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アルピーヌ 新型 A390 日産リーフと兄弟車 ついにヴェールを脱ぐ! 革新的3モーターEVクロスオーバーが切り拓く電動スポーツ 徹底解説!

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フランスの名門スポーツカーブランド、アルピーヌがその輝かしい歴史に新たな1ページを刻むべく、待望の新型ピュアEVクロスオーバー「A390」を2025年5月28日に世界初公開いたしました。このA390は、アルピーヌが長年培ってきた伝統のドライビングプレジャーと、電動化時代における最先端技術、そして日常シーンでの実用性を見事に融合させた、まさにブランドの未来を象徴する一台として注目を集めております。2列5人乗りのシートレイアウトを採用しながらも、見る者を瞬時に惹きつけるアグレッシブなスタイリング、そしてスポーツカーに匹敵するほどの圧倒的なパフォーマンスを秘めたA390は、電動モビリティの新たな可能性を切り拓く存在となることでしょう。

アルピーヌは、ルノーグループの傘下において、そのスポーティなモデル開発力で世界に名を馳せてきました。近年では、ブランドの完全電動化に向けた野心的な戦略「ルノーリューション」の一環として「ドリームガレージ」構想を推進しており、A390の登場は、そのコミットメントを力強く示すものです。約1年前に発表され、EVホットハッチ市場に新風を吹き込んだ「A290」に続き、このA390はアルピーヌが目指す多様な電動スポーツモデルによって構成されるラインナップの実現に向けた、極めて重要なステップと位置付けられています。内燃機関を搭載したクーペ「アルピーヌA110」、そして前述の「アルピーヌA290」に続く、ブランドにとって3番目のモデルであり、初のEVクロスオーバーとして、その期待は高まるばかりです。

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本記事では、この注目の新型アルピーヌA390について、その魅力的なエクステリアデザインから、ドライバー中心に設計されたインテリア、革新的なパワートレインとシャシー技術、そして市場におけるポジショニングや価格、将来展望に至るまで、現在明らかになっている情報を包括的にまとめ、その全貌に迫ります。

アルピーヌ新型A390 詳細まとめ

概要・発表

  • フランスのスポーツカーブランド、アルピーヌが新型ピュアEVクロスオーバー「A390」を2025年5月28日に世界初公開。
  • アルピーヌ伝統のドライビングプレジャーと、最新の電動化技術および日常的な実用性を融合させたモデル。
  • 2列5人乗りのシートレイアウト、アグレッシブなエクステリアデザイン、スポーツカーレベルの動力性能を特徴とする。
  • アルピーヌが推進する完全電動化戦略における重要な一台であり、先に発表されたA290ホットハッチに続く電動モデル。

エクステリアデザイン

  • 2024年10月発表のコンセプトモデル「A390_β」の先進的なデザインを色濃く反映しつつ、量産向けに洗練。
  • ダイナミックで流麗なクーペSUVスタイルを採用し、ブランドのアイコンであるA110からのデザイン要素を各所に継承。
  • 伸びやかなルーフラインが後方へ傾斜し、足元には20インチから21インチの大径ホイールを装着、最低地上高は152mmを確保。
  • フロントバンパーには特徴的な三角形のアクセントを配置し、フロントおよびリアにはフルワイドなLEDライトバーを採用。
  • リアデザインは一文字のテールランプと、中央にLEDで点灯する「ALPINE」のブランドロゴが特徴。
  • ボディサイズは全長4,615mm、全幅1,885mm、全高1,532mm、ホイールベース2,708mmで、テスラ・モデルYより小型、トヨタRAV4に近いサイズ感。
  • 「GT」と「GTS」の2グレード展開で、それぞれ専用デザインのホイールやバッジで外観上の差別化。

インテリアデザイン

  • ドライバー中心のコックピット設計と、実用的な5人乗りレイアウト、上質な素材使いが特徴。
  • ダッシュボードの基本レイアウトはルノー・メガーヌE-Techと共通性があり、12.3インチのフルデジタルメータークラスターと12インチのセンタータッチスクリーンを標準装備。
  • ステアリングホイール形状、センターコンソールのデザイン、トリム素材などでアルピーヌ独自のスポーティかつ高級な空間を演出。
  • 主力グレード「GTS」には、ナッパレザー仕上げのSabelt(サベルト)製バケットシートを標準装備。
  • フランスのハイエンドオーディオブランド、Devialet(デビアレ)社と共同開発したプレミアムオーディオシステム(13スピーカー、850W出力)を搭載。
  • 荷室容量は532リットルを確保し、実用性も考慮。

