トヨタが約9年ぶりに国内再導入した新型「ランドクルーザー70(ランクル70)」。その無骨なデザインと高い走破性から根強い人気を誇る車です。しかし、維持費が高いというイメージから、購入をためらう方もいるのではないでしょうか。これまで当サイトではこの車種の情報をお伝えしてきましたが、今回はその維持費に焦点を当てて解説します。
車を利用する際は、ガソリン代や各税金、保険料などの所有することでかかかる維持費を把握しておくことが重要です。知らないと「ランドクルーザー70(ランクル70)」を維持できずに手放さなければならないこともあります。そこで本記事では、ランドクルーザーのガソリン代や税金、保険料などをシミュレーションを交えながら紹介しています。これから購入を検討している方や既にオーナーになっている方も参考になる内容です。「ランドクルーザー70(ランクル70)」の維持費に関心がある方はぜひ参考にしてみてください。
ランドクルーザー70(ランクル70)維持費・ランニングコスト
ランドクルーザー70(ランクル70)は、高級車であるため、維持費・ランニングコストも高額になると思ってもらう方がいいです。
- 自動車税:排気量が多いため、高額な自動車税がかかる 50,000円(1年間)
- 任意保険料:車両価格が高い車種のため、高額な任意保険料がかかる 約150,000円(1年間)
- 車検費用:高級車用パーツを使用するため、高額な車検費用がかかる 約200,000円(2年毎)
- 駐車場代:車体が大きいため、広い駐車スペースが必要となり、高額な駐車場代がかかる 約30,000円(月)
- 燃料費:排気量が多いため、燃料費が高額になる
- 消耗品代:高級車用パーツを使用するため、消耗品代が高額になる ディーゼル車であればアドブルーなど
ランドクルーザー70(ランクル70)自動車税 50,000円(1年間)
表に当てはめてみてみると、ランドクルーザー70(ランクル70)に搭載されている2.8Lディーゼルエンジンは「2.5L以上3.0L未満」の排気量となるため、自動車税の金額は50,000円かかります。
排気量 | 自動車税 金額 |
---|---|
660cc | 10,800円 |
1,000cc以下 | 25,000円 |
1,000cc超1,500cc以下 | 30,500円 |
1,500cc超2,000cc以下 | 36,000円 |
2,000cc超2,500cc以下 | 43,500円 |
2,500cc超3,000cc以下 | 50,000円 |
3,000cc超3,500cc以下 | 57,000円 |
3,500cc超4,000cc以下 | 65,500円 |
4,000cc超4,500cc以下 | 75,500円 |
4,500cc超6,000cc以下 | 87,000円 |
6,000cc超 | 110,000円 |
任意保険料 約150,000円(1年間)
自動車任意保険とは、自賠責保険では足りない部分を補償する、または自賠責保険では補償されない損害に備えて、自動車を所有・使用する人が任意で加入する保険です。自賠責保険と任意保険の主な違いは以下の通りです。
項目 | 自賠責保険 | 任意保険 |
---|---|---|
加入 | 強制 | 任意 |
補償範囲 | 対人・対物賠償 | 対人・対物賠償、車両保険、搭乗者保険など |
補償額 | 最低限度 | 加入者が選択 |
保険料 | 車種や年齢によって決まる | 補償内容によって決まる |
任意保険には、主に以下の3つの補償があります。
- 対人賠償保険: 相手方の死傷者への損害賠償を補償します。
- 対物賠償保険: 相手方の車両や建物などの財物への損害賠償を補償します。
- 車両保険: 自分の車が事故で損害を受けた場合に修理費用を補償します。
これらの補償を自由に組み合わせて、自分に必要な補償内容を選ぶことができます。任意保険の保険料は、加入する補償内容や、車の車種、年齢、事故歴などの条件によって決まります。
今回は自由に組み合わせできるのと、各任意保険の会社によって金額が異なるため、車両保険などを含め年間約15万円前後ほどと考えています。
車検時に強制加入 自賠責保険 17,650円(2年間)
車の購入時、車検時に次の車検までの期間の保険料を支払う形です。自動車賠償責任保険料は普通自動車と軽自動車で金額が異なり、普通自動車は新車購入時が17,650円かかります。
普通自動車 車検2年ごとにかかる自動車重量税(重量税)41,000円(2年間)
車検費用内にかかる法定費用なので車検代金中に記載されることになります。自動車重量税は車種ごとに税額が決まる。ランドクルーザー70(ランクル70)の車両重量は2,300kg、自家用乗用車は2年ごとの車検期間、貨物車の場合は1年単位で車検を実施。
車両重量 | 新規等登録から 13年未満 |
---|---|
500kg以下 | 8,200円 |
1,000kg以下 | 16,400円 |
1,500kg以下 | 24,600円 |
2,000kg以下 | 32,800円 |
2.500kg以下 | 41,000円 |
3,000kg以下 | 49,200円 |
車の税金についてはこちらの記事にまとめています。
車検費用 約200,000円(2年毎)
車検とは、自動車が道路運送車両法で定められた保安基準に適合しているかどうかを検査する制度です。すべての自動車は、新車購入後3年後、以後は2年ごとに車検を受ける必要があります。ランドクルーザー 250の車検費用は、約200,000円と考えました。
ランクル70の燃費と燃料費について
日本モデルのディーゼルエンジンは、どちらも同じ「2.8L 直4 クリーンディーゼルエンジン」を使っていますが、トランスミッションは「6速AT(Super-ECT)」を使っています。
- ディーゼル車(4WD)の燃費はWLCTモード燃費:10.1km/L(9.0km/L)で計算。
軽油価格 1L 150円 の場合に1万キロ走った計算
- ディーゼル車 10,000km=166,667円
