ホンダ ステップワゴンは、1996年の発売以来、日本のミニバン市場を牽引してきた人気車種です。広い室内空間と使い勝手の良さで、ファミリー層を中心に高い支持を得ています。本記事では、ステップワゴンの販売台数と生産台数の推移を詳しく解説し、その人気の秘密と歴史を紐解いていきます。
ステップワゴン 販売台数の推移:常に上位をキープする人気ミニバン
ステップワゴンの販売台数は、発売当初から好調を維持しており、常にミニバン販売ランキングの上位に位置しています。特に、2001年に2代目モデルが発売された際には、年間販売台数1位を獲得するなど、爆発的な人気を博しました。その後も、2022年5月26日からモデルチェンジが行われ、販売台数は好調ですが、ランキングは2023年ミニバン 年間販売ランキングでは7位となっています。
2022年 販売台数
2022年の年間の販売台数は37,966台でした。フルモデルチェンジ後の2022年6月以降は台数が増えていることがわかります。
年月 | ガソリン車 | ハイブリッド車 | 合計 |
---|---|---|---|
2022年1月 | 1,745台 | 1,055台 | 2,800台 |
2022年2月 | 2,000台 | 586台 | 2,586台 |
2022年3月 | 1,164台 | 267台 | 1,431台 |
2022年4月 | 142台 | 51台 | 193台 |
2022年5月 | 301台 | 1,724台 | 2,025台 |
2022年6月 | 1,334台 | 2,044台 | 3,378台 |
2022年7月 | 2,503台 | 3,205台 | 5,708台 |
2022年8月 | 2,366台 | 2,248台 | 4,614台 |
2022年9月 | 1,968台 | 824台 | 2,792台 |
2022年10月 | 935台 | 2,140台 | 3,075台 |
2022年11月 | 4,423台 | 904台 | 5,327台 |
2022年12月 | 685台 | 3,352台 | 4,037台 |
合計 | 19,566台 | 18,400台 | 37,966台 |
2023年 販売台数
ステップワゴンはミニバン年間販売での7位にランクインしています。特にe:HEVモデルの人気が高く、販売台数を牽引しています。
年月 | ガソリン車 | ハイブリッド車 | 合計 |
---|---|---|---|
2023年1月 | 583台 | 2,496台 | 3,079台 |
2023年2月 | 769台 | 2,157台 | 2,926台 |
2023年3月 | 1,309台 | 1,743台 | 3,052台 |
2023年4月 | 974台 | 1,372台 | 2,346台 |
2023年5月 | 544台 | 1,188台 | 1,732台 |
2023年6月 | 881台 | 1,954台 | 2,835台 |
2023年7月 | 1,416台 | 3,147台 | 4,563台 |
2023年8月 | 1,020台 | 2,680台 | 3,700台 |
2023年9月 | 1,242台 | 4,130台 | 5,372台 |
2023年10月 | 1,395台 | 4,025台 | 5,420台 |
2023年11月 | 719台 | 4,105台 | 4,824台 |
2023年12月 | 557台 | 3,751台 | 4,308台 |
合計 | 11,409台 | 32,748台 | 44,157台 |
2024年 販売台数
2024年上半期(1月~6月)における販売台数が34,932台となり、2024年上半期 SUV新車販売台数で第1位を獲得しました。
年月 | ガソリン車 | ハイブリッド車 | 合計 |
---|---|---|---|
2024年1月 | 1,100台 | 4,097台 | 5,197台 |
2024年2月 | 1,852台 | 4,140台 | 5,992台 |
2024年3月 | 2,901台 | 5,596台 | 8,497台 |
2024年4月 | 1,796台 | 3,227台 | 5,023台 |
2024年5月 | 1,839台 | 3,006台 | 4,845台 |
2024年6月 | 1,903台 | 3,475台 | 5,378台 |
合計 | 11,391台 | 23,541台 | 34,932台 |
2022年5月のフルモデルチェンジを発表し月販目標台数は5,000台となっています。2024年は目標台数を上回る平均約5,800台ほどを生産しています。
ステップワゴン 生産台数の推移:国内生産にこだわるホンダの姿勢
ステップワゴンの生産は、一貫して国内で行われています。これは、高品質なミニバンを提供するというホンダのこだわりであり、日本の製造業を支えることにも貢献しています。特に、埼玉県にある狭山工場は、ステップワゴンの主要生産拠点として、長年にわたり生産を続けています。