パワートレインとパフォーマンス

  • ルノー・日産アライアンス共通の「AmpRミディアムプラットフォーム」をベースとしながら、アルピーヌによる専用のハードウェアとカスタムソフトウェアでシャシーを徹底チューニング。
  • フロントに1基、リアに2基の電気モーターを搭載した3モーターAWD(全輪駆動)システムを採用し、アルピーヌ独自のアクティブ・トルク・ベクタリング機能を搭載。
  • グレード別スペック:
    • A390 GT: システム最高出力401PS(295kW)、最大トルク650Nm。0-100km/h加速4.8秒、最高速度200km/h。
    • A390 GTS: システム最高出力469PS(345kW)、最大トルク808Nm。0-100km/h加速3.9秒、最高速度220km/h。
  • 両グレードともに89kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTPモードでの航続可能距離は520km~555km。最大190kWのDC急速充電に対応。
  • 一時的に出力を向上させる「オーバーテイク」機能(10秒間ブースト、使用後30秒間のクールダウンタイムあり)。
  • 走行モードやアクセル操作に応じて擬似的なエンジンサウンドを調整できる「アルピーヌドライブサウンド」機能を搭載。

シャシーとハンドリング

  • かつてのルノー・メガーヌR.S.ホットハッチと同様の油圧式ストッパーを備える専用設計サスペンションを搭載。
  • 「非常に短いステアリングレシオ」を採用し、ダイレクトでシャープなハンドリング性能を実現。
  • ブレーキフィールを重視し、回生ブレーキとメカニカルブレーキの協調制御を最適化。
  • フランスのタイヤメーカー、ミシュランと共同でA390専用に設計された特注タイヤを装着。

市場投入と価格戦略

  • 欧州本土および英国市場で、2025年の第4四半期に受注開始を予定。
  • 予想価格帯は、エントリーグレード「GT」が約6万ポンド(約81,300米ドル)、高性能版「GTS」が約7万ポンド(約94,800米ドル)程度。
  • 主な競合モデルとして、ポルシェ・マカンEV、アウディQ4スポーツバックe-tron、BMW iX2、クプラ・タバスカン、テスラ・モデルYなどを想定。
  • 生産はフランス国内で行われ、車両本体はディエップ工場、パワートレインはクレオン工場、バッテリーパックはダンケルク製造、最終組み立てはドゥエー工場が担当。
  • 米国市場への本格参入計画(2027年目標)は、輸入車への関税問題により現時点では保留状態。

アルピーヌの未来

  • A390は、アルピーヌが推進する電動モデルラインナップ構想「ドリームガレージ」の中核を担う。
  • A390発表会では、2026年デビュー予定の次世代A110スポーツカー(EV)のティーザーイメージも公開。完全電動ながらミッドシップエンジンのようなプロポーション維持を示唆。
  • アルピーヌは、多様な電動スポーツモデルを通じて、電動化時代においても運転する喜び、所有する喜びを提供し続けることを目指す。
目次

アルピーヌ 新型 A390 エクステリアデザイン – 伝統への敬意と未来への大胆な飛躍が織りなす造形美

アルピーヌA390のエクステリアデザインは、2024年10月に発表されたコンセプトモデル「A390_β」の先進的なビジョンを色濃く受け継ぎながら、量産モデルとしての洗練性と実用性を見事に調和させています。その姿は、単なるクロスオーバーSUVという枠を超え、ダイナミックなクーペSUVのシルエットを描き出し、道行く人々の視線を釘付けにすることでしょう。

コンセプトカーのDNAと量産モデルの洗練

A390_βコンセプトが示した、低く構えたアグレッシブなスタンス、シャープで彫刻的なボディワーク、そして空力性能を徹底的に追求したフォルムは、A390の量産モデルにも忠実に再現されています。もちろん、一部のショーモデル特有のワイルドなデザイン要素は現実的なものへと調整されていますが、それでもなお、一般的なクロスオーバーやクーペライクSUVとは一線を画す、強烈なスポーティネスと存在感を放っています。アルピーヌブランドの象徴である軽量スポーツクーペA110からインスピレーションを得たデザインキューが随所に散りばめられており、ブランドのヘリテージを尊重しつつ、未来へと大胆に踏み出す意志が感じられます。

