ダイハツは新型タント/タントカスタムのフルモデルチェンジを行い2019年7月9日に発売した。新開発プラットフォーム「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」を採用する。更に、新開発の「ミラクルウォークスルーパッケージ」や「次世代スマートアシスト」を採用する。第45回東京モーターショー2017(2017年10月25日(金)~11月5日(日))にて新型タントのconceptモデル「DN U-SPACE」を世界初披露した。
新型タントについて
新型タント/タントカスタムはキープコンセプトとなり、旧型モデルと同様「ミラクルオープンドア」を採用し両側スライドドアである。「ミラクルウォークスルーパッケージ」として、車内での移動や乗り降りのしやすいパッケージとした。更に、世界初となる最大540mmの「運転席ロングスライドシート」を採用。「ハンズフリースライドドア」採用する。「タッチ&ゴーロック」「ミラクルアクセス」などの新機能も搭載される。新型タント/タントカスタム、新開発プラットフォームDNGA(Daihatsu New Global Architecture)を採用する。サスペンションアレンジ最優先の設計と、曲げ剛性の向上やハイテン材の活用・構造合理化によりボディ構造全体の軽量化が図られた新プラットフォーム「DNGA-Aプラットフォーム」である。エクステリアはフロントフェイスを変更、タントカスタムには「LEDシーケンシャルターンランプ(流れるウインカー)」を採用。
2016年1月29日に発表された トヨタはダイハツの完全子会社化を発表の場で両社社長の掛け合いの中でトヨタの新型プリウスから採用されたTNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発のプラットフォームをもじり、ダイハツは「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」としたプラットフォーム名にするとも話していた。
2017年5月9日に発売を開始した新型ミライースにDNGAプラットホームの原点となるDモノコック(軽量高剛性ボディ)を採用。今後発売される新型車種に新プラットフォーム採用の軽自動車が「DNGA第1弾」になると発表した。新型タントは新型プラットホーム第1弾となった。
車両構造の見直しによる車両の軽量化、上下曲げ剛性は従来比30%向上、アッパーボディのハイテン率10%向上させ車両全体で約80kgの軽量化を実現・トランスミッションの改良・エンジンの改良で日本初の「マルチスパーク(複数回点火)」を採用などを採用により、エンジンは圧縮比の向上やインジェクター噴霧微粒化等により燃焼効率を高めた。これにより、更なる軽量化を行い、燃費向上する。トランスミッションには世界初の「パワースプリット技術」を採用した、新開発の「DCVT(Dual mode CVT)」やエンジンの改良を行いJC08モード燃費27.2km/Lとなる。
新型タント ミラクルウォークスルーパッケージ
旧型同様に助手席側のセンターピラーレスを有効活用したパッケージングで「運転席ロングスライドシート(最大540mm前後可能)を採用。更に助手席を(380mm)前後が可能となり助手席を完全に前に移動できることで運転席から後部座席への移動を簡単に行え、ピラーレスを最大限に活用できる。
最近では後部座席にしかISOFIX対応のチャイルドシート置くことができないためどうしても子供は後ろになり都度運転席から降りて子供を載せたり下ろしたりしなければならないが新型タントであれば簡単に後部座席へ移動し子供と一緒に乗り降りもできることが最大の利点だ。最大のライバルとなる新型N-BOXはピラーレスを採用していないため大きな差別化となる。
新型タント イージークローザー
助手席側のセンターピラーレスであるがため側面衝突の衝撃吸収のために助手席のドアは対策を取っているためどうしても重くなり半ドアになりやすい。しかし、「イージークローザー」を採用し半ドア状態から自動的にドアを引き込み、確実にドアが閉じるのを補助する機能を採用。スライドドアにも同じく採用されている。
新型タント パワースライドドアウェルカムオープン機能
運転席にあるボタンで降車時に予約をしていれば車に近づいただけで自動的にパワースライドドアを自動で開くことが可能。大きな荷物を持っている時や子供を抱いていて両手がふさがっている時にとても便利な機能である。
新型タント TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ搭載
TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、大きな表示サイズのデジタ ルメーターを採用、左右のエコドライブアシスト 表示は運転状況に合わせて照明色が変化を採用。
新型タント 先進技術「次世代スマートアシスト」標準搭載
「スマートアシストⅢ」は2つのカメラを装備。更に「全車速追従機能付ACC」(上位グレードのみオプション)などの機能を追加した「次世代スマートアシスト」を搭載する。
ステレオカメラを採用、歩行者対応や従来より作動速度域を拡大。「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」(サポカーS〈ワイド〉対象車対象車となる。
車体前後各二つのコーナーセンサー装備 さらに進化した「次世代スマートアシスト」が、運転中の「ヒヤッ」とするシーンで事故の回避を図り、あなたの安全運転を支援します。 ソナーセンサーに加え、ドライバーの視界や頭上空間を妨げない、世界最小ステレオカメラを新搭載。 歩行者や先行車、障害物などの様々な情報を的確に捉え、運転者に注意を促したり、緊急ブレーキを作動させます。
衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能 ①衝突警報(対車両、対歩行者) 走行中に前方の車両や歩行者をカメラが検知し、衝突の危険性があると判断した場合、ブザー音とメーター内表示でお知らせします。
②一次ブレーキ(対車両、対歩行者) 衝突の危険があるとシステムが判断した場合、自動的に弱いブレーキ(一次ブレーキ)をかけ、運転者に衝突回避を促します。
③被害軽減ブレーキアシスト(対車両、対歩行者) 一次ブレーキ機能が作動している時にドライバーがブレーキを踏むと、ブレーキアシストが作動し、ブレーキ制動力を高めます。
④緊急ブレーキ(対車両、対歩行者) 衝突が避けられないとシステムが判断した場合、強いブレーキ(二次ブレーキ)で減速。衝突を回避したり、被害を軽減します。
車線逸脱抑制制御機能 走行中、ウインカーなしで車線からはみ出しそうになると、ブザー音とメーター内表示でドライバーに警告し、操作を促す。更に車線内に戻すようステアリン グ操作をアシスト。
先行車発進お知らせ機能 停止時に先行車が発進したことに気づかず、発進しなかった場合にブザー音とメーター内表示でお知らせ。
AT誤発進抑制制御機能+ブレーキ制御付誤発進抑制機能 ①前方誤発進抑制制御機能 ステレオカメラにより、前方4m以内に車両や壁などの障害物を検知している時に、シフトポジションを「前進」にしたままアクセルペダルを踏み込んだ場合、エンジン出力を制限することで、急発進を抑制します。②後方誤発進抑制制御機能 リアバンパーに内蔵されたソナーセンサーにより、後方2~3m以内に壁などの障害物を検知している時に、シフトポジションを「後退」にしたままアクセルペダルを踏み込んだ場合、エンジン出力を制限することで、急発進を抑制します。更にブレーキ制御を付加した。
ハイビームアシスト ステレオカメラが対向車のヘッドランプなどの明るさを検知し、自動でハイビームとロービームを切り替えます。これにより、切り替え操作なくハイビームでの走行が可能になり、街灯の少ない道路でも安心して夜間の走行ができます。
アダプティブドライビングビーム ハイビームで走行中に、対向車を検知すると、対向車の部分のみ自動で遮光。
標識認識機能 進入禁止の標識をステレオカメラが検知すると、メーター内表示でお知らせ。
新型タント 先進技術「スマートアシストプラス」オプション搭載
全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)先行車の車速や距離をステレオカメラが検知し、車間距離や車速を維持、先行車に追従し停車 まで制御。(グレード カスタムRS,Xターボ のみ)
レーンキープコントロール 車線をステレオカメラが検知し、車線の中央を走行するよう、ステアリング操作をアシスト。(グレード カスタムRS,Xターボ のみ)
駐車支援機能「スマートパノラマパーキングアシスト」 軽自動車初 左右のカメ ラが駐車枠の白線を検知し、音声と画面ガイドに加えて、ステアリング操作をアシスト。(グレード カスタムRS,カスタムX,Xターボ,X のみ)
サイドビューランプ 夜間の右左折時、通常のヘッドランプに加え、左右方向を照らす補助灯を追加点灯させること で、ステアリングを切った方向を明るく照射。(グレード カスタムRS,カスタムX,Xターボ,X のみ)
「スマートアシストⅡ」「スマートアシストⅢ」「次世代スマートアシスト」の違いについて
機能システム | スマートアシスト Ⅱ |
