2026年の日本市場は、ここ数年でいちばん新型SUVが多い年になっています。1月から8月だけでも30車種を超える新型車・フルモデルチェンジ車が発売され、その多くがSUVでした。秋以降も、三菱パジェロの復活やレクサス初の3列シートEV「TZ」の登場など、大きなニュースが続きます。
この記事では、2026年に発売された注目の新型SUVと、これから発売される予定のモデルを、2026年9月時点の最新価格とあわせて紹介します。購入を考えている方が「今買うか、待つか」を決める材料として使ってください。
※価格はすべて税込のメーカー希望小売価格です。未発表のモデルは販売店情報や報道にもとづく予想価格で、正式発表のときに変わることがあります。
2026年のSUV市場で押さえておきたい5つのトレンド
まず、2026年のSUV選びに関わる大きな流れを整理しておきます。
1つ目は、本格的な悪路向けSUVが見直されていることです。乗用車ベースの都市型SUVが増えすぎた反動で、ラダーフレーム構造と後輪駆動ベースの4WDを持つ本格派が人気です。ランドクルーザーFJ、新型パジェロ、ハイラックスの発売がその流れをよく表しています。
2つ目は、米国製の乗用車を輸入しやすくする新しい認定制度です。2026年2月に始まったこの制度で、トヨタのタンドラやハイランダー、日産ムラーノ、ホンダパスポートなど、北米で作られた大型SUVが日本に入ってくるようになりました。
3つ目は、ディーゼル車が減ってハイブリッド車が主流になっていることです。新型CX-5はクリーンディーゼルをやめてマイルドハイブリッドだけの構成になり、ハリアーもハイブリッド専用車になりました。
4つ目はEV(電気自動車)SUVの増加です。スズキeビターラ、トヨタbZ4Xツーリング、スバル トレイルシーカー、ホンダの新型インサイトなど、選べるEVが一気に増えました。
5つ目は値上げです。原材料費の高騰や装備の充実によって、ほとんどのモデルが先代より高くなっています。人気のミドルサイズSUVでも450万円を超えるのが当たり前になりました。
【2026年10月以降】これから発売・改良予定の新型SUV
三菱 新型パジェロ|約7年ぶりの復活
予想価格:619万3,000円〜795万800円
予約開始:2026年10月1日(正式発表は10月29日予定、納車は2027年3月以降)

2026年でいちばん注目されている新型SUVといえば、三菱パジェロの復活です。2019年に国内での販売を終えてから約7年ぶりに戻ってきます。
ベースはピックアップトラックのトライトンのラダーフレームです。ボディサイズは全長4,920mm×全幅1,925mm×全高1,900〜1,910mmで、ランドクルーザー250とほぼ同じ大きさです。エンジンは全車2.4Lクリーンディーゼルターボ(204馬力・最大トルク480Nm)で、新開発の8速ATと4WDシステム「SS4-II」を組み合わせています。全車が3列シートの7人乗りです。
グレードはGLS(619万3,000円)、GSR(676万5,000円)、エクシード(693万円)、スーパーエクシード(795万800円)の4種類です。2列目にスライド機能があるため3列目が比較的広く、国産SUVではマツダCX-80に次ぐ快適さだといわれています。WLTCモード燃費は暫定値で12.1km/Lです。
販売店の情報では、残価設定ローンの3年残価率が67〜68%とランドクルーザー250(66%)より高く、リセールバリューにも期待できます。納車は2027年3月以降になるため、早めに商談を始めるのがおすすめです。

ホンダ ヴェゼル 一部改良(2027年モデル)
価格:277万8,000円〜(標準グレード)
発表日:2026年10月22日(発売は10月23日)

ホンダの人気コンパクトSUV、ヴェゼルが一部改良されます。すでに9月24日から先行受注が始まっています。
ガソリン車のGとe:HEV Xに、後席用のエアコン吹き出し口、後席用USB Type-C、前席シートヒーターが標準装備されます。売れ筋のe:HEV Z PLaYパッケージは値下げされる見込みです。さらに、アウトドア向けの新グレード「e:HEV TRAIL SPORT」とスポーティな「e:HEV RS」が12月末に発売される予定で、これらの価格は11月中旬ごろに明らかになる見込みです。

