2024年9月3日(現地時間)、日産自動車の中東日産会社は、アラブ首長国連邦アブダビで新型「パトロール」を正式に発表しました。日産の新型「パトロール(日本名:サファリ)」は、伝統を受け継ぎつつ革新を追求したSUVです。パワフルなV6ツインターボエンジンと大胆なデザインを特徴とし、シームレスなインフォテインメントとプレミアムなインテリアが高品質な運転体験を提供します。
新型日産「パトロール」は、2024年11月1日からアラブ首長国連邦、サウジアラビア、および中東地域の日産のパートナーの販売店で販売開始予定です。メーカー希望小売価格はUSD 65,000(約950万円)からです。
日産の社長兼CEOである内田誠氏は、発表イベントで「新型パトロールは、比類ないパフォーマンスと最先端の技術、そして圧倒的な存在感を融合し、SUVの未来を再定義するモデルです」と述べました。
日本モデルのサファリとして登場する予定はありませんが、トヨタのランドクルーザー300のライバルとして登場することを期待してしましますね。
デザインと技術
新型パトロールは、強靭性と耐久性を感じさせる先進的なエクステリアデザインを持ち、VモーショングリルとC形ヘッドライトが印象的です。アダプティブ ドライビング ビーム(ADB)技術により、最適な視界を確保します。22インチの合金ホイールは、オフロード性能を高め、堂々たる佇まいを演出します。
新型パトロールは、その大胆なデザインとパワフルなV6ツインターボエンジンが特徴です。エクステリアは、力強さと耐久性を体現する「unbreakable(壊れることのない頑丈性)」をコンセプトにデザインされ、印象的なC形のヘッドライトや22インチアルミホイールが、その存在感を一層際立たせます。
インテリアとインフォテインメント
インテリアは、快適性と先進技術が融合したプレミアムな空間となっています。2つの14.3インチディスプレイを備えたインフォテイメントシステムは、Google ビルトインを搭載した日産コネクト2.0を採用し、ナビゲーション、セキュリティ、エンターテインメントを一つのプラットフォームに統合。デジタルライフと車両の連携がよりシームレスに行えます。
さらに、障害物やナビゲーションのヒントをリアルタイムで投影するInvisible-to-Visible技術や、乗員の体温を検知して温度と風量を自動調整する「バイオメトリック クーリング」など、革新的な技術が搭載されています。「クリプシュ®プレミアムオーディオシステム」と64色から選べるアンビエントライトシステムが、広々とした乗員空間をさらに快適にします。
エンジンとパフォーマンス
新型パトロールには、新型 3.5L V型6気筒 ターボエンジン、高出力425ps/最大トルク700Nmが搭載され、従来のV8エンジンと比較して出力で7%、トルクは25%向上しながらも、燃費も大幅に改善しています。9速ATを介して伝達されたその動力が、市街地から険しい地形に至る様々なシーンで、より質の高いドライビング体験を提供します。
ドライブモードは、標準、砂地、岩場、轍、エコ、スポーツの6種類から選択可能で、日産初採用の4WDトランスファーモードインターロックシステムにより、シームレスなモード切り替えが実現されました。また、運転支援技術として中東地域で初めて「プロパイロット」が採用され、カーブやインターチェンジでの車速調整も可能です。
インフィニティ新型「QX80」は、今回発表された同様の3.5L ツインターボエンジンですが、最高出力450hp (336kW/456PS) と最大トルク515lb-ftを搭載しています。最大のライバルとなる「LX600」「ランドクルーザー300」は3.5L V型6気筒ガソリンエンジンで最高出力305kW(415ps)なので「QX80」「パトロール」がエンジンスペックでは上回っています。
先進の運転支援技術
新型パトロールには、中東地域で初めて「プロパイロット」が採用されました。車速調整や車線維持に加え、ナビゲーションデータを活用してカーブやインターチェンジでの車速を自動調整する機能も備え、安全で快適な運転をサポートします。
日産 パトロール について
現行モデルのパトロール(Y62)は2010年に登場し、2014年と2019年に改良が加えられました。新型モデルは、競合するトヨタ・ランドクルーザー300に対抗する。日産のグローバル製品戦略・企画責任者であるイヴァン・エスピノサ氏は、新型パトロールがランドクルーザーを「はるかに凌駕する」と述べており、今後の発表が注目されます。
日産ニュースリリース