日産 3代目 新型ノート VS 2代目 ノート 何が変わったのか? スペック 新旧 徹底比較

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日産は新型「ノートe-POWER」のフルモデルチェンジを行い2020年12月23日に発売する。パワートレインを「e-POWER」のみに絞り、日本国内ではキックスに次ぐ「e-POWER専用車種」となった。第2世代のe-POWERを搭載したことでトルク・出力共に向上。効率も向上を果たした。更に運転支援技術「プロパイロット」などを搭載する。2代目ノートと具体的位に何が変わったのか比較してみた。

目次

ノートについて

日産が販売するハッチバック型の乗用車である。初代E11型ノートはマーチなどにも採用されるBプラットフォームをベースに開発された。フルモデルチェンジを行い2代目からはVプラットフォームを採用している。初代E11型ノートと初代C11型ティーダの後継車として「ノート」の車名を継承し、2代目ノートとして日本市場において販売が開始。

2代目のノートは2016年11月のマイナーチェンジで、フロントにVモーショングリルを採用し、ヘッドランプとバンパーをデザイン変更。リアコンビネーションランプにはブーメランシグネチャーを採用した。2016年11月に「e-POWER」搭載車はVモーショングリルにブルーのラインを配して差別化をした。

2004年 – 2012年 初代 E11型

2005年1月20日 日本での販売を開始

2005年12月22日 一部改良

2006年12月25日 一部改良

2008年1月9日 マイナーチェンジ

2010年12月1日 一部改良

2012年 -2020年 2代目

2012年9月3日 日本での販売を開始。

2013年12月25日 一部改良

2014年10月10日 一部改良 「NISMO」、「NISMO S」を発売。

2015年7月7日 一部改良

2016年11月2日 マイナーチェンジ Vモーショングリルを採用。e-POWERモデルをラインナップに追加。

2016年12月6日 日産車で30年2か月ぶとなる販売台首位を獲得。(1986年9月のサニー以来)

2017年9月1日 一部改良

2017年10月17日 NISMO販売開始

2017年10月30日 C-Gear(シーギア)発表

2018年7月5日 e-POWERに4WD採用の新グレード設定 カスタマイズカー「AUTECH」を発売。

2018年上半期(2018年1月~6月)の販売台数が73,380台を記録、登録車販売台数で第1位を獲得。日産車で1970年サニー(B110型)以来、48年ぶりとなった。

スペック 新型ノート 新型 ノート
e-POWER
全長 4,100mm
全幅 1,695mm
全高 1,525mm
ホイールベース 2,600mm
エンジン 直列3気筒1.2L
スーパーチャージャー
直列3気筒
1.2Lエンジン
直列3気筒
1.2Lエンジン+モーター
最高出力 72kW(98PS)/
5,600rpm
58kW(79PS)/
6,000rpm
58kW(79PS)/
5,400rpm
最大トルク 142Nm(14.5kgm)/
4,400rpm
106Nm(10.8kgm)/
4,400rpm
103Nm(10.5kgm)/
3,600-5,200rpm
モーター
最大出力
80kW(109PS)/
3,008-10,000rpm
モーター
最大トルク
254Nm(25.9kgm)/
0-3,008rpm
定格出力 70kW(95PS)
トランス
ミッション
エクストロニックCVT
(無段変速機)
エクストロニックCVT
(無段変速機)
バッテリー リチウムイオン
バッテリー
駆動方式 2WD(FF)/4WD
乗車定員 5名
車両重量 1365kg 1040kg 1170kg〜
1310kg
JC08モード
燃費
26.2km/L 23.4km/L 28.8〜
37.2km/L
WLTCモード
燃費
価格 1,421,280円〜
2,163,240円
1,901,880円〜
2,424,600円

日産は新型「ノートe-POWER」のフルモデルチェンジを行い2020年11月24日発表、2020年12月23日に発売する。

3代目 新型 ノートe-POWER について

旧型ノートは2012年から販売を開始しており、丸8年でのフルモデルチェンジとなる。大型「Vモーショングリル」を採用。4眼オートレベライザー付きLEDヘッドライト&LEDシグネチャーポジションランプを採用。全方位の「360°セーフティサポート」更に自動運転技術「プロパイロット(オプション)」を採用。第2世代へと進化したe-POWERはモーター出力とトルクを向上させよりパワフルな走りを実現、モーターは「EM47」型を採用、最高出力85kW(116PS)/2900-10341rpm、最大トルク280Nm(28.6kgfm)/0-2900rpmを発生と、出力で約6%、トルクで約10%高めた。更に効率的な発電を行い燃費向上を果たす。「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用。

4WDモデルはリヤに、前型の約14倍の駆動力を発生する50kWのモーターを採用。日産独自の、前後独立モーターを緻密かつ瞬時に制御する技術により、ドライ路面はもちろん、ウェットやアイスバーン、深い雪道などといったあらゆる路面状況において、力強く安定した快適な走りを実現。