スマートアシスト Ⅲ |
次世代 スマートアシスト |
|
---|---|---|---|---|
方式 | レーザーレーダー +単眼カメラ |
ステレオカメラ | ステレオカメラ | |
自動ブレーキ 歩行者 |
– 警告のみ (50km/h以下) |
◯ |
◯ (50km/h以下) |
|
自動ブレーキ 衝突回避 |
◯ |
◯ |
◯ (30km/h以下) |
|
自動ブレーキ 被害軽減 |
◯ |
◯ |
◯ (80km/h以下・ 対歩行者 50km/h以下) |
|
誤発進抑制 前方/後方 |
◯ | ◯ (ブレーキ制御) |
||
車線逸脱警報 | ◯ | |||
先行者発進 お知らせ |
◯ | |||
オートハイビーム orアダプティブ ハイビームシステム |
– | ◯ | ◯ | |
標識認識機能 | – | – | ◯ | |
コーナーセンサー | – | – | ◯ | |
スマート アシスト プラス |
レーン キープ コントロール |
– | – | ◯ |
全車速 追従機能付 ACC |
– | – | ◯ | |
スマート パノラマ パーキング |
– | – | ◯ | |
パノラマ モニター |
– | – | ◯ | |
サイド ビュー ランプ |
– | – | ◯ |
新型タント ボディカラーについて
新型 タント ボディカラー
- マスタードイエローマイカメタリック
- シャイニングホワイトパール
- ブルーミングピンクメタリック
- ファイアークォーツレッドメタリック
- レーザーブルークリスタルシャイン
- ブラックマイカメタリック
- ブライトシルバーメタリック
- ホワイト
新型 タント カスタム ボディカラー
- パールブラック
- マスタードイエローマイカメタリック
- シャイニングホワイトパール
- ファイアークォーツレッドメタリック
- レーザーブルークリスタルシャイン
- プラムブラウンクリスタルマイカ
- ブラックマイカメタリック
- ブライトシルバーメタリック
- ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール
- ブラックマイカメタリック×レーザーブルークリスタルシャイン
- ブラックマイカメタリック×ファイアークオーツレッドメタリック
新型タント/タントカスタムスペックについて
スペック | 新型 タント/タントカスタム | |
---|---|---|
エンジン形式 | NA | ターボ |
全長 | 3,395mm | |
全幅 | 1,475mm | |
全高 | 1,755〜1,775mm | |
ホイールベース | 2,460mm | |
エンジン | 658cc 直3 DOHC エンジン |
658cc 直3 DOHC ターボエンジン |
最高出力 | 38kW(52ps)/ 6,900rpm |
47kW(64ps)/ 6,400rpm |
最大トルク | 60Nm(6.1kgm)/ 3,600rpm |
100Nm(10.2kgm)/ 3,600rpm |
トランスミッション | CVT | |
駆動方式 | FF/4WD | |
JC08モード燃費 | 27.2km/L(2WD) 25.4km/L(4WD) |
25.2km/L(2WD) 23.8km/L(4WD) |
WLTCモード燃費 | 21.2km/L(2WD) 20.2km/L(4WD) |
20.0km/L(2WD) 18.8km/L(4WD) |
価格 | 1,220,400円〜 1,684,800円 |
1,549,800円〜 1,873,800円 |
新型タント/タントカスタム 価格について
タント
モデル | エンジン | トランス ミッション |
駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
L (スマートアシスト 非搭載車) |
直列3気筒DOHC 0.66L | CVT | 2WD | 1,220,400円 |
4WD | 1,344,600円 | |||
L | 2WD | 1,306,800円 | ||
4WD | 1,4131,00円 | |||
X | 2WD | 1,463,400円 | ||
4WD | 1,587,600円 | |||
X ターボ | 直列3気筒DOHC 0.66 L ターボ |
2WD | 1,560,600円 | |
4WD | 1,684,800円 |
タントカスタム
モデル | エンジン | トランス ミッション |
駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
