トヨタが2025年5月15日に公開した新型「bZ4X ツーリング」は、2026年3月の日本発売を予定している電気自動車SUVです。海外では「bZ Woodland」の名称で展開され、従来のbZ4Xをベースに、よりアウトドア志向を強めたステーションワゴンSUVモデルとして登場します。
現在bZ4Xをお持ちの方や購入を検討している方にとって、新型bZ4X ツーリングは「待つべきか」という重要な判断材料となるでしょう。本記事では、その価値を徹底的に検証します。

トヨタ bZ4X ツーリング新型の特徴とメリット

ボディサイズの大幅拡張
新型bZ4X ツーリングの最大の特徴は、従来のbZ4Xから大幅に拡張されたボディサイズです:
ボディサイズ比較
- bZ4X ツーリング:全長4,830mm × 全幅1,860mm × 全高1,620mm
 - 従来bZ4X:全長4,690mm × 全幅1,860mm × 全高1,650mm
 - 差分:全長+140mm、全高-30mm
 
この変更により、よりステーションワゴン的なスタイリングを獲得し、実用性が大幅に向上しています。
| 車種名 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース | 
|---|---|---|---|---|
| bZ4X | 4,690mm | 1,860mm | 1,650mm | 2,850mm | 
| bZ4X Touring | 4,830mm | 1,860mm | 1,620mm | 2,850mm | 
| 差分 | +140mm | 0mm | -30mm | 0mm | 

ラゲッジスペースの大幅拡大



アウトドア志向の強化に伴い、荷室容量は600リットルを確保。従来のbZ4Xと比較して約33%(148リットル)の増加を実現しています。40:60分割可倒式リアシートにより、必要に応じて更なる荷室拡張も可能です。


パワートレインの高性能化
新型bZ4X ツーリングには、従来モデルを上回る高出力EVパワートレインを搭載:
パワートレインスペック
- バッテリー容量:74.7kWh
 - 最高出力:380ps(AWDモデル)
 - 0-96km/h加速:4.4秒
 - 航続距離:418km(米国EPA値)
 - 牽引能力:最大1,590kg
 
従来のbZ4X AWDモデル(343ps)と比較して、37ps向上しており、より力強い走行性能を実現しています。

アウトドア・ファミリー向け装備の充実

インテリア・装備面
- 14インチ大型インフォテインメントディスプレイ:より直感的な操作性を実現
 - ワイヤレス充電システム2基:複数デバイスの同時充電が可能
 - X-MODE走行システム:様々な走行シーンに対応した駆動制御
 - バッテリープレコンディショニング機能:冷間時でも約30分での急速充電を実現
 

外装デザイン

アウトドア志向を強調するスタイリング要素:
- ブラック仕上げホイールアーチ
 - 頑丈なルーフレール
 - 18インチ・20インチホイール設定
 - 最低地上高211mm
 
価格設定と市場ポジショニング
新型bZ4X ツーリングの予想価格は約730万円で、従来のbZ4X(550万円〜650万円)より高価格帯に設定されています。この価格差は、拡大されたボディサイズ、高性能パワートレイン、充実した装備を考慮すれば妥当な範囲といえるでしょう。
競合他車との比較では、同クラスの電気SUVと比較しても競争力のある価格設定となっています。
新型bZ4X ツーリングは「待つべき」か?判断基準
待つべきユーザー
1. アウトドア・キャンプ愛好家
- 大容量ラゲッジスペースが必要
 - 牽引能力を活用したい
 - オフロード走行機会がある
 
2. ファミリー層
- 7人乗りではないが、荷物の多い家族旅行が多い
 - ステーションワゴン的な使い勝手を重視
 - 高い安全性能を求める
 
3. パフォーマンス重視ユーザー
- より高出力なEVを求める
 - 0-100km/h加速4.4秒の性能に魅力を感じる
 - 最新技術を体験したい
 
従来モデルで充分なユーザー
1. 都市部中心の利用
- 日常的な通勤・買い物が主用途
 - 大容量ラゲッジが不要
 - 価格重視
 
2. 早期EV導入希望者
- 2026年3月まで待てない
 - 現在のbZ4Xで十分満足できる性能
 
最新の充電インフラ対応
新型bZ4X ツーリングは、バッテリープレコンディショニング機能により、マイナス10度の環境下でも約30分で10%から80%まで急速充電可能です。これにより、冬季のアウトドア活動でも安心して利用できます。
また、最大150kWの急速充電に対応し、充電ネットワークサービスにより全国の充電スポットを効率的に利用できます。
安全装備・運転支援システム
最新の「Toyota Safety Sense」を標準装備:
- 車両・歩行者・自転車・自動二輪検知
 - 交差点支援機能の拡充
 - プロアクティブドライビングアシスト(PDA)
 - リモート機能付きアドバンストパーク
 
これらの先進安全技術により、アウトドアシーンでの安全性も大幅に向上しています。
競合車両との比較
スバル・ソルテラ/トレイルシーカー

兄弟車であるスバルモデル「トレイルシーカー」とプラットフォームを共有しながら、トヨタ独自の味付けと装備で差別化を図っています。

他社電気SUV
同価格帯の電気SUVと比較して、トヨタの信頼性・品質に加え、充実したアウトドア装備が競争優位性となっています。
発売スケジュールと購入タイミング
- 2025年5月15日:ワールドプレミア完了
 - 2026年3月:日本発売予定
 - 予約開始時期:2025年末〜2026年初頭予想
 
販売店では既に多くの問い合わせを受けており、発売直後の確実な納車を希望する場合は、早期の試乗・予約が推奨されています。
まとめ:新型bZ4X ツーリングの価値
新型トヨタbZ4X ツーリングは、従来のbZ4Xの優れた基本性能を継承しながら、アウトドア・ファミリー向けに大幅な機能向上を実現したモデルです。
待つべき理由:
- 大幅に拡張されたラゲッジスペース(600L)
 - 高性能パワートレイン(380ps、0-96km/h 4.4秒)
 - 充実したアウトドア装備
 - 最新の安全・運転支援技術
 
従来モデルで充分な場合:
- 都市部中心の利用
 - 価格重視
 - 早期EV導入希望
 
アウトドア活動やファミリー利用を重視し、約100万円の価格差を受け入れられるなら、新型bZ4X ツーリングは「待つ価値のある」魅力的な選択肢といえるでしょう。
最終的な判断は、個々のライフスタイルと予算を総合的に検討して決定することが重要です。2026年3月の発売に向けて、今後も最新情報の収集を続けることをお勧めします。
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