トヨタが誇る高級SUVのプラグインハイブリッドモデル、「新型RAV4 PHEV」と「ハリアー PHEV」。どちらも先進のプラグインハイブリッドシステムを搭載し、優れた環境性能と力強い走りを両立していますが、そのキャラクターは大きく異なります。本記事では、2026年モデルの新型RAV4 PHEVと、既存のハリアー PHEVを徹底比較。デザイン、走行性能、装備、価格など、あらゆる角度から両車の魅力を解き明かし、あなたに最適な一台を見つけるお手伝いをします。
1. 発売時期と基本コンセプトの違い
新型RAV4 PHEV - 2026年3月9日発売

新型RAV4 PHEVは、「Life is an adventure」をコンセプトに開発されたモデルです。従来のRAV4らしい塊感のある力強いデザインとパッケージを維持しながら、お客様の多様なスタイルに応える新世代SUVとして2026年3月に登場しました。
RAV4 PHEVの特徴:
- 高い走破性とアウトドアでの実用性を重視
- GR SPORTグレードの新設定によるスポーティな選択肢
- トヨタ初となる新世代プラグインハイブリッドシステムの採用
- アドベンチャーシーンに最適な給電性能

ハリアー PHEV - 2022年10月発売

一方、ハリアー PHEVは2022年10月に登場し、2025年6月に大幅なマイナーチェンジを実施しました。都市型高級SUVとして、流麗なクーペフォルムと上質な空間を追求したモデルです。
ハリアー PHEVの特徴:
- 都市での洗練されたライフスタイルを重視
- 流麗でエレガントなデザイン
- シックで上質な室内空間
- 優れた静粛性と乗り心地

2. プラグインハイブリッドシステム徹底比較
新型RAV4 PHEV:新世代システムの圧倒的進化

新型RAV4 PHEVには、トヨタ初採用となる新世代プラグインハイブリッドシステムが搭載されています。
システムスペック:
- エンジン: 2.5L A25A-FXS(130kW/177PS)
- フロントモーター: 134kW(182PS)/270N・m
- リヤモーター: 40kW(54PS)/121N・m(E-Four)
- システム最高出力: 242kW(329PS)
- 駆動用バッテリー: 大容量リチウムイオンバッテリー(新開発)
- パワーコントロールユニット: SiC(シリコンカーバイド)半導体採用
ハリアー PHEV:熟成されたバランス型システム