流麗かつ力強いクーペSUVプロポーション

A390のサイドビューは、その最も特徴的な部分の一つと言えるでしょう。伸びやかでエレガントなルーフラインは、後方に向かってドラマチックに傾斜し、メルセデス・ベンツGLCクーペやBMW X4/X6といったプレミアムクーペSUVを彷彿とさせます。しかし、そこにアルピーヌならではの軽快感とダイナミズムが加わることで、独自の個性を確立しています。日本市場ではまだ珍しいこの種のスタイリングは、新鮮な驚きとともに受け入れられるに違いありません。サイドのキャラクターラインには、A110へのさりげないオマージュが込められており、アルピーヌの血統を感じさせます。足元を飾る大径ホイールは、20インチから21インチまでが用意され、その力強いスタンスを強調。それでいて、最低地上高は152mm(約6インチ)を確保し、さらに控えめなロアクラッディングを施すことで、日常の使い勝手や多少のラフロードへの対応力も考慮されています。これは、単に美しいだけでなく、実用性も兼ね備えるというアルピーヌの設計思想の表れです。

光が織りなす先進性とブランドアイデンティティ

フロントマスクは、A390の先進性とアグレッシブさを象徴しています。フロントバンパーには、断片的な三角形のアクセントがリズミカルに配置され、複雑かつ立体的な表情を生み出しています。そして、現代のデザイントレンドであるフルワイドなLEDライトバーがフロントとリアの両方に採用され、夜間はもちろん日中においても鮮烈な印象を与えます。特にリアセクションでは、一文字に伸びるテールランプがワイド感を強調し、その中央にはLEDで点灯する「ALPINE」のブランドロゴが誇らしげに配され、洗練されたスマートさを演出。どこかポルシェを思わせるモダンなリアビューは、A390の高性能ぶりを静かに物語っているかのようです。

ボディサイズと実用性 – 日常を刺激的に彩るジャストサイズ

そのダイナミックなスタイリングとは裏腹に、アルピーヌA390のボディサイズは、日本の道路環境でも比較的扱いやすいものにまとめられています。全長4,615mm、全幅1,885mm、全高1,532mm、そしてホイールベースは2,708mmと発表されています。車重は2,121kgです。この数値は、例えばテスラ・モデルYと比較すると全長でやや短く、全高も低く、より引き締まったプロポーションを有しています。むしろ、トヨタのRAV4などに近いサイズ感であり、ホットハッチとコンパクトSUVの中間的なディメンションと言えるでしょう。これにより、都市部での取り回しの良さと、十分な室内空間および積載能力を高い次元で両立させています。参考までに、同グループのルノーが販売するSUV「アルカナ」(全長4,570mm、全幅1,820mm、全高1,580mm、ホイールベース2,720mm)と比較すると、一回り大型化され、より実用的なキャビン空間が確保されていることがわかります。また、アルピーヌのEVハッチバック「A290」(全長3,990mm、全幅1,820mm、全高1,520mm、ホイールベース2,530mm)と比べると、クロスオーバーモデルとしてのサイズアップが顕著です。発売時には、「GT」と「GTS」という2つのグレードがラインナップされる予定であり、それぞれのグレードには、専用デザインのホイールやバッジが与えられ、エクステリアにおいても明確な個性が主張されることになります。

アルピーヌA390 と主要競合モデル ボディサイズ比較表

車種名全長 全幅全高ホイールベース
アルピーヌ A3904,615mm1,885mm1,532mm2,708mm
テスラ モデルY4,751mm1,921mm1,624mm2,890mm
ポルシェ マカンEV4,784mm1,938mm1,621mm2,893mm
アウディ Q4 Sportback e-tron4,588mm1,865mm1,614mm2,764mm
BMW iX24,554mm1,845mm1,560mm2,692mm
トヨタ RAV4 (Adventure)4,610mm1,865mm1,690mm2,690mm

