1991年に誕生し、わずか7年で生産終了となったスズキ・カプチーノ。FR駆動と3ピース構成のオープントップを組み合わせた唯一無二の軽スポーツカーは、今なお多くのファンの心に残り続けています。
伝説の軽スポーツカーが29年ぶりに復活か

そのカプチーノが2027年、ついにフルモデルチェンジを果たして復活する可能性が高まっています。しかし、新型は軽自動車規格から普通車へと変更され、価格も大幅に上昇する見込みです。果たして、今から新型カプチーノの登場を待つべきなのか、それとも中古の初代モデルや他のスポーツカーを選ぶべきなのか。
本記事では、新型カプチーノに関する最新情報をもとに、購入を検討する際のポイントを徹底解説します。

新型カプチーノの最新情報:2027年発売の可能性
発売時期と正式発表の見通し
複数の自動車メディアの報道によると、スズキは2027年に新型カプチーノの発売を予定しているとされています。正式発表は2026年後半から2027年前半にかけて行われる可能性が高く、東京オートサロンでの初公開も期待されています。
当初は2026年の発売が予想されていましたが、開発スケジュールの見直しや市場環境の変化により、発売時期が2027年にずれ込む可能性が指摘されています。このスケジュール調整は、より完成度の高い製品を市場に投入するための戦略的判断と見られています。
ただし、スズキ公式からの正式アナウンスはまだ出ておらず、計画が凍結される可能性もゼロではありません。過去にも多くのスポーツカーが開発中止になった例があるため、最新情報を常にチェックすることが重要です。
ダイハツ・トヨタとの協力関係

注目すべきは、新型カプチーノがダイハツおよびトヨタとの協力関係のもとで開発されている点です。2023年のジャパンモビリティショーでダイハツが公開した「VISION COPEN(ビジョン コペン)」「K-OPENコンセプト」コンセプトモデルと基礎を共有する形で制作されており、トヨタのS-FRプロジェクトとも関連があるとされています。

この3社協力体制により、開発コストを抑えながら高性能なFRスポーツカーを実現できる可能性が高まっています。2027年の発売に向けて、じっくりと開発を進めている段階と考えられます。

2027年発売のメリット
発売時期が2027年にずれ込むことは、必ずしもネガティブな要素ではありません。以下のようなメリットが考えられます。
技術的な熟成期間の確保
- より洗練されたエンジンチューニング
- シャシー性能の徹底的なブラッシュアップ
- 最新の安全装備・運転支援システムの搭載
- 電動化技術の部分的な導入可能性
市場環境への適応
- 2027年時点の排出ガス規制に完全対応
- 競合車種の動向を見極めた商品企画
- より正確な価格設定とグレード展開
新型カプチーノのスペック詳細
大幅な変更点:軽自動車から普通車へ
新型カプチーノの最大の変更点は、軽自動車規格から普通車規格への移行です。この変更により、安全性能の向上とパワフルなエンジンの搭載が可能になります。
初代カプチーノとのボディサイズ比較
| 項目 | 初代カプチーノ(EA11R/EA21R) | 新型カプチーノ(予想) |
|---|---|---|
| 全長 | 3,295mm | 3,835~3,895mm |
| 全幅 | 1,395mm | 1,690~1,695mm |
| 全高 | 1,185mm | 1,215~1,265mm |
| ホイールベース | 2,060mm | 2,410~2,415mm |
| 車両重量 | 690~700kg | 約850~900kg(予想) |
全長は約600mm、全幅は約300mm拡大され、スズキ・スイフトに近いサイズ感となります。この大型化により、衝突安全性能が向上し、現代の安全基準に対応できるようになります。
エンジンスペック:1.3L自然吸気エンジンを搭載
パワートレイン仕様
- エンジン型式:直列3気筒 1.3Lガソリンエンジン
- 最高出力:115~120ps
- 最大トルク:12.5~13.5kgm
- トランスミッション:6速MT / 6速AT
