トヨタは「ランドクルーザー 70」シリーズのフェイスリフトを2023年8月2日に発表した。2023年11月29日に発売する日本市場のラインナップは5ドアSUV ボディスタイルに限定されていますが、アラブ首長国連邦ではV6 ガソリンエンジンを搭載した、より短い3ドアバージョンが入手可能になった。この最新のアップデートは、昔ながらのスタイルを維持し、現代のテクノロジーをミックスに加えて、その魅力をさらに高めている。
トヨタ「ランドクルーザー70」シリーズ 3ドア ショートホイールベース
トヨタのアラブ首長国連邦のウェブサイトでは、シングルキャブのピックアップ、5ドアのSUV、3ドアのSUVが紹介されており、2つは購入可能。さらに、オーストラリアトヨタのデュアルキャブピックアップの画像も登場している。5ドア「ランドクルーザー」の方がはるかに実用的だと考えるが、3ドアタイプはそのコンパクトなサイズのおかげで、オフロード愛好家にとって独特の魅力を持っている。全長4,235mm の3ドアモデルは、5ドアモデルよりも 640mm短い。ヤリスクロスと全長はほぼ同じだが、全幅と全高が大幅に違うモデルとなる。2024年のフェイスリフトで導入された丸いヘッドライト、突き出たインジケーター、クロムバンパー、ブロックされたテールライトなどの最新のスタイリングは、オリジナルのデザイン。UAE仕様モデルは、ハイプロファイルゴムタイヤを巻いた16インチアロイホイールも装備。
ランドクルーザー 70シリーズが「2.8L 直4 DOHCクリーンディーゼルエンジン」だけではなくアラブ首長国連邦では「4.0リッターV6 24VデュアルVVT-i (1GR-FE) エンジン」 を選択できる。最高出力228hp (170kW/231PS) とトルク360Nm (266lb-ft) を発生。6速Super ECTオートマチックトランスミッションと4WDシステムを組み合わせる。
今回のランドクルーザー70 「ランクル70」 はどんな仕様なのか?
待望のクリーンディーゼル「2.8L 直4 DOHCクリーンディーゼルエンジン」搭載。
前回の復刻モデルは全く異なるのがToyota Safety Sense 全車標準搭載。
「デュアルモードオートマチックロッキングハブ」を採用。
再再販でも変わらずサスペンションを支える骨格「ラダーフレーム」構造を採用。
「ランクル70」は2004年に生産が中止となったが、2014年8月25日から2015年6月30日までの期間限定で販売し10年ぶりに再販をした。2023年から2024年は発売から40周年であり再再販となる。
前回の復刻モデルはプラドと同じV6DOHC 4L エンジンが搭載、最高出力:170kW(231PS)/5200rpm、最大トルク:360Nm(36.7kgm)/3800rpmであったが、今回は、同じくプラドに採用している日本で厳しい排ガス規制をクリアしている待望のクリーンディーゼル「2.8L 直4 DOHCクリーンディーゼルエンジン」最高出力150kW(204ps)/3,400rpm、最大トルク500Nm(51.0kgm)/1,600-2,800rpmを採用する。先代のトランスミッションは5MTのみの設定だったが今回から6速ATのみとなる。
前回の復刻モデルは全く異なるのがToyota Safety Sense 全車標準搭載する。レーザーレーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保するとともに、衝突回避支援型PCS、LDA、AHBをパッケージ化。高速域まで対応する衝突回避支援/被害軽減性能を確保している。更に「レーダークルーズコントロール」を採用している。
再再販モデルでも変わらず、悪路走破性の高い、耐久性と信頼のある「ラダーフレーム」を採用。左右輪がつながっているリジットアクスル式サスペンションを採用。対地キャンバー変化が少なく、ホイールストロークを大きくとれることが特徴。また、左右輪がつながっていることは、一方の車輪が押し上げられると、もう一方が押し下げられる効果も得られるため、悪路走破性に寄与。
トヨタ 新型 ランドクルーザー70 エクステリア について
エクステリアは再販モデルと同様にヘッドライトは丸目を採用し力強いデザインとした。オーストラリアで発売されたランドクルーザー70シリーズ70周年記念特別版と同様にフロントグリルを「TOYOTA」することで以前の再販モデルと異なるエクステリアとなる。ボディサイズは、全長4,890mm、全幅1,870mm、全高1,920mm、ホイールベース2,730mmとした。先代モデルよりも全長が80mm程拡大した。
