トヨタは「プリウス」のフルモデルチェンジを行い2023年1月10日に発売する。旧型モデル(旧型)と新型とはどの様な進化を遂げたのか順番に比較してみた。購入時の参考にしていただければ幸いです。
新型と旧型 プリウス エクステリア比較
新型「プリウス」のエクステリアはキープコンセプトであるが、フルモデルチェンジにより大型 ”コの字型”DRL(デイタイムランニングライト)「シグネチャーランプ」を採用。リアは完全な横一文字テールライトを採用。現行よりも更に個性と高級感をだしたデザインであることは見てわかる。ボディサイズは全長4,600mm、全幅1,780mm、全高1,420mm、ホイールベースは2,750mmと、先代と比べ全長+25mm、全幅+20mm、全高-50mm、ホイールベース+50mmとした。つまり、全体のボディサイズは大きくなり、全高はより低くなった。
旧型 プリウス
新型 プリウス
スペック | 4代目プリウス 後期 | 5代目 プリウス | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 4,575mm | 4,600mm | +25mm |
全幅 | 1,760mm | 1,780mm | +20mm |
全高 | 1,470mm(2WD) 1,475mm(4WD) | 1,420mm(2WD) 1,430mm(4WD) | -50mm -45mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,750mm | +50mm |
新型と旧型 プリウス インテリア比較
インテリアは「センターメーター」を廃止、正面にデジタルメーター採用。インパネ周りとしてはエアコンの吹き出し口を変更しナビディスプレイの位置を上にすることによりより使い勝手のいい仕様に変更する。「8インチor12.3インチディスプレイオーディオ」を採用する。更に、「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用する。「デジタルインナーミラー (前後方録画機能付) 」 車両後部に取り付けたカメラの映像をルームミラーに表示する。更に録画機能を備える。現在のトヨタ車の中でもかなり質感を意識したデザインとなっている。先代に比べ全高が-50mmと低くなった分、室内高は-80mmとなっているがどの様な差があるか先代は後部座席の部分に窪みを作り圧迫感の出ないデザインをしていたので同様の工夫がされていることだろう。
旧型 プリウス インテリア
新型 プリウス インテリア
新型と旧型 プリウス 安全技術 比較
システム装備 | 4代目 プリウス |
5代目 新型プリウス |
|
---|---|---|---|
Toyota Safety Sense |
衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ |
◯ 昼間歩行者 |
◯ 昼・夜間歩行者 自転車・自動二輪車 |
プロアクティブ ドライビングアシスト |
– | ◯ | |
レーンディパーチャー アラート (ステアリング 制御機能付) |
◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 ふらつき警報 |
◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 道路端 検出 ふらつき警報 |
|
アダプティブ ハイビームシステム |
◯ | ◯ | |
レーダークルーズ コントロール (全車速追従機能付) |
◯ | ◯ | |
レーント レーシングアシスト |
– | ◯ | |
ロードサインアシスト 交通標識読取 |
– | ◯ | |
先行車発進告知 | – | ◯ | |
予防 安全 装備 |
ブラインドスポット モニター |
◯ | ◯ |
インテリジェント クリアランスソナー |
◯ | ◯ | |
リヤクロストラフィック |
◯ | ◯ | |
Advanced Park リモート機能付き |
– | ◯ | |
安心降車アシスト(SEA) | – | ◯ | |
ドライバー異常時 対応システム |
– | ◯ | |
ヒルスタート アシストコントロール |
◯ | ◯ | |
パノラミックビュー モニター |
– | ◯ | |
快適 装備 |
快適温熱シート+ シートベンチレーション |
◯ | ◯ |
ステアリングヒーター | – | ◯ | |
デジタルインナーミラー (前後方録画機能付) |
– | ◯ | |
ITS Connect | ◯ | ◯ | |
電動パーキングブレーキ &ホールド |
– | ◯ | |
パワーシート | ◯ | ◯ | |
ハンズフリー パワーバックドア |
– | ◯ | |
ヘッドアップ ディスプレイ |
◯ | – | |
デジタルキー | – | ◯ | |
ナビレス | ◯ | – | |
トヨタ ディスプレイ オーディオ |