トヨタ RAV4 一部改良
現行価格:450万円〜630万円
改良予定:2026年11月2日

2025年12月にフルモデルチェンジした6代目RAV4は、発売から1年たたないうちに最初の一部改良を受ける見込みです。改良では、悪路向けの走行モード「MUD&SAND」「ROCK&DIRT」を含むマルチテレインセレクトが復活すると報じられています。
現行の価格は、Adventure(HEV)が450万円、Z(HEV)が490万円、Z(PHEV)が600万円、GR SPORT(PHEV)が630万円です。PHEVはEV走行距離が145kmあり、日常の買い物や通勤ならほぼ電気だけで走れます。改良後の価格は据え置きになるという情報もありますが、正式発表を確認してください。


トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー 一部改良
改良予定:2026年11月24日ごろ

5ナンバーサイズのコンパクトSUV、ライズとロッキーも改良される予定です。現行型は2026年3月から新規受注を止めていて、改良では安全装備の進化が中心になるとみられています。3列シート7人乗りの派生モデル「ライズスペース(ロッキースペース)」は、2027年ごろの発売が予想されています。


スバル レックス 一部改良
改良予定:2026年11月
ロッキーのOEMモデルであるスバル レックスも、同じタイミングで安全装備を強化する見込みです。約5万円の値上げが予想されています。
トヨタ ランドクルーザー250 ディーゼル復活
現行価格:520万円〜(ガソリン車、2026年4月改良後)
予約受注:2026年10月下旬(正式発表は12月14日予定)

2026年4月の一部改良で、ガソリン車のVXは577万9,400円になり、改良前より約33万円値上がりしました。受注を止めていた2.8Lクリーンディーゼルターボは改良版として復活し、10月下旬に予約受注が始まる予定です。以前のディーゼル「ZX」は735万円だったので、新型パジェロの上位グレードと直接競うことになります。

トヨタ クラウンエステート 改良
改良予定:2026年末

クラウンシリーズのなかでエステートだけが年末に改良を控えています。装備が充実する代わりに値上げされる可能性があるので、今の仕様が気に入っているなら現行型を選ぶのも一つの考え方です。
レクサス NX 大幅改良
予想価格:520万円〜800万円
日本発売予定:2026年12月

2026年9月1日に世界初公開された改良型NXは、ボディが拡大され、新しいソフトウェア基盤「Arene(アリーン)」が採用されます。新たに2.0Lハイブリッドの前輪駆動車「NX300h」が加わる予定です。PHEVのNX450h+はEV走行距離が約90kmから約140kmに伸びると発表されています。
レクサス TZ|レクサス初の3列シートEV SUV
予想価格:1,000万円超
日本発売予定:2026年冬ごろ

2026年5月7日に世界初公開されたレクサス初の3列シートBEV SUVです。LXと同じくらいの大きなボディに6人乗りのゆったりした室内を備え、航続距離はWLTCモードの暫定値で620kmです。価格は1,000万円を超えるとの見方が多く、レクサスの新しい電動フラッグシップになります。
ホンダ パスポート|北米生まれの大型SUV
予想価格:800万円〜900万円
発売予定:2026年後半

米国製乗用車の認定制度を使って導入されるLサイズSUVです。導入されるのは上級グレードの「トレイルスポーツ エリート」で、V6 3.5Lエンジン(285馬力)と10速ATを組み合わせています。全幅は2,020mmとランドクルーザー300より広く、左ハンドル仕様しかない点に注意が必要です。
日産 ムラーノ|約11年ぶりに日本復活
価格:796万4,000円
受注開始:2026年6月3日(販売開始は2027年初頭予定)

北米から輸入される4代目ムラーノです。圧縮比を変えられる2.0L「VCターボ」(245馬力)を積み、グレードは1種類だけです。クラウンエステートやレクサスRXと競う価格帯になっています。
日産 パトロール|サファリの実質的な後継車
予想価格:未発表(上級グレードは1,000万円クラスとの予想)
日本発売予定:2027年度前半(2027年4〜9月が目安)