グレードによる個性の表現

発売時には、「GT」と「GTS」という2つのグレードがラインナップされる予定です。それぞれのグレードには、専用デザインのホイールとバッジが与えられ、エクステリアにおいても明確な個性が主張されます。よりスポーティなキャラクターが与えられるであろうGTSグレードには、さらなるエアロパーツや専用のアクセントカラーなどが期待され、オーナーの所有欲を満たすディテールが盛り込まれることでしょう。

アルピーヌ 新型 A390 インテリア – ドライバーを昂らせる先進性と日常を豊かにする上質空間

アルピーヌA390のインテリアは、エクステリアのスポーティで未来的な印象を裏切ることなく、ドライバー中心のコクピットデザインと、実用的な5人乗りレイアウト、そして上質な素材使いによって、乗る者すべてに特別な時間を提供します。コンセプトカーで示された未来的なキャビンは、より現実的で使いやすい空間へと昇華されつつも、アルピーヌならではの情熱とこだわりが隅々にまで息づいています。

ルノーとのシナジーとアルピーヌ独自の洗練

アルピーヌA390のインテリアに目を向けると、エクステリアのスポーティで未来的な印象を裏切ることなく、ドライバー中心のコクピットデザインと、実用的な5人乗りレイアウト、そして上質な素材使いによって、乗る者すべてに特別な時間を提供してくれる空間が広がっています。コンセプトカーで示された未来的なキャビンは、より現実的で使いやすい空間へと昇華されつつも、アルピーヌならではの情熱とこだわりが隅々にまで息づいています。ダッシュボードの基本レイアウトは、同じルノー・日産アライアンスの「AmpRミディアムプラットフォーム」を共有するルノー・メガーヌE-Techなどと共通性が見受けられます。ドライバー正面には12.3インチのフルデジタルメータークラスターが配され、多彩な情報をグラフィカルかつ高精細に表示します。センターコンソールには、12インチの大型タッチスクリーン式インフォテインメントディスプレイが標準装備され、各種車両設定やナビゲーション、エンターテインメント機能を直感的に操作可能です。このセンターディスプレイは、わずかに運転席側に傾けられており、まさにドライバーオリエンテッドな空間設計と言えるでしょう。インフォテインメントシステムにはAndroid Automotiveが搭載され、専用のスマートフォンアプリで遠隔操作できるテレメトリー機能も装備されるなど、最新のコネクティビティにも対応しています。

最上級の快適性と高揚感をもたらすシートとオーディオ

特に注目すべきは、主力グレードとなるGTSに標準装備されるナッパレザー仕上げのSabelt製バケットシートです。モータースポーツシーンで高い評価を得るSabelt社とのコラボレーションにより生み出されたこのシートは、優れたホールド性と長距離移動でも疲れにくい快適性を両立。アクティブなドライビングをしっかりとサポートしながら、ラグジュアリーな雰囲気も醸し出します。

また、聴覚体験においても妥協はありません。フランスのハイエンドオーディオブランド、Devialet(デビアレ)社と共同開発したプレミアムオーディオシステムが搭載されます。合計13個のスピーカーから放たれる850Wのパワフルかつクリアなサウンドは、車内を臨場感あふれるコンサートホールへと変貌させ、ドライビングの喜びを一層深めてくれることでしょう。

実用性も忘れないアルピーヌの配慮

スポーツカーブランドでありながら、A390は日常の使い勝手も重視しています。現実的な2列5人乗りレイアウトを採用し、後部座席にも十分なスペースを確保。さらに、荷室容量は532リットル(18.8立方フィート)と、このクラスのクーペSUVとしては十分な広さを誇り、ファミリーユースやレジャーなど、多様なシーンに対応可能です。デザイン性と実用性、その両立こそがA390の大きな魅力の一つなのです。

アルピーヌ 新型 A390 パワートレインとパフォーマンス – 3つの心臓が織りなす、未体験のドライビングダイナミクス

アルピーヌA390の真骨頂は、その革新的なパワートレインと、それによってもたらされる圧倒的なパフォーマンスにあります。電動化時代におけるスポーツドライビングの新たなベンチマークとなるべく、アルピーヌのエンジニアたちは持てる技術のすべてをこの一台に注ぎ込みました。

