2025年にフルモデルチェンジを果たしたトヨタ新型RAV4に、待望の「GR SPORT」グレードが初めて設定されました。これまでのRAV4にはなかったスポーツモデルとして、見た目だけでなく走行性能にも本格的なチューニングが施された注目の一台です。

新型RAV4 GR SPORTの全貌
本記事では、ジャパンモビリティショー2025や東京オートサロン2026で実際に見た新型RAV4 GR SPORTの内外装について、その魅力と優れている点を徹底解説します。
新型RAV4 GR SPORTの主要スペック
まずは基本情報を押さえておきましょう。
ボディサイズ

- 全長×全幅×全高: 4,645mm × 1,880mm × 1,685mm
- ホイールベース: 2,690mm
- パワートレイン: 2.5L PHEV(プラグインハイブリッド)
- 駆動方式: E-Four(電気式4WD)
- システム最高出力: 約320馬力(2.5Lエンジン+デュアルモーター)
他グレードとの比較
新型RAV4には3つの主要グレードが用意されています。
Coreグレード

- 全長×全幅×全高: 4,600mm × 1,855mm × 1,680mm(HEV) / 1,685mm(PHEV)
- パワートレイン: HEV / PHEV選択可能
- 標準的なスタイリングのベースグレード
Adventureグレード

- 全長×全幅×全高: 4,620mm × 1,880mm × 1,680mm
- パワートレイン: HEV のみ
- SUVらしいアクティブなデザイン
GR SPORTグレード

- 全長×全幅×全高: 4,645mm × 1,880mm × 1,685mm
- パワートレイン: PHEV のみ
- 3グレード中最も全長が長く、スポーティな走りを追求
外装デザイン:圧倒的な存在感とスポーツ性
GR SPORT専用のエクステリア
新型RAV4 GR SPORTの外観は、一目でその特別さが分かる迫力あるデザインです。
フロントフェイス

- 専用フロントバンパー: GRブランドの象徴的なデザインを採用
- 大型エアインテーク: 冷却性能と空力性能を両立
- GRエンブレム: フロントグリル中央に誇らしげに配置
- シャープなLEDヘッドライト: 精悍な表情を演出
サイドビュー

- 20インチ専用軽量アルミホイール: ガンメタリック仕上げ(タイヤサイズ235/50R20)
- ワイドトレッド化: 標準Coreグレードから+20mmも拡大され、安定感が向上
- 専用サイドスカート: 低重心でスポーティな印象
- GRロゴ入りサイドデカール: スポーツグレードの証
Coreグレードの20インチホイールが約12.2kgなのに対し、GR SPORT専用ホイールは軽量化が図られており、バネ下重量の削減に貢献しています。
リアビュー

- 専用リアスポイラー: 空力性能を高める設計
- デュアルエキゾーストパイプ: 左右に配置された専用マフラー
- ディフューザー風リアバンパー: スポーツカーを思わせるデザイン
- LEDテールランプ: シャープで立体的な造形
空力性能へのこだわり
GR SPORTグレードでは、前後に空力性能を高める専用スポイラーを採用。ダウンフォースを発生させることで、高速走行時の安定性が向上しています。また、フロントバンパー下部のエアカーテンやリアのディフューザー形状により、車体周りの空気の流れを最適化しています。
内装デザイン:質感と機能性の大幅進化
トヨタ初「Ariane(アリーン)」OS搭載
新型RAV4は、トヨタ車として初めて次世代OS「Ariane(アリーン)」を搭載したモデルです。

大型センターディスプレイ

- 画面サイズ: 大幅に拡大された高精細ディスプレイ
- レスポンス: スマートフォンのようなサクサクとした操作感
- カスタマイズ性: ユーザーごとに画面レイアウトを自由に変更可能
- 音声認識: 自然な会話での操作が可能に
アイランドアーキテクチャー

新型RAV4の内装で特徴的なのが「アイランドアーキテクチャー」と呼ばれる設計思想です。
- ディスプレイ、シフトレバー、操作系を一つの島のように配置
- 視認性と操作性が大幅に向上
- すっきりとした先進的なコックピット空間
カラーヘッドアップディスプレイ
トヨタ初となる遠近感のあるカラーヘッドアップディスプレイを採用。従来の立面表示から進化し、より直感的に情報が把握できるようになりました。
3画面構成のメーターディスプレイ
- 中央画面: ナビゲーション情報を拡大表示可能
- 右画面: 先進安全機能や運転支援情報
- 左画面: 燃費、オーディオ情報など
GR SPORT専用インテリア

