トヨタは「ランドクルーザー70」の国内再導入を行い2023年11月29日に発売した。2014年に限定販売された「ランドクルーザー70」と比較して今回の再販モデルの違いをまとめてみました。旧型モデル(旧型)と新型とはどの様な進化を遂げたのか順番に比較してみた。購入時の参考にしていただければ幸いです。
新型と旧「ランドクルーザー70」 エクステリア 比較
エクステリアは再販モデルと同様にヘッドライトは丸目を採用し力強いデザインとした。オーストラリアで発売された「ランドクルーザー70」シリーズ70周年記念特別版と同様にフロントグリルを「TOYOTA」することで以前の再販モデルと異なるエクステリアとなる。ライト類は新たにLED化「Bi-BeamLEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)」+LEDクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ)」「バンパー埋込式LEDフロントフォグランプ」を採用し、2014年の先代モデルと印象を変える。ボディサイズは、全長4,890mm、全幅1,870mm、全高1,920mm、ホイールベース2,730mmとした。先代モデルよりも全長が80mm程拡大した。エンジンフードは立体感のあるデザインになっていますが、路面の見やすさを考慮し中央部が低く設計した。万が一の修理・交換を容易にするため完全独立型のバンパーを採用。
旧型 ランドクルーザー70
新型 ランドクルーザー70
スペック | ランドクルーザー70 バン 2014年モデル | ランドクルーザー70 2023年モデル | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 4,810mm | 4,890mm | +80mm |
全幅 | 1,870mm | 1,870mm | +0mm |
全高 | 1,920mm | 1,920mm | +0mm |
ホイールベース | 2,730mm | 2,730mm | +0mm |
ランクル70はフェンダー下部を削ぎ落とすことで岩などの干渉回避に寄与。ブラックのステップです。ボディ下部をフロントからサイド、リヤまでブラックで統一することで、足回りが引き締まった印象に。
トヨタ「ランドクルーザー70」は何が変わったのか?
前回の「ランドクルーザー70」再販モデルは2014年8月25日から2015年6月30日までの期間限定で販売。ピックアップ 価格:350万円 ピックアップバン価格:360万円とした。今回の最大の変更は期間限定での販売ではない、更に今回はボディにピックアップモデルはラインナップされていない。更にエンジン、安全装備、エクステリア、インテリアもいくつかの変更点を加えている。
新型と旧型「ランドクルーザー70」 インテリア比較
インテリアは再販モデルからステアリングホイール(本革巻き+木目調)、シフトノブ、スピードメーターを変更(スピードメーターと4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを組み合わせ)し現代モデルに近いデザインに変更されている。
旧型 ランドクルーザー70
新型 ランドクルーザー70
シート表皮は、ソフトでしなやかな合成皮革と弾力性があり心地良い肌触りの「ブランノーブ」というファブリック素材の2種類の表皮を組み合わせを全席に採用。フロント・リヤ・クォーター・バックのドアトリムにはブラックの合成皮革を採用。
新型と旧型 「ランドクルーザー70」 安全技術 比較
新型のランクル70からトヨタの予防安全機能パッケージであるTSS(Toyota Safety Sense)が全車標準搭載。走行支援で新規採用されたのは「VSC&アクティブトラクションコントロール」「ダウンヒルアシストコントロール」「ドライブスタートコントロール」「ヒルスタートアシストコントロール」の4つの機能。2014年年モデルと比較すると大幅に変更されている。
システム装備 | ランドクルーザー70 バン 2014年モデル | ランドクルーザー70 2023年モデル | |
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Toyota Safety Sense | 衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ | – | ◯ 昼・夜間歩行者 自転車 |
レーンディパーチャー アラート (ステアリング 制御機能付) | – | ◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 | |
オートマチック ハイビーム | – | ◯ | |
クルーズ コントロール (定速制御のみ) | – | ◯ | |
ロードサインアシスト | – | ◯ | |
先行車発進告知 | – | ◯ | |
