ホンダは、軽商用EV(電気自動車)新型「N-VAN e:(エヌバン イー)」を、2024年4月発売予定である。東京ビッグサイトを中心に開催された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」に出展した。
ホンダ 新型 軽商用EV「N-VAN e:」 について
エクステリアは、従来のN-VANのデザインを踏襲しつつ、使用済み自動車のバンパーをリサイクルした「バンパーリサイクル材」をフロントグリルなどに使用し 、Hondaの循環型社会への姿勢を示している。

インテリアは、使いやすいスクエアな空間やニーズに合わせてフレキシブルに使える収納、エアコン操作部やシフトポジションスイッチなどの機能をドライバー席側に集中配置するなど、利便性を向上させている。

N-VANの特長である商用車としての積載性や空間価値を、EVとなった「N-VAN e:」でも変わらず実現し、誰もが運転しやすいパッケージとしている。荷室のフロア下に搭載するバッテリーを薄型化し、床はフラットで低く、天井は高くすることで、広く大容量な荷室空間を実現。助手席からリアシートまでフラットにすることで、長尺の荷物を積むことが可能。さらに助手席側のセンターピラーをなくした大開口部により、横からも大小さまざまな荷物の積み降ろしがしやすくなっている。先進の安全運転支援機能を全タイプに標準装備するとともに、軽商用バンとして初めてサイドカーテンエアバッグを運転席と助手席に標準装備。



ホンダ 新型 軽商用EV「N-VAN e:」 スペックについて
パワーユニットは電動アクスルの小型化、大容量かつ薄型化したバッテリーの採用、高電圧部品の集中配置により、商用車に必要な荷室空間と実用航続距離を確保。配送業務に十分対応する航続距離としてWLTCモードで210km以上を目標に開発。また、エアコンの消費電力を抑え、実用航続距離の延長に寄与するECONモードを設定。
より短時間で充電が可能な6.0kW出力の普通充電器に対応。充電時間は約5時間と、夜間に充電を行えば翌日はフル充電の状態で使用を開始することができます。また、充電時の使い勝手を考慮し、車両の前部に充電リッドを配置することで、充電・給電時にも充電コードなどを気にせずに、車の乗り降りやドアの開閉をすることが可能です。
AC車外給電用コネクターの「Honda Power Supply Connector」を使用すれば、「N-VAN e:」のバッテリーで合計1500Wまでの電化製品を使用する、停電・災害時にも簡単に電気を取り出すことができる。
スマートフォンに入れたHondaリモート操作アプリにより、お出かけ前タイマー設定、充電待機時間設定、最大電流量設定、最大充電量設定、外部給電下限SOC設定を遠隔で行うことができる。快適な移動と電気代の抑制、航続距離最大化に寄与。
スペック | N-VAN e: | |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | |
全幅 | 1,475mm | |
全高 | 1,815〜1,880mm | |
ホイールベース | 2,520mm | |
エンジン | 電気モーター | |
最高出力 | 64ps | |
最大トルク | 18.5kgm | |
WLTCモード航続距離 | 210km | |
普通充電器(6.0kW出力) | 約5時間 | |
急速充電 | 30分(80%まで) |
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→ホンダ 新型軽商用「N-VAN」ベースの軽商用 EV(電気自動車) 航続距離200km 100万円台から 2024年春に発売
交換式バッテリーを動力源に走行するHondaの軽EV「MEV-VAN Concept」
交換式バッテリを用いた軽EV(電気自動車)の集配業務における実証を2023年11月から開始すると2023年10月19日発表した。交換式バッテリーを動力源に走行するホンダの軽EV「MEV-VAN Concept(エムイーブイバン コンセプト)」を使用。
今回の実証で使用する軽EV(電気自動車)ホンダの「MEV-VAN Concept」は、交換式バッテリーであるモバイルパワーパック8本を搭載した電動パワーユニットで走行する、軽EVのコンセプトモデル。日中に太陽光で発電した再エネ電力を充電した交換式バッテリーを使用することで、充電による待機時間の削減や電力使用ピークの緩和など、より効率的なエネルギーマネジメントの実現に貢献。




▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→取り外し可能なバッテリーを試用 ホンダ「MEV-VAN Concept」で集配業務の実証開始
競合他社について
BEV商用軽バンの導入にあたっては、「スズキ」「ダイハツ」の小さなクルマづくりのノウハウとトヨタの電動化技術を融合、軽商用車に適したBEVシステムを3社で共同開発。車両についてはダイハツが生産を行い、スズキ、ダイハツ、トヨタがそれぞれ2023年度内に導入する。スズキは「EVERY EV」ダイハツは「HIJET CARGO EV」そしてトヨタは「PIXIS VAN EV」一充電当たりの航続距離は200km程度を見込んでいる。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→ホンダ 新型軽商用「N-VAN」ベースの軽商用 EV(電気自動車) 航続距離200km 100万円台から 2024年春に発売
ホンダニュースリリース