トヨタは新型「ハリアー」の走行性能ムービーを2020年5月10日に公開した。
新型 ハリアー 流れるウィンカー廃止
3代目ハリアーに採用されていた「LEDシーケンシャルターンランプ(流れるウインカー)」を今回4代目では廃止。
レクサス 「LS」「NX」「RX」をはじめ高級車に多く採用される「LEDシーケンシャルターンランプ(流れるウインカー)」。公開した動画を見る限り、光方は非常に明るいLEDを採用しており「L字型デイタイムランニングランプ」の色が黄色く光ることでウィンカーとなっている。賛否両論あるとおもうが筆者には非常に高級感がある様に見えた。今後のトヨタの高級車ではこの様なウィンカーが採用されることだろう。
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新型 ハリアー 4代目 フルモデルチェンジについて
約7年ぶり(6年半)のフルモデルチェンジとなった今回は、エクステリアのデザインはキープコンセプトである。見た瞬間「ハリアー」だとわかるが、より洗練された「伝統的なフロントグリル」を採用。歴代のハリアーに採用された「チュウヒ(宙飛)」エンブレムを廃止、新たに「トヨタエンブレム」を採用。ヘッドライトの形状はより鋭く、2つのL字型、DRL(デイタイムランニングライト)「シグネチャーランプ」を採用し個性と先進性を強調。「LEDヘッドライト(アダプティブハイビームシステム[AHS])」採用。
シンプルな構成でありながらもダイナミックにボディ断面が変化しているサイドビューが、豊かな表情を創出するとともに強い動感を表現。リアは、レクサス「UX」や「カイエンクーペ」の様な細く、鋭く、横一文字に光る「リアコンビネーションランプ&LEDハイマウントストップランプ(Z “Leather Package”、Zに標準装備)」を採用し存在感を付与。
彩度を抑えたカラーを中心に全7色を設定。ボディカラーは「プレシャスブラックパール」に塗装面の傷を自動的に修復してくれる塗装技術「セルフリストアリングコート」を採用。
今回は2015年12月9日に発売が開始された新型「プリウス」に採用されているTNGA(Toyota New Global Architecture)「TNGA-Kプラットフォーム」と呼ばれる新開発のプラットフォームを採用することによって、旧型モデルよりも広い室内空間を得ることが可能。高い空力性能を実現するなど、新開発のプラットフォームを採用により「低重心化」「ボディ剛性が1.78倍UP」し旧型モデルから大幅な進化を果たす。サスペンションは、フロントに「マクファーソンストラット式」、リヤに「ダブルウィッシュボーン式」を採用。徹底的な走り込みとチューニングを重ね、重厚感としなやかさを併せ持つ「乗り味」を追求。走り出した瞬間や高速走行時の車両挙動の収束性を向上するため、極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保した「ショックアブソーバー」を採用。第2世代の「次世代Toyota Safety Sense 」を全車標準搭載する。
グレードは、「ガソリン車」「ハイブリッド車」それぞれに「Z」「G」「S」を設定「Z」と「G」にはシートに本革を採用した 「“Leather Package”」をラインナップ。ダウンサイジングターボ「2.0Lターボエンジン 8AR-FTS」は廃止となる。
ガソリンエンジンには、新型「RAV4」と同じ最大熱効率40%以上を実現した「直列4気筒 2.0L 直噴エンジン搭載 Dynamic Force Engine」+「Direct Shift-CVT」が搭載される。ハイブリッドモデルは新型「カムリ」と同様の直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S「Dynamic Force Engine」と小型・軽量化されたハイブリッドシステム「高性能マルチステージTHSⅡ」を採用し燃費向上を果たす。JC08モード燃費:21.4km/Lから24.0km/Lとなる。
「8.0インチディスプレイオーディオ」を標準装備、「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。専用通信機DCMを全車に標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。オプションと上級グレード「Z」以上で「12.3インチワイドタッチスクリーン T-Connect SDナビゲーションシステム」を搭載している。
新型 ハリアー 4代目 サイズについて
ハリアーは全長は旧型よりも多少大きくなる。全長4,740mm(+20mm)全幅1,855mm(+20mm)全高1,660mm(-30mm)ホイールベースはRAV4と共通なので2,690mm(+30mm)となる。しかし最小回転半径が短いなどもあり、体感的に差は感じないはずだ。
サイズ | 新型RAV4 | 新型ハリアー | 旧型ハリアー | Lexus NX |
---|---|---|---|---|
全長 | 4,600mm | 4,740mm | 4,720mm | 4,640mm |
全幅 | 1,855mm | 1,855mm | 1,835mm | 1,845mm |
全高 | 1,690mm | 1,660mm | 1,690mm | 1,645mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,660mm | ||
最小回転 半径 |
5.5m | 5.6m〜5.7m | 5.4m〜5.7m | |
最低地上高 | 195mm | 160~190mm | 170mm |
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新型 ハリアー 4代目 インテリアについて
インテリアのデザインは「C-HR」や「RAV4」などより高級感のあるデザインや加工が施される。海外のみで販売される「ハイランダー」のインテリアデザインに近い。ちなみに新型「ハイランダー」では12.3インチのタッチスクリーンを備えたディスプレイオーディオを採用しグレードにより大型ディスプレイオーディオが採用される。
新型ハリアーでは上位グレード「Z」グレード以上で標準、「G」グレード以上でオプションで「12.3インチワイドタッチスクリーンT-Connect SDナビゲーションシステム」「JBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)」を採用する。更に「カラーヘッドアップディスプレイ」を搭載。「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。
ステアリングホイールとメーターは新型クラウンと同様に「G」グレード以上で「オプティトロン2眼メーター」と「マルチインフォメーションディスプレイ(7インチTFTカラー)」を採用。エアコンとオーディオをタッチ操作できる静電式ヒーターコントロールパネルも採用。
インテリアカラーは合成皮革「ブラック」「ブラウン」「グレー」の3色を本革は「ブラック」「ブラウン」の2色を採用する。調光ガラスを用いた「電動シェード付パノラマルーフ」をトヨタ自動車初採用。(Z “Leather Package”、Zにメーカーオプション)
新型ハリアーのシフトノブ回りに「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用。「エンジンスタートボタン」を押したタイミングで「ホールド」ボタンを押せる位置に配置した所は流石は「トヨタ」と言った感じだ。
歴代のハリアーに採用された「チュウヒ(宙飛)」ロゴを室内に施している。
視界向上
先代「ハリアー」ではSUVならではのサイドの視界が非常に悪かった。特に交差点などの侵入時には「サイドミラー」と「Aピラー」がほぼ視界を遮り見えないことがよくあり覗き込みながら注意して走行する。新型は「サイドミラー」と「Aピラー」の間に
隙間ができており視界は先代「ハリアー」より格段によくなっているのがわかる。
トヨタ 新型 ハリアー 4代目 フルモデルチェンジ TNGA採用 2020年6月17日発売
トヨタ ハリアー