年間の燃料費の計算
年間の燃料費は、走行距離や燃費によって大きく異なります。ランクル70の燃費は、およそ9km/L程度です。年間1万km走行する場合、ガソリン代は年間約17万円程度かかる計算になります。
燃費を向上させるためのテクニック
ランクル70の燃費を向上させるためには、以下のテクニックが有効です。
- エコドライブを心がける: 急加速や急ブレーキを避け、スムーズな運転を心がけましょう。
- タイヤの空気圧を適正に保つ: タイヤの空気圧が低いと、燃費が悪化します。
- 不要な荷物を積まない: 車両重量が重くなると、燃費が悪化します。
消耗品代・その他
その他費用などでは、洗車代や、出先の駐車場の料金などが発生するはずです。また、ディーゼルエンジンでは排気ガスを綺麗にするアドブルーを定期的に補充が必要ですので、別途費用が発生します。
1年間の費用を計算
計算の上で、10,000キロ年間に走行した場合で計算しています。また、各支払いを1年とした場合に割っているので約と記載させて頂きました。その他費用と駐車場の料金はかかる人とかからない人がいるので今回は計算に入れていません。
1年間費用 | ランドクルーザー70 ディーゼル車 |
---|---|
自動車税 | 50,000円 |
任意保険料 | 約150,000円 |
自賠責保険 | 約8,825円 |
自動車重量税 (重量税) | 約20,500円 |
車検費用 | 約100,000円 |
ガソリン代 | 約166,667円 |
合計 | 約495,992円 |
※最新自動車情報調べですので間違え等あれば教えてください。
ランドクルーザー70の維持費は、年ディーゼル車であれば約49万円を見る必要がありそうですね。購入時の参考になれば幸いです。
ランドクルーザー70 日本モデル 価格について
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|---|
AX | 2.8L 直4 DOHC クリーン ディーゼルエンジン 1GD-FTV | 6AT (6 Super ECT) | 4WD | 4,800,000円 |
ランクル70の維持に必要な年収
維持のための年収目安
ランクル70を維持するための年収目安は、一概には言えませんが、年間維持費が約49万円程度かかることを考えると、少なくとも年収500万円以上は必要と言えるでしょう。
維持費と年収のバランスを取る方法
維持費と年収のバランスを取るためには、以下の方法が考えられます。
- 中古車を購入する: 新車よりも価格が安く、維持費を抑えることができます。
- 任意保険を見直す: 補償内容を見直し、不要な補償を外すことで、保険料を節約できます。
- 燃費の良い運転を心がける: 急加速や急ブレーキを避け、エコドライブを心がけることで、燃料費を節約できます。
- 定期的なメンテナンスを行う: 早期に不具合を発見し、修理することで、大きな出費を防ぐことができます。
購入後に後悔しないためのポイント
ランクル70を購入する前に、以下のポイントを考慮しましょう。
- 維持費をしっかりと把握する: 年間維持費がどれくらいかかるのか、事前にしっかりと把握しましょう。
- 自身のライフスタイルに合っているか: ランクル70は、アウトドアやレジャーに最適な車ですが、普段使いには不便な点もあります。
- 購入後のメンテナンス計画を立てる: 定期的なメンテナンスが必要なため、購入後のメンテナンス計画を立てておきましょう。
再販や売却を考慮した検討方法
ランクル70は、リセールバリューが高い車種です。しかし、年式や走行距離、車両状態によって大きく変動します。購入前に、将来的な売却も視野に入れて、慎重に検討しましょう。
編集部から一言
ランドクルーザー70は、ランドクルーザーシリーズの中間グレードとして登場しますが、その価格は4,800,000円と高額です。さらに、排気量や重量からくる税金も高く、ハイブリッドやEVではないため、減税の恩恵も受けられません。そのため、年間の維持費は約49万円にもなる見込みです。これらの点を考慮して購入を検討されることが重要です。
- ランクル70 維持費 年収に見合っている?
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ランクル70の維持費は、決して安いとは言えません。自動車税や保険料に加え、燃費の悪さから燃料費もかさみます。さらに、定期的なメンテナンスや修理費用も考慮する必要があります。
維持費が年収に見合っているかどうかは、個人の価値観やライフスタイルによって異なります。ランクル70への愛着や、その性能を十分に活用できる環境であれば、維持費に見合う価値を見出せるかもしれません。
- ランクル70 継続的なメンテナンスが必要?
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はい、ランクル70は継続的なメンテナンスが必須です。特に、悪路走行が多い場合は、より入念なメンテナンスが必要です。定期的な点検やオイル交換、消耗品の交換など、プロの整備士によるメンテナンスを怠らないようにしましょう。
- ランクル70 再再販時に維持費が変動する?
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基本的には、再再販によって搭載エンジンが4.0Lから2.8Lに変更されたため、多少は税金面で変化はあります。新型モデルでは燃費が向上しているため、燃料費は若干抑えられる可能性があります。ただし、高額な維持費には変わりませんので注意してください。
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ランクル70は車両保険の料率が高いため、保険料は比較的高額になる傾向があります。年齢や等級、補償内容によって保険料は異なりますので、複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。