スズキは「スペーシア」「スペーシアカスタム」「スペーシアギア」の一部仕様変更を行い2021年12月24日に発売する。今回多くの進化したポイントが多い中で、「残念だと思った」部分をまとめてみた。
新型 スペーシア 残念だと思ってしまう点
電動パーキングブレーキ&ホールド
「電動パーキングブレーキ&ホールド」機能は自動的にパーキングブレーキがかかるシステムでかなり便利な機能。信号などで停止時にブレーキペダルから足を離しても停止状態が保持。最近では軽自動車でもついているが新型 「スペーシア」「スペーシアカスタム」「スペーシアギア」 には非搭載である。
アダプティブクルーズコントロール 停止状態を保てるのは約2秒
ステアリングのACCスイッチを操作すると、ステレオカメラで先行車との距離を測定。設定した車間距離を保ちながら加速・減速、さらに停止まで自動追従します。高速道路での長距離運転や渋滞走行時の発進・停止を頻繁に繰り返す状況などで、運転操作の負担を軽減します。先行車が停止した場合、自車も停止。約2秒間は停止を保持。電動パーキングブレーキ&ホールドが採用される車などでは2秒間は停止という制限はなく前の車が発進するまで待機できる。
ブラインドスポットモニター
「ブラインドスポットモニター(BSM)」機能は隣の車線を走る車両をレーダーで検知。車両が死角エリアに入ると、ドアミラーに搭載されたLEDインジケーターを点灯してくれるので車線変更が圧倒的に楽になりました。SUVは車高が高いため左側に低い車などが見えず左側に車線変更するときなどに「ヒヤ」とした経験が何度もあるがドアミラーに搭載されたLEDインジケーターの点灯で見えない車もいることが確認できるようになった。新型 「スペーシア」「スペーシアカスタム」「スペーシアギア」 には非搭載である。
レーントレーシングアシスト
高速道路や自動車専用道路を走行中、レーダークルーズコントロールの作動時にレーントレーシングアシスト[LTA]のスイッチをONにすると車線維持に必要なステアリング操作支援を行う。新型 「スペーシア」「スペーシアカスタム」「スペーシアギア」 には非搭載である。
新開発「R06D型」エンジンモデルを不採用
新型「ハスラー」や「ワゴンR」では採用されていた、新開発「R06D型」エンジンと新開発CVTを組み合わせた新しいパワートレインを不採用とし従来通りの 「 R06A型 」エンジン を採用した。
新型スペーシア 一部仕様変更 について
エクステリアのデザイン変更、インテリアの質感をアップ。「スペーシア」はフロントグリルのデザイン変更。ボディカラー「ライトブロンズパールメタリック」を追加。「スペーシアカスタム」は 「メッキフロントグリル」に変更。 ボディカラー「インディゴブルーメタリック2」を追加、インテリアには「バイオレットインテリア&シルバーステッチ」の新色を採用。「大型9インチスマートフォン連携メモリーナビゲーション」を採用。新サービス「SUZUKI connect(スズキコネクト)」に対応。安全システム「すれ違い支援機能」を採用、「スペーシアカスタム」では新たに「車線逸脱制御機能」を採用。「スペーシア」、「スペーシアカスタム」「スペーシア ギア」は、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーS ワイド」、国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)認定車」に該当する。
SUZUKI connect(スズキコネクト)
「SOSボタンや自動での緊急通報(ヘルプネット)」「スマートフォンで車をリモート操作(エアコン/うっかり通知/ドアロック/ハザードランプ消灯)」「クルマのトラブル解決サポート」「クルマの位置確認」「クルマに何かあったらお知らせ(セキュリティアラーム/エンジン始動通知)」などに対応。
新型 スペーシア 一部仕様変更 グレードについて
グレード | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|
HYBRID G | 2WD | 1,394,800円 |
4WD | 1,518,000円 | |
HYBRID X | 2WD | 1,533,400円 |
4WD | 1,656,600円 |
新型 スペーシア カスタム 一部仕様変更 グレードについて
グレード | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|
HYBRID GS | 2WD | 1,663,200円 |
4WD | 1,786,400円 | |
HYBRID XS | 2WD | 1,811,700円 |
4WD | 1,934,900円 | |
HYBRID XSターボ | 2WD | 1,883,200円 |
4WD | 2,006,400円 |
新型スペーシア 一部仕様変更 スペックについて
スペック | 新型スペーシア | |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | |
全幅 | 1,475mm | |
全高 | 1,785mm | |
ホイールベース | 2,460mm | |
エンジン | 直列3気筒660cc +モーター (マイルドハイブリッド) |
直列3気筒660cc ターボ+モーター (マイルドハイブリッド) |
最高出力 | 52ps/6,500rpm | 64ps/6,000rpm |
最大トルク | 6.1kgm/4,000rpm | 10.0kgm/3,000rpm |
モーター最大出力 | 3.1ps/1,000rpm | |
モーター最大トルク | 5.1kgm/100rpm | |
トランスミッション | CVT | |
駆動方式 | 2WD(FF)/ 4WD | |
乗車定員 | 4名 | |
JC08モード燃費 | 30.0km/L(2WD) 26.4km/L(4WD) |
24.8km/L(2WD) 23.2km/L(4WD) |
WLTCモード燃費 | 22.2km/L(2WD) 20.2km/L(4WD) |
19.8km/L(2WD) 19.2km/L(4WD) |
新型スペーシア 一部仕様変更で思うこと
軽トールワゴンでは「N-BOX」が最大のライバルとなるが今回のマイナーチェンジでエクステリアデザインの変更や、「スペーシアカスタム」では新たに「車線逸脱制御機能」を採用。新サービス「SUZUKI connect(スズキコネクト)」に対応。安全技術の向上により「サポカーS ワイド」に対応するので軽自動車で安全性を気にする方にはおすすめの一台となる。半導体などの影響もあるが2021年10月の販売台数1位はスズキ ワゴンRとなっており「N-BOX」が首位から落ちたが今回のスペーシアのマイナーチェンジにより今後どの様なランキングになるか非常に楽しみである。
スズキ スペーシア