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2025年10月21日、トヨタは待望の新型「ランドクルーザーFJ」を世界初公開しました。ジャパンモビリティショー2025でも大きな注目を集めたこのモデルは、2026年中頃(春から夏頃)の発売が予想されています。「Freedom & Joy」の略称を持つFJは、ランドクルーザーシリーズの中でもっともコンパクトながら、本格オフローダーとしての性能を備えた意欲作です。
本記事では、実際にジャパンモビリティショー2025で展示された実車を徹底取材し、内外装の魅力や優れている点、そして購入前に知っておくべき残念な点まで詳しく解説します。

主要寸法:
ランドクルーザーFJの第一印象は、「予想以上にコンパクトではない」という点です。全長4,575mmは確かにランドクルーザー250(4,920mm)や300(4,950mm)と比較すると大幅に短いものの、全幅1,855mmはトヨタRAV4やハリアー、クラウンスポーツと同等のサイズです。
| モデル | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース | 最小回転半径 |
|---|---|---|---|---|---|
| FJ | 4,575mm | 1,855mm | 1,960mm | 2,580mm | 5.5m |
| 70 | 4,890mm | 1,870mm | 1,920mm | 2,730mm | 6.3m |
| 250 | 4,925mm | 1,940~1,980mm | 1,925~1,935mm | 2,850mm | 6.0m |
| 300 | 4,965mm | 1,980mm | 1,925mm | 2,850mm | 5.9m |
実車を見ると、背が高く(1,960mm)、フェンダーアーチモールが力強く張り出しているため、むしろ存在感のある印象を受けます。「ランクルミニ」という愛称で呼ばれることもありますが、決して小さな車ではありません。駐車場のサイズには注意が必要です。

1. 最低地上高200mm以上
ランドクルーザーFJの最低地上高は200mm以上と、本格オフローダーとしての性能を示しています。これはランドクルーザー250(VXグレードで約200mm)よりも高く、悪路走破性に優れています。
2. ホイールベースの短さ
2,580mmという短いホイールベースは、最小回転半径5.5mを実現。ランドクルーザー250やランドクルーザー300が6.0m超えであることを考えると、FJの取り回しの良さが際立ちます。驚くべきことに、スズキ・ジムニーノマド(5.7m)よりも小回りが効くのです。
3. 特徴的なグリルとヘッドライト
FJには2つのフェイスデザインが用意されています:
個人的には、FJのコンセプトには丸目タイプがより適していると感じられます。フロントグリルには立体的なキューブ型の凹凸が施されていますが、洗車時には埃が溜まりやすいという懸念点もあります。
4. 樹脂パーツの多用
ドアロア部分、フェンダーアーチモール、サイドシルなど、随所に樹脂パーツが使用されています。これはオフロードでの使用を想定した実用的な選択であり、傷や汚れを気にせずワイルドに使える証です。



1. Cピラーの太さと後方視界
FJの大きな特徴であるCピラーは非常に太く、後方視界に影響を与える可能性があります。リアガラスは上半分のみで、下半分はボディの一部というデザインになっています。実車を確認したところ、確かにCピラーが太く、ドアミラーから後方を見た際に死角が大きいことが確認されました。ただし、背面にはカメラが装備されており、後方視界の補助はされています。デジタルミラーは装備されていないため、この点は購入前に試乗で確認すべきでしょう。
2. バンパー形状の違い
丸目タイプと角目タイプでは、バンパー形状も異なります。丸目タイプは斜めにカットされたより攻撃的なデザインで、アプローチアングルに優れています。一方、角目タイプは四角いスクエアなデザイン。オフロード性能を重視するなら丸目タイプがおすすめです。

優れている点:
1. シンプルで操作しやすいレイアウト
メーターは7インチ液晶、ディスプレイオーディオは12.3インチワイド画面を採用。ランドクルーザー250とパーツを共有しており、基本的なレイアウトは同じです。
2. 大型のシフトノブ
最近の車では小型化が進んでいるシフトノブですが、FJは伝統的な大型ストレートタイプを採用。オフロード走行時にも確実な操作が可能です。
3. 機械式サイドブレーキ
電動パーキングブレーキではなく、引っ張るタイプの機械式サイドブレーキを採用。これは電子系統のトラブルを避けるための実用的な選択であり、オフロード愛好家からは高評価を得ています。
4. 本格オフロード装備
これらの装備は、FJが本格的なオフローダーであることを示しています。
残念な点:
1. 内装の質感は価格相応
予想価格が380万円から450万円程度ということを考慮しても、内装の質感は決して高級とは言えません。多くの部分がハードプラスチックで仕上げられており、ランドクルーザー250と比較してもカチカチした素材感が目立ちます。
ただし、これはオフロード走行を想定した耐久性重視の選択であり、高級感よりも実用性を優先した結果と言えます。
2. 装備の省略
これらの快適装備は省略されており、都会的なSUVを期待する方には物足りなさを感じるかもしれません。
3. エアコンはデュアルエアコン仕様
左右独立温度調整が可能なデュアルエアコンは装備されていますが、操作はダイヤル式。操作性は悪くありませんが、タッチパネル式に慣れた方には古臭く感じるかもしれません。

