げつつ、室内高1,405mmと5mm拡大

パワースライドドア装着車にからくり機構で機械的にドア下部からステップを展開・格納・連動して地上から200mm(2WD)、255mm(4WD)の位置に出てくる「ユニバーサルステップ」をオプション設定。ドアの動きと機械的に連動する、モーターを省略し、部品点数を減らすとともに低価格化。

小さい子供がいる筆者には非常に魅力的な仕様だと感じました。ドアが開閉と共に出てくる作りは邪魔にならず素晴らしいと感じたが、故障した場合には少し高いのかと不安になりました。

インテリアは最新装備充実

インテリアは室内灯をLED、電動パーキングブレーキ&ホールドを採用。メーターには7.0インチTFTマルチインフォメーションディスプレイを中央に配置した。前席は8インチまたは10.5インチディスプレイオーディオ、T-Connect SDナビゲーションシステム+ヤマハプレミアムサウンドシステム8chスピーカーに、リヤシートエンターテインメントシステムには、14インチ有機ELディスプレイを採用。CarPlayやAndroidAutoに対応の「ディスプレイオーディオ」を標準装備。DCM車載通信機を標準装備、コネクティッドサービスを基本利用料5年間無料。「ナノイーX」を採用。「ナノイー」の10倍の量のOHラジカルを含む微粒子イオンを運転席側の吹き出し口から出てくる。

ステアリングホイールやインパネ周りのスイッチ類の配置は非常に素晴らしく使い勝手がよさそうだ。

シートヒーターをセカンドシートにも採用

クラス初となるセカンドシートにシートヒーターを設定。(S-Z,Zにメーカーパッケージオプション)。セカンドシートに採用されているモデルは高級車に多く採用されており、このクラスで採用されるの素晴らしいと感じる。

折りたたみ式、大型サイドテーブルにはカップフォルダー4つと充電用USB端子(Type-C)が2個ついておりスマートフォンやタブレット・ゲーム機の充電に活用でき、更に横にはポケットが装備されており収納も可能となっている。

TNGA(Toyota New Global Architecture)採用による進化

2015年12月9日に発売が開始された新型「プリウス」に採用されたTNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発の「GA-Cプラットフォーム」を採用することによって、旧型モデルよりも広い室内空間を得ることが可能。 高い空力性能を実現するなど、新開発のプラットフォームを採用により「低重心化」「ボディ剛性がUP」し旧型モデルから大幅な進化を果たす。

燃費性能はクラストップ 第5世代 最新ハイブリッドシステムを採用

直列4気筒DOHC 1.8L エンジン「2ZR-FXE」にモーターを組み合わせたリダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッドを採用する。プリウスと比べ、フロントモーター リアモーター が大幅に強化されており、フロントのモーターは、最高出力 53kW(72ps) →70kW(95PS)、最大トルク 163Nm(16.6kgm) →185Nm(18.9kgfm)、リアモーターが最高出力 5.3kW(7.2ps) →30kW(41PS)、最大トルク 55Nm(5.6kgm) →84Nm(8.6kgfm)、システム出力90kW(122ps)→103kW(140ps)となる。エンジンの熱効率やトランスミッションの伝達効率を向上させることで、パワートレーンシステム全体(エンジン・トランスミッション)で燃費向上を果たしWLTCモード燃費 23.4km/L を記録した。

スペックノア ヴォクシー ハイブリッド
エンジン直4 DOHC 1.8L+
モーター(THSⅡ)
最高出力72kW(98ps)/5,200rpm
最大トルク142Nm(14.5kgm)/3,600rpm
フロントモーター
最大出力
70kW(95PS)
フロントモーター
最大トルク
185Nm(18.9kgfm)
リアモーター
最大出力
30kW(41PS)
リアモーター
最大トルク
84Nm(8.6kgfm)
システム出力103kW(140ps)
車両総重量1630kg 〜 1670kg
WLTCモード 燃費23.0~23.4km/L(2WD)
22.0km/L(4WD)
価格3,050,000円〜3,960,000円

