ホンダはシビックベースのミドルサイズSUV新型「ZR-V」 を日本にて2023年4月21日発売する。2022年9月8日に先行予約受付を開始。
新型SUV「ZR-V」の特徴について
ホンダ最新の「デジタルメーター」を採用。
エクステリアは新世代ブランドデザインを採用
ハイブリッド(e:HEV)を搭載
スマートフォンがキーの代わりになる「Hondaデジタルキー」採用。
「9インチHonda CONNECTホンダディスプレイ」を採用。ホンダ車専用車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」を搭載。「Honda Total Care プレミアム」をご利用可能。
ZR-Vは、「異彩解放」というグランドコンセプトのもと、お客様の個性を解き放ち、お気に入りの一張羅のように気分を高めるクルマを目指して開発。「グラマラス&エレガント」をキーワードに美しく洗練されたデザインや、意のままに操ることを目指したダイナミクス性能など、ドライバーに自信と余裕をもたらすクルマとして、SUVに新たな価値を提供。
北米向け新型「HR-V」が日本モデルでは「ZR-V」として発売されると言われており、もともとは「HR-V」は日本名が「ヴェゼル」であったが既に日本や欧州では「HR-V・ヴェゼル」が発売されており別の車名として「ZR-V」という名前が用意されている。日本の「ヴェゼル」と「CR-V」との丁度間となるモデルで、存在感のあるグリルとシャープなヘッドライトが特徴的なフロントビューが、伸びやかにリアに繋がるプロポーションを持ち、上質かつ洗練されたデザインを表している。
エクステリアは、水平なベルトラインと流麗なプロポーションに加え、ホイールベースを長くすることで、低く踏ん張りの効いたスタンスとした。車体の大きさは、週末のレジャーなどさまざまなアクティビティーを楽しむのに充分な室内空間の広さや実用性を備えながらも、街中でも軽快に運転できる扱いやすいサイズとした。走行性能においては、より俊敏なレスポンスのエンジンや、新採用の独立式リアサスペンションの採用、扱いやすさと洗練された走り、そして操る喜びの両立を目指した。ボディサイズは全長4,580mm、全幅1,800mm、全高1,630mm、ホイールベース2,735mm。
ホンダとしてエクステリアデザインは新鮮さがある
日本の「ヴェゼル」と「CR-V」との丁度間となるモデルで、存在感のあるグリルとシャープなヘッドライトが特徴的なフロントビューが、伸びやかにリアに繋がるプロポーションを持ち、上質かつ洗練されたデザインを表している。ホンダとしては今までにないスポーティと言うよりかは高級感を意識したデザインを採用している印象を受けた。特に、フロント周りは特に意識を感じた。
1眼LEDヘッドライトにはデイライト付きヘッドライトを採用し、特徴的な縦ラインのフロントグリルは印象的だ。リアはスッキリした印象と万人受けするリアテールランプを採用している。
ただ、どうしてもデザインが他社を連想してしまい、フロントグリルはマセラティの「グレカーレ」「レヴァンテ」などリアデザインは「カローラツーリング」を連想してしまった(個人的な感想です)。しかし、個人的にはどちらのデザインも好きなので好印象でした。
インテリア
インテリアは、左右に伸びやかに広がるインストルメントパネルを採用することで、広々とした空間を演出しました。また、細部にわたる部品の仕立ても、機能的で緻密な仕上げによって造形の美しさを際立たせ、1クラス上の上質な室内空間を目指した。ハイデッキセンターコンソールによって運転席と助手席を分けることでパーソナルな空間を創出。
ホンダとしてインテリアデザインは他のモデルと統一
インテリアパネルは水平・直線基調のデザインとし、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)の考え方に基づく視線移動の軽減や動線に沿った操作類の配置、視界を良くする。しっかり芯の通った「かたまり感」のあるソリッドなフォルム全席で爽快な視界を提供するため「スリーク&ロングキャビン」を採用。
e:HEV専用10.2インチ デジタルグラフィックメーターやHonda CONNECTに最適化されたナビゲーションシステムを標準装備。「パンチングメタルのエアコンアウトレット」「左右独立温度コントロール式フルオート・エアコンディショナー」「センターコンソールガーニッシュ」「ワイヤレスで置くだけ充電」「ステアリングインヒーターを」採用。
インテリアは「オートブレーキホールド」機能を搭載し停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を保って、アクセルを踏むと解除されるので渋滞時などで活躍してくれる。「パーキングブレーキシステム」を採用する。新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を通じて、より安心・快適なカーライフが楽しめるコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)」を提供。センターディスプレイには「9インチHonda CONNECTホンダディスプレイ」を採用。「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応。ホンダ車専用車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」を搭載。「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)」をご利用可能。スマートフォンによるリモート操作や、事故などの緊急時にクルマ自体が緊急サポートセンターに繋がり、迅速で的確な対応が可能となるトラブルサポートが可能。「自動地図更新サービス」を搭載。スマートフォンがキーの代わりになる「Hondaデジタルキー」「Honda アプリセンター」車内でデータ通信容量を購入し、インターネットに接続して楽しめる「車内Wi-Fi」を採用。
