トヨタは新世代クラウンシリーズ第4弾となる新型「クラウンエステート」を2024年6月頃に発売を開始する予定だ。最初は2023年末発売予定であり、その後2024年3月であったが、更に延期となり6月となる。「クラウンシリーズ」として4ボディタイプ「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」展開する。「クラウン」は長年にわたり日本国内仕様車としてきたが、米国、中国を中心に世界約40カ国・地域で販売することが決まっている。米国では50年ぶりの発売となる。「クラウンエステート」米国モデルは「クラウン シグニア」として発売される。
車名復活となる「クラウン エステート」を皆さん覚えていますか?
初代となるクラウンエステートは11代目クラウン(S170系)をベースに車体をワゴン化したモデルで、クラウンステーションワゴンの12年ぶりのフルモデルチェンジで「クラウンエステート」となる1999年12月15日 発表し発売。2007年6月30日 販売終了し以降ワゴンタイプのクラウンは発売されていない。そして2024年、17年ぶりに2代目となる「クラウンエステート」を発売する。
トヨタ 新型「クラウン エステート」について
グローバルモデルとして新たに「新世代クラウンシリーズ」として展開。
「新開発 TNGAプラットフォーム」を採用。
メーターには「12.3インチ大型フル液晶デジタルメーター」を採用。
最新の「Toyota Safety Sense」を採用。
全車ハイブリッドシステムを搭載。プラットフォームは「TNGA」に基づく「新開発 プラットフォーム」を採用。シャシーをニュルブルクリンクで鍛え上げて「走る・曲がる・止まる」といった車両性能を大きく進化させている技術が継承される。
フロント部分は横一文字になったデイライト付きヘッドライトを採用する。「クラウン」エンブレムは継続採用。リアは「LED リアコンビネーションランプ」を採用し横一文字に伸びる、薄くシャープなリアコンビネーションランプを採用。
インテリアは共通化しどの車種に乗っても「クラウンだね!」と思わせてくれるだろう。ディスプレイオーディオを一体化させたインパネデザインを採用。メーターには「12.3インチ大型フル液晶デジタルメーター」を採用。ナビゲーションシステムを「コネクティッドナビ」。「デジタルインナーミラー」トヨタ初「ドライブレコーダー(前後方)」を採用。ディスプレイオーディオのオプションとして「車内Wi-Fi」を設定。
先代モデルよりも機能を高めた次世代「Toyota Safety Sense」を採用する。右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知対象となる。高度運転支援技術「Toyota Teammate」共に走るというトヨタ自動車独自の自動運転の考え方「Mobility Teammate Concept」に基づいて開発した最新の高度運転支援技術を、MIRAIにも採用。ディープラーニングを中心としたAI技術も取り入れ、
豊田章男社長は約2年前に「本気でクラウンを作り直さないか」「マイナーチェンジを飛ばしてもよいので、もっと本気で考えてみないか」と開発陣に問いかけた。中島氏は「クロスオーバー」でGOサインが出てから「セダン」を出してみないかと言われ、この多様性の世の中で「スポーツ」「エステート」が必要なのではということで4車種となった。中島氏はプレゼンテーション内で車種の紹介した順番が「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」という順番で紹介していた。
「カローラ」「カローラツーリング」「カローラスポーツ」「カローラクロス」とラインナップしたことで一気にカローラ人気が出ている。そして値段に対してやはりいい車という印象が強いし見た目も良く印象がよくなった。「クラウン」ブランドも同様に復活を狙った新たなモデルとして今までにない進化を果たす。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→え?驚かされた 4車種すべて 新型「クラウン」 型破りな16代目 「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」はどうなのか
話題のトヨタ 新型「クラウン エステート」実車を見た感想
2023年10月7日(土)~10月8日(日)に、東京の六本木ヒルズアリーナで「CROWN STYLE PARK」にて発表したばかりの新型「クラウンスポーツ」をはじめ「クラウンセダン」「クラウンエステート」も展示されており、実車を実際に見てきた。感想について色々と語ります。実車をみて実際に購入を検討し、色々調べて「素晴らしい!」「いいね!」「おすすめ!」と思っているところをまとめてみました。
エクステリアデザインは新鮮さがある
今までの王道セダンではなく、クロスオーバーSUVスタイルを採用。見た感想としては率直に、かっこいい洗練されたデザインだと感ることができた。ハンマーヘッド形状により力強さと流行りのフロント部分はコの字型のデイライトを採用。「クラウン」エンブレムは継続採用。リアは「LED リアコンビネーションランプ」を採用し横一文字に伸びる、薄くシャープなリアコンビネーションランプを採用。21インチアルミホイールは特に印象的であった。トレンドを取り入れてるなと言った印象だ。ボディサイズは全長4,930mm、全幅1,880mm、全高1,620mm、ホイールベース2,850mmとし、正統なSUVスタイルとした。プラットフォームは「TNGA」に基づく「新開発 プラットフォーム」を採用。
「クラウン」シリーズ ボディサイズ・仕様 比較
スペック | クロスオーバー | スポーツ | セダン | エステート |
---|---|---|---|---|
全長 | 4,930mm | 4,710mm | 5,030mm | 4,930mm |
