マツダは新世代ラージ商品群の第1弾の新型クロスオーバーSUV「CX-60」を日本モデルを2022年4月7日発表、2022年9月15日に発売する。今回はプラグインハイブリッドSUVで競合車種となるトヨタ新型「ハリアー」は一部改良を行い「ハリアーPHEV」を追加して日本にて2022年10月31日発売する。スペックを元に競合比較してみた。
新型 CX-60 PHEV について
エクステリア
マツダの「Kodo-Soul of Motion」のデザイン哲学に基づいており、アグレッシブなリアエンドを備えた深く彫刻されたフロントフェイシアを備えいる。目を引くのは、縦に積み上げられたヘッドライトランプとL字型のデイタイムランニングライト。FWDベースのCX-5とは異なり、「CX-60」にはフロントエンジンのRWDベースのプラットフォームであり、ボンネットを長くしてよりセクシーなプロポーションを実現する。CX-60は後輪駆動であるためCX-5よりも最小回転半径5.4mの-0.1mmとしている。また、スポーティなウィンドウライン、フロントバンパーに垂直のインテークを備えたLEDライト、サイドギル、より目立つリアオーバーハングなどの詳細を確認。日本の美的原則、「空の空間の穏やかで威厳のある美しさ」と呼ばれる「馬」の概念に触発されている。プロファイルについては、デザイナーは日本の書道からインスピレーションを得ており、新しい反射する白い色合いは、彫刻された体のラインを強調する。
ボディサイズ比較
CX-5よりもワイド&ローとなり全長+200mm、全幅+50mm、全高-15mm、ホイールベース+170mmの差がある。CX-8と比較すると全長-155mm、全幅+50mm、全高-55mm、ホイールベース-60mmと全幅以外は一回り小さいのでちょうど中間サイズといっていいサイズ感である。CX-60は後輪駆動であるためCX-5よりも最小回転半径を-0.1mとしている。
スペック | マツダ CX-5 | マツダ CX-60 | マツダ CX-8 |
---|---|---|---|
全長 | 4,545mm | 4,745mm | 4,900mm |
全幅 | 1,840mm | 1,890mm | 1,840mm |
全高 | 1,690mm | 1,675mm | 1,730mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,870mm | 2,930mm |
乗車定員 | 5名 | 5名 | 6名~8名 |
最少回転半径 | 5.5m | 5.4m | 5.8m |
インテリア
インテリアにはフルTFT-LCDデジタルインストルメントクラスター、12.3インチのインフォテインメントディスプレイ、CX-30の3倍の大型ヘッドアップディスプレイを備えている。
カメラを使用してドライバーの目の位置を検出し、ドライバーの目の高さを入力してシート、ステアリングホイール、ヘッドアップディスプレイ、ドアミラーを自動的に調整する自動運転位置ガイドを組み込んだ興味深いドライバーパーソナライズシステムを採用。
「CX-60」のインテリアだが、日本の職人技を伝えるファブリックの装飾に関する興味深い詳細がありり、メープルウッド、ナッパレザー、織物の和織物、クロームのディテールなど、ライバルとの差別化を図った上質な素材を使用。マツダはまた、インストルメントパネルの周りのステッチのインスピレーションとなったテキスタイルをバインドする技術である「MUSUBU(ムスブ)」を採用。
エクステリアでは「ヘッドライト(シグネチャーランプ LEDライト+デイタイムランニングランプ)」のデザイン変更。アルミホイールの意匠変更した。
トヨタ 新型 ハリアー PHEV について
トヨタは新型「RAV4 PHV」(プラグインハイブリッドモデル)同様に新開発のプラグインハイブリッドシステム“THSⅡ Plug-in”を搭載「直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ)」に大容量リチウムイオンバッテリー(リチウムイオン 電力量 8.8kWh)と強力なモーターを追加したモデルとなる。システム出力は302 HP(225 kW / 306 PS)となる、ハイブリッドモデルを83HP(62 kW / 84 PS)上回る。EV走行のみの航続距離はWLTCモード燃費93km/L。ハイブリッド燃費WLTCは20.5km/L。加速性能は0-100km/h加速6.0秒。航続距離は1,300km。