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- 予想燃費:16~17km/L(WLTC)
初代カプチーノは660ccターボエンジン(64ps/10.5kgm)を搭載していましたが、新型では排気量を2倍に拡大。ターボではなく自然吸気エンジンを採用することで、リニアなアクセルレスポンスと高回転域までスムーズに回るエンジンフィールを実現します。
最大の魅力は、FR駆動方式の継続です。エンジンをフロントに縦置きし、後輪で駆動するレイアウトにより、ライトウェイトスポーツカーならではの「走る楽しさ」を追求しています。
2027年モデルならではの可能性
2027年発売となることで、以下のような最新技術が搭載される可能性もあります。
- マイルドハイブリッドシステムの採用
- 可変バルブタイミング機構の高度化
- アイドリングストップの最適化
- より効率的な燃料噴射システム
外装デザイン:現代的なスポーティスタイル
新型カプチーノのデザインは、初代のロングノーズ・ショートデッキというFRスポーツカーの基本形を継承しつつ、現代的な要素を取り入れたものになると予想されています。

デザインの特徴
- シャープなLEDヘッドライト(最新の薄型デザイン)
- ワイド感を強調したフロントバンパー
- 張り出したリアフェンダー
- 電動開閉式のオープントップルーフ
- 低く構えた車高と流麗なシルエット
- 空力性能を考慮したボディライン
初代カプチーノの3ピース構成ルーフは手動での脱着式でしたが、新型では電動開閉式が採用される見込みです。これにより、より快適にオープンエアドライビングを楽しむことができます。
2027年モデルとして、最新のデザイン言語が反映され、LEDライティング技術やエアロダイナミクスの進化が盛り込まれることが期待されます。
内装:最新のデジタル装備を搭載
新型カプチーノの内装は、2シーターレイアウトを維持しながら、ボディサイズの拡大により居住性が大幅に向上します。
予想される装備
- フル液晶デジタルメータークラスター(12.3インチ級)
- 最新インフォテインメントシステム(Apple CarPlay / Android Auto対応)
- スポーツシート(ホールド性重視)
- 上質な内装素材(ソフトパッド、ステッチング)
- 運転支援システム(衝突被害軽減ブレーキ、車線維持支援等)
- スマートフォン連携機能
- ワイヤレス充電パッド
初代カプチーノは軽自動車ゆえに非常にタイトなコックピットでしたが、新型では余裕を持ってスポーツドライビングを楽しめる空間が確保される見込みです。
2027年モデルならではの最新コネクティビティ機能や、先進運転支援システム(ADAS)の充実が期待できます。
新型カプチーノの価格予想
予想価格帯:280万円~310万円
最も気になる価格ですが、2027年発売を前提とすると、物価上昇や技術進化を考慮して280万円~310万円程度になると予想されます。
価格設定の根拠
- トヨタGR86:約300万円~(2025年現在)
- マツダ ロードスター:約280万円~(2025年現在)
- ダイハツ コペン(現行軽):約200万円~
初代カプチーノの新車価格が約145万円だったことを考えると、約2倍近い価格上昇となります。しかし、以下の要素を考慮すれば、むしろコストパフォーマンスに優れていると言えます。
価格が上昇する理由
- 軽自動車から普通車への変更
- 最新の安全装備搭載による開発コスト増
- FR専用プラットフォームの開発費
- 電動ルーフなど快適装備の充実
- 物価・人件費の上昇(2027年時点)
- 最新のコネクティビティ技術の搭載
- 2027年の排出ガス規制対応コスト
同クラスのFRスポーツカーであるGR86が300万円台からの価格設定であることを考えると、280万円~310万円という価格帯は比較的手の届きやすい設定と言えるでしょう。
グレード展開予想
- ベースグレード(6MT):約280万円
- 上級グレード(6MT):約295万円
- ベースグレード(6AT):約290万円
- 上級グレード(6AT):約305万円
- 特別仕様車・限定モデル:約320万円~