全幅 | 1,840mm | 1,880mm | 1,890mm | 1,880mm |
全高 | 1,540mm | 1,560mm | 1,470mm | 1,620mm |
ホイール ベース | 2,850mm | 2,770mm | 3,000mm | 2,850mm |
定員 | 5名 | 5名 | 5名 | 5名 |
タイヤ サイズ | 19インチ 21インチ | 21インチ | 19インチ 20インチ | 21インチ |
パワー トレーン | HEV(4WD) | HEV(4WD) PHEV(4WD) | HEV(FR) FCEV(FR) | HEV(4WD) PHEV(4WD) |
新型 クラウンスポーツ ボディカラーについて
モノトーンとなる単色を5色ラインナップ。ブラックまたはシルバールーフのツートンカラーを5色ラインナップ。
単色 5色
ツートンカラー 5色
インテリアは最新装備充実
インテリアは高級感がありながらもどこかカジュアル感も感じられるデザインとし座ったときに「クラウン」に乗っていると感じさせる室内空間を作り上げていた。乗車定員は5名である。ナビゲーションシステムを「コネクティッドナビ」「デジタルインナーミラー」「ドライブレコーダー(前後方)」を採用。ディスプレイオーディオのオプションとして「車内Wi-Fi」を設定。
クロスオーバーとエステートの内装を並べて比較すると共通化によってデザインは全く同じと言っていいだろう。しかし、カラーリングの部品に違いがあり「クラウンエステート」はアシンメトリーカラーリングにより印象を変えているのがわかる。
「センターコンソール」「サイドパネル」が一体感のあるデザインとしており質感の高さが伺える。インテリアカラーは落ち着いたブラウン系の色合いとなっており落ち着いた印象を与えている。エステートのコンセプトは“アクティブキャビン”だけあり、後部座席はこれぞクラウンエステートという大きな荷物を運べる空間となっており、質感の高さを感じる。
「ディスプレイオーディオ」からメーター「12.3インチ大型フル液晶デジタルメーター」の視界の良さはとても良かった。「12.3インチ大型フル液晶デジタルメーター」は高級感と言うよりかは新鮮さを感じさせるポイントとなっている。
ナビゲーションシステムを「コネクティッドナビ」としており、こちらは現状から進化していくことに期待したい。
電動パーキングブレーキ&ホールドボタンの位置は非常に押しやすく、ドリンクフォルダーと置くだけ充電の位置もとても使い勝手の良い場所に設置されていると感じた。
新型 クラウンエステート は 荷室が大きい
「クラウンエステート」は他の「クラウン」シリーズの中で最もラゲッジスペースが広い。荷室に多くの荷物を載せるひとは「クラウンエステート」一択となるだろう!
安全装備がトップクラスで充実している トヨタの先進の安全装備 「Toyota Safety Sense」 採用
先代モデルよりも機能を高めた次世代「Toyota Safety Sense」を採用する。右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知対象となる。高度運転支援技術「Toyota Teammate」共に走るというトヨタ自動車独自の自動運転の考え方「Mobility Teammate Concept」に基づいて開発した最新の高度運転支援技術を、MIRAIにも採用。ディープラーニングを中心としたAI技術も取り入れ、運転中に遭遇しうる様々な状況を予測し、対応することを支援。「Advanced Park」などを採用する。
燃費性能はクラストップ 最新ハイブリッドシステムを採用
エンジンはHEV(4WD)とPHEV(4WD)を公式にも採用すると発表しているが、クラウンスポーツで採用された、新型「2.4 ターボ ハイブリッド」と「RAV4PHV」や「ハリアーPHV」に採用されている「2.5L エンジン+ プラグインハイブリッドシステム」が採用される可能性が高い。どちらも「クラウンスポーツ」にふさわしい、スポーティな走りと低燃費を手に入れることができる。
エステートと言うだけあり、大きな荷物を運んでも問題のない、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせた採用。新開発した「2.4L直噴ターボエンジン+ハイブリッドシステム」「eAxle」を採用。電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」を採用。差別化として、2.5Lエンジン+モーターのプラグインハイブリッドモデルもラインナップする。
2.4 ターボ ハイブリット モデル
スペック | 新型クラウンエステート 2.4 ターボ ハイブリッド |
---|---|
全長 | 4,930mm |
全幅 | 1,880mm |
全高 | 1,620mm |
ホイールベース | 2,850mm |
エンジン | 直列4気筒 2.4L 直噴ターボエンジン +モーター |
最高出力 | 200kW(272ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 460Nm(46.9kgm)/ 2,000-3,000rpm |
フロントモーター 最大出力 | 61kw(82.9ps) |
フロントモーター 最大トルク | 292Nm(29.8kgm) |
リアモーター 最大出力 | 59kW(80.2ps) |
リアモーター 最大トルク | 169Nm(17.2kgm) |
トランスミッション | Direct Shift-6AT |
バッテリー | ニッケル水素電池 5Ah |
駆動方式 | 4WD (E-Four Advanced) |
乗車定員 | 5名 |
車両重量 | -kg |
WLTCモード燃費 | 15.7km/L |
PHEVモデル
スペック | 新型クラウンエステート PHEV |
---|---|
全長 | 4,930mm |
