日産は新型「セレナ」のフルモデルチェンジ(C28型)を行い2022年11月28日に発表、12月22日発売する。実際にディーラーにて仕様を確認してきたので内容についてまとめてみた。5代目「セレナ」は2016年8月24日から販売を開始。丸7年でフルモデルチェンジし6代目となる。一体どんな進化を遂げているのか、今までとは違いが数多くあるという。
第2世代e-POWERを搭載し新世代となる新型「セレナ」
エクステリアデザイン、インテリアデザインをフルモデルチェンジにより一新。
新しい「日産エンブレム」を採用。
ルノー・日産の新型プラットフォーム「CMF(Common Module Family)」を採用する。
次世代の「e-POWER」搭載しエンジンは「1.4L 直列3気筒 ガソリンエンジン」を採用。
「12.3インチフル液晶デジタルメーター」「9インチタッチスクリーンディスプレイNISSAN CONNECT」を搭載。
運転支援システム「プロパイロット」を採用。最上級グレード「セレナ LUXION(ルキシオン)」は運転支援システム「プロパイロット2.0」を新たに設定する。
ルノー・日産の新型プラットフォーム「CMF(Common Module Family、コモン・モジュール・ファミリー)」を採用。エクステリアデザイン変更、前後バンパーデザイン変更。スプリットヘッドライトに上部に取り付けられたLEDデイタイムランニングライトが付いている大きなダブル「Vモーショングリル」が特徴的。
インテリアには新しいステアリングホイール、「12.3インチフル液晶デジタルメーター」を設定、大きい「9インチ最新インフォテインメントシステム」採用。インパネの上面にソフトパットを使用し高級感を高めた。「NissanConnectインフォテインメントシステム」は、「Apple CarPlay」「Android Auto」対応。センターコンソールにテレイン設定用の小さなシフターノブとロータリーセレクターや「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用。
エンジンには新開発のモーターとインバーターを刷新することで力強さ・なめらかさ・静かさを進化させた第2世代「e-POWER」を搭載。電力を発電するエンジンは、1.4L直列3気筒エンジンを搭載。
先代モデルよりも機能を高めた「 360° セーフティアシスト」を搭載、7種類の先進運転支援システムで構成される。「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「アダプティブハイビームアシスト/ハイビームア」「後退時車両検知警報 RCTA」「インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)」「RCTA 後退時車両検知警報」「標識検知機能」を採用。
エクステリアデザインはキープデザインながら最新のデザインを取り入れる
セレナはフルモデルチェンジによりエクステリアデザインはもちろんキープコンセプトであるがより現代らしいデザインとなり電気自動車「アリア」や新型「ノート」の様な最新のVモーションデザイン言語を採用。V字型のグリルと積極的なヘッドライトが組み込まれる。大型Vモーショングリル「Vモーショングリル」を採用しブーメラン型ヘッドライト、ユニークなフローティングルーフ、力強いボディ形状といった、ニッサンデザインの特徴を多く取り入れている。更に、横長のシグネチャーLEDランプを搭載し、ヘッドランプは、特徴的なブーメラン形状をより際立たせる繊細な造りとした。
インテリア デザインを一新
インテリアのデザインは新しいインストルメントパネル、インフォテインメントスクリーン、ステアリングホイール、シートに対応するために作成されました。メーターにはデジタル液晶メーター7インチの「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」、12.3インチのフル液晶デジタルメーターを採用。スタイリッシュな総合的なインフォテインメントシステム「NISSAN CONNECT」を内蔵する中央に取り付けられた9インチフルカラーディスプレイ(オプション)が支配。「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用。ドライブモード3種類「SPORT」「ECO」「NORMAL」。インテリアカラー&マテリアルは、3種類のバリエーションをご用意。車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」を利用可能にする「通信機(TCU)」を採用。車内においてLTEの高速データ通信を使ったWi-Fiを利用可能。
第2世代e-POWER+1.4L 直列3気筒 エンジン搭載
モーターとインバーターを刷新することで力強さ・なめらかさ・静かさを進化させた第2世代「e-POWER」を搭載。e-POWER用にチューニングされた1.4L エンジンの採用により出力を大幅に向上、エンジンの回転数を抑えることで燃費にも貢献している。
安全装備がトップクラスで充実している 全方位運転支援システム「 360° セーフティアシスト」搭載
先代モデルよりも機能を高めた「 360° セーフティアシスト」は、7種類の先進運転支援システムで構成される。「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「アダプティブハイビームアシスト/ハイビームア」「後退時車両検知警報 RCTA」「インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)」「RCTA 後退時車両検知警報」「標識検知機能」を採用。
新型 セレナ フルモデルチェンジ 運転支援システム 360°セーフティアシストについて
日産の先進運転支援システム「プロパイロット2.0」や「 360° セーフティアシスト」は、7種類の先進運転支援システムで構成される。「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「アダプティブハイビームアシスト/ハイビームア」「後退時車両検知警報 RCTA」「インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)」「RCTA 後退時車両検知警報」「標識検知機能」を採用。
