レクサスは人気プレミアムSUV、「NX」の一部改良となる年次改良を2025年10月に予定しています。レクサスブランドの中核を担うSUVとして、幅広い層から絶大な支持を集める「レクサスNX」。2021年10月7日発表・11月に待望のフルモデルチェンジを果たし、新世代レクサスを象徴するモデルとしてその地位を確立しました。その後も着実に進化を続け、2024年にはオフロードテイストを強化した「OVERTRAIL」グレードを追加するなど、常に時代のニーズに応える改良が施されてきました。そして2025年、レクサスNXは再び年次改良を受け、さらなる商品力向上を図ります。
この記事では、2025年10月に予定されているレクサスNXの年次改良に関する最新情報を網羅的に解説します。判明している変更点の詳細から、改良後のスペック、燃費性能、デザインの予想、人気カラーの動向、グレード選びのヒント、そして気になる納期情報や次期フルモデルチェンジの予測まで、レクサスNXの購入を検討されている方、あるいは最新情報を詳しく知りたいという方に向けて、分かりやすく徹底的に掘り下げていきます。進化を続けるレクサスNXの魅力を、余すことなくお伝えします。
レクサスNX 2025年次改良 まとめ
- 改良時期: 2025年10月発売予定。
- 主な変更点:
- 装備: 三眼フルLEDヘッドランプを全車標準装備化。
- 安全: Lexus Safety System + の機能を向上(後方車両接近告知、周辺車両接近時サポート(録画・通報)、セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)を追加)。
- 快適性: Lexus TeammateのAdvanced Drive(渋滞時支援)を新規採用。
- カラー: ボディカラーに新色「ホワイトノーヴァガラスフレーク」「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」を追加。既存の「ソニッククォーツ」「マダーレッド」「ブラック」を廃止。
- 価格: 約5万円~10万円の値上げが見込まれる。
- ラインナップ:
- NX250(2.5L 自然吸気ガソリンモデル)は2025年6月をもって生産終了。
- 今後のパワートレインはNX350h(2.5L HV)、NX350(2.4L ターボ)、NX450h+(2.5L PHEV)の3種類が中心となる。
- デザイン:
- 基本的な内外装デザインは現行モデルを踏襲。
- 外装は三眼フルLED標準化で精悍さが増し、新色追加で選択肢が変化。
- 内装は「Tazuna Concept」に基づき、質感や利便性は過去の改良で向上済み。
- 走行性能:
- 高剛性なGA-Kプラットフォームを継続採用し、熟成された足回りや制御により、優れた操縦安定性と快適な乗り心地を提供。
- 新グレード「OVERTRAIL」:
- 2024年に追加されたオフロードテイストのグレード。
- 専用内外装(ボディカラー「ムーンデザート」、内装色「モノリス」など)、専用18インチAW+オールテレーンタイヤ、車高+15mmなどが特徴。
- NX350/350h/450h+のAWDモデルで選択可能。
- グレード構成:
- NX250廃止後、主に「version L」「F SPORT」「OVERTRAIL」「標準(NX350h)」で構成される見込み。
- グレード毎に装備、内外装、シート素材(本革/L-Tex)などが異なる。
- 納期:
- 生産状況は改善傾向だが、人気モデルのためグレードやオプションにより変動。
- 2025年10月改良後のモデルは、注文状況により納期が延びる可能性も。
- 正確な情報はディーラーへの確認が必須。
- 次期フルモデルチェンジ:
- 時期は早くとも2026年後半以降と予想される。
- デザイン刷新、プラットフォーム変更、電動化(BEV導入など)の加速、先進技術のさらなる進化が期待される。
レクサス 新型 NX 一部改良 変更点と進化のポイント
NXの一部改良による主な変更点は、エクステリアにおいては、これまで一部グレードでオプション設定となっていた三眼フルLEDヘッドランプが全車標準装備となり、夜間の視認性向上はもちろん、より精悍なフロントマスクを演出します。
安全面では、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の機能がさらに強化されます。後方からの車両接近を知らせる「後方車両接近告知」、周囲の車両が異常接近した際に状況を録画し、必要に応じて緊急通報を提案する「周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)」、そして停車中に後方から追突された際の二次被害を軽減する「セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)」が新たに追加され、より多角的な安全サポートを実現します。
快適性の向上に寄与するのが、高度運転支援技術「Lexus Teammate」の「Advanced Drive(渋滞時支援)」の新規採用です。高速道路や自動車専用道路での渋滞時(0km/h~約40km/h)において、ドライバー監視のもとでステアリング、アクセル、ブレーキ操作を支援し、運転負荷を大幅に軽減します。
ボディカラーのラインナップも見直されます。新たに「ホワイトノーヴァガラスフレーク」と「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」が追加される一方、「ソニッククォーツ」、「マダーレッド」、「ブラック」が廃止となります。選択肢が広がる一方で、希望していたカラーがなくなる可能性もあるため、注意が必要です。
これらの装備充実化や最新技術の搭載に伴い、車両価格は約5万円から10万円程度の値上げが見込まれています。購入を検討する際は、この価格改定も念頭に置く必要があるでしょう。