新型カプチーノは「待つべき」か:判断のポイント
待つべき人:こんな方には新型がおすすめ
1. 最新の安全装備が欲しい方
初代カプチーノは1990年代の車両のため、現代の安全基準から見ると不安が残ります。新型では衝突安全ボディ、エアバッグ、横滑り防止装置、自動ブレーキなど、2027年時点の最新安全装備が標準搭載される見込みです。
2. より快適にオープンドライビングを楽しみたい方
電動ルーフ、デジタル装備、快適な室内空間、スマートフォン連携など、日常使いも視野に入れたスポーツカーを求める方には新型が最適です。
3. メーカー保証とアフターサービスが必要な方
新車購入のメリットは、充実した保証(一般保証3年/特別保証5年)とディーラーサポートです。長期間安心して乗りたい方には新型の方が向いています。
4. 新しいFRスポーツカー体験を求める方
1.3Lエンジンと現代的なシャシー性能により、初代とは異なる新しい走りの楽しさを体験できます。2027年の最新技術が盛り込まれた走りを体感したい方に最適です。
5. 2年待つ余裕がある方
2027年発売ということは、2025年末時点からあと約2年の待機期間が必要です。この間、現在の愛車を乗り続けられる、または代替手段がある方にとっては、待つ価値があります。
待たずに他の選択肢を選ぶべき人
1. すぐにスポーツカーが必要な方
2027年まで約2年間も待てない、今すぐスポーツカーライフを楽しみたいという方は、現行のロードスターや中古のS660、初代カプチーノを検討すべきです。
2. 予算を抑えたい方
初代カプチーノの中古車相場は、状態にもよりますが50万円~200万円程度です。新型の半額以下で購入できる可能性があります。
3. 軽自動車ならではの維持費を重視する方
- 自動車税:軽自動車 10,800円 vs 普通車(1.3L) 30,500円
- 車検費用:軽自動車の方が一般的に安い
- タイヤサイズ:小さいため交換費用が安い
- 高速道路料金:軽自動車の方が安い(一部区間)
4. オリジナルの軽スポーツカー体験を求める方
初代カプチーノの700kg以下という軽量ボディと、FRターボという組み合わせは唯一無二です。この純粋なドライビングフィールは新型では味わえません。
5. カスタマイズやチューニングを楽しみたい方
初代カプチーノはアフターパーツが豊富で、カスタムベースとして人気があります。自分好みに仕上げたい方には中古車の方が向いています。
6. 発売の不確実性を避けたい方
2027年という発売時期はまだ確定情報ではありません。計画変更や中止のリスクを避けたい方は、既に市販されている車種を選ぶべきです。
「出ない」可能性も考慮すべき
複数のメディアで「スズキ カプチーノ 新型 出ない」という検索ワードが頻出している事実も無視できません。
開発中止のリスク要因
- 収益性の問題:ニッチなスポーツカー市場での販売台数は限定的
- 電動化への対応:2027年には各社が電気自動車開発に更に注力する中、ガソリンスポーツカーへの投資は難しい
- 安全規制対応コスト:小型スポーツカーで最新安全基準をクリアするコストは高い
- 経営判断の変更:市場環境の変化により計画が変更される可能性
- カーボンニュートラル政策:2027年時点の環境規制がさらに厳しくなる可能性
ただし、スズキは過去に20年ぶりにジムニーをフルモデルチェンジさせた実績があり、ファンの声に応える姿勢を持つメーカーでもあります。また、2025年にジムニーノマド(5ドアジムニー)を発表するなど、スポーツ・レジャー路線への積極的な姿勢も見られます。
競合車種との比較
新型カプチーノを待つか判断する際、競合する他のスポーツカーとの比較も重要です。
主な競合モデル
1. マツダ ロードスター(ND型)
- 価格:約280万円~
- エンジン:1.5L/2.0L 自然吸気
- 駆動方式:FR
- 特徴:世界で最も売れているライトウェイトスポーツ
メリット:すでに市販されており、実績と信頼性がある。完成度の高い走行性能
デメリット:オープン専用で屋根がない(RFを除く)。新型カプチーノより大きく重い
2. トヨタ GR86 / スバル BRZ
- 価格:約300万円~
