車の購入は大きな決断です。購入時の価格だけでなく、将来売却する時の価値、つまり「リセールバリュー(再販価値)」も考慮することが大切です。リセールバリューが高い車は、売却時の損失を抑え、次の車の購入資金に大きく貢献します。この記事では、リセールバリューが高い車種を厳選して25台ご紹介します。人気車種の特徴や魅力、そしてリセールバリューが高い理由を詳しく解説します。賢い車選びの参考にしてください。
リセールバリュー(再販価値)とは?
リセールバリューとは、購入した車を将来的に売却する際の再販価値を指します。例えば、新車で購入した車が3年後、5年後、あるいは10年後にどれくらいの価格で売れるかということです。
一般的に、人気車種や需要の高い車種はリセールバリューが高く、逆に人気のない車種はリセールバリューが低くなります。リセールバリューが高い車は、将来的な買い替えやローン返済中の売却時に有利です。高値で売却できれば、次の車の購入資金に充てたり、ローン残債を少なく抑えたりできます。
リセールバリューは、車種の人気度やブランド力、年式や走行距離、ボディカラー、装備、そして車の状態など、様々な要素によって決まります。
リセールバリューが高い車を選ぶメリット
リセールバリューが高い車は、売却時に高値がつきやすいことを意味します。つまり、次の車の購入資金に大きく貢献したり、ローン残債を減らす助けになったりします。新車購入時の負担を軽減し、将来の選択肢を広げてくれる、それがリセールバリューの持つ大きなメリットです。
- 将来的な買い替えを検討している場合、次の車の購入資金に大きく貢献できる
- ローン返済中の売却でも、残債を少なく抑えられる可能性がある
- 人気車種なので、売却時の買い手を見つけやすい
- 次の車の購入資金に大きく貢献ローン返済中の売却でも残債を少なく抑えられる人気車種なので、売却時に買い手を見つけやすい
経過年数ごとのリセールバリュー目安
平均的には、車のリセールバリューは3年後で50~60%程度となります。
経過年数 | リセールバリューの目安 |
新車から3年後 | 50%〜60% |
5年後 | 40%〜50% |
7年後 | 20%〜30% |
10年後 | 5%〜10% |
出典:ナビクル
リセールバリューに影響する要素
- 車種の人気度:需要が高いほど高値で取引されやすい
- ブランド力:高級車ブランドや人気メーカーはリセールバリューが高い傾向がある
- 年式と走行距離:年式が新しく、走行距離が少ないほど高値がつきやすい
- ボディカラー:人気カラーは高値で取引される傾向がある
- 装備とオプション:安全装備や快適装備が充実していると高値がつきやすい
- 車の状態:内外装がきれいで、メンテナンスが行き届いているほど高値がつきやすい
値落ちしない車の特徴
- 海外でも需要が高い車は中古車市場でも値落ちしにくい
- モデルチェンジのサイクルが長い車は安定した需要がある
- 長年にわたり安定した人気を誇る車は値落ちしにくい
- 生産終了モデルや限定モデルなどの希少価値が高い車はプレミア価格が付くことも
- 人気のボディカラーは需要が高く、値落ちしにくい
- 信頼性の高いブランドは高値で取引されやすい
リセールバリューが高い車25選
リセールバリューランキングを見ると、圧倒的にSUV・クロスカントリー車のリセールバリューがいいのがわかります。次にいいのはミニバンとなっており、人気(需要)が高いことが一目でわかります。
リセールバリューが高い理由
これらの車種がリセールバリューが高いのは、以下の理由が挙げられます。
- 人気が高い:人気車種は中古車市場でも需要が高く、高値で売却できる可能性が高い。
- 信頼性が高い:故障が少ない車は、長期にわたって安心して乗れるため、中古車市場でも評価が高い。
- 耐久性が高い:長く使える車は、中古車市場でも価値が下がりにくい。
- 燃費性能が良い:燃費が良い車は、ランニングコストを抑えられるため、中古車市場でも人気が高い。
- パーツ供給が安定している:修理やメンテナンスに必要なパーツが安定して供給されている車は、中古車市場でも安心して購入できる。
国産 SUV・クロスカントリー車
順位 | 車種 | 残価率(5年経過時) |
---|---|---|
1位 | トヨタ ランドクルーザー70 | 109.78% |
2位 | トヨタ ランドクルーザー250 | 82.71% |
3位 | トヨタ ランドクルーザー | 82.71% |
4位 | レクサス LBX | 81.05% |
5位 | トヨタ カローラクロス | 79.50% |
6位 | トヨタ ハリアー | 78.64% |
トヨタ ランドクルーザー70
トヨタは「ランドクルーザー70」通称「ランクル70」を約9年ぶりの再再販を日本モデルは2023年11月29日発売する。今回の9年ぶりの再再販となるが、今までと全く異なるのは安全装備である。価格は4,800,000円の1グレードのみ。月販基準台数は400台/月となる。
「ランドクルーザー70」は前回の復刻モデルはプラドと同じV6DOHC 4L エンジンが搭載、最高出力:170kW(231PS)/5200rpm、最大トルク:360Nm(36.7kgm)/3800rpmであったが、今回は、同じくプラドに採用している日本で厳しい排ガス規制をクリアしている待望のクリーンディーゼル「2.8L 直4 DOHCクリーンディーゼルエンジン」最高出力150kW(204ps)/3,400rpm、最大トルク500Nm(51.0kgm)/1,600-2,800rpmを採用する。先代のトランスミッションは5MTのみの設定だったが今回から6速ATのみとなる。