共有プラットフォームの可能性を最大限に引き出すアルピーヌマジック

アルピーヌA390の真骨頂とも言えるのが、その革新的なパワートレインと、それによってもたらされる圧倒的なパフォーマンスです。電動化時代におけるスポーツドライビングの新たなベンチマークとなるべく、アルピーヌのエンジニアたちは持てる技術のすべてをこの一台に注ぎ込みました。A390は、ルノー・メガーヌE-TechセニックE-Tech、そして日産アリアリーフといったモデルと共通の「AmpRミディアムプラットフォーム」をベースとしていますが、アルピーヌは単にプラットフォームを流用するのではなく、そのポテンシャルを最大限に引き出すために、シャシーに対して専用のハードウェアとカスタムソフトウェアによる徹底的なチューニングを施しました。これにより、共通の骨格を持ちながらも、走りにおいては全く異なる、アルピーヌならではの刺激的でダイナミックなキャラクターが与えられています。

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革新のトライモーターAWDシステムとアクティブ・トルク・ベクタリング

本モデル最大のハイライトは、フロントに1基、リアに2基の電気モーターを搭載した、合計3モーターによるAWD(全輪駆動)システムです。この高度なシステムは、アルピーヌ独自のアクティブ・トルク・ベクタリング機能と緻密に連携して作動します。リアの左右輪にそれぞれ独立したモーターを配置することで、コーナリング時には外側のタイヤにより多くのトルクを配分し、内側のタイヤには回生ブレーキをかけるなど、自在なトルク制御を瞬時に行い、そのボディサイズからは想像もつかないほど機敏でシャープなハンドリング性能を実現します。まるで後輪駆動スポーツカーのような俊敏な回頭性と、AWDならではの圧倒的なトラクション性能およびスタビリティを高い次元で両立させており、電気自動車にありがちな重量に起因する鈍重感を最小限に抑え、ドライバーとクルマの一体感を高めることに大きく貢献しています。

2つのグレード、2つの強烈な個性

AA390は、「GT」と「GTS」の2つのグレードで、それぞれ異なるレベルのパフォーマンスを提供します。

標準モデルとなる「A390 GT」は、システム最高出力396馬力(295kW/401PS)、最大トルク66.3kgm(650Nm)を発生。0-100km/h加速は4.8秒、最高速度は200km/hに達し、日常域での扱いやすさと、必要十分以上の動力性能をバランスさせています。

一方、高性能版の「A390 GTS」は、システム最高出力が実に463馬力(345kW/469PS)、最大トルクは82.4kgm(808Nm)という驚異的な数値を誇ります。これにより、0-100km/h加速はわずか3.9秒という、スーパーカーに迫る俊足ぶりを発揮し、最高速度も220km/hへと高められています。まさにアルピーヌのレーシングスピリットを体現するグレードと言えるでしょう。

両グレードともに、エネルギー密度を高めた89kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しており、これにより、WLTPモードにおける航続可能距離は、装着されるホイールによって異なり、20インチホイール装着車で555km、21インチホイール装着車でも520kmを確保しています。パフォーマンスを重視しながらも、日常の足としてはもちろん、長距離のグランドツーリングにも十分対応できる実用性を備えています。また、充電性能に関しても、最大190kWのDC急速充電に対応しており、例えば80%までの充電であれば約25分で完了するなど、利便性も高められています。

ドライビングをエンターテイメントに変えるユニークな機能

A390には、ドライビングの楽しさをさらに増幅させるユニークな機能が搭載されています。その一つが「オーバーテイク」機能です。ステアリングホイール上のボタン操作一つで、10秒間、一時的にモーターの出力を最大限に引き出し、追い越し加速などで強烈なブーストを得ることができます。ただし、この機能は連続使用できず、一度使用すると30秒間のクールダウンタイムが必要となるなど、まるでレーシングゲームのパワーアップアイテムのような遊び心も備えています。

さらに、「アルピーヌドライブサウンド」と名付けられた機能も搭載。これは、走行モード(「デイリー」と「スポーツ」の2つのプロファイルから選択可能)やアクセル操作に応じて、室内に響く擬似的なエンジンサウンドを調整できるというものです。静粛性の高いEVでありながら、ドライバーの気分を高揚させるエモーショナルなサウンドを提供し、運転する喜びを五感で感じさせてくれます。