2025年10月の発売に向けて、今後さらに詳細な情報が公開されていくと考えられます。現行モデルの購入を検討している場合でも、改良後のモデルと比較検討するために、継続的な情報収集をおすすめします。特に安全装備や運転支援機能の進化、デザインの変更点(特にボディカラー)、そして価格差などを総合的に判断することが重要です。
レクサス 新型 NX 一部改良 エクステリア 精悍さを増すフロントマスクと新たな彩り
2025年モデルの外装における最大の変更点は、三眼フルLEDヘッドランプの全車標準装備化です。シャープなデザインのヘッドランプが全グレードに搭載されることで、NXの先進的で精悍な表情が一層引き立ちます。夜間の優れた視認性はもちろん、昼間でも存在感を放つデザインエレメントとなるでしょう。
ボディカラーの変更も注目点です。新色として追加される「ホワイトノーヴァガラスフレーク」は、レクサスならではの深みと輝きを持つ白系のカラーです。もう一つの新色「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」は、光の当たり方で陰影が変化する、情熱的で深みのある赤色となります。これらの新色が、NXのスタイリングに新たな選択肢をもたらします。一方で、「ソニッククォーツ」「マダーレッド」「ブラック」といった従来のカラーが廃止される点は留意が必要です。
現行NXのエクステリアデザインは、レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルを垂直に立て、ボンネットフードを先端まで伸ばすことで力強い塊感を表現しています。L字型のデイタイムランニングランプ、ドアの開閉をスイッチによる電気制御で行う「e-ラッチシステム」、空気の流れを整流し操縦安定性を高めるフラッシュベルトモール、そしてリア中央の一文字ランプと左右のL字型ランプが織りなす独創的なリアビュー、刷新された「LEXUS」ロゴなどが、その先進性とプレミアム感を際立たせています。これらの基本的なデザイン要素は2025年モデルでも踏襲され、熟成されたスタイリングを提供します。
また、スポーティグレード「F SPORT」では、専用の20インチアルミホイールやバンパーロアスポイラー、専用フロントサイドガーニッシュなどが採用され、よりアグレッシブな印象を与えます。さらに、モデリスタやTRDからは専用のカスタムパーツも設定されており、オーナーの個性を反映したカスタマイズが可能です。
レクサス 新型 NX 一部改良 インテリア Tazuna Conceptに基づいた上質な空間
内装デザインに関しては、2025年モデルで直接的な変更のアナウンスは現時点ではありません。しかし、現行NXのインテリアは、人間中心の思想「Tazuna Concept(タヅナコンセプト)」に基づいて設計されており、ドライバーが運転に集中できるコクピットと、乗員をもてなす上質な空間が高い次元で融合されています。
過去の改良により、インテリアの質感や利便性は着実に向上しています。2023年の改良では、ドアトリム、グローブボックス、助手席側のコンソールサイドパネルに内装テーマカラーと同じカラーを採用し、インテリア全体のカラーコーディネートが刷新され、より華やかで統一感のある空間となりました。2024年にはインストルメントパネルセンター部のボックス内に充電用USB Type-C端子を2個追加するなど、使い勝手も向上しています。
最大14インチの高解像度ワイドタッチディスプレイは、低反射コーティングとボンディング技術により、鮮明で見やすい表示を実現。Apple CarPlayやAndroid Autoに無線接続で対応し、コネクテッドナビや「Hey Lexus!」で起動する自然対話型音声認識機能など、先進的なインフォテインメントシステムを提供します。
ステアリングのタッチセンサースイッチとヘッドアップディスプレイ(またはメーター)を連携させた「タッチトレーサーオペレーション」は、視線移動を最小限に抑え、直感的な操作を可能にします。また、64色から選択可能な室内イルミネーションは、気分や好みに合わせて車内の雰囲気を演出できます。
静粛性の追求もレクサスの特徴です。吸音材・遮音材の最適配置、ボディ気密性の向上、フロントドアガラスへの高遮音タイプの採用などにより、クラストップレベルの静かな室内空間を実現しています。2.4Lターボモデルには、エンジンノイズを低減しつつ心地よいサウンドを奏でるアクティブノイズコントロール/エンジンサウンドエンハンスメントも採用されています。
ラゲッジスペースは、通常時で520L、後席を倒せば最大1411Lという十分な容量を確保しており、日常使いからレジャーまで幅広く対応します。
一部で期待されていたフル液晶メーターの採用は、今回の改良には含まれていないようですが、NXのインテリアは依然として高い質感と先進性を備えています。
レクサス 新型 NX 一部改良 走行性能とパワートレイン 熟成された走りと多様な選択肢
レクサスNXの魅力は、デザインや装備だけでなく、その卓越した走行性能にもあります。GA-Kプラットフォームをベースに、登場以来継続的な改良が加えられ、より洗練されたドライビング体験を提供します。
強靭な骨格と洗練された足回り
NXの土台となるのは、TNGA思想に基づいた「GA-Kプラットフォーム」です。このプラットフォームは、NXへの採用にあたり、サスペンションメンバーへの補強ブレースや補強パネルの追加、カウル形状の見直しなどにより、さらなる高剛性化が図られています。レーザースクリューウェルディング(LSW)や構造用接着剤の塗布範囲拡大、新開発のレーザーピーニング溶接技術などを適材適所に用いることで、ボディ全体の結合剛性を大幅に向上させています。エンジンフードにはレクサス初のツインロック構造を採用し、高速走行時のフードの振動を抑制。リアのラゲージ開口部にも環状構造や高剛性発泡剤を採用し、ボディのねじれを効果的に抑えています。