シート

- GR専用スポーツシート: ホールド性を高めた形状
- 専用表皮: スエード調素材とレザーのコンビネーション
- GRロゴ刺繍: シートバック上部に配置
- レッドステッチ: スポーティな雰囲気を演出
ステアリング・シフト
- GR専用本革ステアリング: 握りやすいDシェイプ形状(一部グレード)
- パドルシフト: マニュアル感覚のドライビングを楽しめる
- GRロゴ入りステアリングエンブレム
その他の専用装備
- GR専用メーター表示: 起動時のウェルカム画面もGR仕様
- アルミペダル: スポーツドライビングに最適
- 専用ドアスカッフプレート: GRロゴ入り
実用性も高い室内空間
スポーツグレードでありながら、SUVとしての実用性も十分に確保されています。
前席
- 広々としたヘッドクリアランス
- 45W USB Type-C充電ポート×2: スマートフォンやタブレットの高速充電に対応
- HDMI入力端子: 後席エンターテインメント用
- ワイヤレス充電器: Coreグレードには標準装備(GR SPORTにも装備の可能性あり)
後席
- 大人2名がゆったり座れる空間
- USB Type-C充電ポート: 後席乗員用
- リクライニング機能
- センターアームレスト: カップホルダー付き

ラゲッジスペース

- 十分な容量: 日常使いから旅行まで対応
- フラットな荷室床面: 荷物の積み下ろしが容易
- 6:4分割可倒式リアシート: 長尺物の積載も可能
走行性能:GRが追求した本格チューニング
新型RAV4 GR SPORTの最大の魅力は、見た目だけでなく「中身のチューニングも結構ある」という点です。
専用サスペンションチューニング
- GR86やGRカローラで培った技術を投入
- フロント: ストラット式、専用チューニング
- リア: ダブルウィッシュボーン式、専用チューニング
- 新設計の高剛性スプリング: より正確なハンドリングを実現
- 専用ショックアブソーバー: しなやかな乗り心地とスポーティな走りを両立
パフォーマンスダンパー
フロント部分にはパフォーマンスダンパーを追加装備。ダンパーの減衰効果により、走行中の微細な振動や揺れを抑制し、より上質な乗り心地と安定した走行性能を実現しています。
ボディ剛性の強化
- 溶接打点の追加
- 構造用接着剤の使用範囲拡大
- サスペンションメンバーの強化
これらの改良により、ボディのねじれ剛性が向上し、路面からのインフォメーションが正確に伝わるようになっています。
専用EPS(電動パワーステアリング)
GR SPORT専用にチューニングされたEPSにより、ステアリングフィールが向上。適度な重さと正確な応答性を両立し、スポーティな走りを堪能できます。
ワイドトレッド化の効果
標準Coreグレードから+20mmものワイドトレッド化は、見た目のワイド感だけでなく、実際の走行性能にも大きく貢献します。
- コーナリング時の安定性向上
- ロール量の低減
- タイヤの接地感アップ
PHEV(プラグインハイブリッド)システムの実力
GR SPORTグレードには、2.5LエンジンとデュアルモーターのPHEVシステムのみが搭載されます。
パワフルな加速性能
- システム最高出力約320馬力: RAV4シリーズ最強のパワー
- モーターの瞬発力: 発進加速が力強い
- E-Four(電気式4WD): 後輪もモーター駆動で優れたトラクション
EVモードの実用性
- EV走行距離: 満充電で約95km(カタログ値)
- 日常の買い物や通勤: ガソリンを使わずに走行可能
- 家庭用コンセント充電: 100Vまたは200Vで充電可能
- 環境性能: CO2排出量を大幅に削減
V2H(Vehicle to Home)対応
PHEVならではの機能として、車両から家庭へ電気を供給することも可能。災害時の非常用電源としても活躍します。
先進安全装備と運転支援機能
Toyota Safety Sense
最新世代のToyota Safety Senseを搭載し、高度な安全性能を実現しています。
- プリクラッシュセーフティ: 歩行者・自転車・自動車を検知
- レーントレーシングアシスト: 車線中央維持をサポート
- レーダークルーズコントロール: 全車速追従機能付き
- オートマチックハイビーム: 自動でハイ・ロー切り替え