日産はジャパンモビリティショー2025で、フラッグシップSUVのパトロールを日本に導入すると発表しました。海外仕様は全長5,205mm×全幅2,030mmで、3.5L V6ツインターボ(425hp/700Nm)を積んだ3列8人乗りです。ランドクルーザー300よりひと回り大きい、久しぶりの日産の本格大型SUVになります。
2027年以降に向けて期待されるモデル
マツダ新型CX-5には、新開発の「SKYACTIV-Z」を使った本格的なストロングハイブリッドが2027年に追加される予定です。燃費を重視する方は、それを待つのも選択肢になります。
ほかにも、トヨタ ヤリスクロスは2027年に大がかりなマイナーチェンジが予想されており、ハリアーは2027年以降にフルモデルチェンジされるとの見方が有力です。トヨタC-HRの日本復活も話題になっていますが、2026年9月時点でメーカーからの正式発表はありません。
【2026年発売済み】注目の新型SUVと最新価格
トヨタ ランドクルーザーFJ
価格:450万100円(2026年5月14日発売)

ランドクルーザーシリーズの4番目のモデルとして登場したFJは、全長4,575mm×全幅1,855mmとカローラクロスに近い大きさで、街中でも運転しやすいのが魅力です。2.7Lガソリンエンジンとパートタイム4WDを組み合わせ、最低地上高250mmを確保しています。悪路での走破力は国産SUVのなかでも最高クラスです。発売当日に初期の受注枠が埋まるほどの人気で、中古車市場では新車価格を大きく上回る値段で取引されています。

マツダ 新型CX-5(3代目)
価格:330万円〜447万1,500円(2026年5月21日発売)

マツダでいちばん売れている車種が、9年ぶりにフルモデルチェンジしました。ホイールベースが115mm延びて後席が大きく広くなり、荷室には後席を使ったままでもA型ベビーカーを縦に積めます。パワートレインは2.5Lマイルドハイブリッドだけで、人気だったディーゼルはなくなりました。グレードはS・G・Lの3種類です。

トヨタ 新型RAV4(6代目)
価格:450万円〜630万円(2025年12月〜順次発売)

7年ぶりにフルモデルチェンジした6代目は、新しいソフトウェア基盤「Arene」を初めて採用しました。HEV、PHEV、そして初設定のGR SPORTという構成です。

ホンダ 新型CR-V(6代目)
価格:512万2,700円〜577万9,400円(2026年2月発売)

第4世代の2L「e:HEV」を搭載しています。後席は8段階のリクライニングができ、Googleを搭載した9インチディスプレイで快適性と使い勝手を大きく高めました。

日産 新型キックス(3代目)
価格:299万9,700円〜424万8,200円(2026年6月18日発売)

第3世代e-POWERを搭載し、全グレードで2WDと電動4WD「e-4ORCE」を選べます。WLTCモード燃費は2WDで25.7km/Lと、先代から大きく良くなりました。ヴェゼルやカローラクロスの有力なライバルです。

トヨタ ハリアー 一部改良
価格:439万6,700円〜(2026年8月3日発売)

ガソリン車とPHEVがなくなり、ハイブリッド専用車になりました。全車に外部給電機能が付き、プレミアムSUVにふさわしい内容になっています。

スバル フォレスター C型
価格:385万円〜464万2,000円

年次改良で新グレード「Touring」(385万円)と「Touring EX」(399万3,000円)が加わり、フォレスターのガソリン車が400万円を切る価格で買えるようになりました。ストロングハイブリッドの「S:HEV」は、X-BREAK S:HEVの437万8,000円からです。

日産 エクストレイル 一部改良
価格:409万2,000円〜(2026年9月3日改良)

グレード構成を整理し、装備を充実させた改良モデルです。第2世代e-POWERとe-4ORCEの組み合わせによる力強い走りはそのまま受け継いでいます。

ホンダ ZR-V 一部改良
価格:370万7,000円〜472万7,800円(2026年3月27日発売)

全グレードがe:HEVになり、アウトドア向けの特別仕様車「CROSS TOURING」が新しく設定されました。

トヨタ ハイランダー
価格:860万円(2026年8月1日から全国で発売)

米国製乗用車の認定制度で導入された3列シートSUVです。2.5LハイブリッドとE-Fourを積み、ニュージーランド仕様をベースにしているため右ハンドルで乗れるのがうれしいところです。

