ホンダは「オデッセイ」のマイナーチェンジを行い2020年11月6日に発売した。7年目での2度目のマイナーチェンジを果たした新型「オデッセイ」とトヨタの「アルファード」どちらもスライドドアを採用した乗車定員「7/8名」の上級ミニバンであるが、どの様な違いがあるのか徹底比較してみた。
新型 オデッセイ マイナーチェンジについて
エクステリアデザインを変更、フードに厚みを増し、グリルが大型化され、ヘッドライトを薄型化。リアコンビランプは立体的なデザインとなり、メッキ加飾が施され、前後のウインカーには、車両の内側から外側に向かって流れるように点灯する「シーケンシャルターンシグナルランプ(流れるウィンカー)」を標準装備。
ジェスチャー操作で車両に触れずにパワースライドドアの開閉ができる「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」や「予約ロック」をHondaとして初めて搭載するなど、使い勝手をさらに向上させまた。
2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」による優れた燃費性能と上質で力強い走行性能を発揮する。
インテリアのデザイン変更、加飾パネルを上部に、ソフトパッドを手に触れる位置に配置。コンビメーターパネル内の高精細フルカラー液晶を3.5インチから7インチに大型化、ドリンクホルダーを運転席側にも追加、リッド付インパネアッパーボックスを設けるなど収納性能を改善。大型10インチナビをディーラーオプション設定。大径2眼メーターを採用。インストルメントパネルはよりゴージャスな印象と質感を与えたデザインに変更される。旧型同様、電動パーキングブレーキ&ホールド採用。
新型オデッセイ マイナーチェンジモデル スペックについて
スペック | オデッセイ | オデッセイ ハイブリッド |
|
---|---|---|---|
全長 | 4,850mm | ||
全幅 | 1,820mm | ||
全高 | 1,695mm(2WD) 1,715mm(4WD) |
||
ホイールベース | 2,900mm | ||
エンジン | 2.4L 直4DOHC i-VTEC | 2L 直4DOHC i-VTEC +2モーター i-MMD |
|
最高出力 | 129kW(175ps)/ 6,200rpm |
140kW(190ps)/ 6,400rpm |
107kW(145ps)/ 6,200rpm |
最大トルク | 225Nm(23.0kgm)/ 4,000rpm |
237Nm(24.2kgm)/ 4,000rpm |
175Nm(17.8kgm)/ 4,000rpm |
モーター 最高出力 |
– | – | 135kw(184ps)/ 5,000-6,000rpm |
モーター 最大トルク |
– | – | 315Nm(32.1kgm)/ 0-2,000rpm |
JC08モード燃費 | – | 24.4〜25.5km/L | |
WLCTモード燃費 | 11.6〜12.8km/L | 19.8〜20.2km/L | |
乗車定員 | 7〜8名 | ||
価格 | 3,495,000円~ 3,929,400円 |
4,198,000円~ 4,580,000円 |
新型オデッセイ マイナーチェンジモデル 価格 グレード
グレード | パワートレイン | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
e:HEV ABSOLUTE |
ハイブリッドモデル | 7名 | 2WD | 4,286,000円 |
8名 | 4,198,000円 | |||
e:HEV ABSOLUTE EX |
7名 | 4,580,000円 | ||
ABSOLUTE サイドリフト アップシート車 |
ガソリンモデル | 8名 | 2WD | 3,634,000円 |
8名 | 3,582,000円 | |||
8名 | 4WD | 3,782,000円 | ||
ABSOLUTE | 7名 | 2WD | 3,815,000円 | |
8名 | 3,495,000円 | |||
8名 | 4WD | 3,715,000円 | ||
ABSOLUTE・EX | 8名 | 4WD | 3,929,400円 |
ホンダ 新型 オデッセイ マイナーチェンジ 改良モデル 2020年11月6日発売
新型 アルファード / ヴェルファイア 一部改良について
トヨタは新型「アルファード/ヴェルファイア」の一部改良を行い2019年12月18日発表し、2020年1月6日発売する。新型アルファードは全国のトヨタ店、トヨペット店、新型ヴェルファイアは全国のカローラ店、ネッツ店、ならびにトヨタモビリティ東京株式会社では両車両を取り扱う。アルファードはトヨタ店とトヨペット店、ヴェルファイアはカローラ店とネッツ店で購入できる様になるため「ヴェルファイア」のネッツエンブレムをトヨタエンブレムに変更。
3眼LEDヘッドランプ、ウェルカムパワースライドドア&予約ロック機能の標準装備グレードを拡大。スライドドアの開閉に連動し、ステップが展開格納される電動サイドステップ(オプション)を設定。
