ホンダの人気モデル、シビックがマイナーチェンジを実施し、2024年9月13日に発売されることが発表されました。今回の改良では、スポーティな走りを追求した新グレード「RS」が追加され、6速マニュアルトランスミッション(6MT)専用の設定が大きな注目を集めています。さらに、エクステリアデザインも刷新され、より洗練されたスタイリッシュな印象に進化しています。
新型シビックのラインアップには、2.0Lのハイブリッド「eLX」「eEX」が399万8500円〜430万7600円、1.5Lターボガソリンの「LX」「EX」が344万8500円〜379万8300円、そして「RS」が419万8700円で設定しています。
新型 シビック マイナーチェンジ について
今回のマイナーチェンジでは、エクステリアデザインが刷新され、フロントグリルやバンパー、テールライトがよりアグレッシブでスポーティーな印象に変わりました。軽快かつ意のままに操る喜びの提供を目指した新グレード「RS(アールエス)」を、ガソリンモデルに設定しました。新たにボディカラー「シーベッドブルーパール」も追加されています。
安全装備では、「急アクセル抑制機能」や、交差点右折時に直進してくる車両、バイク、自転車を認識できる衝突軽減ブレーキが強化。また、「オートブレーキホールド メモリー機能」も追加されました。スポーツグレードの「シビックRS」では、従来のガソリン車「LX」「EX」にあった6速MTを廃止し、MTは新設定の「RS」専用となっています。ハイブリッド車も、ガソリン車同様に「eEX」と「eLX」の2グレードに変更されています。
安全装備として「Honda SENSING」も進化し、急アクセル抑制機能が追加されています。これにより、より安全な運転体験を提供します。
新型 シビック マイナーチェンジ RSグレード追加 について
「RS」グレードは、専用サスペンションと大径ディスクローターブレーキを採用し、軽快で高いコントロール性を実現しています。また、ブラック加飾のエクステリアパーツや「RS」専用エンブレム、18インチアルミホイールがスポーティーな印象を強調。これにより、より力強く精悍なスタイルが際立ちます。
エンジンは1.5L VTEC TURBOを採用。減速操作に合わせてエンジン回転数を自動で制御し、スムーズなマニュアル運転操作をサポートするレブマッチシステムを採用。また、慣性モーメントを30%低減したシングルマス軽量フライホイールを採用することで素早い回転落ちを実現。軽快なシフトチェンジやクルマと繋がる一体感が楽しめます。さらに、軽量フライホイールやレブマッチシステムが搭載されており、シフト操作の快適性が向上し、スポーツドライビングの楽しさをさらに引き立てます。なお、6速MTは「RS」専用となり、通常モデルからはMTが廃止されました。
足回りには、剛性を高めたスプリングとスタビライザー、ソリッドラバー製のコンプライアンスブッシュを採用。これにより、最低地上高が5mm下がり、さらにスポーティーな走行性能を実現しています。
インテリアでは、赤いステッチが施された「RS」専用のスポーツシートやステアリングホイールがスポーティーな雰囲気を演出。メーターパネルのデザインも刷新され、視認性と機能性が向上しています。また、新たに「INDIVIDUAL」モードが追加され、4つのドライブモードスイッチ(NORMAL/SPORT/ECON/INDIVIDUAL)ドライブモードスイッチで自分好みの設定が可能です。
今回のマイナーチェンジにより、「RS」と通常モデルの差別化がさらに明確になりました。
新型 シビック マイナーチェンジ ボディカラーについて
プレミアムクリスタルブルー・メタリックを廃止!シーベッドブルー・パールを新採用しました。
ボディーカラーは「クリスタルブラック・パール」「プラチナホワイト・パール(+38,500円)」「ソニックグレー・パール(+38,500円)」「シーベッドブルー・パール(+38,500円) NEW」「プレミアムクリスタルレッド・メタリック(+60,500円)」の全5色をラインナップ。
新型 シビック マイナーチェンジ インテリア について
インテリアには、RS専用の赤いステッチが施されたスポーツシートやステアリングホイールが採用され、さらに液晶メーターには専用のウエルカムアニメーションが追加されました。これにより、デザイン性と視認性が向上し、スポーティな雰囲気を高めています。インフォテイメントシステムには9インチのGoogleビルトインが搭載されており、スマートフォンなしでもGoogleマップやアシスタントなどを利用可能。USBポートも最新のType Cにアップデートされています。
また、e:HEVモデルは従来のモノグレードから、「e:HEV LX」と「e:HEV EX」の2グレードに変更。インテリアには、ハイブリッド特有の静かで滑らかな走りを連想させる、明るく軽快な印象のグレー内装が追加されています。「e:HEV EX」グレードには、電動パノラミックサンルーフが標準装備されており、優れた換気性能と開放感を提供します。
新型 シビック マイナーチェンジ 安全装備
衝突軽減ブレーキ(CMBS)は、システムの作動領域・対象を拡大し、より広い範囲における衝突回避・被害軽減をサポートします。交差点での右折時においては、四輪・歩行者だけでなく自転車・二輪車まで検知対象を拡大したほか、直進時における左右からの横断があるケースでは、歩行者・自転車に加え、四輪車も検知可能としています。
今回のマイナーチェンジでは新たに「急アクセル抑制機能」を採用。さらに、性能が進化した先進の安全運転支援システムでさまざまなシーンでの運転をサポート。
Honda SENSING
Honda SENSING標準装備するが、旧型よりも先進性を高た夜間歩行者などにも対応したモデルを搭載します。
システム 装備 | 新型シビック |
---|---|
衝突軽減 ブレーキシステムCMBS | ◯ (昼・夜間歩行者 自転車) |
誤発進抑制機能 | ◯ |
歩行者事故低減ステアリング | ◯ |
路外逸脱抑制機能 | ◯ |
