2026年1月15日の発売を控えた日産の次世代電気自動車、新型リーフ(ZE2型)が、ついに2025年10月8日(水)午前10時に日本市場向けモデルとして世界初公開されることが正式発表されました。日産公式SNSにより明らかにされたこの情報は、EV市場における日産の次なる戦略の核心を示しています。
【速報】新型日産リーフ(ZE2型)2025年10月8日に日本初公開決定
公開方法と詳細
- 公開日時:2025年10月8日(水)午前10時
- 配信場所:日産公式YouTubeチャンネル
- 発売予定:2026年1月15日
すでにアメリカ市場や欧州市場向けモデルは先行公開されているものの、日本市場向けの仕様については未公開だったため、この発表は多くのEVファンにとって待望のニュースとなっています。
新型リーフの革新的な変化点|SUVスタイルへの大胆な変更
ボディスタイルの大幅変更
新型リーフ(ZE2型)最大の特徴は、従来の5ドアハッチバックからクロスオーバーSUVスタイルへの大胆な変更です。この変更により以下のメリットが実現されています:
空力性能の向上
- Cd値:0.26まで低減(従来比大幅改善)
- フラッシュドアハンドル(全グレード標準装備)
- 空力最適化ホイールデザイン
ボディサイズ比較
現行リーフ(2代目)
項目 | 新型リーフ(3代目)(ZE2) | 現行リーフ(2代目)(ZE1) |
---|---|---|
ボディタイプ | クロスオーバーSUV | 5ドアハッチバック |
全長×全幅×全高 | 4,360×1,810×1,550mm | 4,480×1,790×1,560mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,700mm |
最小回転半径 | 5.3m | 5.4m |
車重 | 1,794~1,982kg | 1,670kg~1,794kg |
バッテリー容量 | 55kWh/75kWh | 40kWh/60kWh |
航続距離 | 500km/600km以上 | 322km/450km |
システム出力 | 177ps/218ps | 150ps/218ps |
予想価格 | 450万円~ | 408万円~ |
次世代パワートレイン「3-in-1」システム搭載
革新的な統合パワートレイン
新型リーフには、日産初の「3-in-1」電動パワートレインシステムが搭載されます。これまで3つに分かれていたインバーター、モーター、ギヤ(減速機)を一体化することで:
性能向上のポイント
- 小型化:従来比10%コンパクト化
- 出力向上:55kWhモデル177ps/35.2kgm、75kWhモデル218ps/36.2kgm
- 静粛性向上:日常走行速度で最大2dB改善
バッテリー性能の大幅向上
航続距離の飛躍的向上
グレード | バッテリー容量 | 航続距離(WLTC) | 従来モデル比較 |
---|---|---|---|
B5グレード | 55kWh | 490km | +168km向上 |
B7グレード | 75kWh | 702km | +252km向上 |
急速充電性能
- 最大150kW急速充電対応
- B5:30分で330km走行分充電可能
- B7:30分で470km走行分充電可能
- 水冷式バッテリー温調システム採用で寒冷地性能向上
日本専用グレード構成と装備詳細
先行販売3グレード構成
日本市場では、まず75kWhバッテリー搭載の上位3グレードが先行販売されます:
- B7 Xグレード(ベース)
- B7 Gグレード(上級)
- B7 AUTECHグレード(カスタムモデル)
エントリーグレード「B5 S」の詳細装備
標準装備内容
- 55kWhバッテリーパック(航続距離490km)
- 18インチスチールホイール(ホイールキャップ付き)
- プロパイロット1.0
- インテリジェント・ディスタンスコントロール
- フロントシートヒーター(運転席・助手席)
- 12.3インチフル液晶メーター
- 12.3インチナビゲーションディスプレイ
非装備項目(上位グレード専用)
- ETC2.0車載器
- ワイヤレス充電
- Googleビルトインナビゲーション
- 前後ドライブレコーダー
