2028年のトヨタは、カローラクロス・ハリアー・ヤリスクロスといった主力SUVの世代交代に加え、GRスープラとGR86という2台のスポーツカーのフルモデルチェンジが重なる「当たり年」になりそうです。商用の分野でも、プロボックスの次期型や、燃料電池で走る「ハイラックスFCEV」の登場が見込まれています。
カギを握るのは、トヨタが2024年5月に開発を公表し、2026年10月にハイブリッドシステムの全体像を示した新世代の直列4気筒エンジンです。2028年前後に世代交代を迎える車種の多くが、この新エンジンを積むと予想されています。
この記事では、2028年に発売・発表が予想されるトヨタの新型車とモデルチェンジ情報を、登場が近い順にまとめました(全7モデル)。ハイラックスFCEVを除き、トヨタから正式な発表がない予想の情報です。それぞれの詳しい内容は、各車種の記事でご覧ください。(2026年10月30日更新)
2028年 トヨタ 新型車・モデルチェンジ 一覧表
まずは、この記事で紹介する7モデルを一覧で確認しましょう。現行型の登場時期を見ると、どの車種も7〜8年以上がたっており、世代交代のタイミングが近づいていることが分かります。
| 車種 | 内容 | 現行型の登場 | 登場時期 |
|---|---|---|---|
| カローラクロス | フルモデルチェンジ(2代目) | 2021年9月(日本) | 2028年1月頃(予想) |
| ハリアー | フルモデルチェンジ(5代目) | 2020年6月 | 2028年(予想) |
| GRスープラ | フルモデルチェンジ | 2019年(2026年3月に販売終了) | 2028年(予想) |
| GR86 | フルモデルチェンジ(3代目) | 2021年10月 | 2028年頃(予想) |
| ヤリスクロス | フルモデルチェンジ(2代目) | 2020年8月 | 2028年前後(予想) |
| プロボックス | フルモデルチェンジ | 2002年(2014年に大幅改良) | 2027〜2028年(予想) |
| ハイラックスFCEV | 燃料電池車を新設定 | 9代目は2026年5月(日本) | 2028年(欧州など・トヨタ発表) |
このほか、カローラ(セダン)やカローラツーリングの次期型も2027年以降の登場が予想されており、時期によっては2028年にずれ込む可能性があります。
トヨタ 新型 カローラクロス フルモデルチェンジ 2代目 2028年1月頃発売予想
トヨタのコンパクトSUV「カローラクロス」は、2028年1月頃にフルモデルチェンジを受け、2代目に生まれ変わると予想されています。日本では2021年9月に発売され、手ごろな価格と全長約4.5mの使いやすいサイズで、ファミリー層を中心に人気を集めてきました。

2025年の一部改良で顔つきが新しくなり、2.0Lハイブリッドを積む「GR SPORT」も加わりました。次期型では、新世代エンジンとハイブリッドの組み合わせや、エンジンの小型化を生かした低いボンネットのデザインが期待されています。発売時期・価格はトヨタから発表されていません。

トヨタ 新型 ハリアー フルモデルチェンジ 5代目 2028年発売予想
トヨタの高級クロスオーバーSUV「ハリアー」は、2028年にフルモデルチェンジを受け、5代目になると予想されています。現行の4代目は2020年6月の発売で、2028年に切り替われば約8年ぶりの全面改良です。以前は2027年の登場も予想されていましたが、最近は2028年とする見方が強まっています。

現行型は2026年8月の改良でラインアップが見直され、モデル末期に入っています。次期型には新世代の1.5L直列4気筒ターボとハイブリッドの組み合わせが期待されており、クーペのような流れるシルエットを受け継ぎつつ、より低く構えたデザインになると予想されています。

トヨタ 新型 GRスープラ フルモデルチェンジ トヨタ単独開発へ 2028年発売予想
トヨタを代表するスポーツカー「GRスープラ」は、2028年にフルモデルチェンジを受けると有力視されています。現行のA90型は2019年に登場し、最終モデル「A90 Final Edition」を最後に、2026年3月で販売を終えました。

A90型はBMW Z4と共同で開発され、BMW製の直列6気筒3.0Lターボを積んでいました。次期型はトヨタが単独で開発し、新世代の直列4気筒2.0Lターボを積むと予想されています。スープラの象徴だった「直6」から「直4」への転換が実現するかが、最大の注目点です。発売時期・価格・スペックは発表されていません。

トヨタ 新型 GR86 フルモデルチェンジ 3代目 2.0L直4へ 2028年頃発売予想
FRスポーツカー「GR86」は、2028年頃に3代目へのフルモデルチェンジが予想されています。現行の2代目は2021年10月の発売で、SUBARU BRZと共同開発した骨格に、2.4Lの水平対向4気筒エンジンを積んでいます。

トヨタはスーパー耐久で開発車両「GR86 Future FR concept」を走らせてきており、2026年10月の岡山大会では次期型につながるとみられる試作車も走りました。次期型は新世代の2.0L直列4気筒を積むと予想され、実現すれば86シリーズが初めて水平対向エンジンを手放すことになります。6速マニュアルが残るかどうかにも注目が集まります。

トヨタ 新型 ヤリスクロス フルモデルチェンジ 2代目 2028年前後発売予想
トヨタでいちばん手ごろなハイブリッドSUV「ヤリスクロス」は、2028年前後に2代目へのフルモデルチェンジが予想されています。現行モデルは2020年8月の発売で、2028年に切り替われば約8年のモデルサイクルになります。

欧州では2026年4月に顔つきを新しくした改良型が発表され、日本でも2027年に大がかりな改良が予想されています。そのため、フルモデルチェンジはその後になる見込みです。次期型は、現行の1.5L直列3気筒から、新開発の1.5L直列4気筒ハイブリッドに切り替わると予想されています。

