2025年度内に日本発売が予定されているトヨタの新型RAV4。フルモデルチェンジによって大きく進化する一方で、多くの購入検討者が最も気になっているのが「価格」ではないでしょうか。


新型RAV4の価格が気になる方へ
本記事では、新型RAV4の予想価格、値上がりの背景、そして購入時の資金計画に役立つ残価設定ローン(残クレ)について、最新情報をもとに詳しく解説します。
新型RAV4の予想価格:グレード別価格帯
ハイブリッド(HEV)モデルの予想価格
新型RAV4では、従来のガソリンモデルが廃止され、全車電動化されることが発表されています。これにより、エントリー価格は現行モデルより上昇することが確実です。
現行RAV4の価格(参考)
- ガソリンX(4WD):323万7,300円
- ハイブリッドX(E-Four):385万9,900円
- ハイブリッドG:433万4,000円
新型RAV4ハイブリッドの予想価格
- RAV4 CORE HEV E-Four:約400万~420万円
- RAV4 ADVENTURE HEV E-Four:約450万円前後
従来のハイブリッドモデルから約15~20万円の値上がりが予想されています。この価格上昇は、第5世代から第6世代への進化したハイブリッドシステムの搭載、新世代マルチメディア「Arene」の採用、安全装備の大幅強化などが背景にあります。
プラグインハイブリッド(PHEV)モデルの予想価格
新型RAV4のPHEVモデルには、トヨタ初となる第6世代ハイブリッドシステムが搭載されます。バッテリー容量は18.1kWhから22.7kWhへと約30%増加し、EV走行距離も95kmから150kmへと大幅に延長されます。
現行RAV4 PHEVの価格(参考)
- RAV4 PHV Z:566万1,700円
新型RAV4 PHEVの予想価格
- RAV4 CORE PHEV E-Four:約580万~600万円
- RAV4 GR SPORT PHEV E-Four:約650万~670万円
特にGR SPORTは、専用のサスペンションチューニング、軽量アルミホイール、空力パーツなどが装備されるため、600万円台後半になると予想されます。
なぜ価格が上がるのか?値上げの5つの理由
1. ガソリンモデル廃止による電動化コスト
最も大きな要因は、パワートレインの全面電動化です。ハイブリッドシステムやバッテリーは、従来のガソリンエンジンに比べて製造コストが高く、これが価格に反映されます。
2. 第6世代ハイブリッドシステムの採用
新型RAV4には最新の第6世代ハイブリッドシステムが搭載されます。特にPHEVモデルでは、シリコンカーバイド半導体の採用により小型・高効率化を実現していますが、この先進技術が価格を押し上げる要因となっています。
3. ソフトウェアプラットフォーム「Arene」初採用
トヨタが開発を進める次世代ソフトウェアプラットフォーム「Arene」を初採用。カスタマイズ可能なホーム画面、進化した音声認識システム、OTA(Over-The-Air)アップデート対応など、デジタル化の推進がコスト増につながっています。
4. 安全装備の大幅強化
最新のToyota Safety Senseを搭載し、ドライバー異常時対応システムの進化、急加速抑制機能の標準装備化、3D映像化されたパノラミックビューモニターなど、安全装備が大幅に強化されています。
5. 内外装の質感向上
12.3インチまたは12.9インチの大型ディスプレイ、新デザインのシート、質感の高い内装素材など、商品力向上のための投資が価格に反映されています。
現行モデルとの価格比較表
| グレード | 現行価格 | 新型予想価格 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| ガソリンX | 323.7万円 | - | 廃止 |
| HV X/CORE | 385.9万円 | 400~420万円 | +15~35万円 |
| HV G/ADVENTURE | 433.4万円 | 約450万円 | +15~20万円 |
| PHV Z/CORE | 566.1万円 | 580~600万円 | +15~35万円 |
| PHV GR SPORT | - | 650~670万円 | 新設定 |
残価設定ローン(残クレ)で新型RAV4を購入する選択肢
残価設定ローンとは?
残価設定ローン(残クレ)は、車両価格から数年後の「残価」を差し引いた金額を分割払いする購入方法です。月々の支払額を抑えられるため、高額な新型車を購入する際の有効な選択肢となります。
新型RAV4での残クレ活用例
購入条件の例:
- 車両本体価格:420万円(RAV4 CORE HEV)
- 頭金:50万円
- 残価設定:40%(3年後168万円)
- 借入金額:370万円
- 借入期間:3年(36回払い)
- 金利:年4.8%
月々の支払い例:
- 残クレ利用:約6.0万円/月
- 通常ローン:約11.0万円/月
残価設定により、月々の支払いを約5万円抑えることができます。
残価設定ローンのメリット
- 月々の支払いが抑えられる
- 車両価格の約40~50%を据え置くため、実質的な借入額が減少
- 短期間で新車に乗り換えやすい
- 3年または5年後に返却または乗り換えが可能
- ライフスタイルの変化に対応しやすい
- 家族構成の変化などに応じて柔軟に対応可能
- 最新の安全装備搭載車に乗り続けられる
- 定期的な乗り換えにより、常に最新技術の恩恵を受けられる
残価設定ローンの注意点
- 走行距離制限がある
- 一般的に月間1,000~1,500kmの制限
- 超過時は追加料金が発生
- 車両の状態に制限がある
- 傷や凹み、内装の汚れなどが査定に影響
- 返却時に追加費用が発生する可能性
- 総支払額は通常ローンより高くなる可能性
- 金利は残価を含む全体にかかるため、最終的な総額は高くなることがある
- カスタマイズに制限
- 大幅な改造は原則不可
- 返却時は原状回復が必要
トヨタの残価設定ローン「トヨタファイナンス」の特徴
トヨタでは「トヨタファイナンス」という独自の残価設定型クレジットを提供しています。
トヨタファイナンスの特徴:
- 残価率が比較的高め(リセールバリューの高さを反映)
- ディーラーでのメンテナンスパックとのセット割引
- 3年後・5年後の選択肢が明確
- 新車に乗り換え
- 残価を支払って買い取り
- 車両を返却
新型RAV4の予想残価率:
- 3年後:約55~60%(リセールバリューの高さから)
- 5年後:約40~45%
RAV4は人気SUVであり、リセールバリューが高いため、残価設定ローンとの相性が良い車種といえます。
新型RAV4の購入を検討する際のポイント
1. ハイブリッドかPHEVか
ハイブリッドがおすすめの方:
- 充電環境がない
- 主に長距離ドライブが多い
- 初期費用を抑えたい
PHEVがおすすめの方:
- 自宅に充電設備がある
- 日常の移動距離が短い(EV走行でカバー可能)
- 災害時の電源確保を考えている(V2H対応)
- 環境性能を重視したい
2. グレード選択のポイント
新型RAV4は、異なるキャラクターを持つ3つのグレードで展開されます。
Adventure(アドベンチャー)- アウトドア志向

