ミニバン界を牽引する日産セレナe-POWER。その革新的な電動化技術と快適な乗り心地は、多くのファミリーから支持されています。しかし、一方で「買って後悔した」という声も聞こえてきます。この記事では、セレナe-POWERに対するネガティブな意見とその真相を徹底的に検証し、購入を検討している方が後悔しないための情報をお届けします。
新型セレナe-POWERの評判は本当に「ひどい」?
新型セレナe-POWERのクチコミと評価を徹底解説
2024年6月現在、新型 セレナと調べると「セレナe-POWERを買って後悔」と多く検索されている様子です。新型セレナe-POWERの評判は、SNSや自動車メディア、口コミサイトなど、様々な場所で賛否両論が見られます。
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セレナe-POWERのネガティブな声、その原因は?
セレナe-POWERに対するネガティブな意見として、主に以下の点が挙げられます。
- 燃費性能: e-POWERは、エンジンを発電のみに使用し、モーターで駆動するシステムです。そのため、街乗りでは優れた燃費性能を発揮しますが、高速道路などエンジンが頻繁に稼働する状況では、燃費がガソリン車と変わらない、もしくは悪くなるという声があります。
- 価格: セレナe-POWERは、ガソリン車に比べて価格が高めに設定されています。e-POWERシステムや先進安全技術のコストが上乗せされているためですが、予算が限られている方には、購入のハードルが高く感じるかもしれません。
- 走行性能: e-POWERは、モーター駆動ならではの力強い加速と静粛性が魅力ですが、一部のユーザーからは、高速道路での加速や追い越し時のパワー不足を感じるという声も聞かれます。
- 静粛性: e-POWERは、エンジン音がほとんどしないため、静粛性が高いとされています。しかし、ロードノイズや風切り音が気になるという意見もあります。特に、高速道路などでは、これらのノイズが気になるかもしれません。
ネガティブな声の真相は?
まず、セレナe-POWERに対するネガティブな声の一つに、「燃費の期待外れ」があります。多くの人は、ハイブリッド車ならではの優れた燃費性能を期待して購入しますが、実際の使用状況では期待通りの燃費を実現できないことがあります。特に市街地走行が多い場合、カタログ値と実際の燃費に差が出ることがあるのです。この点は、購入前にしっかりと理解しておく必要があります。特に、 2018年2月28日発表し2018年3月1日に発売した「セレナ e-POWER」(C27)に対する実燃費の悪さがネガティブな声の原因だとわかりました。
次に、「静粛性への不満」が挙げられます。e-POWERシステムは基本的に電動で動くため、エンジン音が少ないことが特徴です。しかし、逆にこの静粛性が不自然に感じるという声もあります。特にエンジンがかかる瞬間や急加速時に感じる音が気になるという意見もあるため、試乗して確認することが重要です。
セレナe-POWERは家族向けのミニバンとして設計されており、スポーツカーのような高い走行性能を求める人には向いていません。特に高速道路での走行時に加速が物足りないと感じる人もいます。この点も、購入前に自分の運転スタイルと合っているかどうかを確認することが大切です。
「コストパフォーマンスの問題」も見逃せません。e-POWERシステムは最新技術を採用しているため、車両価格が高めに設定されています。そのため、購入時の初期費用が高く感じることがあります。さらに、バッテリーの交換やメンテナンス費用も他の車種に比べて高くなる可能性があるため、長期的な視点でコストを考える必要があります。
上記のようなネガティブな意見は、必ずしも全ての人に当てはまるわけではありません。例えば、燃費性能については、運転の仕方や走行環境によって大きく左右されます。また、走行性能や静粛性についても、個人の感じ方や求めるレベルによって評価が異なります。
重要なのは、セレナe-POWERの特性を理解した上で、自身のニーズやライフスタイルに合っているかどうかを見極めることです。試乗やディーラーでの相談を通じて、実際の乗り心地や使い勝手を確認することをおすすめします。
新型 セレナ e-POWER C28 は評価が高い!