ガソリンモデルにも新型エンジン「Dynamic Force Engine」を採用

ガソリンエンジンには新型直列4気筒 2.0L直噴エンジン「Dynamic Force Engine」最高出力125kW(170PS)/6,600rpm、最大トルク202Nm(20.6kgfm)/4,900rpmを採用。 新型エンジンは、高速燃焼技術、可変制御システムの採用のほか、排気・冷却・機械作動時などの様々なエネルギーロスを少なくして熱効率を向上させるとともに高出力を実現。その結果、新開発の2.0Lガソリン車用エンジンは、それぞれ、世界トップレベルの熱効率40%を達成した。また、従来型エンジンに比べて、低回転から高回転まで全域でトルクアップを実現すると同時に、各国の排気規制にも先行して対応した。Direct Shift-CVTの組み合わせる。

スペックノア ヴォクシー
エンジン直列4気筒 2.0L直噴エンジン
「Dynamic Force Engine」
最高出力125kW(170PS)/6,600rpm
最大トルク202Nm(20.6kgfm)/4,900rpm
車両総重量1600kg 〜 1700kg
WLTCモード 燃費15.0~15.1km/L(2WD)
14.3~14.4km/L(4WD)
価格2,670,000円〜3,588,000円

安全装備がトップクラスで充実している トヨタの先進の安全装備 「Toyota Safety Sense」 採用

Toyota Safety Sense については改良が施され、細かな調整がされより安全技術が向上する(夜間の歩行者も検知可能、先行車発進告知機能)。従来までの「Toyota Safety Sense P/C」の名称を「Toyota Safety Sense」に統一した衝突回避支援パッケージとする。インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)を(G“X”)以外標準装備。 「セーフティ・サポートカーS(ワイド)」(サポカーS〈ワイド〉対象車対象車となる。

3代目 「ノア」「 ヴォクシー」 採用している「Toyota Safety Sense C」から、4代目 新型 「ノア」「 ヴォクシー」 になり次世代Toyota Safety Sense」を採用することで大幅に機能追加と安全性の向上を果たすことになる。

「プリクラッシュセーフティ」では夜間歩行者と自転車でも認識可能となり、「レーンディパーチャーアラート」では道路の検出項目を増やし、「レーントレーシングアシスト」によりレーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう、ドライバーのステアリング操作をアシスト、ドライバーの負担低減する。

ロードサインアシストにより道路標識(「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」)をインパネに表示することで見忘れを防止してくれる。

現在は支流となっているブラインドスポットモニター(後方車両接近警報)旧型モデルでは採用されていないが新型になり採用される。同様のセンサーを活用した「リヤクロストラフィックアラート」で後方車両を検知して追突軽減をおこなえる。見た目以上に、3代目と4代目では大幅な進化を果たしている。

装備は同クラスのミニバンと比較して圧倒的です。10.5インチディスプレイオーディオ、T-Connect SDナビゲーションシステム+ヤマハプレミアムサウンド8chスピーカーシステム(各上級グレード) に、リヤシートエンターテインメントシステムには、14インチ有機ELディスプレイを採用。「パワーバックドア(挟み込み防止機能付)(各上級グレード)」 を採用。これはどちらも最上級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」と同等の機能が備わっています。「ハンズフリー両側パワースライドドア(各上級グレード)」、「Advanced Park リモート機能付き」「デジタルキー」「安心降車アシスト(SEA)」 「 ドライバー異常時対応システム 」「プロアクティブドライビングアシスト」 は現在のトヨタ車としては初となる機能である。先代の「ノア」「ヴォクシー」からの乗り換えを検討する上でも他社からの乗り換えを検討する上でも非常に販売力のある装備をラインナップしている。

システム装備 3代目
「ノア」「 ヴォクシー」
4代目 新型
「ノア」「 ヴォクシー」
Toyota
Safety
Sense
衝突回避支援型
プリクラッシュ
セーフティ

昼間歩行者

昼・夜間歩行者
自転車・自動二輪車
プロアクティブ
ドライビングアシスト
レーンディパーチャー
アラート
(ステアリング
制御機能付)

ステアリング制御
白線/黄線 検出
ふらつき警報

ステアリング制御
白線/黄線 検出
道路端 検出
ふらつき警報
アダプティブ
ハイビームシステム
レーダークルーズ
コントロール
(全車速追従機能付)
レーント
レーシングアシスト
ロードサインアシスト
先行車発進告知
予防
安全
装備
ブラインドスポット
モニター
インテリジェント
クリアランスソナー