3代目 新型 ノートe-POWER エクステリアについて

3代目 新型ノートには最新のVモーションデザイン言語を採用。V字型のグリルと積極的なヘッドライトが組み込まれる。大型Vモーショングリル「Vモーショングリル」を採用しブーメラン型ヘッドライト、ユニークなフローティングルーフ、力強いボディ形状といった、ニッサンデザインの特徴を多く取り入れている。更に、横長のシグネチャーLEDランプを搭載し、ヘッドランプは、特徴的なブーメラン形状をより際立たせる繊細な造りとした。。ボディカラーは、2色の2トーンを含む、全13色の幅広いカラーバリエーションを用意。

3代目 新型 ノートe-POWER インテリア

インテリアのデザインは新しいインストルメントパネル、インフォテインメントスクリーン、ステアリングホイール、シートに対応するために作成されました。メーターには7インチの「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」を採用。スタイリッシュな総合的なインフォテインメントシステム「NISSAN CONNECT」を内蔵する中央に取り付けられた9インチフルカラーディスプレイ(オプション)が支配。「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用。ドライブモード3種類「SPORT」「ECO」「NORMAL」。インテリアカラー&マテリアルは、3種類のバリエーションをご用意。

3代目 新型 ノート 運転支援システム 360°セーフティアシストについて

日産初のナビリンク機能付き運転支援技術「プロパイロット」を装備。「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「アダプティブハイビームアシスト/ハイビームア」「後退時車両検知警報 RCTA」「インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)」を採用。

インテリジェント エマージェンシーブレーキ フロントカメラで前方の車両(約10〜80km/h)や歩行者(約60km/h以下)を検知。夜間走行時にも動作。衝突の可能性が高まるとメーター内ディスプレイへの警告表示とブザーで注意を喚起し、ドライバーに回避操作を促します。万一、ドライバーが安全に減速できなかった場合には、ブレーキによる衝突回避操作をサポート、または衝突時の被害や傷害を軽減。

踏み間違い衝突防止アシスト 進行方向に壁などがある場所での駐車操作中(約15km/h未満)、ブレーキ操作が遅れたり、アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏み込んでしまった場合、警告すると共にエンジン出力やブレーキを制御し、過度の加速や衝突防止を支援。車両や歩行者の検知。

インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報) 意図せず走行車線を逸脱しそうな場合、表示と音で注意を喚起。

アダプティブハイビームアシスト/ハイビームアシスト 前方検知用のカメラで、先行車や対向車のライト、道路周辺の明るさを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替え。

インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム) 死角になりやすい隣接レーンの後側方を走行する車両を検知すると、ドライバーに表示で知らせ、さらに車線変更を開始した場合には、警報とともに車両をもとの車線内に戻すような力を発生し、隣接レーンの車両との接触を回避するようアシスト。

インテリジェント ルームミラー インテリジェント ルームミラーは、車両後方のカメラ映像をミラー面に映し出す。

インテリジェント クルーズコントロール 先行車を検知している場合、ドライバーが設定した車速(約30~100km/h)を上限として、停止~約100km/hの範囲で先行車との車間を保つよう追従走行。

インテリジェント アラウンドビューモニター 上空から見下ろしているかのような映像をディスプレイに映し出し、スムースな駐車をサポート。

プロパイロット 高速道路で負担を感じる二大シーンで、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をクルマがサポート。

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3代目 新型 ノート ボディカラー全13色について

ホワイト

スーパーブラック

ピュアホワイトパール

ブリリアントシルバー

ダークメタルグレー

ガーネットレッド

オーロラフレアブルーパール

バーガンディー

オペラモーブ

プレミアムホライズンオレンジ

オリーブグリーン

ビビッドブルー×スーパーブラック

オペラモーブ×スーパーブラック

3代目 新型 ノート スペックについて

スペック 新型ノート
e-POWER
全長 4,045mm
全幅 1,695mm
全高 1,505mm
ホイールベース 2,580mm
エンジン 直列3気筒
1.2Lエンジン「HR12DE」型
+モーター「EM47」型
最高出力 60kW(82PS)/
6,000rpm
最大トルク 103Nm(10.5kgm)/
3,600-5,200rpm
モーター
最大出力
85kW(116PS)/
2,900-10,341rpm
モーター
最大トルク
280Nm(28.6kgfm)/
0-2,900rpm
リアモーター
最高出力
50kW(68PS)/
4,775-10,024rpm
リアモーター
最大トルク
100Nm(10.2kgm)/
0-4,775rpm
トランス
ミッション
エクストロニックCVT
(無段変速機)
バッテリー リチウムイオン
バッテリー(1.57 kWh)
最小回転半径 4.9m
乗車定員 5名
駆動方式 2WD(FF) 4WD
JC08モード
燃費
38.2km/L~
34.8km/L
28.2km/L
WLTCモード
燃費
28.4km/L~
29.5km/L
23.8km/L
価格(10%) 2,029,500円〜
2,186,800円
2,288,00円〜
2,445,300円

3代目 新型 ノート 価格 グレードについて

新型「ノート」は2WD(FF)モデルを2020年12月23日に、4WDモデルを2020年12月にそれぞれ発売する予定。

タイプ エンジン トランス
ミッション
駆動
方式
価格
(10%)
F 直列3気筒
1.2Lエンジン+
モーター
CVT 2WD 2,054,800円
S 2WD 2,029,500円
4WD 2,288,000円
X 2WD 2,186,800円
4WD 2,445,300円

