特別仕様車は、車種の装備を充実させて魅力を高めたモデルで、期間や台数が限定されることもあります。様々な車種でラインアップされており、既存のモデルに付加価値を与えるため、上級グレードや限定色などが設定されます。今回は2024年現在に発売さえる特別仕様車はどのような車があるのか、メリット・デメリットをあわせてご紹介します。
特別仕様車とは?
特別仕様車は、通常の車種に比べて装備やデザインが充実しており、一般的には期間や数量が限定されたモデルのことを指します。例えば、カーナビやサンルーフ、アルミホイールなど、通常モデルではオプションとなる装備が標準装備されていることが多いです。また、通常モデルにはない、特別なボディカラーや内装色が選択できる場合があります。最近では更に生産台数が限られているモデルも多く販売されています。
特別仕様車が設定される理由は?
特別仕様車を設定する理由はいくつかありますが、傾向的には、新モデルの発売記念として、ラインナップされるケースや、モデル末期に差し掛かった生産終了間近のモデルの在庫車を捌くために、特別仕様車として限定販売することがあります。また、スポーティーなイメージや高級なイメージなど、メーカーが車種に付与したいイメージを訴求するために、特別仕様車が設定されることがあります。
特別仕様車を購入するメリット・デメリット
メリット
特別仕様車のメリットとしては、基本的には通常のベースモデルにメーカーオプションとして選択する必要がある装備が標準装備されていることが多く、通常モデルよりも価格が安い場合が多いです。特別仕様車は、期間や台数限定で販売されることが多く、購入できる人が限定されるため、少し特別感を感じられます。同じ車を見ても、自分は特別仕様車だと思えるかもしれませんね。
デメリット
特別仕様車のデメリットとしては、期間限定や台数限定で発売されることが多く、購入できるとは限りません。基本的には通常のベースモデルに装備が付くので、割安でも価格はアップします。必要のない装備が付いている場合もあるので注意が必要です。
2024年に発売される特別仕様車
トヨタ ランドクルーザー250 特別仕様車 "First Edition"
トヨタは2024年4月18日に発売された「ランドクルーザー250」に、特別仕様車「First Edition(ファーストエディション)」を設定しました。この特別仕様車は8,000台限定で販売されました。
グレード「ZX」「VX」をベースに丸形LEDヘッドライトやルーフラック、2種類の2トーン外装、「First Edition」バッジ、18インチホイール、ロックレール、フロントスキッドプレート、バックドアガード、10スピーカーのJBLスピーカーシステム、シートヒーター&ベンチレーション付きフロントシート、ムーンルーフ、トヨタ新機構「スタビライザーディスコネクションメカニズム(SDM)」などを装備しています。
2024年モデルの場合、グレード「ZX」で丸形LEDヘッドライトを採用しているのは、なんと特別仕様車「First Edition(ファーストエディション)」だけです。
トヨタ ハイラックス 特別仕様車 Z“Revo ROCCO Edition”
トヨタはハイラックのグレード「Z」をベースにした特別仕様車「Z“Revo ROCCO Edition”」2023年12月22日発表 2024年5月発売を開始しました。
特別仕様車は「Z」グレードをベースに、エクステリアにブラックのオーバーフェンダーを採用、フロントグリル、バンパーなどを専用の意匠としブラックの塗装で統一。グレード「Z」の標準タイヤ17インチから18インチにサイズアップしたタイヤは、文字を白色で記した「ホワイトレター」を採用。ボディカラーは、オキサイドブロンズメタリックを含む3色を設定。通常モデルにはないエクステリアデザインを採用しているのが特徴的です。
スバル WRX S4 STI Sport R EX 特別仕様車「WRX S4 STI Sport♯」
スバルはWRX S4 STI Sport R EXをベースとした特別仕様車「WRX S4 STI Sport♯(シャープ)」を2024年1月12日発表した。500台限定で販売しました。2024年1月12日~1月28日の期間中に全国のSUBARU販売店で抽選エントリーを受け付け。抽選結果は2024年2月1日に発表されました。
特別仕様車「WRX S4 STI Sport♯」は、STIパフォーマンスパーツをはじめとする特別装備を採用、専用チューニングすることで、操縦安定性の向上と、より上質な乗り味を実現。「WRX S4 STI Sport♯(シャープ)」にはウルトラスエード®を使用したRECARO®シートなど多くのパフォーマンスをあげるSITパーツを採用しています。
レクサス RZ450e 100台限定 特別仕様車“F SPORT Performance”
レクサスは、バッテリーEV専用モデル「RZ450e」に特別仕様車“F SPORT Performance”を設定し、100台限定で抽選販売で2024年3月下旬の発売しました。
特別仕様車“F SPORT Performance”は、「東京オートサロン2023」で発表されたコンセプトモデル「RZ SPORT CONCEPT」をベースにしています。この車はBEVであり、カーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指しています。走りの楽しさを追求した特別仕様車であり、エアレース・パイロットの室屋義秀選手とレーシングドライバーの佐々木雅弘選手と協力して、空力と走行性能を高め、機能性に根ざしたデザインを具現化しました。