ステップワゴン 人気の秘密:ファミリー層のニーズに応える多彩な魅力
ステップワゴンの長年にわたる人気は、ファミリー層のニーズを的確に捉えた商品力にあります。広い室内空間、多彩なシートアレンジ、使い勝手の良いスライドドアなど、ファミリーでの使用に最適な機能が充実しています。また、低床設計による乗降性の良さや、豊富な収納スペースも、日常の使い勝手を高める工夫として評価されています。
ステップワゴン 歴史:進化を続けるミニバンのパイオニア
ステップワゴンは、ホンダが生産・販売するミニバン型の乗用車です。1996年の初代モデル発売以来、常に進化を続けてきました。初代モデルは、それまでの商用車ベースのミニバンとは一線を画す、乗用車感覚のミニバンとして登場し、市場に新たな風を吹き込みました。その後も、低床化、両側スライドドアの採用、ハイブリッドモデルの追加など、時代のニーズに応じた進化を遂げ、ミニバンのパイオニアとしての地位を確立しています。
現行モデルは6代目として2022年5月26日発表、2022年5月27日に発売。今回は「ステップワゴンエアー」「ステップワゴンスパーダ」をラインナップする。旧型モデルは2015年4月24日から販売を開始。2017年9月29日にマイナーモデルチェンジ、2018年12月20日に「Modulo X」のマイナーチェンジを行っており発売から7年でのフルモデルチェンジを果たすことになる。
エクステリア
「#素敵な暮らし」をグランドコンセプトにデザインを刷新。旧型同様にキープコンセプトではあるがボディサイズは大きくなり全モデル3ナンバー化、ホンダは「ミニバンを変える、新しい大きさ。」と言っている。全長4,800mm~4,830mm、全幅1,750mm、全高1,840mm~1,845mm、ホイールベース2,890mmとした。「AIR」「SPADA」モデルをラインナップとなる。ハイブリッドモデルではベースモデル「ステップワゴン AIR」グレードにもe:HEV「2モーターハイブリッドシステムのi-MMD」を採用しミニバンでのNo.1燃費を目指す。
クルマ全体でカタマリ感のあるボディによる安心感と、シンプルで誰にでも似合うような自由なフォルムを表現。エクステリアは、お客様のライフスタイルを素敵に引き立てる存在となることを目指しました。お客様のライフスタイルや暮らしのイメージによって選択できるよう、「STEP WGN AIR(ステップ ワゴン エアー)」と「STEP WGN SPADA(ステップ ワゴン スパーダ)」の2つのタイプを設定。
パワーテールゲートは、開く角度を任意に設定可能なメモリー機能を追加し、狭いところでも使い勝手を向上しました。パワースライドドアは、従来のハンドル操作に加え、軽く指先を触れるだけで開閉ができる静電タッチセンサー式を世界初採用。
インテリアには「10.25インチインストルメントクラスター」を採用。センターディスプレイには「11.4インチHonda CONNECT ナビ」を採用。「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応。純正オプションでは「15.6インチ リア席モニター」ギャザズナビとデジタル接続することで高精細な映像を楽しむことが可能。新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を通じて、より安心・快適なカーライフが楽しめるコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)」を提供。
2列目シートは前後へのロングスライドだけでなく、左右にもスライドできる構造となっている。3列目シートは、床下収納はそのままに、着座位置を高くし前方のシート、ヘッドレストの形状を変更したことで開放的な視界を実現。シートクッションの厚みも増すことで、3列目においても快適な座り心地を実現。
現在はハイブリッドモデルでのみ採用されているが新型から「電子制御パーキングブレーキ」機能を全車搭載し停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を保って、アクセルを踏むと解除されるので渋滞時などで活躍してくれる。使えば便利であった「わくわくゲート」は廃止となった。代わりに「パワーテールゲート(イージークローザー/挟み込み防止機構付)」(一部グレード)を採用する。
編集部から一言
ステップワゴンは、販売台数と生産台数の推移からもわかるように、日本のミニバン市場を代表する人気車種です。その人気は、ファミリー層のニーズに応える商品力と、常に進化を続けるホンダの姿勢によって支えられています。これからも、ステップワゴンは日本のファミリーにとって欠かせない存在であり続けるでしょう。