ホンダは軽BEV(電気自動車)、新型「N-ONE e:」を2025年に発売します。一体どんなモデルになるのか、詳しく解説します。2023年4月26日にホンダは「2023 ビジネスアップデート 説明概要」を発表、日本では2025年に「N-ONE」ベースのEV、2026年にはSUVタイプを含む小型EV2機種を発売すると発表されました。
ホンダ 新型 N-ONE e: について
2024年に発売するN-VAN EVモデル「N-VAN e:」と同様に、モーターの最高出力は47kW(64ps)としながらも、EVならではの高い静粛性や、ストップ&ゴーの多い交通環境に適した、力強い加速を実現。リチウムイオン電池容量30kWhとし、EVにおいて課題となる航続距離についても210kmと、日々の買い物や通勤・通学、趣味活用などに十分対応する実用性を兼ね備えます。
ホンダ 新型 N-ONE e: エクステリア について
デザインはベースのN-ONE同様に、N360のデザインを継承した初代N-ONEを構成する「丸・四角・台形」を基本のかたちと定め、このタイムレスデザインをベースに、走る楽しさと安全性を感じられるデザインを追求しています。
ホンダ 新型 N-ONE e: インテリア について
最新のデザインにより魅力的な仕上げとされ、使いやすさもアップされます。「電子制御パーキングブレーキ&オートブレーキホールド」機能を搭載し停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を保って、アクセルを踏むと解除されるので渋滞時などで活躍してくれる。「テレスコピック&チルトステアリング機構」を採用したことで大きい方から小さい方までベストなポジションで運転が可能となった。
ホンダ 新型 N-ONE e: Honda SENSING 全モデル標準装備
運転支援システムである「Honda SENSING(ホンダ センシング)」も全モデル標準装備される。あんしんパッケージをホンダの先進技術、「Honda SENSING(ホンダ センシング)」へと変更され安全性での向上も今後図られる。「後方誤発進抑制機能」を搭載。「オートハイビーム」も搭載。
衝突軽減ブレーキシステム(CMBS) 前走車、対向車、歩行者(昼間・夜間)と横断自転車の衝突回避を支援。約5km/h以上で走行中に自車との速度差が約5km/h以上ある前走車両や歩行者、または対向車両(二輪車や自転車等を除く)に対して衝突する可能性があるとシステムが判断した場合に作動し、自動的に停止または減速することにより衝突回避や衝突被害の軽減を図ります。対向車両(二輪車や自転車等を除く)と歩行者に対しては、自車が約80km/h以下で走行中の場合に作動。
路外逸脱抑制機能 車線を検知し、はみ出さないように支援。約60km/h~約100km/hで走行中に、路外への逸脱またはシステムが路外への逸脱を予測したとき、作動します。運転者のステアリング操作に代わるものではありません。運転者が加速やブレーキ操作、急なステアリング操作を行っているとシステムが判断した場合、ウインカーを作動させている場合は作動しません。
LKAS(車線維持支援システム) 車線内を走行できるようにステアリング操作を支援。約60km/h~約100km/hで走行中に、路外への逸脱またはシステムが路外への逸脱を予測したとき、作動します。運転者のステアリング操作に代わるものではありません。運転者が加速やブレーキ操作、急なステアリング操作を行っているとシステムが判断した場合、ウインカーを作動させている場合は作動しません。
渋滞追従機能付ACC 適切な車間距離を保ち、運転負荷を軽減。約0km/h – 約100km/hで作動。急なカーブや加速・減速の繰り返しが少ない、高速道路や自動車専用道路などを運転するときに使用が可能。
標識認識機能 標識の見落とし防止を図り、安全運転を支援。
誤発進抑制機能 不注意による急発進を防止し注意を喚起。停車時や約10km/h以下で走行しているとき、自車のほぼ真正面の近距離に車両などの障害物があるにもかかわらず、アクセルペダルを踏み込んだ場合に、エンジン出力を抑制し、急な発進を防止するとともに、音と表示で接近を知らせます。
先行車発進お知らせ機能 停止時に、先行車が発進したことをお知らせ。
後方誤発進抑制機能 後方に障害物があるにも関わらず、セレクトレバーがR(リバース)の状態でアクセルペダルを強く踏み込んだ際、急な後退を抑制する機能。
オートハイビーム 対向車や前走車を検知し、 自動でハイ/ロービームを切
ホンダ 新型 N-ONE e: スペック について
スペック | N-ONE e: |
---|---|
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1.545‐1.630mm |
ホイールベース | 2,520mm |
エンジン | 電気モーター |
最高出力 | 64ps |
最大トルク | 18.5kgm |
リチウムイオン 電池容量 | 30kWh |
WLTCモード 航続距離 | 210km |
普通充電器(6.0kW出力) | 約5時間 |
急速充電 | 30分(80%まで) |
ホンダ 新型 N-ONE e: 予想価格
価格予想では、「N-VAN e:」 が269万円~であるが、それよりは価格の低い約230万円~となると予想しています。理由としてはベース車両のN-VANとN-ONEの価格差と共に、ライバル車種である日産サクラは233万円~としており、同様の価格帯を目指す可能性が高そうです。
ホンダ 新型 N-ONE e: について思うこと
航続距離200kmは、普段使いには少し短く感じる人もいるかもしれません。電気自動車はガソリン車と比べて充電に時間がかかるため、どれだけ急速充電に対応できるかも重要です。
日産が発売するバッテリー電気自動車(BEV)「サクラ(SAKURA)」は、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(55万円)を利用した場合の実質購入価格が約178万円(消費税込み)からとされており、現実的な価格設定となっています。なお、「サクラ(SAKURA)」と「ekクロス EV」の現行モデルの航続距離は最大180km(WLTCモード)とされています。
さらに、サクラは2023年度の国内EV販売台数の約41%を占めており、日本市場におけるEV普及をけん引しています。このことからも、ホンダも「N-ONE e:」を投入してサクラと競争しようと考えています。サクラ比較してスペックでは航続距離+30km、リチウムイオン電池の容量は10kWhと上回ります。2025年の「N-ONE e:」注目ですね。
ホンダニュースリリース