BOSEプレミアムサウンドシステムを採用。BOSE独自のサラウンドテクノロジー「Centerpoint」を採用したサウンドシステム。
パッケージング
低く安定したドライビングポジションと、見晴らしのよいアイポイントを両立させることで、運転のしやすさの確保と、ドライバーとクルマとの一体感を高めることを目指した。ワイドで水平基調な前方視界に加え、後方についても他の車両や歩行者などを認識しやすい視界とすることで、運転時における良好な視界を追求。
後席についても、前席同様ヒップポイントを低く設定することで、ルーフエンドのデザインの自由度を高めることが可能となり、流麗なルーフラインと空力性能向上をともに実現。使い勝手の良い多彩な収納スペースを用意し、お客様のさまざまなニーズに応えられるユーティリティーを確保。
新型ヴェゼル と 新型ZR-V ボディサイズ比較
新型「ヴェゼル」と新型「ZR-V」のボディサイズを比較すると全長とホイールベースが「ZR-V」の方が長い。
スペック | ヴェゼル | ZR-V | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 4,340mm | 4,580mm | +240mm |
全幅 | 1,790mm | 1,840mm | +50mm |
全高 | 1,590mm | 1,620mm | +30mm |
ホイールベース | 2,610mm | 2,680mm | +70mm |
「ZR-V」は「ヴェゼル」と「CR-V」の中間となるボディサイズにより日本においは使い勝手がよさそうだ。更に中間サイズがラインナップされることで選択しが増えることは他社にする理由がなくなる。
エンジン
ハイブリッドモデルには、「シビック e:HEV」で新開発した2.0L直噴エンジンと2モーター内蔵電気式CVTをSUVに初搭載。最高出力104kW(141ps)/6,200rpm+モーター135kW(184PS)/5,000-6,000rpmを搭載する。高レスポンスで軽快な走りを提供する1.5Lターボエンジン+CVTのガソリンモデルも設定。ハイブリッドモデル・ガソリンモデルともに、リアルタイムAWDを設定。優れた雪上旋回や登坂の性能を持ち、安心感のある雪上走行を実現。
スペック | 新型ZR-V e:HEV | 新型ZR-V Z |
---|---|---|
全長 | 4,570mm | 4,570mm |
全幅 | 1,840mm | 1,840mm |
全高 | 1,620mm | 1,620mm |
ホイールベース | 2,680mm | 2,680mm |
エンジン | 2.0L 直4 DOHC i-VTEC +モーター(i-MMD)e:HEV | 1.5L 直噴 VTEC TURBOエンジン |
最高出力 | 104kW(141ps)/ 6,200rpm | 131kW(178ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 182Nm(18.6kgm)/ 4,500rpm | 240Nm(24.5kgm)/ 1,700-4,500rpm |
モーター最高出力 | 135kW(184PS)/ 5,000-6,000rpm | - |
モーター最大トルク | 315Nm(32.1kgf・m)/ 0-2000rpm | - |
トランス ミッション | 電気式 無段変速機 | CVT+ パドルシフト |
駆動 方式 | 2WD(FF)/ リアルタイムAWD | 2WD(FF)/ リアルタイムAWD |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
WLTCモード 燃費 | 22.0km/L~22.1km/L(2WD) 21.5km/L~21.7km/L(4WD) | 14.5km/L~14.6km/L(2WD) 13.9km/L(4WD) |
ホンダ 新型 ZR-V 価格・グレードについて
価格を見て思うことは装備や車格を見ても、とても良心的な価格だと思います。ガソリン「X」グレードはなんと294万9100円と300万円を下回る価格設定をしておりかなり戦略的な価格設定をしている。更にハイブリッド車との価格差も約30万円前後と比較的ハイブリッド車を選択しやすい価格設定となっている。
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|---|
X e:HEV | 2.0L DOHC i-VTEC +2モーター ハイブリッド | 電気式 無段変速機 | 2WD | 3,298,900円 |
4WD | 3,518,900円 | |||
Z e:HEV | 2WD | 3,899,500円 | ||
4WD | 4,119,500円 | |||
X | 1.5L 直噴 VTEC TURBO | 無段変速 オートマチック (トルクコンバーター付) | 2WD | 2,949,100円 |
4WD | 3,169,100円 | |||
Z | 2WD | 3,548,600円 | ||
4WD | 3,768,600円 |
上級グレードの「Z」は「BOSEプレミアムサウンドシステム(12スピーカー)」「シートヒーター(運転席/助手席/リア左右席(4WD車))」「ステアリングヒーター」「本革シート」「ドライビングポジションシステム(シートメモリー)」など確かにあったらいいなと思う装備を多数装備している。これだけの価格差なのも納得できる装備である。
新型 ZR-V について思うこと
ホンダとって「ZR-V」は日本市場においてSUVの切り札という存在であり販売力の高い車種である。同クラスに比べても高級感と数多くの先進装備を備えている。「CR-V」までのボディサイズを求めていないが高級感がほしい人は「ヴェゼル」より「ZR-V」を選択することになるだろう。今回の新型「ZR-V」は2023年4月に発売した瞬間に話題となることは間違なく、見慣れないデザインに驚く人も多いのは間違ないだろう。あと数ヶ月余りの発売が楽しみである。
ホンダ