ハリアー PHEVは、2022年から採用されているプラグインハイブリッドシステムを搭載しています。
システムスペック:
- エンジン: 2.5L A25A-FXS(130kW/177PS)
- フロントモーター: 134kW(182PS)/270N・m
- リヤモーター: 40kW(54PS)/121N・m(E-Four)
- システム最高出力: 225kW(306PS)
- 駆動用バッテリー: リチウムイオンバッテリー(18.1kWh)
比較ポイント
| 項目 | RAV4 PHEV | ハリアー PHEV | 差異 |
|---|---|---|---|
| システム最高出力 | 329PS | 306PS | +23PS |
| 最新技術 | SiC半導体採用 | 従来型PCU | RAV4が先進的 |
| バッテリー | 新開発大容量 | 18.1kWh | RAV4が大容量 |
RAV4 PHEVは、システム最高出力で23PS上回り、より力強い加速性能を実現しています。
3. 走行性能とドライビングフィール
RAV4 PHEV:パワフルな走破性とGR SPORT
新型RAV4 PHEVは、329PSというミディアムSUVクラス世界トップレベルのシステム出力により、RAV4らしいわくわく感の高まる力強い走りを実現しています。
走行性能の特徴:
- 圧倒的なモーター出力による瞬発力
- E-Four(電気式4WD)による高い走破性
- アドベンチャーシーンでの余裕ある動力性能
GR SPORTグレード(630万円)の特別装備:
- GRパフォーマンスダンパー®(ヤマハ発動機製)
- GRブレース(専用剛性アップパーツ)
- 専用チューニングサスペンション
- 専用EPSチューニング
- 空力バランスを追求したフロントリップスポイラー&リヤスポイラー
- 駆動用電池を補強部材として活用した低重心化
GR SPORTは、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりで鍛え上げられた走行性能を持ち、意のままの操縦性を実現しています。
ハリアー PHEV:上質な乗り心地と静粛性
ハリアー PHEVは、306PSのシステム出力により、のびやかで上質な加速と低重心による優れた操縦安定性を実現しています。
走行性能の特徴:
- モーターによる滑らかで静かな走行
- 専用サスペンションチューニングによるしっとりとした乗り心地
- 都市型SUVらしい洗練された走行フィール
- 重厚感としなやかさが融合した上質な乗り味
走行性能比較まとめ
| 特性 | RAV4 PHEV | ハリアー PHEV |
|---|---|---|
| キャラクター | パワフル&アドベンチャー | 上質&エレガント |
| システム出力 | 329PS | 306PS |
| 走破性 | ◎(アウトドア志向) | ○(都市型) |
| 乗り心地 | スポーティ | 上質・しっとり |
| 最適シーン | オフロード/ワインディング | 都市部/高速道路 |
4. EV航続距離と充電性能
RAV4 PHEV:クラストップレベルのEV航続距離
新型RAV4 PHEVの最大の進化ポイントは、EV航続距離の大幅な伸長です。
EV性能:
- EV航続距離: 約150km(満充電時、EVモード)
- 従来型RAV4 PHEVの約95kmから約55km向上
- SiC半導体採用による電力ロス低減
- 通勤や日常の買い物をほぼゼロエミッションで実現
充電仕様:
- 高出力充電器対応
- 効率的な充電システム
ハリアー PHEV:実用十分なEV走行
ハリアー PHEVのEV性能は、日常使用に十分な航続距離を確保しています。
EV性能:
- EV走行換算距離: 約93km(満充電時)
- 電費: 160Wh/km(WLTCモード)
- 片道40km以内の通勤なら往復をEV走行でカバー可能
- ハイブリッド走行時燃費: 20.5km/L(WLTCモード)