これらの高剛性ボディが、サスペンションの性能を最大限に引き出します。新開発のショックアブソーバーは、微低速域での減衰力を確保し、しなやかでフラットな乗り心地を実現。「F SPORT」には、路面状況や走行状態に応じて減衰力を最適に制御する電子制御サスペンション「AVS」が標準装備され、優れた操縦安定性と快適な乗り心地を高次元で両立しています。
ホイールの締結には、従来のナット式からハブボルト式に変更。これにより、締結力の強化とバネ下質量の低減を実現し、よりダイレクトなハンドリングと優れたブレーキフィールに貢献しています。ステアリングには、レクサス初のバリアブルラックギアを採用し、低速域での取り回しの良さと高速域での安定性を両立しつつ、コーナリング時にはクイックな応答性を提供します。ブレーキペダルも人間工学に基づいて新形状が開発され、操作性が向上しています。
多様なニーズに応えるパワートレイン
2025年モデルのレクサスNXでは、パワートレインのラインナップに変更があります。エントリーモデルとして設定されていた2.5L自然吸気ガソリンエンジン搭載の「NX250」が、2025年6月をもって生産終了となります。これにより、今後のパワートレインは以下の3種類が中心となります。
- NX350h(2.5L ハイブリッド): レクサスが得意とするハイブリッドシステムを搭載。2.5Lダイナミックフォースエンジン(最高出力190ps/最大トルク24.8kgm)に、高出力モーター(フロント182ps/27.5kgm、E-Four車リア54ps/12.3kgm)を組み合わせ、システム最高出力はクラストップレベルです。優れた燃費性能(FF: 22.2km/L、4WD: 21.6km/L WLTCモード)と、モーターならではのスムーズで静かな加速、そしてリニアな応答性を実現しています。FF(前輪駆動)とAWD(E-Four:電気式4WDシステム)が選択可能です。
- NX350(2.4L ターボ): 新開発の2.4L直列4気筒ターボエンジン(最高出力279ps/最大トルク43.8kgm)を搭載。低回転域から力強いトルクを発生し、ダイレクト感のある加速フィールが魅力です。トランスミッションには、多段化と素早い変速レスポンスを実現した新開発の「Direct Shift-8AT」を採用。高トルク対応型でありながら、スムーズな変速と優れた燃費性能(4WD: 12.2km/L WLTCモード)にも貢献します。駆動方式はAWDのみの設定です。
- NX450h+(2.5L プラグインハイブリッド): NX350hと同じ2.5Lエンジンとモーターをベースに、大容量(18.1kWh)のリチウムイオンバッテリーを搭載したPHEVモデル。システム最高出力は305psに達し、NXラインナップで最もパワフルな加速性能を誇ります。特筆すべきはEV走行性能で、満充電状態から約90kmのEV走行が可能。日常の移動の多くを電気だけでカバーできます。走行モードはEVモード、AUTO EV・HVモード、HVモード、セルフチャージモードの4つから選択可能。ナビ連携による「先読みEV/HVモード切りかえ制御」も搭載し、エネルギー効率を最適化します。駆動方式はAWD(E-Four)のみ、燃費はHVモードで19.8km/L(WLTCモード)です。
NX250の生産終了により、NXシリーズの実質的なエントリー価格は上昇しますが、残る3つのパワートレインは、いずれも燃費性能、動力性能、環境性能のバランスに優れた、レクサスならではの先進的な選択肢と言えます。過去の年次改良では、これらのパワートレインの制御も最適化され、ドライバビリティ(運転のしやすさ)や静粛性も向上しています。
レクサス 新型 NX 一部改良 新グレード「OVERTRAIL」:冒険心を刺激するタフネス
2024年2月の改良で追加された「OVERTRAIL(オーバートレイル)」は、レクサスNXの新たな可能性を示すグレードです。近年のアウトドア・アクティビティへの関心の高まりを受け、オフロードテイストと機能性を強化したモデルとして注目を集めています。
専用装備がもたらす個性と走破性
OVERTRAILは、標準モデルとは一線を画す専用の内外装と、悪路走破性を高める装備が特徴です。エクステリアでは、専用ボディカラーとして大地を想起させる「ムーンデザート」を設定。足元には、マットブラック塗装の専用18インチアルミホイールと、悪路でのグリップ力と耐久性に優れるオールテレーンタイヤ(235/60R18)を標準装備します。これにより、最低地上高が標準モデルより15mm高くなり、オフロードでの走破性が向上しています。さらに、スピンドルグリル、ウインドウフレーム、ドアハンドル、アウターミラー、ルーフレールなどがブラックでコーディネートされ、引き締まったタフな印象を強調します。
インテリアには専用内装色「モノリス」は、ブラックを基調に低彩度のモノリスカラーをアクセントとして組み合わせ、さらに専用のオーナメントパネル「ジオレイヤー」を採用することで、上質でありながらアクティブな空間を演出しています。シート素材には、耐久性やメンテナンス性に配慮した合成皮革「L-Tex」が用いられています。
走行性能面では、サスペンションに専用チューニングが施され、オフロード走行時の安定性とオンロードでの快適性を両立。AWD車に搭載される悪路走行支援モード「Trailモード」も、OVERTRAIL向けに最適化されています。
OVERTRAILは、NX350(2.4Lターボ AWD)、NX350h(2.5Lハイブリッド AWD)、NX450h+(2.5L PHEV AWD)の3つのパワートレインで選択可能です。
OVERTRAILを選ぶメリットと注意点