優れている点:
残念な点:
1. 床から座面までの距離が十分
後部座席の座面と床の距離は十分に確保されており、足元の抜け感は良好です。前席の下に足が収まるため、膝周りの窮屈さは軽減されています。
2. シートバックポケット
運転席・助手席の両方にシートバックポケットが装備されており、小物の収納に便利です。
3. リクライニング機能
後部座席はかなりの角度までリクライニング可能で、長距離移動時の快適性に配慮されています。

1. 膝前空間の狭さ
全長4,575mm、ホイールベース2,580mmという寸法から、後部座席の膝前空間は握りこぶし1つ分程度です。これはトヨタ・カローラクロスと同程度で、ヴェゼルやランドクルーザー250と比較すると明らかに狭く感じます。
2. 乗降性の悪さ
これらの要因により、後部座席への乗り降りは決して快適とは言えません。特に高齢者や子供には苦労するかもしれません。
3. センタートンネルの張り出し
フレーム構造のため、センタートンネルの張り出しがあり、床がフラットではありません。3人乗車時の中央席は快適性が低いでしょう。
4. 装備の簡素化
これらの点から、FJは明らかにドライバーズカーとしての性格が強く、後部座席の快適性は二の次と考えられています。
実際の使用シーン:
軽自動車(例:N-BOX、タント)の後部座席の方が広いため、子育て世代で後部座席を頻繁に使用する方は、ハリアー、クラウンスポーツ、RAV4などの都会派SUVの方が適しているでしょう。
1. 広い荷室容量
荷室はスクエアで使い勝手が良く、容量も十分です。床面はフラットで、背の高い荷物も立てて積むことができます。
2. リアゲートは横開き式
ランドクルーザープラドと同様、横開き式のリアゲートを採用。ダンパーにより任意の角度で固定可能で、90度以上まで開くことができます。
3. 背面タイヤの実用性
背面にスペアタイヤを装備することで、パンク時の安心感があります。また、オフローダーらしい外観を演出しています。
4. ホイールハウスの張り出しが小さい
床の位置が高いため、ホイールハウスの張り出しは比較的小さく抑えられており、スクエアな荷室形状を実現しています。
5. MOLLEシステム対応(オプション)
ラゲッジに取り付けられるMOLLEシステム対応のアクセサリーが用意される予定で、カスタマイズ性に優れています。
1. 床の位置が高い
最低地上高200mm以上の設定により、荷室の床も高い位置にあります。重い荷物の積み下ろしには苦労するかもしれません。特に高齢者には不向きです。
2. タンブル機能なし
後部座席は前倒しはできますが、タンブル(座面を跳ね上げる)機能はありません。フルフラットにはできないため、車中泊などには工夫が必要です。
3. 横開きゆえのデメリット
上開き式のランドクルーザー300と比較すると、雨天時の利便性では劣ります。
4. ラゲッジアンダーの収納は限定的
床下収納はパンク修理キットのスペース程度で、大きな荷物を隠して収納することはできません。
エンジン: 2TR-FE型 2.7L 直列4気筒ガソリンエンジン
1. 実績あるエンジン
2TR-FE型エンジンは、約20年にわたり使用されている実績あるエンジンです。ランドクルーザープラド(旧型)、ハイエースなど、多くの車両に搭載されてきました。信頼性が高く、メンテナンス体制も整っています。
2. 軽量なボディ
車両重量は約2,040kg(推定)で、ランドクルーザー250(2,240kg〜)より約200kg軽量です。この軽量化により、2.7Lエンジンでも十分な走行性能が期待できます。
3. シンプルな機構
これらの要素により、製造コストが抑えられ、価格の抑制に貢献しています。
ランドクルーザーFJは「パートタイム4WD」を採用しています。これは現代のSUVでは珍しく、多くの人が誤解しやすいポイントです。
パートタイム4WDとは:
舗装路で4WDモードを使用すると:
パートタイム4WDの車:
対照的な車:
購入前の注意:
「うっかり4WDモードのまま舗装路を走ってカーブを曲がろうとしたら車が言うことを聞かない」という事態が起こり得ます。この特性を理解せずに購入すると、「故障かと思った」「使いにくい」と後悔する可能性があります。必ず試乗で確認してください。
| モデル | エンジン | 排気量 | 燃費 | 駆動方式 | トランスミッション |
|---|---|---|---|---|---|
| FJ | ガソリン | 2.7L | 約13.0km/L | パートタイム4WD | 6AT |
| 70 | ディーゼルターボ | 2.8L | 10.1km/L | パートタイム4WD | 6AT |
| 250 | ディーゼルターボ/ガソリン | 2.8L/2.7L | 11.0km/L 7.5km/L | フルタイム4WD | 8AT/6AT |
| 300 | ツインターボ | 3.5L/3.3L | 9.7km/L 7.9km/L | フルタイム4WD | 8AT/6AT |
実際の試乗レポートはまだありませんが、構造から以下のような特性が予想されます。
1. オフロードでの走破性
これらにより、本格的なオフロード走行が可能です。
2. ラダーフレーム構造の堅牢性
ラダーフレームを採用しているため、ねじれ剛性が高く、悪路での耐久性に優れています。
1. 舗装路での乗り心地
ランドクルーザー250でも指摘される「ふわふわした乗り心地」は、FJでも同様または、より顕著に現れる可能性があります。
理由:
懸念される症状:
2. ロードノイズ
オールテレインタイヤを装着した場合、舗装路でのロードノイズは大きくなる傾向があります。
3. 取り回しの難しさ(一部のシーン)
4. ハンドリング
パートタイム4WDとオフロード向けの足回りにより、舗装路でのキビキビとしたハンドリングは期待できません。カローラクロスやRAV4のような都会派SUVとは全く異なる挙動になるでしょう。
複数の自動車専門家の分析によると、FJの価格は以下のように予想されています。
予想価格帯:
価格抑制の根拠:
グレード展開の可能性:
400万円を切るスタート価格は、ほぼ確実と見られています。
公式発表: 2026年中頃発売予定
予想される具体的なスケジュール:
注意点:
早期予約が殺到する可能性が高いため、購入を検討している方は、早めにディーラーに相談することをおすすめします。ただし、試乗せずに予約することはリスクが高いです。パートタイム4WDの特性を必ず理解してから購入しましょう。