ディスプレイオーディオを標準装備し「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。さらに、専用通信機DCMを全車に標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。
バックガイドモニターを全車標準装備。従来より設定のT-Connect SDナビゲーションシステムには10.5インチディスプレイ、リヤシートエンターテインメントシステムには、13.3インチディスプレイを採用。
アルファード「S Aパッケージ」、ヴェルファイア「Z Aエディション」が廃止。今回のマイナーチェンジでは人気の「アルファード 特別仕様車 TYPE BLACK」「ヴェルファイア 特別仕様車 GOLDEN EYES」は2020年4月20日発表、5月1日に発売。
新型 アルファード / ヴェルファイア 一部改良 トヨタ ディスプレイオーディオについて
スマートフォンをUSBケーブルで接続することで連携が可能(「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応 オプション、SDL(Smart Device Link)「TCスマホナビ」「LINEカーナビ」「LINE MUSIC」など)となり、日常利用している地図アプリや音楽などをディスプレイで操作・利用が可能。
「SDL(Smart Device Link)」対応アプリ(「LINEカーナビ」「LINE MUSIC」など)であれば標準で連動が可能。「Apple CarPlay」と「Android Auto」を仕様する場合にはTV(フルセグ)+Apple CarPlay+Android Autoのセットオプション価格33,000円[税込]の申し込みが必要となる。
「ナビレス」の選択がないどころか形状が違うため社外ナビを取り付ける「2DINサイズ」すらありません。つまり現在のところ社外ナビの取り付けは不可となります。
社外ナビ、「カロッツェリア」「アルパイン」「ケンウッド」を付けたい人は新型を買うのではなくマイナーチェンジ前の「アルファード」「ヴェルファイア」を買う選択になる。
トヨタ ディスプレイオーディオ Apple CarPlay や Android Auto 対応
トヨタ ディスプレイオーディオ 疑問を解決 社外 ナビメーカーどうする?
新型 アルファード / ヴェルファイア 一部改良 価格グレード
アルファード
グレード | 定員 | エンジン | トランス ミッション |
駆動 方式 |
価格 (10%) |
---|---|---|---|---|---|
X | 8名 | 2AR-FE(2.5L) | Super CVT-i |
2WD | 3,520,000円 |
X “サイドリフトアップ チルトシート装着車” |
7名 | 3,635,000円 | |||
S | 8名 | 3,864,000円 | |||
7名 | 3,908,000円 | ||||
G“サイドリフトアップ チルトシート装着車” |
3,884,000円 | ||||
G“C パッケージ” | 4,664,000円 | ||||
G | 4,539,000円 | ||||
G“サイドリフトアップ チルトシート装着車” |
4,421,000円 | ||||
GF | 2GR-FKS(3.5L) | Direct Shift- 8AT |
2WD | 5,185,000円 | |
GF“サイドリフトアップ チルトシート装着車” |
4,883,000円 | ||||
SC | 5,260,000円 | ||||
Executive Lounge | 7,269,000円 | ||||
Executive Lounge S | 7,421,000円 | ||||
X | 8名 | リダクション機構付 THSⅡ (2AR-FXE 2.5L) |
電気式 無段階変速機 |
4WD (E-Four) |
4,547,000円 |
7名 | 4,590,000円 | ||||
X“サイドリフトアップ チルトシート装着車” |
4,587,000円 | ||||
S | 4,799,000円 | ||||
G | 5,344,000円 | ||||
“F パッケージ” | 5,507,000円 | ||||
SR | 5,491,000円 | ||||
SR“サイドリフトアップ チルトシート装着車” |
5,320,000円 | ||||
SR“C パッケージ” | 5,654,000円 | ||||
Executive Lounge | 7,599,000円 | ||||
Executive Lounge S | 7,752,000円 |
新型アルファード /ヴェルファイア マイナーチェンジモデル 搭載エンジンについて
スペック | 新型アルファード/ヴェルファイア | ||
---|---|---|---|
全長 | 4,945mm(4,950mm) | ||
全幅 | 1,850mm | ||
全高 | 1,930mm | 1,950mm | |