OVERTRAILを選択する最大のメリットは、その個性的なスタイリングと、標準モデルよりも高められた悪路走破性でしょう。アウトドアレジャーを楽しむ方や、他とは違うSUVを求める方にとって、魅力的な選択肢となります。
一方で、いくつかの注意点も考慮する必要があります。価格設定は、「F SPORT」や「version L」と同等か、それ以上のレベルになります。シート素材は本革ではなくL-Texとなるため、質感を重視する場合は他のグレードと比較検討が必要です。また、オールテレーンタイヤの装着や車高アップにより、標準モデルと比較してオンロードでの乗り心地、静粛性、燃費性能に若干の影響が出る可能性があります。
OVERTRAILは、NXの持つプレミアム性と、アクティブなライフスタイルに応えるタフネスを融合させたユニークなグレードです。デザインの好み、使い方、求める性能などを総合的に判断し、可能であれば試乗などを通じてその特性を確認することをおすすめします。
レクサス 新型 NX 一部改良 安全性能 さらに進化する「Lexus Safety System +」と「Lexus Teammate」
レクサスNXは、乗員だけでなく、周囲の交通参加者の安全にも配慮した先進の安全・運転支援システムを搭載しています。2025年モデルでは、これらの機能がさらに進化し、より安心で快適なドライブをサポートします。
予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の機能拡充
全車に標準装備される「Lexus Safety System +」は、ミリ波レーダーと単眼カメラのセンシング技術を核に、事故の未然防止や被害軽減を目指すシステムです。従来の機能に加え、2025年モデルでは以下の機能が追加・強化されます。
- 後方車両接近告知: 後方から接近してくる車両を検知し、インジケーターなどでドライバーに注意喚起。車線変更時の安全確認などをサポートします。
- 周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能): 停車中やごく低速での走行時に、死角になりやすい周囲の車両が異常に接近してきた場合に、状況をドライブレコーダー連携で自動録画。さらに、状況に応じてドライバーに緊急通報(ヘルプネット)を行うか提案します。万が一の際の状況証拠の確保や、迅速な対応に繋がります。
- セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応): 停車中に後方から追突された場合に、システムがブレーキを作動させ、自車両の前方への移動を抑制。多重事故などの二次的な衝突被害の軽減を図ります。
これらの新機能は、従来のプリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ:交差点での右左折時の対向車や横断歩行者・自転車にも対応)、レーントレーシングアシスト(車線維持支援)、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、アダプティブハイビームシステム(AHS)またはオートマチックハイビーム(AHB)、ロードサインアシスト(道路標識認識)といった機能群と連携し、より幅広いシーンでドライバーを支援します。また、ドライバーの操舵をきっかけに回避操作をアシストする緊急時操舵支援や、衝突可能性が高いと判断した場合にブレーキと操舵で回避を図るアクティブ操舵支援機能も備えています。
さらに、ドアを開ける際に後方からの接近車両(自転車含む)を検知し、衝突の危険があると判断した場合にドア開放をキャンセルする世界初の「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」もe-ラッチシステムと連携して搭載されています。
高度運転支援技術「Lexus Teammate」による快適性の向上
2025年モデルからは、高度運転支援技術「Lexus Teammate」の「Advanced Drive(渋滞時支援)」が新たに採用されます。これは、高速道路や自動車専用道路での渋滞時(0km/h~約40km/hで作動)において、ドライバーが前方を監視しているなど一定の条件を満たす場合に、システムが認知・判断・操作を支援し、車線内・車間距離維持、カーブ走行、車線変更などを実現するものです。渋滞時の運転負荷を大幅に軽減し、ドライバーの疲労軽減と快適性向上に貢献します。
駐車支援機能である「Advanced Park」もLexus Teammateの一部として設定されています(一部グレード)。並列・縦列駐車やすべての出庫操作をスイッチ一つでサポート。さらに、専用スマートフォンアプリを使えば、車外からの遠隔操作で駐車・出庫を行うことも可能です(リモート機能付の場合)。
システム利用上の注意点
これらの先進的な安全・運転支援システムは、安全運転を支援するためのものであり、決して自動運転システムではありません。システムの能力には限界があり、天候や道路状況、車両の状態によっては正常に作動しない場合があります。ドライバーは常に周囲の状況を確認し、危険を感じた際には自ら操作を行う責任があります。各機能の作動条件や限界を正しく理解し、システムを過信することなく、安全運転を心がけることが最も重要です。
レクサス 新型「NX」一部改良 2025年モデル スペックについて
スペック | NX450h+ | NX350h | NX350 |
---|---|---|---|
全長 | 4,660mm | 4,660mm | 4,660mm |
全幅 | 1,865mm | 1,865mm | 1,865mm |
全高 | 1,640mm | 1,640mm | 1,640mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,690mm | 2,690mm |
エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジン+モーター | 2.4L直列4気筒 ターボエンジン | |
最高出力 | 135kW(185PS)/ 6,000rpm | 140kW(190PS)/ 6,000rpm | 275hp(279ps) |
最大トルク | 228Nm(23.2kgmf)/ 3,600-3,700rpm | 243Nm(24.8kgmf)/ 4,300-4,500rpm | 43.8kgm |
フロントモーター 最高出力 | 134kW (182ps) | 134kW (182ps) | - |
フロントモーター 最大トルク | 270Nm (27.5kgm) | 270Nm (27.5kgm) | - |
リアモーター 最高出力 | 40kW (54ps) | 40kW (54ps) | - |
リアモーター 最大トルク | 121Nm (12.3kgfm) | 121Nm (12.3kgfm) | |
トランス ミッション | 電気式 無段階変速機 | Direct Shift 8AT | |
駆動方式 | E-Four | 2WD/E-Four | 4WD |
WLTCモード燃費 | 19.6km/L | 19.9km/L~ 22.2km/L | 11.7km/L |
乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 |
燃費性能:ハイブリッド、ターボ、PHEVの比較
レクサスNXのパワートレインを選ぶ上で、燃費性能は重要な比較ポイントの一つです。ここでは、主力となるハイブリッド(NX350h)、ターボ(NX350)、そしてプラグインハイブリッド(NX450h+)の燃費性能(WLTCモード)を比較し、それぞれの特徴を見ていきます。
- NX350h (2.5L ハイブリッド):
- FF: 22.2 km/L
- AWD (E-Four): 21.6 km/L
- 最も優れた燃費性能を誇り、燃料コストを重視するユーザーに最適です。AWDでも良好な数値を維持しています。
- NX450h+ (2.5L プラグインハイブリッド):
- AWD (E-Four): 19.8 km/L (ハイブリッド燃費)
- EV走行換算距離: 約90 km
- ハイブリッドモードでの燃費はNX350hにわずかに劣りますが、EV走行を最大限活用することで、実質的な燃費は大幅に向上します。自宅などで充電できる環境がある場合に、その真価を発揮します。
- NX350 (2.4L ターボ):
- AWD: 12.2 km/L
- パワフルな走行性能と引き換えに、燃費性能はハイブリッド/PHEVに比べて劣ります。走行フィールを重視するユーザー向けの選択肢です。
- (参考) NX250 (2.5L ガソリン NA - 生産終了):
- FF: 14.4 km/L
- AWD: 13.9 km/L
選択のポイント:燃費と走りのバランス
燃費性能で選ぶなら、NX350hが最もバランスの取れた選択肢となります。特に市街地走行や長距離移動が多い場合、その経済的なメリットは大きくなります。スムーズで静かな走行フィールも魅力です。
力強い加速感やダイレクトな走行フィールを求めるなら、NX350が候補となります。ターボエンジンならではのトルクフルな走りが楽しめますが、燃費性能は考慮が必要です。
充電環境が整っており、日常の移動を主に電気で賄いたい、かつパワフルな走りも両立したいというニーズには、NX450h+が最適です。初期コストは最も高くなりますが、ランニングコストを大幅に削減できる可能性があります。
ご自身のライフスタイル、走行距離、運転の好み、そして予算などを総合的に考慮して、最適なパワートレインを選択することが重要です。カタログ燃費はあくまで目安であり、実際の燃費は運転状況や環境によって変動することも覚えておきましょう。
レクサス 新型 NX 一部改良 ボディサイズとパッケージング:拡大された空間と低重心フォルム
レクサスNXは、日本の道路環境でも扱いやすいサイズ感を維持しながら、プレミアムSUVにふさわしい存在感と快適な室内空間を提供します。
現行モデルのボディサイズ
- 全長: 4,660mm
- 全幅: 1,865mm
- 全高: 1,660mm (OVERTRAILは1,675mmで+15mm)
- ホイールベース: 2,690mm
- タイヤサイズ: 235/60R18 または 235/50R20
現行NXは、先代モデルと比較して全長+20mm、全幅+20mm、全高+15mm、そしてホイールベースが+30mm拡大されています。このサイズアップは、主に室内空間の拡大、特に後席の居住性向上に充てられています。GA-Kプラットフォームの採用により低重心化が図られ、前後トレッドも拡幅されたことで、走行安定性とスタイリングの向上にも貢献しています。大径化されたタイヤ(18インチまたは20インチ)も、SUVらしい力強さを演出します。
比較として、レクサスのラインナップにおける位置づけを見ると、コンパクトな「UX」(全長4,495mm)よりは一回り大きく、上級モデルの「RX」(全長4,890mm)よりはコンパクト、という絶妙なサイズ感であることがわかります。
パッケージングの工夫
ボディサイズの拡大だけでなく、パッケージングの工夫によっても快適な空間が追求されています。例えば、後席のヒップポイントを下げることで頭上空間(ヘッドクリアランス)を確保し、長身の乗員でもゆったりと過ごせるよう配慮されています。
ラゲッジ容量は、後席使用時で520L(VDA方式)を確保。ゴルフバッグなどを積載するにも十分な広さです。後席を倒せば最大1411Lまで拡大でき、大きな荷物や長尺物の積載にも対応します。
レクサス 新型 NX 一部改良 グレード選び:あなたに最適なNXは?
