フォルクスワーゲン・ジャパンは、7年ぶりに新型「ティグアン」をフルモデルチェンジしました。2024年モデルとして2024年7月3日に発表され、2024年9月13日から価格を発表、そして、注文を開始、2024年11月19日に発売を開始しました。価格は487万1000円〜653万2000円としました。世界で760万台以上の販売実績を誇る人気SUVが、さらに進化を遂げて帰ってきました。
新型ティグアンは、エクステリア、インテリア、パワートレイン、そしてテクノロジーに至るまで、あらゆる面で刷新されています。より洗練されたデザイン、快適性と機能性を向上させた室内空間、環境性能と走行性能を両立したパワートレイン、そして最新の運転支援システムなど、魅力的な要素が満載です。
この記事では、新型ティグアンの魅力を余すところなくお伝えします。
新型ティグアンの特徴
エクステリア
- SUVらしい力強さと洗練されたデザインを融合
- 空力性能向上 (Cd値0.28)
- ボディサイズ拡大 (全長4,541mm×全幅1,860mm×全高1,674mm)
- ホイールベース延長 (2,681mm)
インテリア
- 上質さと快適性を追求
- 10.25インチデジタルコックピットプロ標準装備
- 最大15インチタッチスクリーン式インフォテイメントシステム
- 後席40:20:40分割可倒式
- 荷室容量: 通常時615L、最大1,655L
パワートレイン
- 1.5L TSIエンジン (eTSI)
- 最高出力110kW(150PS)/ 最大トルク250Nm
- 7速DSG / 前輪駆動(FF)
- 2.0L TDIエンジン
- 最高出力110kW(150PS)/ 最大トルク360Nm
- 7速DSG / 4WDシステム「4MOTION」
テクノロジー
- 運転支援システム (ACC、Lane Assist、Side Assist、パークアシストなど)
- 快適装備 (ヘッドアップディスプレイ、ワイヤレス充電、スマートフォン連携機能、電動テールゲート、パノラマスライディングルーフなど)
グレード展開
- Active:充実した基本装備
- Elegance:快適装備を充実 (レザーシート、シートヒーター、パノラマスライディングルーフなど)
- R-Line:スポーティな内外装 (専用デザインのバンパー、ホイール、スポーツシートなど)
新型「ティグアン」フルモデルチェンジ エクステリア
新型「ティグアン」は、従来のMQBアーキテクチャーの進化版である最新の「MQB Evo プラットフォーム」を採用しています。このプラットフォームは「ゴルフ」「パサート」「アウディ A3」で使用されているもので、より先進的な性能を提供します。外観はフレアになったリアフェンダーと絞られたウエストラインにより、より筋肉質でトゥアレグに近づけたデザインになっています。ボディサイズは全長4,545mm~4,540mm、全幅1,840mm~1,860mm、全高1,650mm、ホイールベース2,675mmで、よりダイナミックなスタイルを実現しました。従来モデルより19mm延長されています。これにより、さらにゆとりある室内空間を実現しています。
新型「ティグアン」では、ボンネットの位置を高くしてSUVらしい力強さを強調し、空力性能をcd値は0.33から0.28へ改善しています。
サイドビューは、水平基調のキャラクターラインと、リアに向かって緩やかに傾斜するルーフラインが、伸びやかでスポーティな印象を与えます。リアビューは、ワイドなスタンスと立体的な造形のテールランプが、存在感を際立たせています。
これにより、アダプティブシャシーコントロール“DCC Pro”や最新のマトリックスヘッドライト“IQ. LIGHT HD”、などを、上級セグメントの技術を多く取り入れることができました。
新型「ティグアン」フルモデルチェンジ インテリア
新型ティグアンのインテリアは、上質さと快適性を追求した空間となっています。
水平基調のデザインを採用したダッシュボードは、広々とした印象を与えます。インストゥルメントパネルには、10.25インチのデジタルコックピットプロを標準装備。ドライバーに必要な情報をクリアに表示します。
インテリアも大幅に見直されており、上部に設定可能なメニューバーを備えた15インチタッチスクリーンを導入。物理的なハードキーはなく、画面下部に必要な操作ボタンが表示されます。新世代インフォテイメントシステム“MIB4”を採用、また、運転席には空気圧式マッサージ機能が標準装備され、さらにオプションで助手席にも同機能を装備できます。
シートは、人間工学に基づいた設計で、長時間のドライブでも快適な座り心地を提供します。後席は、40:20:40の分割可倒式を採用し、荷室スペースをフレキシブルに活用できます。荷室容量は、通常時で615L、後席を倒せば最大1,655Lまで拡大可能です。