ホイールベース | 3,000mm | ||
排気量 | 2.5L | 3.5L | 2.5L +ハイブリッド |
エンジン形式 | 直4DOHC | 直4 DOHC (D4-S) | 直4DOHC +モーター |
最大出力 | 134kW(182ps)/ 6,000rpm |
221kW(301ps)/ 6,600rpm |
112kW (152ps)/ 5,700rpm |
最大トルク | 235Nm (24.0kgm)/ 4,100rpm |
361Nm(36.8kgm)/ 4,600〜4,700rpm |
206Nm (21.0kgm)/ 4,400-4,800rpm |
モーター 最高出力 |
– | – | フロント105kW (143ps) リヤ50kW (68ps) |
モーター 最大トルク |
– | – | フロント270Nm (27.5kgm) リヤ139N・m (14.2kgm) |
トランス ミッション |
CVT | 8AT | 電気式 無段階変速機 |
JC08モード燃費 | 12.8km/L | 10.6〜10.8km/L | 18.4〜19.4km/L |
WLTCモード燃費 | 10.8km/L | 9.9〜10.2km/L | 14.8km/L |
価格 | 3,520,000円~ 4,421,000円 |
4,883,000円~ 7,421,000円 |
4,547,000円〜 7,752,000円 |
( )はエアロバージョン
トヨタ 新型 アルファード / ヴェルファイア 一部改良 2019年12月18日発表 2020年1月6日発売
トヨタ 新型 アルファード 特別仕様車「S “TYPE GOLD”」2020年4月20日発表 5月1日発売
トヨタ 新型 アルファード VS ホンダ 新型 オデッセイ ボディサイズ比較
ボディサイズは全てにおいてアルファードの方が長く、大きい。しかしオデッセイとの差は運転している場合には誤差と言っていい範囲なので運転に自信がないので小さい方をというレベルでないことは間違いない。
スペック | 新型アルファード | 新型オデッセイ |
---|---|---|
全長 | 4,945mm | 4,850mm |
全幅 | 1,850mm | 1,820mm |
全高 | 1,930-1,950mm | 1,695-1,715mm |
ホイールベース | 3,000mm | 2,900mm |
トヨタ 新型 アルファード VS ホンダ 新型 オデッセイ ハイブリッドモデル比較
ハイブリッドモデルのエンジン比較ではオデッセイは2.0L+モーターを採用しており税金面のコストでは優位である。更にWLTCモード燃費では2WDのみではあるが19.8〜20.2km/Lとクラストップの燃費性能を誇っておりコスト面だけでみるとオデッセイに軍配がありそうだ。
スペック | 新型アルファード | 新型オデッセイ |
---|---|---|
エンジン | 2.5L 直4DOHC +モーター(THSⅡ) | 2.0L 直4DOHC i-VTEC +2モーター(e:HEV) |
最高出力 | 112kW (152ps)/ 5,700rpm | 107kW(145ps)/ 6,200rpm |
最大トルク | 206Nm (21.0kgm)/ 4,400-4,800rpm |
175Nm(17.8kgm)/ |
モーター 最高出力 | フロント105kW (143ps) リヤ50kW (68ps) |
135kw(184ps)/ |
モーター 最大トルク | フロント270Nm (27.5kgm) リヤ139N・m (14.2kgm) |
315Nm(32.1kgm)/ |
トランス ミッション | 電気式 無段階変速機 | 電気式 無段階変速機 |
駆動方式 | 4WD | 2WD(FF) |
JC08モード燃費 | 18.4〜19.4km/L | 24.4〜25.5km/L |
WLTCモード 燃費 | 14.8km/L | 19.8〜20.2km/L |
価格(10%) | 4,547,000円〜 7,752,000円 | 4,198,000円〜 4,580,000円 |
最後に一言
新型オデッセイはe:HEVを搭載しJC08モード燃費で24.4〜25.5km/L WLCTモード燃費19.8〜20.2km/Lと素晴らしい燃費を兼ね備えている、アルファードがJC08モード燃費で18.4〜19.4km/L WLCTモード燃費14.8km/LとWLCTモード燃費ではオデッセイに軍配があがる。車両価格はオデッセイ。ハイブリッドシステムとは違いや駆動方式では2WDを採用のみであるがコスト面をかなり意識している様子がうかがえる。今回の2度目のマイナーチェンジによりエクステリアやインテリアもトレンドを取り入れたデザインとしたことで印象を大きく変えることができている。アルファードは2017年にマイナーチェンジが入って以降小さな変化のみでエンジンは旧式であることから燃費面では魅力はそこまでないと言っていい。スペースとしてだけを考えるならアルファードを選ぶべきである。
アルファード
オデッセイ