NX250の生産終了に伴い、2025年モデルのレクサスNXは、主に「version L」「F SPORT」「OVERTRAIL」、そしてNX350hに設定される可能性のある「標準グレード」という構成になります。これらにパワートレイン(NX350h/NX350/NX450h+)と駆動方式(FF/AWD)を組み合わせることで、幅広い選択肢の中から最適な一台を選ぶことができます。
主なグレードの特徴
- version L: 豪華さと快適性を追求したグレード。内外装に上質な素材を使用し、充実した快適装備が標準で備わります。シート素材は本革が標準。落ち着いた雰囲気と高級感を重視する方におすすめです。選択可能なパワートレインはNX350hとNX450h+。
- F SPORT: スポーティな専用デザインと走りを追求したグレード。専用スピンドルグリル、専用アルミホイール、専用スポーツシート(本革)などが装備され、内外装ともにアグレッシブな印象です。電子制御サスペンションAVSが標準装備され、引き締まったハンドリングと快適性を両立します。スポーティなルックスとドライビングプレジャーを求める方に最適です。全パワートレインで選択可能です。
- OVERTRAIL: アウトドアテイストと悪路走破性を高めたグレード。専用の内外装デザイン(専用色、ブラックアクセント、L-Texシート)と専用装備(オールテレーンタイヤ、専用チューニングサス)が特徴です。個性的なスタイルとアクティブなライフスタイルを求める方に向いています。AWDモデルのみの設定で、全パワートレインで選択可能です。
- 標準グレード (NX350hに設定の可能性): ベーシックな装備構成で、価格を抑えたい場合の選択肢。シート素材はL-Tex(合成皮革)となる見込みです。NXのエントリーとして、シンプルな仕様で十分という方に適しています。
レクサス 新型 NX 一部改良 価格 予想
2025年10月の改良による約5~10万円の値上げを考慮すると、おおよその価格帯は以下のようになると予想されます(税込)。
- NX350h: 約560万円 ~ 約700万円
- NX350: 約640万円 ~ 約660万円
- NX450h+: 約760万円 ~ 約780万円
※上記はあくまで目安であり、グレードやオプションによって大きく変動します。
レクサス 新型「NX」一部改良 2024年モデル 価格 グレードについて
NX350h
グレード | ハイブリッドシステム | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
NX350h “version L” | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジン+モーター D-4S +モーター(THSⅡ) | 2WD (FF) | 6,376,000円 |
AWD | 6,646,000円 | ||
NX350h “F SPORT” | 2WD (FF) | 6,406,000円 | |
AWD | 6,676,000円 | ||
NX350h “OVERTRAIL” | AWD | 6,876,000円 | |
NX350h | 2WD (FF) | 5,500,000円 | |
AWD | 5,770,000円 |
NX350
グレード | エンジン | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
NX350 “F SPORT” | 2.4L直噴ターボエンジン | AWD | 6,306,000円 |
NX350 “OVERTRAIL” | 6,506,000円 |
NX450h
グレード | プラグインハイブリッド システム | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
NX450h+ “version L” | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) | AWD | 7,495,000円 |
NX450h+ “F SPORT” | 7,585,000円 | ||
NX450h+ “OVERTRAIL” | 7,725,000円 |
グレード選びのポイント
- 予算: まずは支払総額の上限を決め、その範囲内で検討を進めましょう。
- 用途とライフスタイル: 街乗り中心で燃費重視ならNX350h、スポーティな走りを求めるならNX350やF SPORT、アウトドアを楽しむならOVERTRAIL、快適性と高級感を最優先するならversion L、といったように、ご自身の使い方に合ったグレードとパワートレインを選びます。
- デザインの好み: version Lの上質さ、F SPORTのスポーティさ、OVERTRAILのタフネスなど、エクステリア・インテリアのデザインが好みに合うかを確認しましょう。内装色も重要な要素です。
- 必要な装備: 各グレードの標準装備を比較し、自分に必要な機能(本革シート、AVS、先進安全装備、快適装備など)が備わっているかを確認します。不足している場合はオプションで追加可能かもチェックしましょう(例:マークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステム、パノラマルーフなど)。
- リセールバリュー: 将来の乗り換えを考える場合、一般的には人気グレード(F SPORT/version L)の人気色が高く評価される傾向がありますが、市場動向によって変動します。まずはご自身の好みを優先することをおすすめします。
