トヨタが誇る不朽の名車、ランドクルーザー70(ランクル70)。その人気は衰えることを知らず、2023年の再販開始後も注文が殺到しています。ここでは、ランドクルーザー70の販売台数と生産台数の歴史を振り返りつつ、再販後の動向を詳しく解説します。
トヨタ ランドクルーザー70(以下、ランクル70)。その名は、過酷な環境にも耐えうる屈強なオフローダーの代名詞として、世界中の自動車ファンに知れ渡っています。1984年の誕生以来、幾度かの改良を重ねながらも、その基本設計は変わることなく、まさに「生ける伝説」と呼ぶにふさわしい存在です。
近年では、新車の販売が一時的に停止されていましたが、2014年に期間限定で復活。そして2023年、再び日本市場に帰ってきました。今回は、この時代を超えて愛されるランクル70の販売台数と生産台数に焦点を当て、その人気の秘密と入手困難な現状について深く掘り下げていきます。
トヨタ ランドクルーザー70 販売台数と生産台数
2023年11月29日に「ランドクルーザー70」の発売が開始されましたが、抽選販売となり、12月に購入できる人が決まりました。その後、受注が停止され、2024年8月現在も再開の目途が立っていません。
現在は受注停止中とのことです。
年月 | ランドクルーザー70 |
---|---|
2023年12月 | 240台 |
2024年1月 | 850台 |
2024年2月 | 350台 |
2024年3月 | 510台 |
2024年4月 | 510台 |
2024年5月 | 400台 |
2024年6月 | 410台 |
2024年8月 | 320台 |
2024年9月 | 370台 |
合計 | 3,960台 |
トヨタ発表のランドクルーザー70の月間目標販売台数は、2023年11月発売の時に発表された400台です。現在の出荷台数とほぼ同様なので予定通りの生産数であるということになります。
ランドクルーザー70とは?
ランドクルーザー70は、1984年に誕生したトヨタのオフロード車です。その頑丈な作りと高い走破性から、世界中の過酷な環境で活躍してきました。2004年に国内販売が終了しましたが、2014年と2015年に期間限定で復活。そして2023年、再び国内販売が再開されました。
ランクル70を語る上で欠かせないのは、その揺るぎない「信頼性、耐久性、悪路走破性」です。過酷な環境下での使用を想定して開発されたランクル70は、頑丈なラダーフレーム構造、信頼性の高いディーゼルエンジン、そして高い走破性を誇る四輪駆動システムを搭載しています。
初代モデルが登場した1984年当時、その卓越したオフロード性能は、世界中の冒険家やプロフェッショナルから高い評価を獲得しました。その後も、時代に合わせて安全性や快適性を向上させながら、基本的な設計思想は守り続けられています。
2004年に日本国内での販売が終了した後も、海外では根強い人気を保ち、オーストラリアなどでは継続販売されていました。そして2014年、誕生30周年を記念して期間限定で復活。2023年には、再び日本市場に投入され、大きな話題を呼びました。
ランドクルーザー70の販売台数と生産台数の歴史
ランクル70は、その長い歴史の中で、世界累計1,000万台以上を販売する大ヒットモデルとなっています。しかし、日本国内における販売台数は、限定販売や販売休止期間の影響もあり、正確な数字を把握することは困難です。
特に、2014年の復活時と2023年の再販時には、生産台数が限られていることもあり、注文が殺到。納車まで数年待ちという状況も発生し、入手困難なモデルとなっています。
- 1984年~2004年: 国内販売期間中、ランドクルーザー70は累計約20万台を販売。生産台数は公表されていませんが、海外での販売も好調だったことから、相当な数が生産されたと考えられます。
- 2014年~2015年: 期間限定の復活販売では、約7,000台の受注があったと発表されています。
- 2023年~: 再販開始後、具体的な販売台数は公表されていません。しかし、受注が殺到していることから、相当な数が販売されていると予想されます。生産台数については、月間400台程度となっています。
