2024年7月11日(現地時間)、英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」にて、スバルのモータースポーツ部門が手掛けた「WRXプロジェクトミッドナイト」がベールを脱ぎました。WRX史上最速を謳うこのマシンは、その圧倒的なパフォーマンスと独創的なデザインで、世界中のモータースポーツファンを魅了しています。
WRXの限界に挑戦する「プロジェクトミッドナイト」
「プロジェクトミッドナイト」は、スバルがWRXのポテンシャルを最大限に引き出すために開発した、実験的なマシンです。その特徴は、超軽量カーボンファイバー製のボディと、最高出力(499kW)670ps、最大トルク680lb-ft (920Nm)を発生する2.0L 水平対向4気筒ターボエンジン。 18インチ ホイールと280セクション幅のヨコハマ タイヤを採用しています。WRX STIをベースにしたラリーカー「エアスレイヤー」の技術を応用し、サーキット走行に特化したチューニングが施されています。
圧倒的なパフォーマンスと軽量化
特筆すべきは、その驚異的な軽量化です。カーボンファイバー製のボディと徹底的な軽量化により、車両重量はわずか2,469ポンド(1,120kg)。これは、ベースとなったWRXよりも1,000ポンド(454 kg)も軽い数値です。この軽量化により、加速性能、ハンドリング性能、ブレーキング性能など、あらゆる面でWRXの限界を超えるパフォーマンスを実現しています。
攻撃的なエアロダイナミクスデザイン
「プロジェクトミッドナイト」のエクステリアは、WRX ARA24グラベルラリーカーのフェンダーをさらに拡幅した、ワイド&ローの攻撃的なデザインが特徴です。巨大なリアウイングや空力性能を追求したボディワークは、サーキット走行におけるダウンフォースを最大限に高めるだけでなく、WRXの新たな可能性を示唆しています。
グッドウッドでWRXの新たな歴史を刻む
「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」では、WRXプロジェクトミッドナイトがその実力を遺憾なく発揮し、多くの観客を魅了しました。このマシンは、WRXの新たな可能性を示すだけでなく、スバルのモータースポーツに対する情熱と技術力の高さを世界にアピールする、重要な役割を果たしています。
スコット・スピードが運転し、2024年のフェスティバル・オブ・スピードのタイムド・シュートアウトに出場します。
市販化の可能性は?
WRXプロジェクトミッドナイトは、現時点では実験的なマシンであり、市販化の予定はありません。しかし、このマシンに搭載された技術やデザインは、今後のWRXの開発に大きな影響を与える可能性があります。WRXファンにとっては、今後のスバルの動向から目が離せない状況が続きそうです。
Goodwood Festival Of Speed
https://www.goodwood.com/motorsport/festival-of-speed
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