最新のテクノロジー 安全・快適装備を充実
新型ティグアンには、最新の運転支援システムや快適装備が充実しています。
安全装備としては、アダプティブクルーズコントロール「ACC」、レーンキープアシストシステム「Lane Assist」、ブラインドスポットモニター「Side Assist」、パークアシストなど、充実した機能を搭載。ドライバーの安全運転をサポートします。
快適装備としては、ヘッドアップディスプレイ、ワイヤレス充電、スマートフォン連携機能、電動テールゲート、パノラマスライディングルーフなど、快適なドライブをサポートする機能が充実しています。
新型「ティグアン」には、進化した駐車支援システム"Park Assist Plus"も搭載
新型「ティグアン」には、進化した駐車支援システム"Park Assist Plus"も搭載されています。ステアリング操作だけでなく、アクセル・ブレーキも自動操作することで、駐車がさらに簡単になりました。さらに、メモリー機能では駐車スペースの50m手前からの操作を記憶し、最大5件まで登録可能です。
新型「ティグアン」のパワートレインについて
パワートレインについては、新型「ティグアン」には1.5L eTSIマイルドハイブリッドシステムと2.0L TDIクリーンディーゼルエンジンの二つのラインナップが用意されています。1.5L eTSIガソリンターボエンジンは、最大出力110kW(150PS)、最大トルク250Nmを発生し、アクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)を搭載しています。これにより、燃費向上とエココースティング走行が可能です。2.0L TDIディーゼルターボエンジンは、最高出力142kW(193PS)、最大トルク400Nmを発生し、ツインドージングシステムを採用して窒素酸化物(NOx)の排出量を削減しています。
新型「ティグアン」に初採用された“DCC Pro”
特に注目すべきは、新型「ティグアン」に初採用された“DCC Pro”です。このシステムは、2バルブ独立制御式であり、伸び側と縮み側のオイル回路が独立しているため、より精密な減衰力の制御が可能です。この技術は、ダイナミックな走行と快適な乗り心地を両立させます。また、スポーツモードでは軽快なハンドリング、コンフォートモードでは快適な乗り心地を提供します。
さらに、フォルクスワーゲンとして初採用された“Vehicle Dynamics Manager”により、“DCC Pro”と電子制御ディファレンシャルロック(XDS)が高度に協調制御されます。これにより、走行状況に応じて4輪独立で可変制御が可能となり、正確なステアリングレスポンスを実現しています。
新型「ティグアン」 スペックについて
新型ティグアンは、「Active」「Elegance」「R-Line」の3つのグレードを設定。
エントリーグレードの「Active」は、充実した基本装備を備えたモデルです。
中間グレードの「Elegance」は、快適装備を充実させたモデルです。レザーシートやシートヒーター、パノラマスライディングルーフなどを標準装備しています。
最上級グレードの「R-Line」は、スポーティな内外装が特徴のモデルです。専用デザインのバンパーやホイール、スポーツシートなどを装備しています。新型ティグアンの価格は、487万1000円~653万2000円となっています。
グレード | eTSI Active | eTSI Elegance | eTSI R-Line | TDI 4MOTION Active | TDI 4MOTION Elegance | TDI 4MOTION R-Line |
---|---|---|---|---|---|---|
全長 | 4,545mm | 4,540mm | 4,540mm | 4,540mm | 4,545mm | 4,540mm |
全幅 | 1,840mm | 1,860mm | 1,860mm | 1,840mm | 1,840mm | 1,860mm |
全高 | 1,655mm | 1,655mm | 1,655mm | 1,655mm | 1,655mm | 1,655mm |
ホイールベース | 2,680mm | 2,680mm | 2,680mm | 2,680mm | 2,680mm | 2,680mm |
車両重量 | 1,600kg | 1,600kg | 1,610kg | 1,750kg | 1,750kg | 1,750kg |
乗車定員 | 5 名 | 5 名 | 5 名 | 5 名 | 5 名 | 5 名 |
最小回転半径 | 5.4m | 5.4m | 5.4m | 5.4m | 5.4m | 5.4m |