- ロードサインアシスト: 標識認識機能
ドライバーモニター
GR SPORTグレードには、ドライバーモニター機能も搭載。わき見運転や居眠り運転を検知し、警告を発します。
パーキングサポートブレーキ
- 前後方の障害物を検知
- 衝突の危険がある場合は自動ブレーキ
- 駐車時の安心感が向上
実際に見て感じた優れている点
ジャパンモビリティショー2025や各ディーラーで新型RAV4 GR SPORTを実際に見て、特に優れていると感じた点をまとめます。
1. 本格的なスポーツSUVとしての完成度
見た目だけのスポーツグレードではなく、サスペンション、ボディ剛性、ステアリング、ホイールなど、走行性能に直結する部分にしっかりと手が入っています。GR86やGRカローラで培った技術が投入され、「走りを楽しめるSUV」として完成度が高いです。
2. 質感の大幅な向上
先代モデルと比較して、内装の質感が大幅に向上しています。特にダッシュボードやドアトリムの素材感、スイッチ類の操作感など、細部にわたって質の高さを感じます。GR SPORT専用のスポーツシートは、見た目の高級感とホールド性を兼ね備えています。
3. 最新テクノロジーの搭載
トヨタ初の「Ariane」OS、カラーヘッドアップディスプレイ、3画面構成のメーターなど、最新技術が惜しみなく投入されています。特にセンターディスプレイの操作感は、スマートフォンと遜色ないレベルです。
4. 実用性とスポーツ性の両立
320馬力のパワフルなPHEVシステムを搭載しながら、日常使いでは静かで快適。EVモードで約95kmも走行可能なため、環境性能も高いです。荷室も十分な広さがあり、SUVとしての実用性を損なっていません。
5. ワイドトレッドによる安定感
実車を見ると、+20mmのワイドトレッド化の効果は予想以上です。どっしりとした安定感があり、視覚的にも走行性能的にも大きなメリットがあります。
6. GRブランドの存在感
フロントグリル、サイドデカール、ホイール、シート、ステアリングなど、随所に配されたGRロゴやGR専用デザインにより、特別感が演出されています。GRブランドのファンには堪らない仕上がりです。
7. 充電機能の充実
45W USB Type-C充電ポートが複数装備され、スマートフォンやタブレットの急速充電が可能です。現代のデジタルライフに対応した装備といえます。
8. LEDライティングの美しさ
フロント、リアともにLEDライトの造形が美しく、夜間の視認性も良好です。特にAdventureグレードのヘッドライトは個性的なデザインですが、GR SPORTは精悍なスポーツカー風の表情が魅力です。
9. 選べる3つの個性
Core、Adventure、GR SPORTという3つのグレードで、それぞれ異なる個性が明確に打ち出されています。自分のライフスタイルや好みに合わせて選べる楽しさがあります。
10. PHEVの進化
PHEVシステムの洗練度が高く、エンジンとモーターの切り替えがスムーズです。アクセルレスポンスも良好で、320馬力のパワーを存分に体感できます。
気になる点・注意点
優れている点が多い新型RAV4 GR SPORTですが、いくつか気になる点もあります。
1. 価格
GR SPORTグレードは、PHEV専用で各種専用装備が充実しているため、車両価格は600万円台が確実と予想されています。Coreグレードが450万円台からスタートすることを考えると、約150〜200万円の価格差があります。
2. 車両重量
PHEVシステムとバッテリーを搭載するため、Coreグレード(約12.2kg軽量ホイール装着)と比較すると車両重量はかなり重くなります。燃費や走行性能に影響がある可能性があります。
3. Coreグレードの充電環境差
Coreグレードには45W USB充電やワイヤレス充電器が標準装備されていますが、GR SPORTの詳細装備は要確認です。グレード間で装備差がある可能性があります。
4. 納期
GR SPORTは人気グレードになることが予想され、納期が長期化する可能性があります。早めの注文が推奨されます。
5. EVモードの航続距離
カタログ値で約95kmのEV走行距離ですが、実際の使用環境(気温、運転方法、エアコン使用など)により、航続距離は変動します。
競合車種との比較
ホンダ CR-V e:FCEV