– | ◯ ※ベースグレード Xを除く |
|
車載通信機(DCM) | – | ◯ |
新型 プリウス 5代目 搭載エンジン
1.8L 直4 DOHC「2ZR-FXE」 +モーターモデルと2.0L 直4 DOHC「M20A-FXS」 +モーターモデル二つのハイブリッドシステムをラインナップ。
1.8L 直4 DOHC +モーター モデル
直4 DOHC 1.8L+モーター(リダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッド)モデルは4代目「プリウス」と比べ、フロントモーター リアモーター が大幅に強化されており、フロントのモーターは、最高出力 53kW(72ps) →70kW(95PS)、最大トルク 163Nm(16.6kgm) →185Nm(18.9kgfm)、リアモーターが最高出力 5.3kW(7.2ps) →30kW(41PS)、最大トルク 55Nm(5.6kgm) →84Nm(8.6kgfm)、システム出力90kW(122ps)→103kW(140ps)となる。
スペック | 旧型 プリウス | 新型 プリウス |
---|---|---|
エンジン | 直4 DOHC 1.8L+ モーター(THSⅡ) | 直4 DOHC 1.8L+ モーター (リダクション機構付き シリーズパラレル ハイブリッド) |
最高出力 | 72kW(98ps)/ 5,200rpm | 72kW(98ps)/ 5,200rpm |
最大トルク | 142Nm(14.5kgm)/ 3,600rpm | 142Nm(14.5kgm)/ 3,600rpm |
フロントモーター 最大出力 | 53kW(72ps) | 70kW(95PS) |
フロントモーター 最大トルク | 163Nm(16.6kgm) | 185Nm(18.9kgfm) |
リアモーター 最大出力 | 5.3kW(7.2ps) | 30kW(41PS) |
リアモーター 最大トルク | 55Nm(5.6kgm) | 84Nm(8.6kgfm) |
システム出力 | 90kW(122ps) | 103kW(140ps) |
駆動方式 | 2WD E-Four(4WD) | 2WD E-Four(4WD) |
WLTCモード 燃費 | 27.2〜32.1km/L(2WD) 25.4〜28.3km/L(4WD) | 35.4km/L(2WD) 30.3km/L(4WD) |
価格 | 3,059,100円~ 3,443,000円 | 2,750,000円~ 3,210,000円 |
2.0L 直4 DOHC +モーターモデル
そして今回の最大の変更点である直4 DOHC 2.0L+モーター(リダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッド)を採用により、出力の高いエンジンとモーターを採用し走りと燃費に貢献している。システム最高出力144kW(193PS)、従来型比1.6倍となり、スポーティに生まれ変わったプリウスにふさわしい動力性能を確保。
スペック | 新型プリウス 2.0L (G/Z) |
---|---|
全長 | 4,600mm |
全幅 | 1,780mm |
全高 | 1,420mm 1,430mm |
ホイールベース | 2,750mm |
エンジン | 直4 DOHC 2.0L+ モーター (リダクション機構付き シリーズパラレル ハイブリッド) |
最高出力 | 112kW(152ps) |
最大トルク | Nm(kgm) |
フロントモーター 最大出力 | 83kW (113PS) |
フロントモーター 最大トルク | Nm (kgfm) |
リアモーター 最大出力 | 30kW (41PS) |
リアモーター 最大トルク | 84Nm (8.6kgfm) |
システム出力 | 144kW (190PS) |
WLTCモード 燃費 | 30.2km/L |
価格 | 3,200,000円 3,920,000円 |
新型 プリウス 5代目 について思うこと
「プリウス」は、トヨタが1997年から発売している世界初の量産ハイブリッド専用車であるがいつもトヨタの最新技術を詰め込んできた。今回の5代目も最新の「ハイブリッドシステム」「安全装備」などこのクラスとしては素晴らしい装備を採用している。ハイブリッドシステムを2つ採用、かつ排気量2.0Lモデルをラインナップすることで燃費だけではなく快適性も兼ね備えたモデルとなるだろう。しかし、時代が変わり4代目まではトヨタの「ハイブリッドシステム」を採用している車種が「プリウス」ぐらいであったが、現在では多くの「トヨタ車」で同様の「ハイブリッドシステム」を採用しているため「プリウス」を選択する人が減ったのも事実であるが、発売がスタートしてどれだけ販売台数が伸びるか楽しみである。
トヨタ プリウス
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