トヨタが誇る最高級車「センチュリーSUV」(正式名称:センチュリー)は、2,700万円という価格とともに特別な購入条件で話題となっています。「誰でも購入できるのか?」「厳しい審査があるのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、実際のディーラー情報をもとに、センチュリーSUVの具体的な購入条件、審査プロセス、価格詳細まで徹底解説します。購入を検討されている方、または単純に興味をお持ちの方にとって有益な情報をお届けします。
センチュリーSUVとは?正式名称と特別な位置づけ
正式名称について
まず重要な点として、トヨタはこの新型車を「センチュリーSUV」とは呼んでいません。正式には単に「センチュリー」であり、これはセダンの派生モデルではなく、「もう一つのセンチュリー」としての特別な位置づけを意味します。
車両概要
- 発表日: 2023年9月6日
- 一部改良: 2025年6月23日
- 車両本体価格: 2,700万円(税込)2025年モデル
- 製造開始: 2024年から予定
- 月産台数: わずか30台(田原工場)
- 競合車種: ベントレー・ベンテイガ、ロールスロイス・カリナンなど
センチュリーSUV購入条件:誰でも買えるのか?
基本的な購入可否について
結論から言うと、センチュリーSUVは基本的に誰でも購入することが可能です。ただし、以下の重要なポイントがあります:
- 限定車ではない
- 台数制限による販売規制はない
- ディーラー側も「基本的に売りたい」という意向
- ブガッティのような極端に厳しい審査はない
初期販売の特別条件
ただし、発売当初の数年間は特別な販売条件が設けられています:
優先販売対象:
- 既存のセンチュリー・セダン納車済み法人ユーザー
- 既存の優良法人顧客
後回しとなる対象:
- 新規顧客(個人・法人問わず)
- 初回センチュリー購入希望者
センチュリーSUV購入プロセス:2つの必須ステップ
ステップ1:信用調査表の提出と本社審査
最初の関門となる書類提出 購入希望者は、まずトヨタディーラーで「信用調査表」を提出する必要があります。
提出必須情報:
- 会社経営者の場合
- 会社名・事業内容
- 利益状況
- 会社の信用度
- 個人事業主・役員・会社員の場合
- 年収
- 勤務先情報
- 事業内容(該当する場合)
審査プロセス:
- ディーラーでの書類提出
- トヨタ本社での審査
- 結果の営業担当者への通知
重要なポイント:
- 会社員でも審査通過は可能
- トヨタ車の既存オーナーは有利
- まずはディーラーとの関係構築が重要
ステップ2:ディーラー関係者との面会(通称「面接」)
面会の実態 信用調査をクリアすると、次に「面会」と呼ばれるプロセスに進みます。これは厳密には「面接」ではありません。
面会参加者:
- ディーラー店長
- センチュリーマイスター
- 営業担当者
面会形式:
- 購入希望者宅への訪問
- または店舗での3対1形式
センチュリーマイスターとは?
特別な存在 センチュリーマイスターは、センチュリーに関する「プロ中のプロ」として位置づけられています。
マイスターの特徴:
- 各都道府県に数名しか存在しない
- トヨタ本社での特別研修を受講
- センチュリーを知り尽くした選ばれし人物
主な質問内容:
- 支払い方法: 一括払い・ローン・リース契約
- 使用用途: 法人送迎・個人レジャー・通勤など
- 購入目的: 動画投稿など特殊用途は審査落ちの可能性
センチュリーSUVの支払い方法:リース契約が必須
推奨される支払い方法
トヨタが**最も推奨しているのは「リース契約」**です。実際、多くのディーラーでリース契約が実質必須となっています。
リース契約の詳細:
- 期間オプション: 3年・5年・6年
- 対象: 法人契約・個人契約ともに対応
- 包括内容: 毎月のリース料+メンテナンスパック
リース推奨の理由:
- 高級車の定期メンテナンス重要性
- 購入者の負担軽減
- トヨタ側の車両状態管理
- ブランドイメージ維持
販売方法の制限
現在の販売条件:
- リース契約のみ(キャッシュ一括・ローン不可)
- KINTOでの取り扱いは現時点で不明
- 法人・個人問わずリース契約が前提
センチュリーSUV価格詳細:本体価格からオプションまで
車両本体価格
- 基本価格: 2,700万円(税込)
- グレード: 1種類のみ(選択肢なし)
ボディカラーオプション詳細
標準カラー(追加費用なし):
- プレシャスホワイトパール/シルバー(ツートン)
- プロミネントグレー/シルバー(ツートン・通称「霊明」)
- ブラック/シルバー(ツートン・通称「林慕」)