走行支援 | EBD付ABS& ブレーキアシスト | ◯ | ◯ |
VSC& アクティブトラクションコントロール | – | ◯ | |
ダウンヒルアシスト コントロール | – | ◯ | |
ドライブスタート コントロール | – | ◯ | |
ヒルスタート アシストコントロール | – | ◯ |
新型と旧型 「ランドクルーザー70」エンジン 比較
前回の復刻モデルはプラドと同じV6DOHC 4L エンジンが搭載、最高出力:170kW(231PS)/5,200rpm、最大トルク:360Nm(36.7kgm)/3,800rpmであったが、今回はこのエンジンではなく、同じくプラドに採用している日本で厳しい排ガス規制をクリアしている待望のクリーンディーゼル「2.8L 直4 DOHCクリーンディーゼルエンジン」最高出力150kW(204ps)/3,400rpm、最大トルク500Nm(51.0kgm)/1,600-2,800rpmを採用する。MTからATへと変更となる。
スペック | ランドクルーザー70 バン 2014年モデル | ランドクルーザー70 2023年モデル |
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エンジン型式 | 4.0L V6DOHC エンジン | 2.8L 直4 DOHC クリーン ディーゼルエンジン 1GD-FTV |
最高出力 | 170kW(231ps)/ 5,200rpm | 150kW(204PS)/ 3,000rpm-3,400rpm |
最大トルク | 360N(36.7kgm)/ 3,800rpm | 500Nm(51kgm)/ 1,600rpm-2,800rpm |
トランス ミッション | 5速MT | フレックスロックアップ式 スーパーインテリジェント 6速オートマチック (6 Super ECT) |
駆動方式 | 4WD | 4WD (パートタイム 4WDシステム) |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
WLTCモード燃費 | - | 10.1km/L |
JC08モード燃費 | 6.6km/L | - |
新型と旧型 「ランドクルーザー70」価格 グレード 比較
今回は1グレードのみで、前回の復刻モデルよりも価格はアップしている。もちろん、安全装備、エンジン、など大きな違いがあるためこの価格アップは当然かもしれません。
トヨタ 新型「ランドクルーザー70」2014年 再販モデル
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格(8%) |
---|---|---|---|---|
バン | 4.0L V6DOHC エンジン | 5MT | 4WD | 3,600,000円 |
トヨタ 新型「ランドクルーザー70」2023年 再販モデル
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格(10%) |
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AX | 2.8L 直4 DOHC クリーン ディーゼルエンジン 1GD-FTV | 6AT (6 Super ECT) | 4WD | 4,800,000円 |
トヨタ 新型「ランドクルーザー70」2023年 再販モデル 販売について
事前に販売店にて「ランドクルーザー70」について質問をしたが、事前予約は不可で、既存顧客がメインの販売になるということでした。かなりの競争率となるため購入はかなり厳しいことが予想されます。全世界でファンのいる「ランドクルーザー70」はそう簡単には手にはいらないかもしれない。
編集部から一言
再販モデルの「ランドクルーザー70」は先代モデルと見た目は同様に見えても、先進の安全装備や走行支援の装備が全くことなる。更に、エンジンの変更やエクステリア、インテリアデザインも現代風に変更されており、決して価格上昇は単なる物価高騰によるものだけではないので妥当な金額設定だと筆者は考えます。また、これだけ長きにわかって愛され続け、変わらないモデルが現代でも発売され続けることはとても素晴らしいと感じました。更に、事前に販売店にて「ランドクルーザー70」について質問をしたが、事前予約は不可で、既存顧客がメインの販売になるということでした。かなりの競争率となるため購入はかなり厳しいことが予想されます。全世界でファンのいる「ランドクルーザー70」はそう簡単には手にはいらないかもしれない。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→正式発表 トヨタ「ランドクルーザー70」9年ぶりの国内再導入 2023年11月29日発売
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