トヨタ 新型 プロボックス フルモデルチェンジ 2027〜2028年発売予想
仕事のクルマの定番「プロボックス」は、2027年から2028年頃にフルモデルチェンジを受けると予想されています。2002年に登場し、2014年の大がかりなマイナーチェンジを経て、20年以上売られ続けているロングセラーです。

2026年9月4日の一部改良で装備が強化されましたが、骨格の基本設計は古いままです。次期型では、ヤリスやアクアと同じTNGAのプラットフォームへの切り替えや、ハイブリッドの進化が予想されています。荷室の広さや耐久性など、商用バンとしての使いやすさをどう保つかがポイントになります。

トヨタ 新型 ハイラックスFCEV 水素で走るピックアップ 2028年投入予定
トヨタは、燃料電池で走るピックアップトラック「ハイラックスFCEV」を、2028年に欧州などで投入する計画を明らかにしています。2026年9月にドイツ・ハノーファーで開かれた商用車ショー「IAA TRANSPORTATION 2026」で、市販に向けた計画が示されました。今回のまとめの中で、トヨタが時期を公表している唯一のモデルです。

MIRAIで培った燃料電池の技術を使い、航続距離400km以上、けん引能力2.5tを目標にしています。法人や事業者向けのモデルで、日本への導入は発表されていません。2027年のダカールラリーには、燃料電池車の「DKR GR FC Hilux」で参戦する予定です。なお、9代目のハイラックス(ディーゼル)は2026年5月28日に日本で発売されています。

2028年の新型トヨタ車を支える2つの新技術
2028年前後のトヨタの新型車を理解するうえで欠かせないのが、トヨタが公式に発表している次の2つの技術です。
① 新1.5L直4の「次世代ハイブリッド」

トヨタは2026年10月28日、新しく開発した1.5L直列4気筒エンジンを中心とする「次世代ハイブリッド」を欧州で発表しました。今のハイブリッド車より燃費を15%以上よくすることが目標で、自然吸気とターボの2種類をそろえます。電気自動車・プラグインハイブリッド・ハイブリッドを同じ骨格でつくる「マルチパスウェイ・プラットフォーム」に載せる計画です。どの車種に、いつから積むのかは発表されていませんが、2028年前後に世代交代するカローラクロスやヤリスクロスが有力な候補です。

② 電気自動車向けの「全固体電池」
トヨタと出光興産は2023年10月12日、電気自動車用の全固体電池の量産に向けて協業すると発表しました。トヨタは2027〜2028年の全固体電池の実用化を目指しており、出光興産は材料となる固体電解質をつくる大型の設備を2027年の完成に向けて建設しています。全固体電池は、今のリチウムイオン電池より充電時間の短縮や航続距離の延長が期待される技術で、最初にどの車に積まれるかが注目されます。

2028年のトヨタ 注目ポイント
2028年のトヨタで注目したいポイントは次の3つです。
・主力SUVの世代交代:カローラクロス・ハリアー・ヤリスクロスと、売れ筋のSUVが相次いで新型になると予想されています
・スポーツカーが直4の新時代へ:GRスープラは直6から、GR86は水平対向から、新世代の直列4気筒に切り替わると見られています
・エンジンと電池の両方が進化:燃費15%以上向上を目指す次世代ハイブリッドと、全固体電池の実用化が同じ時期に重なります
2028年の新型を待つべき?今買うべき?
1つ目のポイントは、今乗っている車の車検や使い方です。2028年の新型はまだ予想の段階で、発売時期がずれる可能性もあります。車検が近い方や、すぐに車が必要な方は、熟成の進んだ現行モデルを選ぶのも十分に賢い選択です。
2つ目は、新しいパワートレインにこだわるかどうかです。燃費の良さを最優先するなら、新世代ハイブリッドを積む次期型を待つ価値があります。一方で、GRスープラの直6やGR86の水平対向エンジンのように、現行型にしかない魅力もあります。
3つ目は、価格です。最近の新型車は装備の充実とともに値上がりする傾向にあり、次期型も現行型より高くなる可能性があります。予算を重視する方は、現行型の値引きや残価設定ローンの条件と比べて判断するのがおすすめです。
2028年のトヨタ新型車に関するよくある質問(FAQ)
Q. 2028年に発売されるトヨタの新型車は、正式に発表されていますか?
A. 2028年の投入が公表されているのは、欧州などに向けたハイラックスFCEVです。そのほかの車種は、トヨタから正式な発表がない予想の情報です。
Q. 新しい1.5L直4ハイブリッドはどの車に積まれますか?
A. トヨタは搭載する車種と時期を発表していません。2028年前後に世代交代するカローラクロスやヤリスクロスなどが候補と見られています。
Q. 現行のGRスープラはまだ買えますか?
A. 現行A90型は、最終モデル「A90 Final Edition」を最後に2026年3月で販売を終えています。新車で手に入れるには次期型を待つことになります。
Q. ハイラックスFCEVは日本でも発売されますか?
A. 日本への導入は発表されていません。トヨタは欧州などで2028年に投入する計画を示しています。
まとめ:2028年のトヨタは「新世代エンジン」が主役
2028年のトヨタは、カローラクロス・ハリアー・ヤリスクロスといった人気SUVと、GRスープラ・GR86のスポーツカーが、新世代の直列4気筒エンジンとともに生まれ変わる年になりそうです。商用車ではプロボックスの次期型、水素で走るハイラックスFCEVにも期待がかかります。
多くの車種はまだ予想の段階です。2027年に登場が予想されるルーミー、ハイエース、GRセリカなどは2027年のまとめ記事で紹介しています。最新情報が入り次第、随時更新していきます。

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