- エンジン:2.4L 水平対向4気筒
- 駆動方式:FR
- 特徴:本格的なスポーツクーペ
メリット:より本格的なスポーツ走行が可能。高い完成度
デメリット:オープンカーではない。価格が高め。新型カプチーノよりパワフルだが重い
3. ダイハツ コペン(現行モデル)
- 価格:約200万円~
- エンジン:660cc ターボ
- 駆動方式:FF
- 特徴:軽自動車のオープンスポーツ
メリット:維持費が安い。電動ルーフ装備。新型カプチーノより安価
デメリット:FF駆動。パワー不足を感じる場面も。軽規格のため居住性に制限
4. ホンダ S660(生産終了)
- 中古車相場:約200万円~400万円
- エンジン:660cc ターボ
- 駆動方式:MR(ミッドシップ)
- 特徴:ミッドシップレイアウトの軽スポーツ
メリット:独特の駆動レイアウト。希少性
デメリット:すでに生産終了。中古価格が高騰。今後も値上がりの可能性
5. アルピーヌ A110(輸入車)
- 価格:約800万円~
- エンジン:1.8L ターボ
- 駆動方式:MR
- 特徴:フレンチライトウェイトスポーツ
メリット:本格的なミッドシップスポーツ。エキゾチックな存在感
デメリット:価格が新型カプチーノの約3倍。維持費も高額
新型カプチーノの位置づけ
新型カプチーノは、これらの競合車種の中間に位置する可能性があります。
- ロードスターより小さく手頃(予想)
- コペンより余裕があり速い
- GR86よりコンパクトでオープン仕様
- S660の後継的な存在(FR vs MR の違いはあるが)
- アルピーヌより遥かに手頃な価格
つまり、**「手頃な価格で本格的なFRオープンスポーツを楽しみたい」**というニーズに応える唯一の選択肢となる可能性があります。
2027年時点の市場環境
2027年には自動車市場がさらに電動化に傾く可能性があります。その中で、ガソリンエンジンのFRスポーツカーは貴重な存在となるかもしれません。「最後の」小排気量FRガソリンスポーツとして、歴史的価値を持つ可能性もあります。
スイフトスポーツ エボリューションとの関係
新型カプチーノを語る上で見逃せないのが、「スイフトスポーツ エボリューション」の存在です。
プラットフォーム共有の可能性
スズキは現在、走りを追求した新世代コンパクトスポーツ向けプラットフォームを開発していると言われています。このプラットフォームが以下の2台を支える可能性があります。
- スイフトスポーツ エボリューション:FF駆動のホットハッチ
- 新型カプチーノ:FR駆動のオープンスポーツ
同じ基盤を共有することで開発コストを削減しつつ、駆動方式や車体形状を変えることで異なるキャラクターを持たせるという戦略です。
2台の棲み分け
- スイフトスポーツ エボリューション:日常使いも重視、実用性高め、価格は安め(予想250万円前後)
- 新型カプチーノ:純粋なスポーツ走行重視、趣味性高め、価格は高め(予想280~310万円)
この2台が2027年前後に同時期に展開されることで、スズキのスポーツラインナップが大幅に強化される可能性があります。
相乗効果への期待
2台のスポーツモデルが揃うことで、以下のような相乗効果が期待できます。
- ブランドイメージの向上(「走りのスズキ」復活)
- 技術開発リソースの効率的活用
- 部品共通化によるコスト削減
- ディーラー網でのスポーツカー販売ノウハウ蓄積
- ユーザー層の拡大(実用派とピュア派の両方に対応)
予約開始時期と購入準備
予想される販売スケジュール
2027年発売を前提とした場合、以下のようなスケジュールが予想されます。
- 2026年夏頃:コンセプトモデル/プロトタイプの公開
- 2026年秋~冬:ジャパンモビリティショーでの正式発表
- 2027年春:予約受注開始
- 2027年夏~秋:納車開始
過去のジムニーやスイフトスポーツの例を見ると、人気モデルは予約開始後すぐに受注が殺到し、納車まで長期間待たされるケースがあります。新型ジムニーでは一時期、納車まで1年以上待つ状況も発生しました。
今からできる準備(2025年末時点)