最適なグレードは人それぞれ異なります。カタログやウェブサイトだけでなく、可能であればディーラーで実車を確認し、試乗を通じて乗り心地や装備の使い勝手を体感することが、後悔しない選択に繋がります。レクサスのセールスコンサルタントに相談し、専門的なアドバイスを受けるのも良いでしょう。
人気カラー:最新トレンドと選び方のヒント
車の印象を大きく左右するボディカラーと内装色。レクサスNXを選ぶ上で、色選びは重要なプロセスです。ここでは、これまでの人気色の傾向と、2025年モデルでの変更点、そして色選びのポイントを解説します。
ボディカラー:新色登場とラインナップ変更
2025年モデルでは、ボディカラーに新たな選択肢が加わります。新色は「ホワイトノーヴァガラスフレーク」と「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」。一方で、従来の人気色であった「ソニッククォーツ」「マダーレッド」「ブラック」が廃止となります。
これまでの人気色としては、やはり白系の「ソニッククォーツ」や黒系の「グラファイトブラックガラスフレーク」、そしてレクサス独自の陰影感を持つ銀系の「ソニックチタニウム」などが定番として挙げられます。また、2024年に追加された深みのある銅色「ソニックカッパー」も個性を求める層から支持を集めています。スポーティな「F SPORT」では、鮮やかな「ヒートブルーコントラストレイヤリング」なども人気があります。
新色の登場で選択肢が広がる一方、廃止色もあるため、希望の色がある場合は注意が必要です。
内装カラー:グレードで異なる人気の傾向
内装色は、選択するグレードによって設定や人気の傾向が異なります。
- F SPORT: 最も人気が高いのは、スポーティなイメージにマッチする「フレアレッド」です。鮮やかな赤が気分を高揚させます。次いで、定番の「ブラック」、クリーンな印象の「ホワイト」、落ち着きのある「ヘーゼル」などが選ばれています。
- version L: 上質な空間には、落ち着きと温かみのある「ヘーゼル」が最も人気のようです。定番の「ブラック」や、明るく高級感のある「ホワイト」も根強い人気があります。設定のある赤系の「ダークローズ」は、やや個性的な選択肢と言えるかもしれません。
- OVERTRAIL: 専用色の「モノリス」(ブラック基調に低彩度のアクセント)のみの設定です。
- 標準グレード: ブラックやヘーゼルなどが設定される見込みです。
2025年モデルの内装色自体に大きな変更(新色追加や廃止)のアナウンスは現時点ではありませんが、NX250の廃止などグレード構成の変更に伴い、選択できる色の組み合わせは変わる可能性があります。
レクサス 新型 NX 一部改良 後悔しない色選びのポイント
- 好みとライフスタイル: 最も重要なのは、ご自身が最も気に入る色、飽きずに長く付き合える色を選ぶことです。汚れの目立ちやすさ(ボディの濃色系は傷やホコリ、淡色系は水垢。内装の淡色系は汚れや色移り)なども考慮に入れましょう。
- 外装色との組み合わせ: ボディカラーと内装色の組み合わせで全体の印象が決まります。統一感を重視するか、コントラストを効かせるかなど、イメージに合わせて選びましょう。
- メンテナンス性: コーティング施工などで保護することも有効ですが、色による手入れのしやすさの違いはあります。
- リセールバリュー: 一般的にボディカラーは白系(特にパールホワイト)、黒系、シルバー系が有利とされ、内装色はブラックが無難です。ただし、NXの場合は人気のフレアレッドやヘーゼルなども比較的高く評価される可能性があります。リセールは副次的な要素と考え、まずは好みを優先しましょう。
カタログやWebサイトの色味は、実際の見え方と異なる場合があります。可能な限りディーラーで実車やカラーサンプルを確認し、納得のいく色を選ぶことを強くおすすめします。
購入検討者は要チェック
新しい車の購入を検討する上で、納車までの期間、すなわち「納期」は非常に気になる要素です。特にレクサスNXのような人気モデルの場合、その動向は常に注目されています。
現在の納期状況と2025年改良の影響
一時期、世界的な半導体不足やサプライチェーンの混乱により、自動車業界全体で大幅な生産遅延が発生していましたが、2025年4月現在、その状況は全体的に緩和傾向にあります。しかし、依然として特定の車種やグレード、オプションによっては納期が長期化する可能性は残っています。
レクサスNXも非常に人気の高いモデルであるため、選択するグレード(特にF SPORTやOVERTRAIL)、ボディカラー、メーカーオプション(例:マークレビンソン、パノラマルーフなど)によっては、標準的な納期よりも時間がかかる場合があります。
さらに、2025年10月に予定されている年次改良も納期に影響を与える可能性があります。改良モデルの発表後や受注開始直後は注文が集中しやすく、初期の生産枠が早期に埋まってしまうことが予想されます。また、改良に伴う生産ラインの切り替え作業などにより、一時的に生産ペースが落ちることも考えられます。
改良後の2025年モデルの購入を希望する場合は、早めにレクサスディーラーに相談し、受注開始時期や最新の納期見込みに関する情報を得ておくことが重要です。
正確な納期情報を得るために
自動車の納期は、生産状況、部品供給、輸送状況、さらには各販売店の受注枠など、様々な要因によって常に変動しています。インターネット上の情報だけでは、ご自身の希望する仕様での正確な納期を知ることは困難です。
最新かつ正確な納期情報を得るためには、以下の方法が最も確実です。