FJが優れている点:
250が優れている点:

FJが優れている点:
300が優れている点:

FJが優れている点:
70が優れている点:

FJが優れている点:
ジムニーが優れている点:
これらの都会派SUVとFJは、全く異なる車です。
都会派SUVが優れている点:
FJが優れている点:
結論: 舗装路メインで使用する方、快適性を重視する方、後部座席を頻繁に使う方は、都会派SUVを選ぶべきです。

FJは、ランドクルーザーシリーズの伝統に則り、豊富なカスタマイズパーツが用意される見込みです。
予想されるカスタマイズ:
ランドクルーザー250とプラットフォームやパーツを共有しているため、アフターマーケットパーツも豊富になることが期待されます。
FJは「見た目がかっこいいから」という理由だけで購入すると、後悔する可能性が高い車です。特に以下の点を試乗で確認してください:
以下の質問に答えてみてください:
これらの答えによって、FJが本当に適しているかが見えてきます。
FJだけに絞らず、以下の車種も比較検討することをおすすめします:
人気が予想されるため、発売前から予約が殺到する可能性があります。ただし、試乗前の予約は避けましょう。 以下のステップをおすすめします:
FJは、オプション選択とカスタマイズで印象が大きく変わります。以下を検討しましょう:
ランドクルーザーFJは、見た目のかわいらしさや比較的コンパクトなサイズから「気軽に乗れるSUV」と誤解されがちですが、実態は本格的なオフローダーです。
これらの特性を理解し、「本格的なオフロード走行を楽しみたい」「タフで頼れる相棒が欲しい」という方には最高の選択肢となるでしょう。
一方で、「見た目がかっこいいから」「ランクルブランドに憧れて」という理由だけで購入すると、舗装路での乗り心地、後部座席の狭さ、パートタイム4WDの扱いにくさに戸惑う可能性があります。
FJを選ぶべきか迷ったら、この1つの質問に答えてください:
「この車で実際にオフロードを走る予定がありますか?」
答えが「はい」なら、FJは素晴らしい選択です。
答えが「いいえ」「わからない」なら、都会派SUVの方が満足度が高いかもしれません。
これらすべてにチェックが入り、それでもFJが欲しいと思えたなら、あなたにとってFJは理想の車です。
2026年の発売が今から楽しみですね。本物志向のオフローダーとして、FJが多くの冒険を支える相棒となることを期待しています。
参考リンク:
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。