アルピーヌ 新型 A390 シャシーとハンドリング – アルピーヌのDNAが息づく、人馬一体の走り

アルピーヌの真髄は、いつの時代も卓越したハンドリング性能にありました。A390は、その伝統をEVという新たなステージにおいても継承すべく、シャシーと足回りにも徹底的なこだわりが貫かれています。

レーシングの血統を受け継ぐ専用サスペンション

A390のサスペンションシステムには、かつて生産されていたルノー・メガーヌR.S.ホットハッチに搭載され、高い評価を得たものと同様の、油圧式ストッパーを備える専用設計のものがインストールされています。これにより、日常の快適な乗り心地と、限界領域での正確なコントロール性という、相反する要素を高次元でバランスさせています。

ドライバーの意のままに応えるステアリングとブレーキ

アルピーヌのエンジニアは、A390に「非常に短いステアリングレシオ」を採用したと語っています。これにより、わずかなステアリング操作にもシャープに反応し、ダイレクト感あふれるハンドリングを実現。ドライバーの意思が即座に車両の挙動に反映されるため、クルマとの一体感を強く感じながら、ワインディングロードを駆け抜ける喜びを堪能できるでしょう。また、ブレーキフィールにも細心の注意が払われており、回生ブレーキとメカニカルブレーキの協調制御を最適化することで、自然でリニアな制動感を実現しています。

ミシュランとの共同開発による専用タイヤ

その卓越したハンドリング性能を路面に確実に伝えるため、A390にはフランスのタイヤメーカー、ミシュランと共同で専用設計された特注タイヤが装着されます。タイヤのコンパウンドからトレッドパターンに至るまで、A390の持つパフォーマンスを最大限に引き出すべく最適化されており、ドライ・ウェットを問わず高いグリップ力と優れたコントロール性を提供します。

アルピーヌ 新型 A390 市場投入と価格戦略 – プレミアムEV市場における新たな挑戦者

アルピーヌA390は、その革新的な技術と魅力的なデザインをもって、競争が激化するプレミアムEV市場へと打って出ます。その発売時期や価格、そして市場におけるライバルたちとの関係性について見ていきましょう。

欧州市場での展開と予想される価格帯

A390の受注は、欧州本土および英国において、2025年の第4四半期に開始される予定です。最終的な価格はまだ正式に発表されていませんが、初期の見積もりでは、エントリーグレードの「GT」が約6万ポンド(現在の為替レートで約81,300米ドル)、高性能バージョンの「GTS」が約7万ポンド(約94,800米ドル)程度になるとされています。これは、例えば英国で68,500ポンドから販売されているポルシェ・マカンEVとほぼ同等の価格帯となり、A390がプレミアムセグメントのど真ん中を狙っていることが伺えます。

熾烈な競争が予想されるライバルたち

この価格帯の電動SUV/クロスオーバー市場は、まさに強豪ひしめく激戦区です。A390の直接的なライバルとしては、前述のポルシェ・マカンEVをはじめ、アウディQ4スポーツバックe-tron、BMW iX2、そして新興勢力のクプラ・タバスカンなどが挙げられます。さらに、マセラティ・グレカーレ フォルゴーレのようなラグジュアリーブランドのEVや、BMW i4 M50のような高性能EVセダン、DS Automobilesの新型モデル(DS No8)、そして依然として高い人気を誇るテスラ・モデルYなども競合相手となるでしょう。これらの強力なライバルたちに対して、A390がアルピーヌならではのドライビングプレジャーとフレンチブランド特有の洒脱なデザイン、そして革新的な3モーターAWDシステムといった独自の魅力をどこまでアピールできるかが、市場での成功の鍵を握ります。

フランスでの生産と品質へのコミットメント

A390は、アルピーヌの母国であるフランス国内で生産されます。車両本体の製造は、アルピーヌの歴史的な拠点であるディエップ工場が担当。パワートレインはルノーグループのクレオン工場から供給され、バッテリーパックはダンケルクで製造、そして最終的な組み立てはドゥエー工場で行われるという、フランス国内のサプライチェーンを活用した体制が敷かれます。これにより、高い品質基準を維持しつつ、ブランドのアイデンティティを製品に色濃く反映させることが可能となります。