- レクサスディーラーへの直接問い合わせ: 購入を検討している、あるいはお近くのレクサスディーラーに直接連絡を取り、希望するグレード、カラー、オプションなどを伝えた上で、最新の納期目安を確認するのが最善の方法です。
- 複数のディーラーへの確認: 可能であれば、複数のディーラーに問い合わせてみるのも有効です。販売店によって割り当てられている生産枠や、抱えている在庫状況が異なる場合があるためです。
- 契約前の確認: 注文(契約)を行う前に、納期に関する説明をセールスコンサルタントからしっかりと受け、書面などで確認し、納得した上で手続きを進めるようにしましょう。
納期は購入計画全体に影響を与える重要な要素です。不確かな情報に惑わされることなく、正規ディーラーを通じて最新かつ正確な情報を入手するように心がけましょう。
次期フルモデルチェンジはいつ? 未来のNXへの期待
現行レクサスNXは2021年11月に登場し、2025年の年次改良を含め、着実に進化を続けています。しかし、自動車である以上、いずれは次世代モデルへとフルモデルチェンジする時期が訪れます。
フルモデルチェンジの時期予想
一般的な乗用車のモデルライフサイクルは、およそ5年から7年程度と言われています。現行NXが2021年後半にデビューしたことを踏まえると、次期型へのフルモデルチェンジは、
- 順当にいけば2027年から2028年頃
に行われる可能性が高いと予想されます。ただし、これはあくまで一般的なサイクルからの推測であり、レクサスの電動化戦略、新技術の開発スピード、市場の動向などによって時期が前後する可能性は十分にあります。
次期NXで期待される進化
次期フルモデルチェンジでは、現行モデルから飛躍的な進化が期待されます。予想される主な変更の方向性は以下の通りです。
- デザイン: レクサスが近年推し進めている「スピンドルボディ」や「ユニファイドスピンドル」といったデザイン言語がさらに進化し、電動化時代にふさわしい、より先進的でシームレスなエクステリア・インテリアデザインが採用されるでしょう。
- プラットフォーム: 現行のGA-Kプラットフォームの改良版、あるいはレクサス・トヨタグループが開発を進める次世代のEV専用プラットフォームなどが採用される可能性があります。これにより、さらなる低重心化、高剛性化、軽量化が図られ、運動性能、安全性、そしてパッケージング(室内空間効率)の向上が期待されます。
- パワートレイン(電動化の加速): レクサスは2035年までにグローバルでBEV(バッテリー電気自動車)販売比率100%を目指す方針を掲げています。次期NXでは、現行のハイブリッド(HEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)がさらに高性能化・効率化される可能性に加え、BEVモデルがラインナップの中核を担う、あるいはBEV専用モデルとなる可能性も考えられます。現行のターボガソリンモデル(NX350)が次期型にも設定されるかは不透明です。
- 先進技術: 「Lexus Safety System +」や「Lexus Teammate」といった運転支援システムはさらに高度化し、より自動運転技術に近いレベルの機能が搭載される可能性があります。コネクテッド機能も大幅に進化し、OTA(Over-The-Air)によるソフトウェアアップデートの範囲拡大や、AIを活用したパーソナライズ機能の強化などが予想されます。インフォテインメントシステムも、ディスプレイのさらなる大型化や表示能力の向上が図られるでしょう。
現行モデルか、次期モデルか
ここで述べた次期モデルに関する内容は、あくまで現時点での情報や一般的なトレンドに基づいた予想です。実際の次期NXがどのような姿で登場するかは、今後のレクサスからの正式発表を待つほかありません。
重要なのは、現行のレクサスNXも、2025年の年次改良を経て、非常に完成度の高い、魅力的なプレミアムSUVであるということです。フルモデルチェンジを待つという選択肢もありますが、ご自身の車の買い替えタイミングや、現在のNXに対する満足度、そしてライフプランなどを考慮し、最適な判断をすることが重要です。
レクサス 新型 NX 一部改良 進化を止めないレクサスNXの魅力
2025年10月に予定されている年次改良により、レクサスNXは安全性、快適性、そしてデザイン性をさらに向上させ、プレミアムSUVとしての魅力を一層高めます。三眼フルLEDヘッドランプの全車標準化、Lexus Safety System +の機能向上、Lexus Teammate(Advanced Drive渋滞時支援)の採用、そして新たなボディカラーの追加などが主な変更点です。一方で、NX250の生産終了や価格改定といった変化もあります。
デザイン、走行性能、多様なパワートレイン(ハイブリッド、ターボ、PHEV)、先進の安全・運転支援技術、そして新たに加わった個性的なOVERTRAILグレードなど、レクサスNXは現代の多様なニーズに応える、極めて競争力の高いモデルであり続けています。
レクサスNXの購入を検討されている方は、今回の記事で解説した改良内容、スペック、グレード間の違い、カラーラインナップ、納期情報などを参考に、ご自身のライフスタイルや価値観に最も合った一台を見つけてください。そして、ぜひレクサスディーラーに足を運び、実車に触れ、試乗を通じて、進化し続けるレクサスNXの魅力を 직접 体感されることをお勧めします。
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