EV SUVも選択肢が一気に拡大
スズキ初のEV「eビターラ」(399万3,000円〜492万8,000円)、荷室を約1.4倍に広げた「トヨタ bZ4Xツーリング」(575万円〜640万円)とその兄弟車の「スバル トレイルシーカー」(539万円〜638万円)、SUVに生まれ変わった「ホンダ インサイト」(550万円・3,000台限定)など、国産EV SUVの選択肢が大きく増えました。国の補助金を使えば、実際に支払う金額はかなり下がります。
2026年 新型SUV 価格・発売時期一覧
| 車種 | 価格(税込) | 発売・予定時期 |
|---|---|---|
| トヨタ RAV4 | 450万円〜630万円 | 2025年12月〜(11月改良予定) |
| トヨタ ランドクルーザーFJ | 450万100円 | 2026年5月 |
| マツダ CX-5 | 330万円〜447万1,500円 | 2026年5月 |
| ホンダ CR-V | 512万2,700円〜577万9,400円 | 2026年2月 |
| 日産 キックス | 299万9,700円〜424万8,200円 | 2026年6月 |
| トヨタ ハリアー | 439万6,700円〜 | 2026年8月改良 |
| スバル フォレスター | 385万円〜464万2,000円 | 2026年改良 |
| 日産 エクストレイル | 409万2,000円〜 | 2026年9月改良 |
| トヨタ ハイランダー | 860万円 | 2026年8月(全国) |
| ホンダ ヴェゼル | 277万8,000円〜 | 2026年10月改良 |
| 三菱 パジェロ | 619万3,000円〜795万800円(予想) | 2026年10月予約開始 |
| レクサス NX | 520万円〜800万円(予想) | 2026年12月予定 |
| レクサス TZ | 1,000万円超(予想) | 2026年冬予定 |
| ホンダ パスポート | 800万円〜900万円(予想) | 2026年後半予定 |
| 日産 ムラーノ | 796万4,000円 | 2027年初頭販売開始 |
| 日産 パトロール | 未発表 | 2027年度前半予定 |
2026年の新型SUVの選び方:今買う?待つ?
予算を400万円以内に収めたいなら、ヴェゼル、キックス、CX-5のベースグレード、フォレスターのTouringが候補になります。どれも装備が充実していて、コストパフォーマンスの高いモデルです。
本格的なオフロード性能が欲しい方は、ランドクルーザーFJ、新型パジェロ、ランドクルーザー250ディーゼルの3車種から選ぶことになります。パジェロとランクル250ディーゼルはどちらも秋から冬に受注が始まるため、両方の正式な価格と装備を見比べてから決めるのが安心です。
3列シートが必要な家庭には、新型パジェロやハイランダーのほか、2027年登場予定のライズスペースも注目です。燃費を最優先にするなら、2027年に予定されているCX-5のストロングハイブリッドを待つのも良いでしょう。
どのモデルも人気が集まると納期が長くなりやすいので、欲しい車が決まったら早めに販売店で商談を始めることをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. 2026年にいちばん注目されている新型SUVは?
A. 約7年ぶりに復活する三菱パジェロと、発売直後に受注が止まるほどの人気になったランドクルーザーFJです。レクサス初の3列シートEV「TZ」も大きな話題になっています。
Q. 新型パジェロはいつ納車されますか?
A. 予約受注は2026年10月1日から、正式発表は10月29日の予定です。販売店の情報では、生産と納車は2027年3月以降に始まり、グレードによって時期が異なります。
Q. 新型CX-5にディーゼルはありますか?
A. 3代目CX-5ではクリーンディーゼルがなくなり、2.5Lマイルドハイブリッドだけになりました。2027年にはストロングハイブリッドが追加される予定です。
Q. RAV4は改良を待つべきですか?
A. 2026年11月の改良ではマルチテレインセレクトの復活などが予定されています。悪路での走行性能を重視するなら、改良後のモデルを検討する価値があります。
まとめ
2026年は、本格派SUVの復活、北米生まれの大型SUVの上陸、EV SUVの拡大が重なった「SUVの当たり年」です。すでに発売されたランドクルーザーFJ、新型CX-5、新型RAV4に加え、秋以降もパジェロ、ランクル250ディーゼル、レクサスNX・TZと注目のモデルが続きます。
一方で、ほとんどのモデルが値上げされており、人気車は納期も長くなりがちです。この記事の価格と発売時期を参考に、自分のライフスタイルと予算に合った一台を見つけてください。
※本記事の情報は2026年9月時点のものです。最新の価格や仕様は、各メーカーの公式サイトや販売店で確認してください。

