トヨタは新型BEV「bZ4X」を2022年7月に発売するする。競合車種となるヒョンデ(ヒュンダイ)も12年ぶりに日本市場へ参入し新型「IONIQ 5」を2022年5月に発売する。スペックを元に競合比較してみた。
トヨタ 新型 bZ4X 仕様について
e-TNGAの考え方に基づくBEV専用プラットフォーム(トヨタ初)を採用
トヨタ、SUBARUで共同開発したe-TNGA BEV専用プラットフォームを採用。BEV (バッテリー電気自動車) ならではの要件を盛り込み、低重心・高剛性化したプラットフォームにより、BEVだからという以前に、一台のクルマとして魅力のある、滑らかで意のままになる走行性能と、本格SUVとしての走破性を追求しました。
従来車から乗り換えても、他のトヨタ車同様、安心して安全にお乗りいただける性能に拘り抜きました。実用上、特に冬場の航続距離の確保や、世界トップレベルの電池容量維持率(10年後90%)を目標とし、安心して長く使えるBEVを目指した。
主要骨格部位にホットスタンプ材、高張力鋼板を用いた軽量・高剛性なボディ構造を採用。モーター、トランスアクスル、インバーターを一体化したe-Axleを採用(トヨタ初)。充電機能と電力分配機能を集約したElectricity Supply Unit(ESU)を採用(トヨタ初)。SUBARUのAWD技術、X-MODEを採用(AWD車、トヨタ初)。また、X-MODEの新たな機能としてGrip-Controlを新開発し搭載。
トヨタ 新型 bZ4X エクステリア
「Hi-Tech and Emotion」というデザインテーマのもと、BEVの先進感とクルマ本来の美しさを融合した造形にチャレンジし、先進的なスリークさと、SUVらしい力強さを両立したスタイリングを目指しまた。ボディサイズは、全長4,690mm、全幅1,860mm、全高1,650mm、ホイールベースは2690mm。薄型大容量電池パックを床下・平置きで配置。
実際に実写をみた感想としてはトヨタのRAV4が車格・骨格・雰囲気が似ていると感じた。日本では今までSUVタイプの「電気自動車」を見ることはほとんどなかったのでこの「bZ4X」が多く街で走ることになりそうだ。
新型「RAV4」「ハリアー」と比較したボディサイズの違い
トヨタ 新型「bZ4X」 は新型「RAV4」「ハリアー」などとボディサイズは同じぐらいのサイズではあるがホイールベースが160mmも長くなっている。ホイールベースが伸びていることにより広い室内空間を実現する。
最新のインフォテインメントシステム
マルチメディアシステムはクラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクティッドナビを採用。通常のナビゲーション機能に加え、移動支援、充電施設表示、航続可能エリア表示等、BEV専用の機能にも対応。音声認識機能によりワイパーやエアコンなども動作可能。
最新の予防安全性能 最新のToyota Safety Senseを採用
bZ4Xでは、進化したToyota Safety Senseを採用。ミリ波レーダーおよび単眼カメラの検知範囲拡大により、各機能の性能向上や一般道での支援を行う新機能を追加。高度運転支援技術アドバンスト パーク[Toyota Teammate Advanced Park](リモート機能付き)を採用。
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ヒョンデ 新型 IONIQ 5仕様について
ヒョンデ(ヒュンダイ)は新型EVモデル「IONIQ 5(アイオニック 5)」を2022年5月に発売する。専用「BEVプラットフォームE-GMP(Electric-Global Modular Platform)」を採用。現代自動車グループの専用BEVアーキテクチャに基づいて構築されており、細長いホイールベース上で独自のプロポーションを持つ。IONIQ 5は、E-GMPを使用して、多くのタッチポイントで環境に優しい素材を使用した革新的なインテリアデザイン、超高速充電とVehicle-to-Load(V2L)機能を組み合わせた強力なパフォーマンス、高度な接続機能とドライバー支援機能を提供する。RWDとAWDパワートレイン、58キロワット時または73キロワット時のバッテリーパックを用意。350kWの急速充電器に接続して、わずか18分で80%の充電に達する。オンボードの10.5kW充電器での充電時間は、小型バッテリーの場合は5時間弱、大型バッテリーのモデルの場合は6時間強。
ヒョンデ 新型 IONIQ 5 エクステリア
「IONIQ 5(アイオニック 5)」のユニークなエクステリアデザインは、3,000mmのホイールベースにインスパイアされたプロファイルが特徴。車のフロントには、ヒュンダイ初のクラムシェルフードが装備されており、パネルの隙間を最小限に抑えて最適な空気力学を実現。フロントバンパーは、IONIQ 5に特有の紛れもないライトシグネチャーを提供する独特のデイタイムランニングライト(DRL)を組み込んだ人目を引くV字型によって定義。これらの小さなピクセルのようなクラスターは、車両の後部にも現れる。