トヨタ カローラツーリング ・カローラ 特別仕様車“ACTIVE SPORT”
トヨタは、「カローラ」「カローラツーリング」に特別仕様車“ACTIVE SPORT”を設定し、2024年4月2日から販売を開始しました。
この特別仕様車はHYBRID W×Bグレードをベースにしており、「スレートグレーメタリック」「アーミーロックメタリック」「プレシャスメタル」などの特別色が用意されます。さらに、アルミホイールはマットブラックに塗装され、フロントフェンダーには専用ロゴデカールが装着されます。運転席には、除電スタビライジングプラスシートが搭載され、車両の帯電を軽減し安定した挙動を実現します。また、10.5インチディスプレイオーディオやブラインドスポットモニター+安心降車アシストも採用されています。
トヨタ 進化型「GRヤリス」特別仕様車
2024年3月21日に発売した、進化型GRヤリスをべースとした特別仕様車「GRヤリス RZ“High performance・Sébastien Ogier Edition”」と「GRヤリス RZ“High performance・Kalle Rovanperä Edition”」2024年春頃に抽選申込を開始し、それぞれ100台の台数限定で発売しました。
「GRヤリス RZ“High performance・Sébastien Ogier Edition”」に新たなマットカラー「マットステルスグレー」新開発の軽量ラリースポイラー(CFRP製)WRCチャンピオン獲得を記念した「WRC優勝記念デカール」をフロントフェンダー左右に装着。各選手の出身国の国旗の色に合わせ(オジエ選手 : フランス)、ステアリングホイールのステッチ色をそれぞれ変更。WRCチャンピオン獲得を記念した専用プレートを助手席前のインストルメントパネル部分に装着しています。
「GRヤリス RZ“High performance・Kalle Rovanperä Edition”」に「三色塗装」をそれぞれ採用しました。WRCチャンピオン獲得を記念した「WRC優勝記念デカール」をフロントフェンダー左右に装着。三色塗装」は、ロバンペラ選手が競技参戦時に使用するヘルメットのデザイナーによるデザインを採用しました。
ホンダ ZR-V 特別仕様車 「BLACK STYLE(ブラックスタイル)」
「ZR-V」の特別仕様車「BLACK STYLE(ブラックスタイル)」を設定、2024年夏に発売しました。
「BLACK STYLE」では、ブラックをアクセントにし、スポーティーでスタイリッシュな内外装としたほか、「e: HEV X BLACK STYLE」においては「Honda CONNECTディスプレー」や運転席/助手席シートヒーターなど人気の機能を標準装備しました。
トヨタ アクア 特別仕様車「Raffine(ラフィネ)」
トヨタは「アクア」の一部改良を行い2024年4月3日発売。特別仕様車「Raffine ラフィネ」を追加する。特別仕様車は2024年4月3日から注文受け付けされるが、発売日は2024年8月上旬以降となります。
特別仕様車「Raffine ラフィネ」は、Zグレードをベースにフロントコンソール、インストルメントパネル、をブロンズ塗装の内装アイテムを採用。さらにツートンカラーを採用しました。
トヨタ クラウンクロスオーバー 特別仕様車「RS “LANDSCAPE”」追加
トヨタは新型「クラウンクロスオーバー」の一部改良を行い、2024年4月4日に発売する。今回は新たにアウトドア志向の新しい特別仕様車「RS “LANDSCAPE”」を追加します。
オフロード装備を採用した特別仕様車「RS “LANDSCAPE”」を追加、245/60R 18インチオールテレインタイヤ 18インチアルミホイールを採用。専用オーバーフェンダー、ボディカラーはアーバンカーキ×ブラックなどを採用しました。
スバル 「フォレスター」特別仕様車「X-EDITION」「XT-EDITION」
スバルは、「フォレスター」特別仕様車「X-EDITION」「XT-EDITION」に専用ボディカラーとして、「ガイザーブルー」を設定し、2024年4月11日発表しました。
「X-EDITION」は、「Touring」に人気の高いアクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能や後席左右のシートヒーターなどに加え、撥水ファブリック/合成皮革シートや撥水カーゴフロアボードなど、普段使いでも、アウトドアシーンでも使い勝手の良いアイテムを標準装備しています。
スズキ ハスラー 特別仕様車「タフワイルド」
スズキは軽自動車、新型「ハスラー」の一部改良(マイナーチェンジ)を行い、2024年5月24日に発売します。今回はメッキパーツなどを採用した特別仕様車「TOUGH WILD (タフワイルド)」を設定されます。
特別仕様車「TOUGH WILD (タフワイルド)」はエクステリアに専用フロントグリル、メッキバンパーガーニッシュ、ヘッドライトガーニッシュ、ルーフレール、16インチアルミホイール(ブラックメタリック)タフワイルドエンブレム(バックドア)インテリアカラーガーニッシュ(マットカーキ)など特別な装備を多数採用します。
編集部から一言
今回は特別仕様車についてメリット・デメリットと共に2024年に発売される車種をまとめてご紹介させて頂きました。とても多くの車種で特別仕様車が設定されていることがよく分かったかと思います。メリットでもお話しましたが、特別装備を多数さいようして魅力的な車種となっていますが、本当に自分にとって必要な装備かは一度考えた上で特別仕様車を購入を検討してみてください。購入時の参考になれば幸いです。