新型「セレナ」のフルモデルチェンジ(C28型)を行い2022年11月28日に発表、12月22日発売しました。先代モデルとは異なり次世代の「e-POWER」搭載しエンジンは「1.4L 直列3気筒 ガソリンエンジン」を採用したことで、燃費はかなり改善している様子です。実燃費で17.0km/L前後が出ているのでWLCTモード燃費に近く、相当いい燃費です。
スペック | 新型セレナ | 新型セレナ e-POWER |
---|---|---|
全長 | 4,690mm〜4,765mm | 4,690mm〜4,765mm |
全幅 | 1,690mm〜1,715mm | 1,690mm〜1,715mm |
全高 | 1,870mm | 1,870mm |
ホイールベース | 2,870mm | 2,870mm |
エンジン | 直列4気筒DOHC 2.0 L | 直列3気筒DOHC 1.4 L +モーター型式:EM57 |
最高出力 | 110kW(150ps)/ 6,000rpm | 72kW(98ps)/ 5,600rpm |
最大トルク | 200Nm(20.4kgm)/ 4,400rpm | 123Nm(12.5kgm)/ 5,600rpm |
モーター 最高出力 | – | 120kW(163ps)/ 4,400-5,000rpm |
モーター 最大トルク | – | 315Nm(32.1kgm)/ 2,400-4,000rpm |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD |
乗車定員 | 8名 | 7名~8名 |
WLCTモード燃費 | 13.0km/L~ 13.4km/L | 18.4km/L~ 20.6km/L |
モーターとインバーターを刷新することで力強さ・なめらかさ・静かさを進化させた第2世代「e-POWER」を搭載。e-POWER用にチューニングされた1.4L エンジンの採用により出力を大幅に向上、エンジンの回転数を抑えることで燃費にも貢献しています。
新型「セレナ」(C28型)は安全装備も大幅に強化されています。
先代モデルよりも機能を高めた「 360° セーフティアシスト」は、7種類の先進運転支援システムで構成される。「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「アダプティブハイビームアシスト/ハイビームア」「後退時車両検知警報 RCTA」「インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)」「RCTA 後退時車両検知警報」「標識検知機能」を採用。
システム | 5代目 セレナ C27 | 6代目 セレナ C28 |
---|---|---|
方式 | 単眼カメラ+ ミリ波レーダー | 単眼カメラ+ ミリ波レーダー |
インテリジェント エマージェンシー ブレーキ | ◯ | ◯ |
踏み間違い 衝突防止アシスト | ◯ | ◯ |
インテリジェントLI / LDW(車線逸脱警報) | ◯ | ◯ |
アダプティブ ハイビームアシスト/ ハイビームアシスト | ◯ | ◯ |
RCTA 後退時車両検知警報 | ◯ (オプション) | ◯ (オプション) |
インテリジェント BSI (後側方衝突防止 支援システム) BSW (後側方車両検知警報) | ◯ (オプション) | ◯ (オプション) |
標識検知機能 | ◯ 進入禁止標識検知 最高速度標識検知 一時停止標識検知 | ◯ 進入禁止標識検知 最高速度標識検知 一時停止標識検知 |
インテリジェント ルームミラー | ◯ (オプション) | ◯ (オプション) |
インテリジェント クルーズコントロール | ◯ | ◯ |
インテリジェント アラウンドビューモニター | ◯ (オプション) | ◯ (オプション) |
プロパイロット | ◯ (オプション) | ◯ (オプション) |
プロパイロット2.0 | – | ◯ (オプション) |
プロパイロット パーキングアシスト | – | ◯ (オプション) |
国土交通省と(独)自動車事故対策機構(NASVA)は 日産「セレナ」は自動車安全性能の評価結果を発表し最高評価「ファイブスター賞」獲得したと2023年11月10日に発表しています。
直列4気筒DOHC 2.0L エンジン 搭載モデル グレード 価格
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 乗車 定員 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|---|
X | 直列4気筒 DOHC 2.0L 直噴エンジン | CVT | 2WD | 8名 | 2,768,700円 |
XV | 3,088,800円 | ||||
ハイウェイスターV | 3,269,200円 | ||||
AUTECH | 3,733,400円 | ||||
X | 4WD | 3,034,900円 | |||
XV | 3,355,000円 | ||||
ハイウェイスターV | 3,535,400円 | ||||
AUTECH | 3,933,600円 |
e-POWER 搭載モデル グレード 価格
グレード | エンジン | 駆動 方式 | 乗車 定員 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
e-POWER X | 直列3気筒DOHC 1.4L +モーター(EM57) | 2WD | 8名 | 3,198,800円 |
e-POWER XV | 3,499,100円 | |||
e-POWER ハイウェイスターV | 3,686,100円 | |||
e-POWER AUTECH | 4,150,300円 | |||
e-POWER LUXION | 7人 | 4,798,200円 |
新型 セレナ e-POWER C28 販売台数
日産車の中ではセレナは主力商品であり、販売台数も好調です!
