トヨタは「ハリアー」の一部改良(年次改良)を行い2022年9月26日発表、ガソリンモデル・ハイブリッドモデルを2022年10月4日に発売する。新たに追加となるプラグインハイブリッド車(PHEV)は2022年10月31日に発売する。
新型 ハリアー 一部改良について
グレード「Z」「Z “Leather Package”」パノラミックビューモニターを標準装備。インテリアカラーに新色をラインナップする。先進機能を付与し機能を向上させた最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載し「低速時加速抑制機能」「交差点右折時の対向直進車、歩行者検知」「緊急時操舵回避支援機能」を追加。「ドライバー異常時対応システム」を採用「レーダークルーズコントロール」にカーブ速度抑制機能を追加。今回は新たにPHVモデルを追加する。上級グレードは7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ+オプティトロンメーターから12.3インチTFTディスプレイ(フル液晶デジタルメーター)を採用する。ナビゲーションシステムを「コネクティッドナビ」に変更。オプションとしてHDMI端子、「車内Wi-Fi」を設定。USB端子をType AからType Cに変更。床下透過表示機能付パノラミックビューモニターを採用。



新たに「PHEVモデル」を追加する。
「低速時加速抑制機能」「交差点右折時の対向直進車、歩行者検知」「緊急時操舵回避支援機能」など強化された最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載。
12.3インチTFTディスプレイフル液晶デジタルメーターを採用する。
ナビゲーションシステムを「コネクティッドナビ」に変更。
オプションとしてHDMI端子、車内Wi-Fiを設定。USB端子をType AからType Cに変更。
最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載
「低速時加速抑制機能」「交差点右折時の対向直進車、歩行者検知」「緊急時操舵回避支援機能」を追加。低速時、自車直前の歩行者や自転車運転者、車両を検知し加速を抑制する低速時加速抑制機能。交差点右折時の対向直進車、ならびに右左折時の対向方向から横断してきた歩行者も検知可能。緊急時のドライバー回避操舵をきっかけに操舵をアシストする緊急時操舵回避支援機能。
カーブ速度抑制機能 自動車専用道路などにおいて設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速制御する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を追加。
ドライバー異常時対応システム レーントレーシングアシスト[LTA]制御中にドライバーの無操作状態が継続している場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促す、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援。
新型 ハリアー 一部改良 価格 グレード
今回の一部改良モデルで最大の変更は「 G “Leather Package”」をガソリン車、ハイブリッド車で廃止している。更に同レベルのグレードで比較すると108,000円〜138,000円価格上昇が行われており、円安や改良などの影響を受けている。
ガソリンエンジンモデル
先代のハリアーはガソリン車が2,990,000円~4,430,000円であったが、新型となり3,128,000円~4,538,000円となり価格差がある。戦略的に2,990,000円という割安感が3,128,000円となりハードルが上がった感覚があるかもしれない。
モデル | エンジン | トランス ミッション |
駆動 方式 |
価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
Z “Leather Package” |
直列4気筒 2.0L直噴エンジン 「Dynamic Force Engine」 |
Direct Shift- CVT |
2WD(FF) | 4,338,000円 |
4WD | 4,538,000円 | |||
Z | 2WD(FF) | 4,038,000円 | ||
4WD | 4,238,000円 | |||
G | 2WD(FF) | 3,529,000円 | ||
4WD | 3,729,000円 | |||
S | 2WD(FF) | 3,128,000円 | ||
4WD | 3,328,000円 |
ハイブリッドモデル
先代のハリアーはハイブリッド車が3,580,000円~5,040,000円であったが、新型となり3,718,000円~5,148,000円となり価格差がある。
モデル | エンジン | トランス ミッション |
駆動 方式 |
価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
Z “Leather Package” |
直列4気筒 2.5L 直噴エンジン 「Dynamic Force Engine」 +モーター |
電気式 無段階 変速機 |
2WD(FF) | 4,928,000円 |
4WD(E-Four) | 5,148,000円 | |||
Z | 2WD(FF) | 4,628,000円 | ||
4WD(E-Four) | 4,848,000円 | |||
G | 2WD(FF) | 4,119,000円 | ||
4WD(E-Four) | 4,339,000円 | |||
S | 2WD(FF) | 3,718,000円 | ||
4WD(E-Four) | 3,938,000円 |
プラグインハイブリッド
先代のハリアーはラインナップになく新たなモデルとなる。グレードは1グレードのみ。ハイブリッド車の上位グレードとの本体価格の差額は1,052,000円となる。
モデル | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
Z | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジン 「Dynamic Force Engine」 +モーター(PHEV) | 電気式 無段階 変速機 | 4WD(E-Four) | 6,200,000円 |
新型 ハリアー PHEVについて
トヨタは新型「RAV4 PHV」(プラグインハイブリッドモデル)同様に新開発のプラグインハイブリッドシステム“THSⅡ Plug-in”を搭載「直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ)」に大容量リチウムイオンバッテリー(リチウムイオン 電力量 8.8kWh)と強力なモーターを追加したモデルとなる。システム出力は302 HP(225 kW / 306 PS)となる、ハイブリッドモデルを83HP(62 kW / 84 PS)上回る。EV走行のみの航続距離はWLTCモード燃費93km/L。ハイブリッド燃費WLTCは20.5km/L。加速性能は0-100km/h加速6.0秒。航続距離は1,300km。
大容量のバッテリーに蓄えた電力を「走る」以外にも使えるハリアーPHEV。車内に設置されたコンセントによる車内での使用に加え、付属されるヴィークルパワーコネクターを普通充電インレットに挿し込めば、100Vの外部給電用コンセントに。合計1500Wまで対応。
エクステリアは専用フロントグリルなどを採用。専用外板色グレーメタリック<1G3>設定。随所にブラック塗装を施したほか、内装には、インストルメントパネルからドアトリムへ金属メッシュ質感の「ダークレッドパイピングオーナメント」を採用。

スペック | ハリアー PHEV |
---|---|
全長 | 4,740mm |
全幅 | 1,855mm |
全高 | 1,660mm |
ホイールベース | 2,690mm |
エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 130kW(177ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 219Nm(22.3kgfm)/ 3,600rpm |
フロントモーター 最大出力 | 134kW(182ps) |
フロントモーター 最大トルク | 270Nm(27.5kgfm) |
リアモーター 最大出力 | 40kW(54ps) |
リアモーター 最大トルク | 121Nm(12.3kgfm) |
システム出力 | E-Four:225kW(306ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
バッテリー | リチウムイオン バッテリー 18.1kWh |
駆動方式 | 4WD (E-Four) |
乗車定員 | 5名 |
最小回転半径 | 5.7m |
車両重量 | 1,950Kg |
JC08モード燃費 | ー |
WLTCモード燃費 | 20.5㎞/L |
EV航続距離 | 93km/L |
価格 | 6,200,000円 |
新型 ハリアー について思うこと
トヨタにとって「ハリアー」は日本市場においてクロスオーバーSUVという存在であり販売力の高い車種である。今回はトヨタとして正常進化を果たし、インテリアを変更したり、パワートレーンを追加することで見た目以上に乗ったときに進化を感じるモデルとなる。安全装備の充実や最新装備により頼れる一台となる。
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