EV航続距離比較
| 項目 | RAV4 PHEV | ハリアー PHEV | 差異 |
|---|---|---|---|
| EV航続距離 | 約150km | 約93km | +57km |
| 通勤往復(40km) | 余裕でカバー | カバー可能 | RAV4が余裕 |
| 日常の電気使用率 | 非常に高い | 高い | RAV4が有利 |
RAV4 PHEVのEV航続距離150kmは、より多くの移動をゼロエミッションで実現できる大きなアドバンテージです。
5. 給電機能とアウトドア対応力
両モデルとも、AC100V/1500Wの外部給電機能を標準装備していますが、使い方に違いがあります。
RAV4 PHEV:アウトドアに最適な給電システム

給電機能:
- AC100V/1500Wコンセント(ラゲージ内+外部給電対応)
- ヴィークルパワーコネクター付属
- 普通充電インレットに接続して外部給電可能
- EV給電モード:バッテリーのみで給電(エンジン不要)
- HV給電モード:ガソリン併用で長時間給電
給電能力:
- 満充電+ガソリン満タン時
- 消費電力400Wで約6.5日間給電可能
- 給電時間優先モードで約7日間給電可能
アウトドアシーンでの優位性:
- キャンプやアウトドアイベントでの大容量電源
- 災害時の非常用電源としての長時間対応
- 静かな環境でのEV給電が可能
ハリアー PHEV:都市型給電と災害対応
給電機能:
- AC100V/1500Wコンセント全グレード標準装備
- EV給電モード:バッテリーのみで給電(静音)
- HV給電モード:エンジン併用の長時間給電
- マイルームモード:充電中も車内でエアコン・オーディオ使用可能
- V2H対応(急速充電インレット経由):DC9kW出力で住宅給電
災害時の優位性:
- 住宅への大出力給電(V2H対応)
- 停電時も自宅の電力をサポート
- 充電中も快適に過ごせるマイルームモード
給電機能比較
| 項目 | RAV4 PHEV | ハリアー PHEV |
|---|---|---|
| 給電出力 | AC100V/1500W | AC100V/1500W |
| 給電日数(400W) | 約6.5日 | データなし |
| V2H対応 | 未確認 | ○(DC9kW) |
| 最適用途 | アウトドア・キャンプ | 災害時自宅給電 |
6. デザインと外観の特徴
RAV4 PHEV:力強いアドベンチャースタイル
Zグレードの専用デザイン:
- PHEV専用ブラックアクセント(フロント・アンダーボディ・足元)
- 塊感のある力強いフォルム
- 先進的かつスポーティな印象
- 大径ホイールによるSUVらしいスタンス
GR SPORTの専用意匠:
- 空力性能を追求したフロントリップスポイラー
- ウイングタイプのリヤスポイラー
- CFD解析と風洞試験による空力バランス最適化
- ダウンフォース発生による操縦安定性向上
- 専用GRエンブレム
ハリアー PHEV:流麗でエレガントなクーペフォルム
PHEV専用デザイン:
- 専用フロントグリル(精悍で力強い)
- 艶あり黒塗装とスモークメッキのアクセント
- PHEV専用エンブレム
- 流麗なクーペシルエット
- 限定ボディカラー(グレーメタリック含む)
デザインコンセプト:
- シンプルながらエレガントと逞しさの融合
- 細部まで行き届いた質感
- 都市に映える圧倒的存在感
デザイン比較
| 要素 | RAV4 PHEV | ハリアー PHEV |
|---|---|---|
| 基本コンセプト | 力強いアドベンチャー | 流麗なエレガンス |
| シルエット | 塊感のあるSUV | クーペフォルム |
| 専用装備 | ブラックアクセント | 専用グリル・スモークメッキ |
| 印象 | アクティブ・スポーティ | 上質・洗練 |
7. 内装と快適装備の違い
RAV4 PHEV:機能性と先進性の融合