インテリジェント エマージェンシーブレーキ フロントカメラで前方の車両(約10〜80km/h)や歩行者(約60km/h以下)を検知。夜間走行時にも動作。衝突の可能性が高まるとメーター内ディスプレイへの警告表示とブザーで注意を喚起し、ドライバーに回避操作を促します。万一、ドライバーが安全に減速できなかった場合には、ブレーキによる衝突回避操作をサポート、または衝突時の被害や傷害を軽減。
踏み間違い衝突防止アシスト 進行方向に壁などがある場所での駐車操作中(約15km/h未満)、ブレーキ操作が遅れたり、アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏み込んでしまった場合、警告すると共にエンジン出力やブレーキを制御し、過度の加速や衝突防止を支援。車両や歩行者の検知。
インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報) 意図せず走行車線を逸脱しそうな場合、表示と音で注意を喚起。
アダプティブハイビームアシスト/ハイビームアシスト 前方検知用のカメラで、先行車や対向車のライト、道路周辺の明るさを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替え。
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム) 死角になりやすい隣接レーンの後側方を走行する車両を検知すると、ドライバーに表示で知らせ、さらに車線変更を開始した場合には、警報とともに車両をもとの車線内に戻すような力を発生し、隣接レーンの車両との接触を回避するようアシスト。
インテリジェント ルームミラー インテリジェント ルームミラーは、車両後方のカメラ映像をミラー面に映し出す。
インテリジェント クルーズコントロール 先行車を検知している場合、ドライバーが設定した車速(約30~100km/h)を上限として、停止~約100km/hの範囲で先行車との車間を保つよう追従走行。
インテリジェント アラウンドビューモニター 上空から見下ろしているかのような映像をディスプレイに映し出し、スムースな駐車をサポート。
プロパイロット2.0 車両に搭載した7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナーで、白線、標識、周辺車両を検知し、更にナビゲーションシステムと3D高精度地図データを使うことで、制限速度をはじめとした道路状況を把握しながら、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でハンズオフ走行を可能とし、安全でスムーズなドライビングを実現。更に、準天頂衛星システムなどからの高精度測位情報を受信し、自車位置をより高精度に把握することが可能。運転支援の状態が直感的に把握できるよう、メーターディスプレイやヘッドアップディスプレイには作動状況がリアルタイムに表示。
5代目 新型 セレナと6代目 セレナ 安全装備比較
システム | 5代目 セレナ | 6代目 セレナ |
---|---|---|
方式 | 単眼カメラ+ ミリ波レーダー | 単眼カメラ+ ミリ波レーダー |
インテリジェント エマージェンシー ブレーキ | ◯ | ◯ |
踏み間違い 衝突防止アシスト | ◯ | ◯ |
インテリジェントLI / LDW(車線逸脱警報) | ◯ | ◯ |
アダプティブ ハイビームアシスト/ ハイビームアシスト | ◯ | ◯ |
RCTA 後退時車両検知警報 | ◯ (オプション) | ◯ (オプション) |
インテリジェント BSI (後側方衝突防止 支援システム) BSW (後側方車両検知警報) | ◯ (オプション) | ◯ (オプション) |
標識検知機能 | ◯ 進入禁止標識検知 最高速度標識検知 一時停止標識検知 | ◯ 進入禁止標識検知 最高速度標識検知 一時停止標識検知 |
インテリジェント ルームミラー | ◯ (オプション) | ◯ (オプション) |
インテリジェント クルーズコントロール | ◯ | ◯ |
インテリジェント アラウンドビューモニター | ◯ (オプション) | ◯ (オプション) |
プロパイロット | ◯ (オプション) | ◯ (オプション) |
プロパイロット2.0 | – | ◯ (オプション) |
プロパイロット パーキングアシスト | – | ◯ (オプション) |
日産 360° セーフティアシスト 全方位運転支援システム とは?搭載車について
新型セレナe-POWER スペックについて
スペック | 新型セレナ e-POWER |
---|---|
全長 | 4,690mm〜4,765mm |
全幅 | 1,690mm〜1,715mm |
全高 | 1,870mm |
ホイールベース | 2,870mm |
エンジン | 直列3気筒DOHC 1.4 L +モーター型式:EM57 |
モーター最高出力 | 150kW/4,501-7,422rpm |
モーター最大トルク | 330Nm/0-3505rpm |
最高出力 | 106kW/4,400-5,000rpm |
最大トルク | 250Nm/2,400-4,000rpm |
駆動方式 | 2WD |
乗車定員 | 7名 |
WLCTモード燃費 | 19.5~20.0km/L |
新型 セレナ について思うこと
日産にとって「セレナ」は日本市場においてミニバンという存在であり販売力の高い車種である。今回は日産として正常進化を果たし、エクステリア、インテリア、更にエンジンまで全てを一新することで見た目以上に乗ったときに進化を感じるモデルとなる。安全装備の充実やインテリアの最新装備により頼れる一台となる。今回、フルモデルチェンジの内容は日産の凄さを感じさせる変更点ばかりだ。特に評価されるのが、エンジンラインナップの変更である。日産車で売れている車種を見ても必ず「e-POWER」モデルがラインナップされており、「ノート」「ノートオーラ」「キックス」「エクストレイル」などであるが今回は新型となる第二世代の「e-POWER」を搭載することで今までにない商品価値が付く。更にインフォメーションディスプレイやフル液晶デジタルメーターなど現代車として流行りを全て取り入れており乗って最新車種に乗っていると実感できるだろう。ライバルは既にフルモデルチェンジを果たした、ホンダ「ステップワゴン」、トヨタ「ノア・ヴォクシー」に匹敵する車種になることは間違ないだろう!
セレナ