全幅 | 1,880mm |
全高 | 1,620mm |
ホイールベース | 2,850mm |
エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 130kW(177ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 219Nm(22.3kgfm)/ 3,600rpm |
フロントモーター 最大出力 | 134kW(182ps) |
フロントモーター 最大トルク | 270Nm(27.5kgfm) |
リアモーター 最大出力 | 40kW(54ps) |
リアモーター 最大トルク | 121Nm(12.3kgfm) |
システム出力 | E-Four:225kW(306ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
バッテリー | リチウムイオン バッテリー 18.1kWh |
駆動方式 | 4WD (E-Four) |
乗車定員 | 5名 |
車両重量 | -kg |
WLTCモード燃費 | 20.5㎞/L |
EV航続距離 | 93km/L |
価格 | -円 |
まとめ
新たな世代を取り入れるためにもセダンスタイルは昔の人に比べ親しみもかっこいいという感覚よりも古臭い、親父くさいなどという印象が強く、やはり「クロスオーバーSUV」とすることで高級な印象とデザインの印象を変えることで40代、30代の人に乗ってもらいたいという意欲を感じる。15代目をあえてマイナーチェンジを飛ばして16代目として4つのボディを全て「クラウン」車種とすることで客のニーズを答えつつ、「クラウン」をトヨタブランドとして残して行く意思と挑戦する気持ちを感じた。筆者としては「クラウンシリーズ」で一番魅力的に見えるのが今回の「クラウンエステート」なので市場の注目度も高いと思われる。購入を検討する人は発売日が近づいてきたらディーラーにて早めに注文受付をするべきである。更に全幅1,880mmというサイズは世界的に見れはそこまで大きくないが、日本国内で考えるとどうしても駐車的に少し制限があるので購入前によく検討してから購入してもらいたい。残りのモデルを1年以上かけて発売していくが、半導体の影響が今後更に続くことが予想されるため、苦戦を強いられることは間違いない。
米国 トヨタ 新型「クラウン シグニア」について
米国トヨタはクロスオーバーSUV新型「クラウン シグニア」2025年モデルを2023年11月14日(現地時間)に発表した。2024年に市場投入される予定。「クラウン シグニア」は日本で先日発表された「クラウンエステート」の米国モデルである。米国側の「ワゴン」に付き物の汚名を避けるために、より派手な「クラウン・シグニア」のネームプレートとした。「クラウン」は長年にわたり日本国内仕様車としてきたが、米国、中国を中心に世界約40カ国・地域で販売することが決まっている。米国では50年ぶりの発売となる。
米国 トヨタ 新型「クラウン シグニア」エクステリア について
特徴的な「ハンマーヘッド」フロント フェイシア、穏やかな輪郭、細身の全幅 LED テールライトなど、クラウン ファミリー全体を定義するデザイン言語を継承。短いオーバーハングとかなり低いルーフラインにより、一般的な SUV と比較してよりスポーティな存在感が得られる。トヨタは米国仕様のクラウン シグニアの具体的な寸法をまだ発表していない、全長4,930mm、全長1,880mmのオリジナルのクラウン エステート プロトタイプの寸法とほぼ一致する。「ハイランダー」よりわずかに小さくなりる。
米国 トヨタ 新型「クラウン シグニア」インテリア について
インテリアのダッシュボードは「クラウン クロスオーバー」のダッシュボードによく似ており、「12.3インチのデジタルインストルメントクラスター」と「12.3インチインフォテインメントディスプレイ」を備えている。このシステムは無線 (OTA) アップデートと互換性があり、接続されたサービスを提供します。5 人乗りのレイアウトは後部乗員に十分なスペースを確保している。
インテリアの色合いは「サドルタン」または「ブラック」の2色から選択でき、どちらもブロンズのアクセントがアクセントになっている。インテリアの選択肢に加えて、「クラウン シグニア」は、5つの異なる外装色を提供します。グレードに応じて、SUV には19インチまたは21インチのホイールが選択可能。
米国 トヨタ 新型「クラウン シグニア」パワートレイン について
トヨタは、このSUVの日本版にはハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)の両方のバージョンが用意されるが、米国ではハイブリッド(HEV)のみである。自己充電ハイブリッドシステムは、デュアル電気モーターと組み合わせられた2.5L 4気筒ガソリンエンジンを備えている。総合最高出力 243hp(181kW/246PS) となり、標準の電子オンデマンドAWDシステムの助けを借りてeCVT (電子制御無段変速機) を介して4輪すべてに伝達する。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 2代目 新型 クラウンエステート クラウンシリーズ第4弾 SUVモデルとして復活 2024年4月発売
→トヨタ 新型「クラウンエステート」17年ぶり復活 2024年6月頃発売 実車公開 「展示イベント」2024年3月22日から開催
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
トヨタニュースリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/39070872.html
クラウンブランド
https://toyota.jp/info/crown_brand/
トヨタ クラウン