Z/GR SPORT共通装備:
- 12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ
- コネクティッドナビ対応ディスプレイオーディオ
- Toyota Safety Sense(最新版)
- AC100V/1500Wコンセント
GR SPORT専用装備:
- 専用スポーツシート
- GR専用ステアリング
- アルミペダル
- 専用インテリアトリム
ハリアー PHEV:上質で包まれる空間

Z PHEV標準装備:
- インストルメントパネル〜ドアトリムに金属メッシュ質感のダークレッドパイピングオーナメント
- 12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ(Zグレード)
- JBLプレミアムサウンドシステム(Zグレード)
- カラーヘッドアップディスプレイ(Zグレード)
- 後席シートヒーター標準装備
- 床下透過表示機能付パノラミックビューモニター
- AC100V/1500Wコンセント(全グレード)
インテリアカラー:
- ブラック×ダークレッドのコンビネーション
- 専用ステッチの本革シート
- シックで上質な大人の空間
内装比較
| 項目 | RAV4 PHEV | ハリアー PHEV |
|---|---|---|
| コンセプト | 機能的・スポーティ | 上質・ラグジュアリー |
| シート | スポーツ志向(GR SPORT) | 本革・上質 |
| 音響システム | 標準オーディオ | JBL(Z標準) |
| 専用装備 | GR専用(SPORT) | パノラミックビュー・HUD |
| 後席快適性 | 標準的 | シートヒーター標準 |
ハリアー PHEVは、後席の快適性や音響システムなど、ラグジュアリー装備が充実しています。
8. 価格とグレード構成
RAV4 PHEV:シンプルな2グレード展開
グレード構成:(2026年3月発売)
| グレード | 駆動 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| Z | E-Four | 600万円 |
| GR SPORT | E-Four | 630万円 |
- 両グレードともE-Four(電気式4WD)のみ
- シンプルで分かりやすい構成
- GR SPORTは+30万円で本格スポーツ仕様
ハリアー PHEV:選択肢のある構成
グレード構成:(2025年6月改良モデル)
| グレード | 駆動 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| G PHEV | E-Four | 547万300円 |
| Z PHEV | E-Four | 626万100円 |
- Gグレードが2025年6月に追加
- よりエントリーしやすい価格設定
- Zグレードは上質装備充実
価格比較まとめ
| 比較項目 | RAV4 PHEV | ハリアー PHEV |
|---|---|---|
| エントリー価格 | 600万円(Z) | 547万300円(G) |
| 上級グレード | 630万円(GR SPORT) | 626万100円(Z) |
| 価格戦略 | スポーツ性能重視 | 幅広い選択肢 |
ハリアー PHEVのGグレードは、より手頃な価格でPHEVを体験できる選択肢です。
補助金について
両モデルとも、国や地方自治体のクリーンエネルギー車両補助金の対象となる可能性があります。補助金額は年度や自治体により変動するため、最新情報は次世代自動車振興センターでご確認ください。
9. どちらを選ぶべき? ライフスタイル別おすすめ
RAV4 PHEVがおすすめの方
✓ アウトドア・アドベンチャー志向の方
- キャンプや釣り、スキーなど、アウトドアアクティビティが好き
- 悪路や雪道での走破性を重視
- 車中泊や長時間の外部給電を活用したい
✓ 圧倒的な走行性能を求める方
- 329PSのパワフルな加速を体感したい
- GR SPORTでワインディングを楽しみたい
- スポーティな走りを重視
✓ より長いEV航続距離が必要な方
- EV走行150kmで日常の大半をゼロエミッションで走りたい
- 充電頻度を減らしたい
- 最新技術のPHEVを体験したい
✓ 実用性と機能性を最優先する方
- シンプルで分かりやすい装備構成が好み
- アドベンチャーシーンでの実用性を重視
ハリアー PHEVがおすすめの方
✓ 都市型ラグジュアリーSUVが好みの方
- 流麗でエレガントなデザインに惹かれる
- 都市部での洗練されたスタイルを重視
- 高級感のある内装と快適装備を求める
✓ 上質な乗り心地と静粛性を重視する方
- しっとりとした乗り心地が好み
- 後席の快適性も重要
- 静かで滑らかな走りを楽しみたい
✓ 自宅への給電(V2H)を活用したい方
- 災害時に自宅へ電力供給したい
- ソーラーパネルと連携したエネルギーマネジメント
- DC9kWの大出力給電が魅力
✓ より手頃な価格でPHEVを購入したい方
- Gグレード547万円〜のエントリー価格が魅力
- 予算を抑えつつPHEVの魅力を体験したい
✓ JBLサウンドなど充実装備を求める方
- 高品質なオーディオシステムが欲しい
- ヘッドアップディスプレイやパノラミックビューモニターを活用したい
10. まとめ:RAV4 PHEV vs ハリアー PHEV の選択基準
性能・技術で選ぶなら → RAV4 PHEV
- システム出力329PS(クラストップレベル)
- EV航続距離150km(ハリアー比+57km)
- 新世代PHEVシステム(SiC半導体採用)
- GR SPORTの本格スポーツ性能
- アウトドアでの給電能力(約7日間)
デザイン・快適性で選ぶなら → ハリアー PHEV
- 流麗なクーペフォルムのエレガントデザイン
- 上質で洗練された内装空間
- JBLサウンド・HUD・パノラミックビューなど充実装備
- V2H対応の自宅給電機能
- Gグレード547万円〜の手頃な価格
総合評価
| 評価項目 | RAV4 PHEV | ハリアー PHEV | 勝者 |
|---|---|---|---|
| システム出力 | 329PS | 306PS | RAV4 |
| EV航続距離 | 150km | 93km | RAV4 |
| 最新技術 | SiC半導体 | 従来型 | RAV4 |
| デザイン性 | 力強い | エレガント | ハリアー |
| 内装の質感 | 機能的 | ラグジュアリー | ハリアー |
| 快適装備 | 標準的 | JBL・HUD等充実 | ハリアー |
| 価格(エントリー) | 600万円 | 547万円 | ハリアー |
| V2H給電 | 未確認 | 対応(DC9kW) | ハリアー |
| アウトドア性能 | ◎ | ○ | RAV4 |
| 都市での洗練度 | ○ | ◎ | ハリアー |
結論:あなたのライフスタイルが決め手
新型RAV4 PHEVは、トヨタの最新技術を結集した新世代プラグインハイブリッドSUVです。329PSのシステム出力、150kmのEV航続距離、GR SPORTのスポーツ性能など、性能と機能性で他を圧倒します。アウトドアやアクティブなライフスタイルを楽しむ方、最新技術を体験したい方には最適な選択です。
ハリアー PHEVは、流麗なデザインと上質な空間、充実した快適装備を備えた都市型高級SUVです。547万円から選べる価格設定、V2H対応の自宅給電機能、JBLサウンドなどのラグジュアリー装備が魅力。洗練された都市型ライフスタイルを求める方には最適です。
どちらも優れたプラグインハイブリッドSUVですが、その方向性は明確に異なります。
「冒険心とパワフルな走りを求めるなら、RAV4 PHEV」
「洗練されたラグジュアリーを求めるなら、ハリアー PHEV」
あなたのライフスタイルと価値観に合わせて、最適な一台を選んでください。