2027年発売まであと約2年ありますが、今から準備を始めることで有利に動けます。
1. 最寄りのスズキディーラーとの関係構築
信頼できる営業担当を見つけておくことで、最新情報をいち早く入手でき、予約時も優先的に対応してもらえる可能性があります。
- 定期的にディーラーを訪問
- 新型車の情報を問い合わせ
- 現在の愛車の点検・整備をスズキディーラーで実施
- メールマガジンやLINE公式アカウントに登録
2. 資金計画の準備
- 頭金の準備(50~100万円を目標に積立)
- ローン審査の事前確認
- 現在の愛車の売却タイミング検討
- 任意保険の見積もり確認
2年間あれば、月々約3.5万円の積立で100万円の頭金を準備できます。計画的な貯蓄を開始しましょう。
3. 情報収集の継続
- スズキ公式サイトのチェック
- 自動車メディアの最新記事確認(カーセンサー、ベストカー、レスポンス等)
- SNSでの情報収集(Twitter/X、Instagram、YouTube)
- スズキ関連のイベント参加(モーターショー、試乗会等)
4. 競合車種の試乗
2027年まで待つかどうかを判断するため、今のうちに競合車種を試乗しておくことをおすすめします。
- マツダ ロードスター
- トヨタ GR86
- ダイハツ コペン
- 初代カプチーノ(中古車店で試乗可能な場合)
実際に体験することで、「本当に新型カプチーノを待つべきか」の判断材料になります。
5. 現在の愛車のメンテナンス
2027年まで現在の愛車を乗り続ける場合、適切なメンテナンスで価値を保ちましょう。
- 定期的な点検・整備
- 洗車・ワックスがけ
- 室内清掃
- 修復歴を作らない安全運転
- 車検証・整備記録簿の保管
初代カプチーノのおさらい
新型を検討する前に、初代カプチーノがどんな車だったのかを振り返ってみましょう。
開発コンセプト
カプチーノという車名は、イタリア語のシナモン入りエスプレッソコーヒー「カプチーノ」に由来します。「小さなカップに入ったちょっとクセのあるおしゃれな飲み物」というイメージを、小さなボディのオープンカーに重ねて命名されました。
平成ABCトリオ
1990年代初頭、日本では3台の軽スポーツカーが相次いで登場しました。
- Autozam AZ-1(マツダ):ガルウィングドアのMRスポーツ
- Beat(ホンダ):ミッドシップオープンスポーツ
- Cappuccino(スズキ):FRオープンスポーツ
この3台は「平成ABCトリオ」と呼ばれ、軽自動車スポーツの黄金期を築きました。29年後の2027年に新型カプチーノが登場すれば、令和のスポーツカー復興の象徴となるでしょう。
技術的特徴
1. FRレイアウト
アルトワークスのエンジンを縦置きにし、フロントミッドシップ配置を実現。前後重量配分は51:49という理想的なバランスでした。このFR哲学は新型にも受け継がれます。
2. 4輪ダブルウィッシュボーン サスペンション
軽自動車初の4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、優れたハンドリング性能を実現しました。新型でも同等以上のサスペンション性能が期待されます。
3. 3ピース構成ルーフ
ルーフは取り外してトランクに収納可能な3ピース構成で、フルオープン、Tトップ、フルクローズと3つのスタイルを楽しめました。新型では電動化により、さらに便利になります。
マイナーチェンジでさらに進化
1995年のマイナーチェンジでは、エンジンをオールアルミ化したK6A型に変更。最大トルクが8.7kgmから10.5kgmへと大幅に向上し、車重も10kg軽量化されて690kgになりました。
この「常に進化を続ける」精神は、29年の時を経て新型にも受け継がれることでしょう。
生産台数と希少性
1991年から1998年までの7年間で生産された台数は、わずか26,583台。この希少性が、現在でも中古車市場で高値で取引される理由の一つです。
新型カプチーノも、ニッチなスポーツカーとして限定的な生産台数になる可能性が高く、将来的な資産価値も期待できるかもしれません。
よくある質問(FAQ)
Q1: 新型カプチーノは本当に2027年に発売されるのか?