- ステアリングヒーター
- アルミホイール(18/19インチ)
- インテリジェント・アラウンドビューモニター
- ヒートポンプ式暖房機能
最新テクノロジーと先進装備
14.3インチデュアルディスプレイシステム
従来の7インチメーター+9インチインフォテインメントから、14.3インチ統合デュアルディスプレイに大幅アップグレード。
搭載機能
- Googleビルトインシステム
- ワイヤレスApple CarPlay/Android Auto
- 車内Wi-Fi対応
- インテリジェントルートプランナー
革新的な快適装備
調光パノラミックガラスルーフ
- ワンタッチで透明度調整可能
- IR(赤外線)反射コーティング搭載
- 従来ルーフより+20mm頭上空間拡大
プレミアムオーディオシステム
- 10スピーカーBose Personal Plusシステム
- ヘッドレスト内蔵スピーカー
- 64色アンビエントライト
日本専用の特別装備
減速セレクター(パドルシフト)搭載
日本仕様の注目機能として、ステアリング後方の減速セレクターを搭載。4段階の減速調整が可能で、e-Pedal Stepとの組み合わせにより、多様な運転スタイルに対応します。
搭載グレード:B7 Gグレードのみ標準装備
3Dホログラムテールランプ
上位グレードB7 Gには、「Ⅱ三」デザインの3Dホログラムテールランプを採用。他グレードは「二」デザインのシンプルなLEDテールランプとなり、明確な差別化が図られています。
安全性能の大幅向上
プロパイロット2.0システム搭載
最新の運転支援システム「プロパイロット2.0」を採用:
主要機能
- 準天頂衛星システム高精度測位
- 3D高精度地図データ活用
- 同一車線内ハンズオフ走行対応
- インテリジェントディスタンスコントロール
先進的な周辺監視システム
- インテリジェントアラウンドビューモニター
- 3Dビュー機能
- フロントワイドビュー
- インビジブルビュー(ボンネット死角確認)
価格設定と市場ポジション
予想価格帯
新型リーフの価格は450万円台からスタートと予想されています。これは従来モデルの408万円から上昇しているものの、上位モデル「アリア」の539万円より大幅に抑えた設定となります。
グレード別価格予想
- B5 Sグレード:約450万円〜
- B7 Xグレード:約500万円〜
- B7 Gグレード:約550万円〜
- B7 AUTECHグレード:約600万円〜
競合他車との比較
主要EV競合車との航続距離比較
車種 | 航続距離(WLTC) | 価格帯 |
---|---|---|
新型リーフ | 490-702km | 450万円〜 |
トヨタbZ4X | 559-567km | 550-650万円 |
三菱eKクロスEV | 487-542km | 627-715万円 |
ヒョンデIONIQ 5 | 470-610km | 539-781万円 |
新型リーフは、競合車を上回る航続距離と手頃な価格設定により、EV市場での優位性を確立する狙いです。
発売に向けたスケジュール
重要な日程
- 2025年10月8日:日本仕様発表・詳細公開
- 2025年12月頃:予約受注開始予想
- 2026年1月15日:正式発売開始
生産体制の課題
一方で、発売前から生産半減の報道もあり、需要に対する供給体制が注目されています。これは半導体不足やバッテリー調達の課題が背景にあると考えられます。
まとめ|新型リーフが切り開くEVの未来
2025年10月8日に発表される新型日産リーフ(ZE2型)は、以下の革新的な特徴により、日本のEV市場に大きなインパクトを与えることが期待されます:
主な進化ポイント
- SUVスタイルへの大胆な変更で実用性とデザイン性を両立
- 次世代3-in-1パワートレインによる性能向上
- 最大702kmの圧倒的な航続距離で実用性を大幅改善
- 14.3インチ統合ディスプレイによる先進的なユーザー体験
- 競合車を凌ぐコストパフォーマンス
日産リーフのフルモデルチェンジは、単なる商品改良ではなく、電気自動車の新時代を切り開く重要なターニングポイントとなるでしょう。10月8日の正式発表まで、さらなる詳細情報の公開が待たれます。