年月 | 販売台数 | 順位 |
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2024年1月 | 6,428台 | 8位 |
2024年2月 | 6,594台 | 8位 |
2024年3月 | 9,490台 | 6位 |
2024年4月 | 5,694台 | 8位 |
2024年5月 | 5,507台 | 7位 |
セレナe-POWERを購入して後悔しないために
セレナe-POWERを購入して後悔しないためには、以下の点に注意しましょう。
- 試乗する: 実際に試乗して、e-POWERの加速感や静粛性を体感しましょう。高速道路での走行も試してみることをおすすめします。
- 燃費性能を過信しない: e-POWERは、街乗りでは優れた燃費性能を発揮しますが、高速道路などでは燃費が悪化する可能性があることを理解しておきましょう。
- 予算とグレードを検討する: セレナe-POWERは、様々なグレードが用意されています。予算や必要な装備を考慮して、最適なグレードを選びましょう。
- ディーラーに相談する: 疑問点や不安な点は、遠慮せずにディーラーに相談しましょう。プロの視点からアドバイスを受けることで、後悔のない車選びができます。
セレナe-POWERのQ&A
- セレナe-POWERは普通のセレナとどう違うの?
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セレナe-POWERは、エンジンを発電のみに使用し、モーターで駆動するシステムを採用しています。これにより、ガソリン車よりも静かでスムーズな加速、優れた燃費性能を実現しています。また、ワンペダルドライブ機能「e-Pedal」や、先進安全技術「プロパイロット」など、e-POWERならではの機能も搭載されています。
- セレナe-POWERの燃費が悪いと言われる理由は何?
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セレナe-POWERは、街乗りでは優れた燃費性能を発揮しますが、高速道路などでは燃費が悪化する傾向があります。これは、e-POWERシステムが、エンジンを発電のみに使用し、モーターで駆動するという特性によるものです。高速走行時は、エンジンが頻繁に稼働するため、燃費が悪化してしまうのです。
- セレナe-POWERの高速道路走行時のエンジン音はうるさいの?
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セレナe-POWERは、エンジン音がほとんどしないため、静粛性が高いとされています。しかし、高速道路などでは、ロードノイズや風切り音が気になるという意見もあります。
- セレナe-POWERの燃費はどれくらいなの?
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セレナe-POWERの燃費は、WLTCモードで18.4km/L~20.6km/Lとなっています。これは、ガソリン車よりも優れた数値ですが、実際の燃費は運転状況や道路環境によって大きく異なります。特に、高速道路などエンジンが頻繁に稼働する状況では、燃費が悪化する傾向があります。
- セレナe-POWERのバッテリー交換時期は?
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セレナe-POWERのバッテリーは、駆動用バッテリーと12Vバッテリーの2種類があります。駆動用バッテリーは、5年または10万kmのバッテリー保証が付帯。通常の使用方法であればリチウムイオンバッテリーの劣化による交換は不要です。12Vバッテリーは、通常のガソリン車と同様に、3~5年程度で交換が必要になる場合があります。
まとめ
セレナe-POWERは革新的な電動化技術と快適な乗り心地が魅力のミニバンですが、一部のユーザーからはネガティブな意見も聞かれます。購入を検討する際には、これらの意見を参考にしながら、自分のニーズやライフスタイルに合っているかどうかを見極めることが大切です。
ネガティブな声を理解することで、セレナe-POWERの性能や特徴を正しく把握し、自分に合った車かどうかを慎重に判断するための助けになります。セレナe-POWERは環境に優しい車としてのメリットも多く、満足度の高い車両です。先代モデルと新型モデルで大きな違いもあったので、購入を検討する際には、ネガティブな意見にも耳を傾けつつ、総合的に判断することが重要です。