A: 複数の信頼できる自動車メディアが2027年発売を予想していますが、スズキ公式からの正式発表はまだありません。開発計画が存在する可能性は高いですが、市場環境や経営判断により変更される可能性もあります。2026年後半の公式発表を待つ必要があります。
Q2: なぜ軽自動車ではなく普通車になるのか?
A: 現代の安全基準と衝突安全性能を満たすには、軽自動車の限られたサイズでは困難です。特に2027年時点の安全規制はさらに厳しくなる見込みです。また、より余裕のあるパワーと快適性を提供するため、普通車規格への移行が選択されたと考えられます。
Q3: 初代カプチーノの中古車は今買うべき?
A: 初代カプチーノの中古車相場は、状態により50万円~200万円程度です。車齢が27年以上経過している車両が多いため、購入前に徹底的な点検が必要です。整備履歴が明確で、修復歴がない個体を選ぶことが重要です。2027年まで2年あるため、その間のつなぎとして購入し、新型発売時に乗り換えるという選択肢もあります。
Q4: 新型カプチーノの維持費はどのくらい?
A: 普通車(1.3L)となるため、年間維持費の目安は以下の通りです。
- 自動車税:30,500円/年(2027年時点では変更の可能性あり)
- 車検費用:約10~12万円/2年
- 任意保険:年齢・等級により大きく異なる(年間5~15万円程度)
- ガソリン代:燃費16km/L想定、年間1万km走行で約12万円(ガソリン価格による)
- タイヤ交換:約6~8万円(4本、2~3年に1回)
年間維持費の合計は、おおよそ25~35万円程度と予想されます。軽自動車の初代に比べると維持費は上がりますが、同クラスの普通車スポーツカーとしては標準的な水準です。
Q5: 予約はいつから始まる?
A: 正式発表は2026年後半、予約開始は2027年春頃と予想されています。人気モデルになる可能性が高いため、予約開始と同時に手続きできるよう、2026年中にディーラーとコンタクトを取っておくことをおすすめします。事前に「新型カプチーノに興味がある」と伝えておけば、正式情報が出た際に優先的に連絡をもらえる可能性があります。
Q6: 2年も待つ価値はあるのか?
A: これは個人の状況と価値観によります。以下の要素を総合的に判断してください。
待つ価値がある場合
- 最新技術と安全装備が欲しい
- 現在の愛車にまだ愛着があり、2年は乗り続けられる
- 資金を貯める時間が必要
- 唯一無二の新型FRオープンスポーツという価値に魅力を感じる
待たない方が良い場合
- 今すぐスポーツカーが欲しい
- 発売の不確実性を受け入れられない
- 他の選択肢(ロードスター等)で十分満足できる
Q7: 電動化の可能性はあるのか?