再販後のランドクルーザー70の動向
再販後のランドクルーザー70は、予想を上回る人気を集めています。その背景には、以下のような要因が考えられます。
- 根強い人気: ランドクルーザー70は、長年にわたって多くのファンを獲得してきました。その人気は再販後も衰えることなく、むしろ高まっていると言えるでしょう。
- 希少価値: ランドクルーザー70は、生産台数が限られているため、希少価値が高まっています。このことも、人気の高騰に拍車をかけていると考えられます。
- 性能の高さ: ランドクルーザー70は、最新のオフロード車に引けを取らない性能を備えています。その実力も、多くのユーザーを引きつけている要因の一つです。
ランクル70の生産台数:需要と供給のバランスが課題
ランクル70の生産は、トヨタ車体株式会社の吉原工場で行われています。しかし、世界的な半導体不足や部品供給の遅れなどの影響もあり、生産台数は限られています。
2023年の再販時には、月間生産台数は400台程度と発表されました。これは、全国のトヨタ販売店数(約5,000店)を考えると、1店舗あたり1台にも満たない計算になります。
この限られた生産台数に対して、多くのユーザーが購入を希望しているため、需要と供給のバランスが大きな課題となっています。
ランクル70の人気の秘密:時代を超えて支持される理由
なぜランクル70は、これほどまでに多くの人々を魅了するのでしょうか?その人気の秘密を探ってみましょう。
1. 圧倒的な信頼性と耐久性
ランクル70は、過酷な環境下での使用を想定して開発された、まさに「壊れないクルマ」です。その頑丈な構造と信頼性の高いメカニズムは、世界中のユーザーから高い評価を得ています。
2. 比類なき悪路走破性
本格的な四輪駆動システムと堅牢な足回りにより、ランクル70は、あらゆる路面状況を走破することができます。オフロード愛好家はもちろん、災害時の緊急車両としても活躍が期待されています。
3. シンプルで機能的なデザイン
時代を超越したシンプルなデザインは、ランクル70の大きな魅力の一つです。飾り気のない機能美は、多くのファンを魅了し続けています。
4. 所有する喜びとステータス
ランクル70は、単なる移動手段ではなく、所有する喜びとステータスを与えてくれる特別な存在です。その希少性も相まって、所有欲をくすぐる魅力があります。
ランクル70の入手方法:長期戦を覚悟する必要性
現在、ランクル70を手に入れるには、長期戦を覚悟する必要があります。
1. 新車購入:抽選販売の可能性も
トヨタディーラーで新車を購入する場合、納車まで数年待ちという状況が続いています。また、販売店によっては抽選販売となる可能性もあります。
2. 中古車購入:プレミア価格にも注意
中古車市場でも、ランクル70は非常に人気が高く、プレミア価格で取引されることも少なくありません。信頼できる販売店を選び、慎重に購入する必要があります。
3. 並行輸入:専門業者への依頼が必要
海外からランクル70を輸入する方法もありますが、手続きや車検などが複雑なため、専門業者に依頼する必要があります。
ランクル70の未来:電動化の可能性とさらなる進化
世界的な脱炭素化の流れを受け、自動車業界では電動化が急速に進んでいます。ランクル70も、将来的には電動化される可能性があります。
すでに、ランドクルーザーシリーズでは、ハイブリッドモデルやPHEV(プラグインハイブリッド車)が導入されています。ランクル70にも、これらの技術が採用されることで、環境性能と走破性を両立した、新たなモデルが登場するかもしれません。
編集部から一言
ランクル70は、誕生から40年近く経った今でも、世界中のユーザーから愛され続けている、まさに「生ける伝説」です。その人気の秘密は、圧倒的な信頼性と耐久性、比類なき悪路走破性、そして時代を超越したシンプルなデザインにあります。
現在、新車の入手は非常に困難ですが、中古車市場や並行輸入など、様々な入手方法があります。
今後も、ランクル70は、進化を続けながら、世界中のユーザーに夢と感動を与え続けてくれるでしょう。