カスタム L | 直列3気筒DOHC 0.66L | CVT | 2WD | 1,549,800円 |
4WD | 1,674,000円 | |||
カスタムX | 直列3気筒DOHC 0.66 L ターボ |
2WD | 1,668,600円 | |
4WD | 1,792,800円 | |||
カスタムRS | 2WD | 1,749,600円 | ||
4WD | 1,873,800円 |
新型モデルについて思うこと
新型モデルは旧型モデルとデザインでは好き好きが分かれそうなエクステリアとなった印象だ。新プラットフォーム「DNGA」採用第一弾となる車種であり今までのダイハツの軽自動車とどこまで変化があるかがポイントとなるだろう。実際に販売店にて商談をしていて思うことだあったのが「スマートクルーズ 全車速追従機能付」「レーンキープコントロール」を選択するためにはグレード 「カスタムRS」「Xターボ」の最上級グレード更にターボ車モデルを選択しなければ付けることができない。ここには非常に違和感を感じた。今後の改良や変更により変わる可能性が高いだろうがレーダークルーズは軽自動車においても一般的になりつつあるのでせめてNA車にも搭載可能にしてほしい。
ダイハツ 新型 タント / タントカスタム VS ホンダ 新型 N-BOX / N-BOX カスタム 徹底比較
ダイハツ 新型 タント タント カスタム 旧型 スペック徹底比較
スバル 新型 シフォン フルモデルチェンジ 2019年7月25日発売
ダイハツ 新型 タント 月販目標台数の約3倍となる約37,000台を受注
タントについて
旧型の3代目タントは2013年10月より販売を開始。ロゴは再度変更されエンブレムを「TanTo」に変更した。衝突被害軽減ブレーキ「スマートアシスト」を装備したグレードを設定2015年4月からは進化版の「スマートアシストII」に変更。(レーザーセンサーとソナーセンサーに加えてカメラを搭載。)スマートアシストIIはJNCPN予防安全評価最高ランク獲得。「e:Sテクノロジー」そ採用し「車両の進化」を重点的に強化、前方はAピラー形状を工夫したことで風の乱れを抑制し、後方は樹脂化によって実現したスポイラーを一体型バックドアにより車両後方の風の流れを整流化した。2013年度にグッドデザイン金賞を獲得している。
ダイハツ 新型 タント タントカスタム マイナーチェンジ トップエディションSAⅡ追加 2015年12月14日発売 エクステリアを変更しスタイリッシュになる。
ダイハツ 新型 タント タントカスタム マイナーチェンジ スマートアシストⅢ 2016年11月30日発売 衝突回避支援システム「スマートアシストIII」初搭載。
ダイハツ 新型 タント タントカスタム 一部改良 2017年12月18日発売
ダイハツ 新型 タント 特別仕様車「VS」シリーズ 2018年12月3日発売
2019年10年に丸6年でのフルモデルチェンジとなる。
スペック | 新型 タント・タント カスタム | |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | |
全幅 | 1,475mm | |
全高 | 1,750mm | |
ホイールベース | 2,455mm | |
エンジン | 直3 DOHC 660cc | 直3 DOHC 660ccターボ |
最高出力 | 38kW (52PS)/ 6,800rpm |
47kW (64PS)/ 6,400rpm |
最大トルク | 60Nm (6.1kgm)/ 5,200rpm |
92Nm (9.4kgm)/ 3,200rpm |
駆動方式 | 2WD/4WD | |
JC08モード燃費 | 25.8-28.0km/L | 24.6-26.0km/L |
車両重量 | 920-990kg | 940-1,010kg |
価格 | 1,220,400円〜1,873,800円 |
今後新しい情報が入りたいお伝え致します。
ダイハツニュースリリース
https://www.daihatsu.com/jp/news/2019/20190606-1.pdf
https://www.daihatsu.com/jp/news/2019/20190709-1.pdf
タント
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/
タントカスタム
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto_custom/
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