前回の復刻モデルは全く異なるのがToyota Safety Sense 全車標準搭載する。レーザーレーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保するとともに、衝突回避支援型PCS、LDA、AHBをパッケージ化。高速域まで対応する衝突回避支援/被害軽減性能を確保している。更に「クルーズコントロール」を採用している。
トヨタ ハリアー
高級SUVの先駆けとして、1997年のデビュー以来、高い人気を誇るハリアー。 洗練されたデザイン、上質な内装、そして快適な乗り心地が、幅広い層から支持されています。特に、2020年に登場した現行モデルは、都会的でスタイリッシュなデザインが好評で、中古車市場でも高値で取引されています。ハイブリッドモデルなどは、さらに人気が高く、値落ちしにくい傾向があります。
国産 ミニバン
順位 | 車種 | 残価率(5年経過時) |
---|---|---|
1位 | トヨタ アルファード | 81.05% |
1位 | レクサス LM500h | 81.05% |
3位 | トヨタ ヴェルファイア | 80.78% |
4位 | トヨタ ヴォクシー | 72.64% |
5位 | ホンダ フリード | 68.96% |
トヨタ アルファード ヴェルファイア
高級ミニバンの代名詞とも言えるアルファードとヴェルファイアは、日本国内のみならず、アジア圏でも高い人気を誇っています。 広々とした室内空間、豪華な内装、そして快適な乗り心地が、ファミリー層やビジネス層から支持されています。特に、2023年に発売が開始された40系アルファード/ヴェルファイアは、中古車市場でプレミア価格がつくほどの人気ぶりです。新車での販売もままならない状況です。
国産 コンパクトカー・ハッチバック
順位 | 車種 | 残価率(5年経過時) |
---|---|---|
1位 | ホンダ シビック | 68.06% |
2位 | スバル インプレッサ ハイブリッド | 61.14% |
3位 | トヨタ カローラスポーツ ハイブリッド | 56.69% |
4位 | トヨタ プリウス | 54.94% |
5位 | トヨタ アクア | 52.60% |
国産 セダン
順位 | 車種 | 残価率(5年経過時) |
---|---|---|
1位 | スバル WRX S4 | 71.48% |
2位 | トヨタ センチュリー ハイブリッド | 71.43% |
3位 | トヨタ カローラ | 69.22% |
4位 | トヨタ カローラ ハイブリッド | 69.22% |
5位 | トヨタ クラウン | 53.48% |
輸入車・外車
順位 | 車種 | 残価率(5年経過時) |
---|---|---|
1位 | ランドローバー ディフェンダー | 89.20% |
2位 | AMG G | 78.48% |
3位 | ランドローバー ディスカバリー スポーツ | 66.58% |
4位 | ランドローバー ディスカバリー | 66.58% |
5位 | ポルシェ 718ケイマン | 65.98% |
バン
順位 | 車種 | 残価率(5年経過時) |
---|---|---|
1位 | トヨタ ハイエースバン | 78.65% |
2位 | トヨタ ハイエースワゴン | 66.82% |
3位 | スズキ エブリイワゴン | 65.58% |
4位 | トヨタ ハイエースコミューター | 61.37% |
5位 | ホンダ N−VAN | 60.70% |
トヨタ ハイエースワゴン
商用車としてだけでなく、キャンピングカーや車中泊仕様のベース車両としても人気の高いハイエースワゴン。 その広大な室内空間と積載能力は、アウトドア愛好家やファミリー層から高い支持を得ています。特に、4WDモデルやディーゼルエンジン搭載モデルは、中古車市場でも需要が高く、値落ちしにくい傾向があります。
軽自動車
順位 | 車種 | 残価率(5年経過時) |
---|---|---|
1位 | スズキ ジムニー | 78.02% |
2位 | ダイハツ コペン | 71.48% |
3位 | スズキ スペーシア カスタム | 71.43% |
4位 | ダイハツ タフト | 69.22% |
5位 | ダイハツ ムーヴ キャンバス | 69.22% |
スズキ ジムニー
軽自動車とは思えない本格的なオフロード性能を備えたジムニーは、日本国内のみならず、世界中で愛されるロングセラーモデルです。 そのコンパクトなボディと高い走破性は、アウトドア愛好家やオフロードファンから絶大な支持を得ています。現行モデルのJB64型ジムニーは、発売から数年が経過していますが、未だに納車待ちが発生するほどの人気ぶりで、中古車市場でも高値で取引されています。
出典:ユーカーパック
リセールバリューの高い車の注意点
2024年現在のリセールバリューの高い車の共通点は購入できるとは限らないと言う点です。今回ご紹介した車種はどれも、受注販売停止、もしくは納車までかなりの期間がかかる車ばかりです。それだけ人気車種で誰しも欲しい車ということになります。
編集部から一言
リセールバリューの高い車を選ぶことは、賢いカーライフを送る上で重要なポイントです。リセールバリューが高い車は、将来の売却時の損失を抑え、次の車の購入資金に大きく貢献します。車選びの際には、購入時の価格だけでなく、リセールバリューも考慮することが大切です。この記事でご紹介した25車種以外にも、リセールバリューが高い車はたくさんあります。ご自身のライフスタイルや好みに合った車を選び、賢いカーライフを送りましょう。
ぜひご自身のライフスタイルや好みに合った車を見つけてください。
この記事があなたの車選びの参考になれば幸いです。