燃料消費率(WLTC モード) | 15.6km/l | 15.6km/l | 15.6km/l | 15.1km/l | 15.1km/l | 15.1km/l |
エンジン | 直列 4 気筒 DOHC インタークーラー付ターボ | 直列 4 気筒 DOHC インタークーラー付ターボ | 直列 4 気筒 DOHC インタークーラー付ターボ | 直列 4 気筒 DOHC インタークーラー付ターボ | 直列 4 気筒 DOHC インタークーラー付ターボ | 直列 4 気筒 DOHC インタークーラー付ターボ |
総排気量 | 1,497cc | 1,497cc | 1,497cc | 1,968cc | 1,968cc | 1,968cc |
最高出力 | 110kW(150PS)/5,000-6,000rpm | 110kW(150PS)/5,000-6,000rpm | 110kW(150PS)/5,000-6,000rpm | 142kW(193PS)/3,500-4,200rpm | 142kW(193PS)/3,500-4,200rpm | 142kW(193PS)/3,500-4,200rpm |
最大トルク | 250Nm(25.5kgm)/1,500-3,500rpm | 250Nm(25.5kgm)/1,500-3,500rpm | 250Nm(25.5kgm)/1,500-3,500rpm | 400Nm(40.8kgm)/1,750-3,250rpm | 400Nm(40.8kgm)/1,750-3,250rpm | 400Nm(40.8kgm)/1,750-3,250rpm |
使用燃料 | 無鉛プレミアム | 無鉛プレミアム | 無鉛プレミアム | 軽油 | 軽油 | 軽油 |
モーター 最高出力 | 13.5kw(18PS) | 13.5kw(18PS) | 13.5kw(18PS) | - | - | - |
モーター 最大トルク | 56Nm(5.7kgm) | 56Nm(5.7kgm) | 56Nm(5.7kgm) | - | - | - |
駆動用 バッテリー | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 | - | - | - |
総電圧 | 44V | 44V | 44V | - | - | - |
トランスミッション | 7 速 DSG | 7 速 DSG | 7 速 DSG | 7 速 DSG | 7 速 DSG | 7 速 DSG |
使用タイヤサイズ | 215/65R17 | 235/55R18 | 255/40R20 | 215/65R17 | 235/55R18 | 255/40R20 |
新型「ティグアン」グレードについて
新型「ティグアン」には、3つのグレードが用意されています。エントリーグレードの『Active』、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT HD”やシートマッサージ機能を標準装備した『Elegance』、そして専用エクステリアと20インチアルミホイールを装着した『R-Line』です。これらのグレードにより、多様なニーズに応えることができます。
新型「ティグアン」日本モデル 暫定価格について
グレード | 価格(10%) |
---|---|
eTSI Active | 4,871,000円 |
eTSI Elegance | 5,470,000円 |
eTSI R-Line | 5,889,000円 |
TDI 4MOTION Active | 5,619,000円 |
TDI 4MOTION Elegance | 6,218,000円 |
TDI 4MOTION R-Line | 6,532,000円 |
新型「ティグアン」日本モデル 価格オプション について
グレード | 価格(10%) |
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レザーシートパッケージ | 242,000円 |
ラグジュアリーパッケージ | 242,000円 |
ボディカラー(0R/オリックスホワイト) | 77,000円 |
編集部から一言
7年ぶりのフルモデルチェンジで、さらに進化を遂げた新型ティグアン。洗練されたデザイン、上質なインテリア、環境性能と走行性能を両立したパワートレイン、最新のテクノロジーなど、魅力的な要素が満載です。
SUVをご検討中の方は、ぜひ新型ティグアンを試乗してみて下さい。きっと、その魅力に惹かれることでしょう。
参考:フォルクスワーゲン、新型「Tiguan」「Passat」「Golf」「Golf Variant」予約注文の受付を開始
フォルクスワーゲン
https://www.volkswagen-press.jp
フォルクスワーゲン ティグアン