3代目新型ノートと2代目ノート ボディサイズ比較

サイズ2代目ノート3代目新型ノート
全長4,100mm4,045mm
全幅1,695mm1,695mm
全高1,525mm1,505mm
ホイールベース2,600mm2,580mm

全長は55mm短く全幅は同じ、全高15mm低く、ホイールベースは20mm短くなった。5ナンバーサイズを守り2代目よりも若干コンパクトになった。

3代目新型ノートと2代目ノート 安全装備比較

3代目新型ノートには日産初のナビリンク機能付き運転支援技術「プロパイロット」を採用。運転支援システム 360°セーフティアシストとして「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「アダプティブハイビームアシスト/ハイビームア」「後退時車両検知警報 RCTA」「インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)」を採用した。

システム2代目ノート3代目新型ノート
方式単眼カメラ+
ミリ波レーダー
単眼カメラ+
ミリ波レーダー
インテリジェント
エマージェンシー
ブレーキ
踏み間違い
衝突防止アシスト
インテリジェントLI /
LDW(車線逸脱警報)
アダプティブ
ハイビームアシスト/
ハイビームアシスト
RCTA
後退時車両検知警報

(オプション)
インテリジェント BSI
(後側方衝突防止
支援システム)
BSW
(後側方車両検知警報)

(オプション)
標識検知機能
進入禁止標識検知
最高速度標識検知
一時停止標識検知
インテリジェント
ルームミラー

(オプション)

(オプション)
インテリジェント
クルーズコントロール
インテリジェント
アラウンドビューモニター

(オプション)

(オプション)
プロパイロット
(オプション)
プロパイロット
パーキングアシスト

3代目新型ノートと2代目ノート e-POWER 比較

パワートレインを「e-POWER」のみに絞り、日本国内ではキックスに次ぐ「e-POWER専用車種」となった。第2世代のe-POWERを搭載したことでトルク・出力共に向上。効率も向上を果たした。4WDモデルはリヤに、前型の約14倍の駆動力を発生する50kWのモーターを採用。

スペック 2代目ノート 3代目新型ノート
エンジン 直列3気筒
1.2Lエンジン「HR12DE」型
+モーター「EM57」型
直列3気筒
1.2Lエンジン「HR12DE」型
+モーター「EM47」型
最高出力 58kW(79PS)/
5,400rpm
60kW(82PS)/
6,000rpm
最大トルク 103Nm(10.5kgm)/
3,600-5,200rpm
103Nm(10.5kgm)/
3,600-5,200rpm
フロントモーター
最高出力
80kW(109PS)/
3,008-10,000rpm
85kW(116PS)/
2,900-10,341rpm
フロントモーター
最大トルク
254Nm(25.9kgm)/
0-3,008rpm
280Nm(28.6kgfm)/
0-2,900rpm
リアモーター
最高出力
3.5kW(4.8ps)/
4,000rpm
50kW(68PS)/
4,775-10,024rpm
リアモーター
最大トルク
15Nm(15kgfm)/
1,200rpm
100Nm(10.2kgm)/
0-4,775rpm
トランスミッション エクストロニックCVT
最小回転半径 5.2m 4.9m
駆動方式 2WD(FF) 4WD 2WD(FF) 4WD
JC08モード燃費 34.0km/L 28.8km/L 38.2km/L~
34.8km/L
28.2km/L
WLTPモード燃費 28.4km/L~
29.5km/L
23.8km/L
価格(10%) 1,901,880円〜
2,424,600円
2,054,800円〜
2,445,300円

新型旧型の比較して思うこと

2012年から販売を開始した2代目、4回のマイナーチェンジを行いエクステリアやインテリアの変更は繰り返されたもののやはり古さは感じてしまっていた。しかし、3代目の新型「ノート」は電気自動車「アリア」のデザインを大きく取り入れた日産の先進的なデザインを多く採用したおかげで最新のエクステリアとインテリアを手に入れたことで他社を上回る出来栄えとなっている。全長とホイールベースを若干縮めたことで最小回転半径を5.2mから4.9mとしているところは5ナンバーサイズに納めている中でも小回りが利く、パワートレインを「e-POWER」のみに絞り、「e-POWER専用車種」となったことは日産として素晴らしい選択をしたと個人的に思う。第2世代のe-POWERはスペック比較を見ればわかるが出力、トルクが共に上がりながらも燃費が向上しているところは正常進化を果たした証と言っていい。クラスを超えた安全性能として運転支援システム 360°セーフティアシストを採用し、「プロパイロット」まで採用しており他社に勝てる要素を多く取り入れた3代目新型「ノート」は日産で間違えなく売れる車種となるだろう。

日産 新型 ノート e-POWER 3代目 フルモデルチェンジ 2020年12月23日発売

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日産ニュースリリース

https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-f94c5652c64be4da8411eff58c0849c3-201124-01-j

日産 ノート

https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note.html

日産

https://www.nissan.co.jp/

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