トヨタ 新型 ランドクルーザー70 インテリア について
インテリアは再販モデルからステアリングホイール、シフトノブ、スピードメーターを変更(スピードメーターとインフォメーション用の液晶ディスプレイを組み合わせ)し現代モデルに近いデザインに変更されている。レザーシートが用意される。
トヨタ 新型 ランドクルーザー70 エンジン について
同じくプラドに採用している日本で厳しい排ガス規制をクリアしている待望のクリーンディーゼル「2.8L 直4 DOHCクリーンディーゼルエンジン」最高出力150kW(204ps)/3,400rpm、最大トルク500Nm(51.0kgm)/1,600-2,800rpmを採用する。
トヨタ 新型 ランドクルーザー70 デュアルモードオートマチックロッキングハブ
前輪にはオートとマニュアルを切り替えられるロッキングハブが標準装備。二輪駆動走行時には静粛性と燃費向上に貢献し、滑りやすい路面での4WD走行時には走破性を高める。写真はピックアップトラックのもので、バン用は形状が異なる。
トヨタ 新型 ランドクルーザー70 第2世代 Toyota Safety Sense搭載
次世代のToyota Safety Sense 全車標準搭載する。レーザーレーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保するとともに、衝突回避支援型PCS、LDA、AHBをパッケージ化。高速域まで対応する衝突回避支援/被害軽減性能を確保している。
歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS) レーザーレーダーとカメラを用いて前方の障害物を検知し、衝突の危険がある場合、まずドライバーにブザーとディスプレイ表示で警報を出すことでブレーキを踏むように促す。ドライバーが衝突の危険に気づいてブレーキを踏んだ場合、強力なブレーキアシストが作動。また、仮にブレーキを踏まなかった場合でも、例えば、停止車両に対し自車の速度が30km/hの場合は、自動ブレーキにより約30km/hの減速を行い、衝突回避を支援。自動ブレーキは約10~80km/hの幅広い速度域で作動し、実際に発生している追突事故の80%以上に対応。歩行者に対しては夜間でも同じく約10km/h~80km/hの範囲でPCSの自動ブレーキが作動するようになった。
ロードサインアシスト(RSA) 検知対象を拡大し、ほか、また、道路脇にある「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」といった主要な交通標識を読み取ってインパネに表示する。
レーンディパーチャーアラート(LDA) カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出すことで、車線逸脱による衝突事故の回避を支援。
オートマチックハイビーム(AHB)カメラによって対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援。
レーダークルーズコントロール 先行車との車間距離の検知にミリ波レーダーを使用し、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロールを採用。前方車両の車線変更をミリ波レーダーとカメラで検知し、よりスムーズな加減速制御を実現。トヨタはモビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロ」を目指し、「統合安全コンセプト」に基づいた各種の安全装備・システムを研究・開発し、「より安全な車両・技術開発」に邁進するとともに、「交通環境整備への参画」「人に対する交通安全啓発活動」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化している。
レーントレーシングアシスト(LTA) 高速道路や自動車専用道路を走行中、レーダークルーズコントロールの作動時にレーントレーシングアシスト[LTA]のスイッチをONにすると車線維持に必要なステアリング操作支援を行う。
先行車発進告知機能 信号待ちや渋滞で先行車に続いて停止し、先行車の発進に気づかずそのままでいる場合には、ブザーとディスプレイ表示でお知らせ。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 第2世代版 Toyota Safety Senseを2018年より導入 比較 変更点
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