オフローダー志向のユーザーに向けたグレードです。タフなデザインと実用性を重視した仕様が特徴で、アウトドアアクティビティを楽しむユーザーに最適な選択肢となっています。
ADVENTURE(アドベンチャー):
- オフロード性能重視
- ハイブリッドのみの設定
- アウトドア派におすすめ
Core(コア)- バランス型のベストセラー候補

ベーシックでありながら上質な仕上がりを実現したグレードです。ハイブリッドとプラグインハイブリッド(PHV)の両方から選べる柔軟性が魅力で、幅広いユーザー層からの人気が期待されます。
CORE(コア):
- 標準的な装備でバランスが良い
- ハイブリッド・PHEV両方から選択可能
- 都市部での使用に最適
GR Sport(GRスポーツ)- オンロードスポーツ仕様

プラグインハイブリッド専用のスポーティモデルです。専用のサスペンションやデザイン要素によって、オンロードでの走行性能とスタイリングを追求したグレードとなっています。
GR SPORT(GRスポーツ):
- 走行性能特化
- PHEVのみの設定
- 専用チューニングで走りを楽しみたい方向け
3. 資金計画の立て方
一括購入:
- メリット:金利負担なし、所有権が即座に得られる
- デメリット:まとまった資金が必要
通常ローン:
- メリット:所有権が得られる、走行距離制限なし
- デメリット:月々の支払いが高額
残価設定ローン:
- メリット:月々の支払いを抑制、定期的な乗り換えが容易
- デメリット:走行距離制限、総支払額増加の可能性
リース:
- メリット:月々定額、メンテナンス込み
- デメリット:所有権なし、カスタマイズ制限
発売時期と購入タイミング
予想発売時期
日本国内発売:
- 発表:2025年5月21日(完了)
- 発売:2025年12月17日予定
- 生産開始:HEV 2025年12月1日、PHEV 2026年3月2日
購入タイミングの考え方
発売直後の購入:
- メリット:最新モデルにいち早く乗れる
- デメリット:値引きが期待できない、納期が長い可能性
発売後3~6ヶ月:
- 市場での評価が定まる
- 初期不良の情報が出揃う
- 若干の値引き交渉が可能になる可能性
決算期を狙う:
- 3月、9月の決算期は値引き交渉しやすい
- ディーラーオプションのサービスなどが期待できる
まとめ:新型RAV4は高いがそれだけの価値がある
新型RAV4は現行モデルから15~30万円程度の価格上昇が予想されますが、それに見合う進化を遂げています。
価格上昇に見合う進化のポイント:
- 全車電動化による環境性能向上
- 第6世代ハイブリッドシステムの採用
- 先進のソフトウェアプラットフォーム「Arene」
- 大幅に強化された安全装備
- 質感の高い内外装デザイン
購入資金計画のポイント:
- 月々の支払いを抑えるなら残価設定ローン
- 長期保有なら通常ローンまたは一括購入
- 充電環境があればPHEVが長期的にお得
- リセールバリューの高さを活かした計画を
新型RAV4の購入を検討されている方は、自身のライフスタイル、使用環境、予算を総合的に考慮し、最適なグレードと購入方法を選択することをおすすめします。
発売まで時間がありますので、じっくりと情報収集を行い、ディーラーでの試乗や見積もりを取得しながら、納得のいく購入計画を立てましょう。