- 燃料電池車という先進性
- しかし価格はRAV4 GR SPORTより高額
マツダ CX-60 PHEV

- 直6エンジン+PHEVという独自性
- FRベースの走行性能
- GR SPORTとは違った魅力
三菱 アウトランダーPHEV

- PHEVのパイオニア
- 価格はRAV4より抑えめ
- しかしスポーツ性ではGR SPORTに及ばない
トヨタ ハリアー PHEV

社内競合となるハリアーとの違いは、RAV4がよりSUVらしい力強さとスポーツ性を追求しているのに対し、ハリアーは高級感と快適性を重視している点です。
- ハリアー: 全長4,740mm × 全幅1,855mm × 全高1,660mm(ラグジュアリー志向)
- RAV4 GR SPORT: 全長4,645mm × 全幅1,880mm × 全高1,685mm(スポーツ志向)
発売時期と価格予想
発売スケジュール
- 2025年12月: 新型RAV4 Core、Adventureグレード先行発売(HEVモデル)
- 2026年春〜夏: GR SPORTグレード発売予定(PHEVモデル)
価格予想
- Coreグレード(HEV): 約450万円〜
- Adventureグレード(HEV): 約480万円〜
- Coreグレード(PHEV): 約550万円〜
- GR SPORTグレード(PHEV): 約600万円〜650万円
GR SPORT専用装備の充実度を考えると、600万円台中盤が本命と予想されます。
購入を検討する方へのアドバイス
GR SPORTがおすすめな人
- 走りを楽しみたいSUV好き
- GRブランドのファン
- 環境性能も重視したい方(PHEVのメリット)
- 最新テクノロジーを体験したい方
- 特別感のある一台が欲しい方
Coreグレードがおすすめな人
- コストパフォーマンスを重視
- HEVとPHEVを選びたい
- シンプルで洗練されたデザインが好み
- 日常使いメインのファミリー層
Adventureグレードがおすすめな人
- アウトドア・アクティブ派
- 個性的なデザインが好き
- 18インチタイヤで快適性重視(235/60R18)
まとめ:新型RAV4 GR SPORTは「本物のスポーツSUV」
新型トヨタRAV4 GR SPORTは、単なる見た目だけのスポーツグレードではありません。GRブランドが本気で作り込んだ、走りを楽しめる本格スポーツSUVです。
GR SPORTの魅力を総括
- 本格的な走行性能: 専用サスペンション、ワイドトレッド、ボディ剛性強化、専用EPS
- パワフルなPHEVシステム: 約320馬力、EVモード約95km走行可能
- 質感の高い内装: GR専用スポーツシート、本革ステアリング、専用装備
- 最新テクノロジー: Ariane OS、カラーHUD、3画面メーター
- 実用性: SUVとしての積載性、PHEVの環境性能、先進安全装備
- 個性的なエクステリア: GR専用デザイン、20インチ軽量ホイール、専用エアロ
600万円台の価値はあるか?
GR SPORTグレードは確かに高額ですが、その価格に見合う価値は十分にあります。
- GR86やGRカローラで培った走りのノウハウ
- 320馬力のPHEVシステム
- トヨタ初の先進技術多数
- SUVの実用性とスポーツカーの走り
- GRブランドのステータス
これらを総合的に考えると、「走りを楽しみたいSUVユーザー」にとっては、唯一無二の選択肢といえるでしょう。
最後に
新型RAV4は、第6世代として大きく進化しました。特にGR SPORTグレードは、トヨタのSUVラインナップに新たな魅力を加える存在です。
実際に展示車を見て、試乗してみることを強くおすすめします。写真や動画では伝わらない質感、座り心地、ステアリングのタッチなど、五感で体験することで、本当の魅力が分かるはずです。
2026年の発売が待ち遠しい、新型RAV4 GR SPORT。トヨタが本気で作り込んだスポーツSUVの実力を、ぜひ体感してください。

