トヨタは新型「クラウンシリーズ」の第4弾となる「クラウンエステート」を2024年に発売する。トヨタは「クラウン」のフルモデルチェンジを行い16代目を2022年7月15日に発表、第1弾「クラウン(クロスオーバー)」を2022年9月1日に発売。第2弾「クラウン(スポーツ)」第3弾が「クラウン(セダン)」4弾が「クラウン(エステート)」となる、理由とスペック予想をしていく。
新型クラウン(エステート)について
2022年7月16日~18日までの間「六本木ヒルズ ノースタワー前広場」にて発表したばかりの新型「クラウン」が展示されており、実車を実際に見てきた。そこにいた、トヨタの開発チームの人から話を伺うと細かくは言えないがあの看板の順番通りになる予定だと言われました。

つまりこの順番でいけば「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」となる。

豊田章男社長は約2年前に「本気でクラウンを作り直さないか」「マイナーチェンジを飛ばしてもよいので、もっと本気で考えてみないか」と開発陣に問いかけた。中島氏は「クロスオーバー」でGOサインが出てから「セダン」を出してみないかと言われ、この多様性の世の中で「スポーツ」「エステート」が必要なのではということで4車種となった。中島氏はプレゼンテーション内で車種の紹介した順番が「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」という順番で紹介していた。




「カローラ」「カローラツーリング」「カローラスポーツ」「カローラクロス」とラインナップしたことで一気にカローラ人気が出ている。そして値段に対してやはりいい車という印象が強いし見た目も良く印象がよくなった。「クラウン」ブランドも同様に復活を狙った新たなモデルとして今までにない進化を果たす。

BEVモデルとしても可能性あり?!
トヨタは、バッテリEV戦略に関する説明会を開催。新型BEV(バッテリEV)「bZ」シリーズを2021年12月14日公開した。なんとこの中に「クラウン(エステート)」が公開されていた。



新型クラウン(エステート) は3列シートになるのか?
新型「クラウン(エステート)」は全長4,930mmと「クラウン(スポーツ)」の全長4,710mmよりもかなり長いモデルである。同じクロスオーバーSUVの形を2台もラインナップするのにはどんな理由があるのでしょうか?!


基本的には全長が長くなるためよとりある室内空間を確保することができ、更に、荷室が広くなることで使用、用途が増えることにより多様なニーズに答えることが可能である。また、過去には11代目の「クラウン」をワゴン化した「クラウンエステート(ステーションワゴン)」が存在している。
更に用途を考えると3列モデルのラインナップをすることで「クラウン(スポーツ)」にはない家族層を取り込むことができると考えられるだろう。3列シートが実際実現可能なのかを考える。全長4,930mmは実は3列仕様がとても実現可能なサイズであるのでいくつか比較してみた。
新型クラウン(エステート)とRX450h L 比較
同じトヨタが製造するレクサスの「RX450h L」は「クラウド(エステート)」とほぼ同様のサイズであることがわかる。


スペック | 先代 RX450h L | 16代目 新型クラウン (エステート) | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 5,000mm | 4,930mm | -70mm |
全幅 | 1,895mm | 1,880mm | -15mm |
全高 | 1,725mm | 1,620mm | +105mm |
ホイールベース | 2,790mm | 2,850mm | -60mm |



新型クラウン(エステート)とCX-8 比較
更に他社ではあるが、3列シートの「CX-8」は更にサイズの近いモデルとなる。
スペック | CX-8 | 16代目 新型クラウン (エステート) | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 4,900mm | 4,930mm | +30mm |
全幅 | 1,840mm | 1,880mm | +40mm |
全高 | 1,730mm | 1,620mm | -110mm |
ホイールベース | 2,930mm | 2,850mm | +80mm |



新型 クラウン(エステート)エクステリアについて
フロント部分は独特なデイライト付きヘッドライトを採用する。「クラウン」エンブレムは継続採用。リアは「LED リアコンビネーションランプ」を採用、横一文字に伸びる、薄くシャープなリアコンビネーションランプを採用。ボディカラーに今どきなツートン・カラーを採用する。駆動方式は「FF」ベース、全車ハイブリッドシステムを搭載。プラットフォームは「TNGA」に基づく「新開発 プラットフォーム」を採用。シャシーをニュルブルクリンクで鍛え上げて「走る・曲がる・止まる」といった車両性能を大きく進化させている技術が継承される。




新型 クラウン(エステート)インテリアについて
インテリアは共通化しどの車種に乗っても「クラウンだね!」と思わせてくれるだろう。ディスプレイオーディオを一体化させたインパネデザインを採用。メーターには「12.3インチ大型フル液晶デジタルメーター」を採用。ナビゲーションシステムを「コネクティッドナビ」。「デジタルインナーミラー」トヨタ初「ドライブレコーダー(前後方)」を採用。ディスプレイオーディオのオプションとして「車内Wi-Fi」を設定。





新型 クラウン(エステート)安全技術について
先代モデルよりも機能を高めた次世代「Toyota Safety Sense」を採用する。右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知対象となる。高度運転支援技術「Toyota Teammate」共に走るというトヨタ自動車独自の自動運転の考え方「Mobility Teammate Concept」に基づいて開発した最新の高度運転支援技術を、MIRAIにも採用。ディープラーニングを中心としたAI技術も取り入れ、運転中に遭遇しうる様々な状況を予測し、対応することを支援。「Advanced Park」などを採用する。
新型 クラウン(エステート)エンジンについて
スポーツと言うだけあり、間違なく、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせた採用。新開発した「2.4L直噴ターボエンジン+ハイブリッドシステム」「eAxle」を採用。電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」を採用。2.5Lエンジン+モーターのハイブリッドモデル。更に上記でも話をしたが、BEVの発表会内で瓜二つの車種を発表しており、BEVモデルとしても発売される可能性がありそうだ。
まとめ
15代目をあえてマイナーチェンジを飛ばして16代目として4つのボディを全て「クラウン」車種とすることで客のニーズを答えつつ、「クラウン」をトヨタブランドとして残して行く意思と挑戦する気持ちを感じた。残りのモデルを1年以上かけて発売していくが、半導体の影響が今後更に続くことが予想されるため、苦戦が強いられることは間違いないだろう。





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