ヒョンデ 新型 IONIQ 5 インテリア
インテリアはフラットフロアとユニバーサルアイランドで快適さと使いやすさを採用。ユニバーサルアイランドは、140mmもスライドできる可動式のセンターコンソール。バッテリーが保管されている平らな床とともに、車内での移動の自由度を高めている。床にバッテリーが収納されているため、革新的なインテリアデザインと足元のスペースが広がる。I電子的に調整可能なフロントシートも装備。シートは最適な角度にリクライニングし、乗員に無重力感を与え。ヒュンダイは前席の厚みを30%減らし、2列目席のスペースを確保。、ムード照明、音響フロントガラス、AndroidAutoとAppleCarPlayを備えた12.3インチのインフォテインメントシステム、12.3インチのデジタル機器クラスター、ワイヤレス充電、布製の布張りなどを採用する。
ヒョンデ 新型 IONIQ 5 安全技術について
アクティブセーフティシステムの次のレベルのSmartSenseスイートを搭載。これにより、新しいIoniq 5は「前方衝突防止アシスト(FCA)」「ブラインドスポット衝突防止アシスト(BCA)」「インテリジェント速度制限アシスト(ISLA)」「(DAW)、ハイビームアシスト(HBA)」ドライバー注意警告に加えて、ハイウェイドライビングアシスト2を提供する最初のヒュンダイ車となる。
ヒョンデ 新型 IONIQ 5 スペック
58kWhまたは73kWh の2つのバッテリーパックオプションと、リアモーターのみまたはフロントモーターとリアモーターの両方を備えた2つの電気モーターレイアウトから選択できる。すべてのPEバリエーションは、卓越した航続距離を提供し、最高速度185 km/hを実現。
電気モーターのラインナップの最上位には、73kWhのバッテリーと組み合わせた全輪駆動(AWD)オプション、最高出力225kWと605Nmのトルクを組み合わせた出力を生成。このPE構成は、0km/h-100km/h加速5.2秒になる。2WDと72.6 kWhのバッテリーを搭載した場合、IONIQ 5の1回の充電での最大走行距離は、Worldwide Harmonized Light Vehicle Test Procedure(WLTP)規格に従って、約380〜480kmになる。
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トヨタ 新型 bZ4X VS ヒョンデ 新型 IONIQ 5 ボディサイズ比較
bZ4Xの方が大きく、全長+55mm、全幅-30mm、全高 +45mm 、ホイールベース-150mmとなっている。 車高と全長が長い分大きい印象を与える。
スペック | 新型bZ4X | 新型IONIQ 5 |
---|---|---|
全長 | 4,690mm | 4,635mm |
全幅 | 1,860mm | 1,890mm |
全高 | 1,650mm | 1,605mm |
ホイールベース | 2,850mm | 3,000mm |
トヨタ 新型 bZ4X VS ヒョンデ 新型 IONIQ 5 比較
スペック | 新型 bZ4X | 新型 IONIQ 5 |
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モーター | 交流同期電動機 | 交流同期電動機 |
モーター 最高出力 | 150kW(2WD) 80kW(4WD) | 125kW(170ps)(2WD) 160kW(217ps)(2WD) |
リアモーター 最大出力 | 80KW(4WD) | |
システム 最高出力 | 150kW(4WD) 160kW(4WD) | |
駆動方式 | 2WD(FF) 4WD | 2WD(FF) 4WD |
バッテリー | リチウムイオン 71.4kWh | リチウムイオン 58.0~72.6kWh |
WLTCモード 航続距離 | 500km前後(2WD) 460km前後(4WD) | 386km~482km(2WD) 461km(4WD) |
価格(10%) | -円 | 4,790,000円〜 5,890,000円 |
WLTC航続距離は2WDでは「bZ4X」の方が走行可能な距離が長いので少し優勢である。
最後に一言
新型「bZ4X」はWLTC航続距離500kmとガソリン車と一回の充電での走行距離は変わらない、新型「bZ4X」に軍配があがる。もちろん両方の車種の個性は全く違うためデザインの好き嫌いはわかれそうだ。「IONIQ 5」は「bZ4X」のライバル車種となることは間違いなさそうだ。
トヨタ bZ4X
https://toyota.jp/info/bz4x/new/
ヒョンデ IONIQ 5