渋滞追従機能付ACC | ◯ |
LKAS | ◯ |
標識認識機能 | ◯ |
後方誤発進抑制機能 | ◯ |
オートマチックハイビーム | ◯ |
近距離衝突軽減ブレーキ | ◯ |
トラフィックジャムアシスト | ◯ |
アダプティブドライビングビーム | ◯ |
急アクセル制御機能 NEW | ◯ |
新型 シビック マイナーチェンジ エンジンについて
2つの4気筒エンジンを採用しています。まず、1.5L直4気筒 VTEC ターボエンジンは、最高出力が134kW(182PS)/6,000rpm、最大トルクが240Nm(24.5kgfm)/1,700-4,500rpmです。ターボチャージャー付きエンジンの数値は、前世代の同じエンジンに比べて6hpと15lb-ftのトルクアップが得られます。
スペック | 新型シビック |
---|---|
全長 | 4,550mm |
全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,415mm |
ホイールベース | 2,735mm |
エンジン | 1.5L 4気筒VTEC ターボエンジン |
最高出力 | 134kW(182PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 240Nm(24.5kgfm)/ 1,700-4,500rpm |
トランス ミッション | CVT |
駆動方式 | 2WD |
WLTCモード燃費 | 15.7km/L |
乗車定員 | 5名 |
スペック | 新型シビック RS |
---|---|
全長 | 4,550mm |
全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,410mm |
ホイールベース | 2,735mm |
エンジン | 1.5L 4気筒VTEC ターボエンジン |
最高出力 | 134kW(182PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 240Nm(24.5kgfm)/ 1,700-4,500rpm |
トランス ミッション | 6MT |
駆動方式 | 2WD |
WLTCモード燃費 | 15.3km/L |
乗車定員 | 5名 |
さらにハイブリッドにはスポーティなハイブリッドシステムe:HEVを採用した、2.0L 直噴エンジン+モーター「2モーターハイブリッドシステム」を採用します。
スペック | 新型シビック ハイブリッド |
---|---|
全長 | 4,550mm |
全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,415mm |
ホイールベース | 2,735mm |
エンジン | 2.0L 直噴エンジン+ モーター 「SPORT HYBRID i-MMD」 |
最高出力 | 104kW(141ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 182Nm(18.6kgm)/ 4,500rpm |
モーター 最高出力 | 135kW(184ps)/ 5,000-6,000rpm |
モーター 最大トルク | 315Nm(32.1kgm)/ 0-2,000rpm |
トランス ミッション | 電気式 無段変速機 |
駆動方式 | 2WD |
WLTCモード 燃費 | 24.2km/L |
乗車定員 | 5名 |
新型 シビック マイナーチェンジ 価格グレード について
原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い、マイナーチェンジのタイミングで価格改定が行われます。e:HEVは、1グレードから、ガソリン車と同じく「e:HEV EX」と「e:HEV LX」の2グレードに変更しました。更に6MTはRS専用となり、各グレードでは廃止となりました。
グレード | エンジン | 駆動 方式 | トランス ミッション | 価格 (10%) | 新価格 (10%) |
---|---|---|---|---|---|
LX | 1.5L 4気筒VTEC ターボエンジン | FF | CVT (トルコン/ 7スピードモード付) | 3,190,000円 | 3,448,500円 |
6MT | 3,190,000円 | - | |||
EX | CVT (トルコン/ 7スピードモード付) | 3,539,800円 | 3,798,000円 | ||
6MT | 3,539,800円 | - | |||
RS | 6MT | - | 4,198,700円 | ||
e:HEV LX | 2.0L 直噴エンジン+ モーター 「SPORT HYBRID i-MMD」 | 電気式 無段変速機 | 3,940,200円 | 3,999,850円 | |
e:HEV EX | 電気式 無段変速機 | - | 4,307,000円 |
ホンダ 純正アクセサリー について
今回、ホンダアクセスから、純正アクセサリーとしてシビックタイプRを彷彿とさせる大きなウィング、テールゲートスポイラーにウイングタイプとダックテールタイプを用意しています。
(ウイングタイプ)
(ダックテールタイプ)
その他のオプションには、空力バンパーエクステンション、グリルと下部バンパーインテーク用のスポーティなガーニッシュなどがあります。
編集部から一言
ホンダにとって「シビック」は世界戦略車種という存在であり販売力の高い車種です。今回は走行性能に焦点を当てた新グレード「RS(アールエス)」が新たに追加されます。
シビックタイプRは2024年5月の時点でも受注は一時停止中と簡単には手に入らない今、最高出力をあげ、専用装備をつけたRSは、こっちもありかもと思わせてくれる1台かもしれませんね。
今回のマイナーチェンジで、スポーティーな走りと洗練されたデザインをさらに進化させた新型シビック。9月12日の発売が待ち遠しい一台です。
シビック 関連記事
ホンダ
シビック