メーカーオプションカラー(+15万円):
- プロミネントグレー(単色・通称「霊明 炭」)
- ブラック(単色・通称「林慕 炭」)
特別オプションカラー(+70万円):
- グローリーレッド/シルバー(ツートン・通称「グレン」)
究極の特別塗装(+200万円):
- プロミネントグレー/ブラック(ツートン・通称「霊明 日型」)
- ボンネット・天井:ブラック
- その他:プロミネントグレー
高額オプション一覧
フロアマット:
- 一般的なフロアマット:7万円
- 特別仕様フロアマット:40万円
スカッフプレート(ロゴ入り・職人手作り):
- フロント用:77万円
- リア用:44万円
- 合計:121万円
その他オプション:
- クッション(鳳凰ロゴ入り):7万円/個
- 22インチホイール:約40万円
- 内装レザーコーティング:価格応相談
総額予想
一般的構成: 2,700万円~2,800万円 フルオプション: 3,000万円前後
内装オプションとカスタマイズ
内装カラーオプション
- ブラック:クラシックで重厚な印象
- ベージュ:上品で明るい印象
- キャメル/モカ:温かみのある高級感
特別装備
- レザーシートコーティング:汚れ防止処理
- デニム対応:色移り防止対策
- カスタムステッチング:オプション対応
トヨタのテーラーメイドシステム
特別オーダーの可能性
センチュリーでは、既存顧客の要望次第で以下のような特別オーダーが可能とされています:
カスタマイズ例:
- ドアタイプ: 横開きヒンジ式・スライドドア
- 特殊仕様: コンバーチブル仕様
- 素材: カーボンパーツ・ゴールド素材
- オリジナルデザイン: 完全カスタム対応
参考事例: ロールスロイスでは、オプション価格だけで2億円を超えるカスタマイズ事例も存在します。センチュリーでも同様の超高額カスタマイズが可能な可能性があります。
製造・納車スケジュール
製造開始時期
- 製造開始: 2024年から
- 月産台数: わずか30台(田原工場)
- 納期予想: 4年以上(新型ランドクルーザー300並み)
予約状況
現在の予約状況(2025年時点):
- 各ディーラーで既に複数件の予約
- 地域によって優先順位設定の可能性
- 既存顧客が最優先
購入希望者への具体的アドバイス
すぐに実行すべきこと
1. センチュリーマイスター常駐店の特定
- 各地域でセンチュリー販売可能なディーラーは限定
- 一部地域では1店舗のみの場合も
2. ディーラーとの関係構築
- トヨタ車オーナーは大幅に有利
- 未オーナーでも営業担当者との信頼関係構築が重要
3. 購入希望シートの提出
- 正式契約ではなく意向確認書類
- 早期提出で優先度向上の可能性
審査通過のポイント
重要な要素:
- 転売目的でないこと
- センチュリーブランドにふさわしい使用
- 長期的な顧客関係
- 経済的信用度
- トヨタへの忠誠心
よくある質問(FAQ)
Q: 年収いくらから購入可能?
A: 具体的な年収基準は公開されていませんが、2,700万円の車両を購入・維持できる経済力が必要です。
Q: 個人事業主でも購入できる?
A: 可能です。ただし、信用調査表での事業内容詳細説明が必要となります。
Q: 試乗は可能?
A: センチュリーマイスター常駐店での試乗が可能ですが、事前予約と一定の審査が必要です。
Q: 転売は可能?
A: 契約上は可能ですが、転売目的の購入は審査で除外される可能性があります。
Q: 維持費はどの程度?
A: リース契約にメンテナンスが含まれるため、月々のリース料以外の大きな出費は抑制されます。
まとめ:センチュリーSUV購入への現実的な道筋
トヨタ センチュリーSUVは、確かに「誰でも購入可能」な車ですが、以下の現実的なハードルが存在します:
購入可能性チェックリスト
✅ 経済力: 2,700万円以上の車両購入・維持能力 ✅ 信用度: 社会的信用と安定した収入源 ✅ 使用目的: センチュリーブランドにふさわしい用途 ✅ 長期関係: トヨタとの継続的な関係性 ✅ 待機期間: 4年以上の納車待ち受容
成功のための戦略
- 今すぐディーラー訪問:センチュリーマイスター常駐店を特定
- 関係構築:営業担当者との信頼関係確立
- トヨタ車購入検討:既存顧客としてのアドバンテージ獲得
- 購入希望表明:早期の購入意思表示
- 長期的計画:4年以上の納車待ちを前提とした計画
センチュリーSUVは単なる車の購入ではなく、日本最高峰のモノづくりとブランドへの参加を意味します。その価値を理解し、適切なプロセスを経ることで、この特別な車を手に入れることが可能になるでしょう。
センチュリーSUV