北米市場への展望と立ちはだかる関税の壁

アルピーヌは、かねてより2027年を目処とした米国市場への本格参入を計画していました。しかし、近年、特に欧州からの輸入車に対して課される可能性のある関税の問題が、その計画に影を落としています。完全にフランスで生産されるA390は、もし高関税が課されれば大きな影響を受けることは避けられません。そのため、現時点では米国市場への投入計画は保留状態となっています。ただし、今後の欧州と米国間の貿易交渉の展開次第では、状況が変化する可能性も残されています。数年後には、A390が北米の道を駆け抜ける姿を見ることができるかもしれません。

アルピーヌの未来 – A390が先導する電動スポーツカーの新時代と、次なる一手

新型A390の発表は、単に一台のニューモデルが登場したというだけでなく、アルピーヌブランドが電動化時代においてもスポーツカーの魂を追求し続けるという強い意志表明でもあります。そして、その視線はすでに次なる未来へと向けられています。

ブランドの電動化戦略におけるA390の重要な役割

A390は、アルピーヌが推進する「ドリームガレージ」構想の中核を担うモデルの一つです。この構想は、A290のようなコンパクトなホットハッチから、A390のような高性能クロスオーバー、そして将来的にはブランドのアイコンであるA110の電動後継モデルまで、多様なニーズに応える魅力的なEVラインナップを構築することを目指しています。A390は、その中で実用性とパフォーマンスを高次元で融合させたモデルとして、ブランドの新たな顧客層を開拓し、電動アルピーヌのイメージを牽引する役割を期待されています。

次世代A110 EVへの期待感を高めるティーザー

A390の発表会の席では、ファンにとって嬉しいサプライズもありました。それは、来年(2026年)のデビューが予定されている次世代A110スポーツカーのティーザーイメージが公開されたことです。この次期A110は、完全な電動パワートレインを搭載することが明言されていますが、公開されたティーザーからは、現行A110のミッドシップエンジンモデルが持つ、低くワイドで官能的なプロポーションが巧みに維持されている様子が伺えます。また、特徴的な4灯式ヘッドライトは、よりシャープで角張ったLEDグラフィックへと進化しており、ベールの下に隠された引き締まったリアフェンダーのラインも、その運動性能の高さを予感させます。軽量スポーツカーとしてのアルピーヌのDNAを、電動化時代にどのように昇華させてくれるのか、期待は高まるばかりです。

アルピーヌが描く「夢のガレージ」の実現に向けて

アルピーヌは、A290、A390、そして未来のA110 EVといったモデル群を通じて、電動化時代においても運転する喜び、所有する喜びを提供し続けることを目指しています。それぞれのモデルが独自の個性を持ちながらも、アルピーヌならではの俊敏なハンドリング、洗練されたデザイン、そして革新的なテクノロジーという共通の価値観を共有することで、顧客にとって真に魅力的な「夢のガレージ」を創造しようとしているのです。

編集部から一言

アルピーヌ新型A390は、電動化の波が押し寄せる現代において、スポーツカーブランドがどのように進化し、新たな価値を提供できるかを示す一つの鮮烈な回答と言えるでしょう。そのアグレッシブでありながらエレガントなスタイリング、ドライバーを第一に考えた上質なインテリア、そして革新的な3モーターAWDシステムが生み出す圧倒的なパフォーマンスと意のままのハンドリングは、A390が単なる環境対応車ではなく、五感を刺激し、心の底から運転を楽しめる真のドライバーズカーであることを証明しています。

日常の喧騒から解き放たれ、ワインディングロードを駆け抜ける歓び。家族や友人と共に、快適で刺激的なドライブを楽しむ時間。そして、最先端のテクノロジーとフランスならではのエスプリが融合した美しいデザインを所有する満足感。アルピーヌA390は、これらすべてを高い次元で実現し、オーナーのライフスタイルをより豊かでアクティブなものへと変えてくれる可能性を秘めています。

欧州市場での発売は2025年第4四半期と少し先になりますが、このアルピーヌA390が、電動スポーツクロスオーバーという新たなカテゴリーにおいて、どのような旋風を巻き起こすのか。そして、アルピーヌブランドが描く電動化の未来が、私たちにどのような驚きと感動をもたらしてくれるのか。今からその登場が待ち遠しくてなりません。A390は、間違いなく、EV時代の新たなスポーツカー像を提示する、記憶に残る一台となることでしょう。

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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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