「2.5Lダイナミックフォースエンジン」に加え、後輪へのトルク配分を増加したE-Fourを搭載した圧倒的な運動性能と走破性を備えたSUVとして、パワフルな大容量リチウムイオンバッテリーを採用したプラグインハイブリッドシステムにより、システム最高出力を225kWと大幅に向上させ、力強い加速を実現。総電力量18.1kWhを達成した大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載すること低燃費を実現。BEV走行のみで毎日の運転が十分可能となるEVモードを搭載。BEV走行のみで毎日の運転が十分可能となるEVモードを搭載。大容量のバッテリーに蓄えた電力を「走る」以外にも使えるRAV4 PHV。車内に設置されたコンセントによる車内での使用に加え、付属されるヴィークルパワーコネクターを普通充電インレットに挿し込めば、100Vの外部給電用コンセントに。合計1500Wまで対応。
トヨタ 新型 ハリアー 一部改良 2022年モデルについて
グレード「Z」「Z “Leather Package”」パノラミックビューモニターを標準装備。インテリアカラーに新色をラインナップする。先進機能を付与し機能を向上させた最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載し「低速時加速抑制機能」「交差点右折時の対向直進車、歩行者検知」「緊急時操舵回避支援機能」を追加。「ドライバー異常時対応システム」を採用「レーダークルーズコントロール」にカーブ速度抑制機能を追加。今回は新たにPHVモデルを追加する。上級グレードは7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ+オプティトロンメーターから12.3インチTFTディスプレイ(フル液晶デジタルメーター)を採用する。新型「ノア・ヴォクシー」などに採用されている「コネクティッドナビ」に変更。オプションとしてHDMI端子、車内Wi-Fiを設定。USB端子をType AからType Cに変更。
マツダ 新型「CX-60 PHEV」VS トヨタ「ハリアー PHV」スペック比較
スペック | トヨタ ハリアー PHV | マツダ CX-60 PHEV |
---|---|---|
全長 | 4,740mm | 4,745mm |
全幅 | 1,855mm | 1,890mm |
全高 | 1,666mm | 1,675mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,870mm |
エンジン | 2.5L 直列4気筒 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) | 2.5 L Skyactiv-G 直列4気筒エンジン +モーター |
最高出力 | 130kW(177ps)/ 6,000rpm | 138kW(188ps)/ 6,600rpm |
最大トルク | 219Nm/3,600rpm | 250Nm/4,000rpm |
モーター 最高出力 | フロント:134kW(182ps) リヤ:40kW(54ps) | 175ps/5,500rpm |
モーター 最大トルク | フロント:270Nm リア:121Nm(12.3kgfm) | 270Nm/400rpm |
システム出力 | 225kW(306ps) | 241kW(327ps) 500Nm |
トランス ミッション | 電気式 無段階変速機 | 8速オートマチック |
駆動方式 | 4WD (E-Four) | 2WD (FR) |
バッテリー | リチウムイオン 電力量8.8kWh | リチウムイオン 電力量17.8kWh |
0-100km/h 加速 | 6.0秒 | 5.8秒 |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
最小回転半径 | 5.7m | 5.4m |
WLTCモード燃費 | 20.5km/L | 14.6km/L |
WLTCモード EV走行航続距離 | 93km | 75km |
価格(10%) | 6,200,000円 | 5,390,000円~ 6,264,500円 |
今回は「SUV」「PHEV」を採用している「ハリアー PHV」と比較表を作成してみた。全長、全幅、ホイールベースが長いのは「CX-60 PHEV」となるがほぼ同クラスのサイズと言っていいだろう。しかし「CX-60」は後輪駆動であるため他の車種よりも最小回転半径5.4mの-0.1mmとしている。2社ともにスタンスの違いがあり、「CX-60 PHEV」は速さと気持ちのいい走りができるかを考えられており、0-100km/h加速は2車種でもっとも速い。ポルシェのSUVノーマルの「カイエン」ノーマルの「マカン」よりも速い。そして最後に価格であるが、70万円から87万円ほど安い。コストパフォーマンスで比較すると軍配があるが、室内の質感の違いなどを考えればプレミアムなモデルとしての差額は差ほど感じないかもしれない。
マツダ
https://fr.mazda-press.com/actualites/2022/lancement-officiel-du-nouveau-mazda-cx-60-phev/
https://www.mazda.fr/mazda-cx-60/
トヨタ ハリアー