リヤクロストラフィック
オートブレーキ

Advanced Park
リモート機能付き
安心降車アシスト(SEA)
ドライバー異常時
対応システム
ヒルスタート
アシストコントロール
パノラミックビュー
モニター
快適
装備
快適温熱シート+
シートベンチレーション
デジタルインナーミラー
(前後方録画機能付)
ITS Connect
電動パーキングブレーキ
&ホールド
パワーシート
ハンズフリー両側
パワースライドドア
ハンズフリー
パワーバックドア
ヘッドアップ
ディスプレイ
デジタルキー
ナビレス
トヨタ ディスプレイ
オーディオ

※ベースグレード
Xを除く
車載通信機(DCM)

トヨタ 4代目 新型 ノア ヴォクシー 価格グレードについて

ノア ガソリンモデル

グレード 乗車定員 駆動方式 価格(10%)
X 7人乗り 2WD 2,670,000円
4WD 2,868,000円
8人乗り 2WD 2,670,000円
4WD 2,868,000円
G 7人乗り 2WD 2,970,000円
4WD 3,168,000円
8人乗り 2WD 2,970,000円
4WD 3,168,000円
Z 7人乗り 2WD 3,240,000円
4WD 3,438,000円
S-G 7人乗り 2WD 3,040,000円
4WD 3,238,000円
8人乗り 2WD 3,040,000円
4WD 3,238,000円
S-Z 7人乗り 2WD 3,320,000円
4WD 3,518,000円

ノア ハイブリッドモデル

グレード 乗車定員 駆動方式 価格(10%)
X 7人乗り 2WD 3,050,000円
E-Four(4WD) 3,270,000円
8人乗り 2WD 3,050,000円
E-Four(4WD) 3,270,000円
G 7人乗り 2WD 3,320,000円
E-Four(4WD) 3,540,000円
8人乗り 2WD 3,320,000円
E-Four(4WD) 3,540,000円
Z 7人乗り 2WD 3,590,000円
E-Four(4WD) 3,810,000円
S-G 7人乗り 2WD 3,390,000円
E-Four(4WD) 3,610,000円
8人乗り 2WD 3,390,000円
S-Z 7人乗り 2WD 3,670,000円
E-Four(4WD) 3,890,000円

新型 ヴォクシー グレード

グレードは「S-G」「S- Z」の2グレード展開。

グレード 乗車定員 駆動方式 価格(10%)
S-G 7人乗り 2WD 3,090,000円
4WD 3,288,000円
8人乗り 2WD 3,090,000円
4WD 3,288,000円
S-Z 7人乗り 2WD 3,390,000円
4WD 3,588,000円

ヴォクシー ハイブリッドモデル

グレード 乗車定員 駆動方式 価格(10%)
S-G 7人乗り 2WD 3,440,000円
E-Four(4WD) 3,660,000円
8人乗り 2WD 3,440,000円
S-Z 7人乗り 2WD 3,740,000円
E-Four(4WD) 3,960,000円

おすすめグレードは?

グレードは幅広く悩ましい問題であるが、ノアの場合には「X」「G」「Z」はベースグレードでありフロントバンパーのデザインが大きく異なる。タイヤサイズやホイール、メーター液晶サイズが4.2インチ(X G S-G)などこだわりが少ない人にはお勧めである。

「ノア ハイブリッド Z」2WD 3,590,000円  「ノア ハイブリッド S-Z」2WD 3,670,000円と価格差は80,000円なので好みもあるが 「ノア S-Z 」「ノア ハイブリッド S-Z」グレードをおすすめする 8人乗りを選択したい場合には「G」または「S-G」となる 。

ヴォクシーの場合はベースグレードが存在せず、上位グレードの「S-G」「S-Z」のみであるためエクステリアデザインに差はほとんどない。8人乗りを選択したい場合には「S-G」一択となるが、ノアと同様に価格差を考えても「17インチアルミホイール」「7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」「快適温熱シート」「左右独立温度コントロール付オートエアコン」「インテリア加飾」など 「ヴォクシー S-Z」「ヴォクシー ハイブリッド S-Z」をおすすめする。

まとめ

「ノア・ヴォクシー」の最大の魅力は「お得感」である。トヨタ車は今やどれも素晴らしい車ばかりでどの車種も多くの機能を備えているが個人的にみていると安価なのにトヨタの今を全て詰め込んだお得な車!と言った印象だ。特に、安全装備と新型エンジンを惜しみなく採用しているところは文句の付けようがない!!これがトヨタの「ミニバン」の象徴でもあるかもしれない。クラスを超えた走りと低燃費を体験したい人は是非「ノア・ヴォクシー」に乗って感じてほしい。

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