A: 2027年時点では、フルEV化よりもマイルドハイブリッドシステムの搭載可能性が高いと考えられます。完全な電動化は車重増加を招き、ライトウェイトスポーツとしての魅力を損なう可能性があるため、ガソリンエンジン主体のパワートレインが維持される見込みです。ただし、部分的な電動化技術(回生ブレーキ、電動ターボ等)が採用される可能性はあります。
まとめ:新型カプチーノを待つべきか、今決断すべきか
新型スズキ カプチーノは、29年ぶりに復活する可能性がある、日本の自動車ファンにとって夢のような存在です。しかし、「2027年まで待つべきか、今行動すべきか」の判断は、あなたの優先順位によって変わります。
新型カプチーノを待つべき人(2027年まで待機)
- 最新の安全装備と快適性を求める
- メーカー保証とアフターサービスが必要
- より余裕のあるパワーと走行性能を期待
- 日常使いも視野に入れたい
- 新車ならではの満足感を得たい
- 現在の愛車にまだ愛着があり、2年は乗り続けられる
- 計画的に資金を貯める時間が欲しい
- 「唯一無二」の新型FRオープンスポーツという価値に魅力を感じる
今すぐ他の選択肢を選ぶべき人
- すぐにスポーツカーが必要
- 2年も待てない
- 予算を抑えたい(初代中古車の方が安い)
- 軽自動車の維持費メリットを重視
- オリジナルの軽FRスポーツ体験を求める
- カスタマイズやチューニングを楽しみたい
- 新型発売の不確実性を避けたい
- 既に市販されている完成度の高いモデル(ロードスター等)で十分満足できる
中間的な選択肢:「つなぎ」戦略
2年という期間を有効活用する方法もあります。
パターン1:初代カプチーノで「予習」
- 今、状態の良い初代カプチーノを購入(100~150万円程度)
- 2027年まで乗り倒してFRオープンスポーツを堪能
- 新型発売時に乗り換え(初代は希少性から値崩れしにくい)
パターン2:実用車で資金を貯める
- 現在の愛車で2年間じっくり資金を貯める
- 月々4万円の積立で100万円の頭金を確保
- 新型発売時に余裕を持って購入
パターン3:競合車種で「勉強」
- ロードスターやGR86を購入して、FRスポーツカーの魅力を体験
- 2027年に新型カプチーノと比較して、本当に欲しい方を選ぶ
- スポーツカーライフを中断することなく継続
最終的な判断のポイント
新型カプチーノの登場は、まだ100%確定ではありません。しかし、ダイハツ・トヨタとの協力関係、VISION COPENコンセプトの存在、複数メディアによる一貫した報道、そして2025年のジムニーノマド発表によるスズキのスポーツ・レジャー路線への積極姿勢などを総合すると、実現可能性は決して低くないと言えます。
私からの提案
- 2026年後半まで情報収集を継続:正式発表があるかどうか確認
- 並行して初代中古車や競合車種も探す:良質な個体があれば検討
- 競合車種の試乗を積極的に実施:ロードスター、GR86、コペンなどを実際に体験
- 計画的に資金を準備:どちらの選択肢でも対応できるよう月々3~4万円の積立
- ディーラーとの関係構築:2026年から定期的にスズキディーラーを訪問
最も重要なのは、「あなた自身がスポーツカーで何を楽しみたいのか」を明確にすることです。オープンエアドライビングの爽快感、FRならではのハンドリング、軽量ボディの機敏な動き――カプチーノが提供してきた価値は、時代を超えて色褪せません。
新型カプチーノが本当に登場するのか、2026年後半から2027年にかけての続報に注目しながら、あなた自身の「走る歓び」を見つけてください。
2027年という未来への期待
2027年は、自動車業界にとって大きな転換点になるかもしれません。電動化が加速し、自動運転技術が普及し、「クルマ」の概念そのものが変わろうとしています。
そんな時代だからこそ、「人が運転する楽しさ」「エンジンの鼓動」「ステアリングを通じて路面と対話する感覚」を追求した新型カプチーノの価値は、むしろ高まるのかもしれません。
もしかすると、新型カプチーノは「最後の小排気量FRガソリンスポーツ」として、自動車史に名を刻む存在になる可能性もあります。
2年後、あなたがステアリングを握る姿を想像してみてください。それが新型カプチーノなのか、初代カプチーノなのか、あるいは別のスポーツカーなのか――どんな選択であれ、その時間は必ずあなたの人生を豊かにしてくれるはずです。
最新情報は随時更新
本記事の情報は2025年11月時点のものです。新型カプチーノに関する最新情報が入り次第、随時更新してまいります。ブックマークして定期的にチェックしてください。
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